動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年08月20日

動物看護師の職業が国家資格化! 待遇改善で「夢のある職業」に? 人とペットの赤い糸

Yahoo! JAPAN



【人とペットの赤い糸】

 現在、民間の資格認定を受けて動物看護師として働いている人は、日本全国で約2万人いる。動物看護師は、動物診療に従事する獣医師の先生方を支援する役割を担う仕事で、「ベテリナリー・テクニシャン(VT)」や「ベテリナリー・ナース(VN)」、または「アニマル・ヘルス・テクニシャン(AHT)」などと呼ばれている。

 動物看護師の仕事は、獣医師の指示の下に行う診療補助で、動物の疾病予防、病気、症状に応じてさまざまなケアを行う知識と技能が要求される。具体的には診察時に動物が動かないように押さえておくこと(=保定)▽治療、診察器具の準備▽手術のサポート▽消毒▽カルテ作成▽体温や脈拍の測定▽食事指導▽入院動物の食事管理や世話▽血液や糞(ふん)便などの検体検査▽検査結果について飼い主への説明▽薬の管理▽清掃・洗濯▽受付・会計業務▽電話対応▽飼い主との密なるコミュニケーション−など多岐に渡る。

 このような重要な役割を担う動物看護師を国家資格とする「愛玩動物看護師法」が今年6月21日に参院本会議において、全会一致で可決、成立した。3年以内に施行されると決まったが、詳細は追って発表される予定だ。早ければ2023年に第1回の国家試験が実施され、愛玩動物看護師の第1期生が誕生することになる。

 この国家資格制度の成立に当たっては、業界関係者の多くが陳情に名を連ね、関係各位のご尽力があったが、特に長年、国家資格化に向けて活動をしてきた日本動物看護職協会の横田淳子会長と、日本動物衛生看護師協会会長兼日本動物看護職協会国家資格化推進委員会の山崎薫委員長、下薗惠子副委員長の熱意とご尽力によるといっても過言ではない。

 筆者も外資系ペットフードメーカーで働いていたときに獣医師の先生を助けるAHTの皆様と動物病院で働いている獣医師の奥様を対象にした「AHT・奥様」セミナーを90年代から実施してきた。その理由は、獣医療をサポートする動物看護師と奥様が果たす役割が大きく、動物の食事管理を含めたさまざまな教育や接客マナー、飼い主の方々とのコミュニケーションの取り方など、動物看護師と奥様を支援したいとの思いからだ。

 そのようなセミナーの効果があったからか、動物病院によっては食事管理を専門に行う別棟を造り、ペット栄養管理士やペットフード販売士の資格を持つ動物看護師が飼い主へ動物の栄養管理の相談を行い、動物の健康な体を作る適切な栄養指導を行うことで、ペットフードの売り上げを飛躍的に伸ばしている。

 今回、愛玩動物看護師という国家資格が成立したことで、動物看護師の質の向上が期待されている。獣医師の指示を受けて、愛玩動物看護師がマイクロチップの挿入や採血、投薬などもできるようになる。また今後、大型犬を保定するために体が大きく力の強い男性看護師の増加も期待されている。

 国家資格化に伴い、より質の高い動物看護師が輩出されることで、年収を含む待遇面の改善とともに、「夢のある職業」としての愛玩動物看護師が多く活躍する時代がくることを期待したい。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:29 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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