動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月02日

地域ねこがつないだ不思議なご縁 病気だった保護ねこを引き取った夫妻の幸せとは

Yahoo! JAPAN


ねことの暮らしのアイデアが詰まった「猫ねこ部」がお届けする“なないろ猫物語”。大切な家族の一員である、飼いねことの生活のなかで感じたハッピーなエピソードをご紹介します。ねこを飼っている人も、飼っていない人もほっこりしていってください。

【写真】大きなおめめと立派なちょび髭風の模様がトレードマーク! 保護ねこだった女の子のハマちゃん

 ◇ ◇ ◇

吾輩は女の子である
 立派なおヒゲがトレードマークの「ハマ」。この吸い込まれるような目力、どっしりと存在感を放つ鼻筋、艷やかなブラックボディ、どこをとっても男らしさが光っています。

が! ……実はなんと8歳の女の子!!

 人気インスタグラマー、Hama(@hama20190415)さんの投稿には必ずこの文字が綴られています。

「吾輩は女の子である」

「男らしい」なんて大変なご無礼を!!! ごめんね、ハマちゃん。

 そんなハマちゃんの性格を飼い主さんに聞いてみると、「なんせお喋り! 何かにつけて話しかけてきます! まるで自分のことを人間と思ってるかのよう〜」と語ります。飼い主さんは、そんなハマちゃんとどうやって出会ったのでしょうか。

地域ねこ「はまぐり」が繋いでくれた縁
 ハマちゃんに出会う前から、家の近くにいる地域ねこの「はまぐり」ちゃんを見に行くのが、休日の楽しみだったというHamaさん夫妻。ハマちゃんに出会った日も、いつものように朝からふたりではまぐりちゃんに会いにいったといいます。すると、近くの電柱にこんな貼り紙がありました。

『黒ねこを保護しました。連絡ください』

 その時はまさか、そのねこを引き取ることになるとは思いもよらず、「飼い主さんが見つかるといいねぇ……」とふたりで話しながら、その場を後にしたのだそうです。

 夜になり、家に帰る前、もう一度はまぐりちゃんに会いにいき撫でていると、Hamaさん夫妻にひとりの女性が話しかけてきたそう。

「この貼り紙を書いた者なのですが、この黒ねこのこと知りませんか?」

 もちろん心当たりのないHamaさん夫妻。女性に「知らない」と伝えました。すると、

「この黒ねこを保護してから、もともとうちにいるねこちゃんがごはんを食べなくなってしまって……」と、女性はそんな窮状を訴えてきたのだそうです。女性の困った様子を見て、ねこを愛するHamaさん達は放っておけませんでした。


保護ねこだった「ハマ」ちゃんを引き取ることを決意
「じゃあ、私たちがその子を預かりますよ!」

 そう言って、Hamaさん夫妻は、迷いねこだったハマちゃんを、そのまま家に連れて帰ることに。これが、ハマちゃんとの出会いでした。

「その日、その時、その場にいて、たまたま女性が声をかけてくれた。果たして偶然なのか必然なのか。地域猫のはまぐりがいなければこの子とは出会ってなかった」とHamaさん。

 そんな縁を繋いでくれた「はまぐり」から名前をとって、その黒ねこを「ハマ」と名付けたのだそう。

引き取ってすぐハマちゃんの病気が発覚!
 ハマちゃんを迎えた次の日の夜、思いもよらないことが起きました。なんと、ハマちゃんが痙攣を起こしたのです。

 今までねこを飼ったことがなかったHamaさん達は、いったい何が起こったのかが分からず右往左往。
とにかく、夢中で救急病院に電話したことを、今でも鮮明に覚えているそうです。その夜は心配で心配で、一睡もできなかったといいます。

 翌朝、すぐに動物病院に連れていくと、獣医さんから思いがけない言葉をかけられました。

「薬では完治しない。痙攣を起こりにくくする薬があるが、効くかどうかは試してみないと分からない。飲ませて様子を見るしかない」

 突然のことにショックを隠せなかったというおふたり……。さらに獣医さんはこう続けたといいます。

「正直、これから先のことを考えると、この子を保護して飼い続けていくのはお勧めできない」

 Hamaさんは「初めてねこを飼う私達のことを心配して、正直にすべてを伝えてくれたんだろう……」と振り返ります。医師の説明を聞いたHamaさん夫妻は、これからどうするのか、たくさん悩み、話し合いを重ねました。

「これも出逢い、運命、何かの縁」
 悩みに悩んで出したふたりの結論は、ハマちゃんを引き取ることでした。

「これも出逢い、運命、何かの縁」そう思って、ハマちゃんの面倒をしっかりと見ていこうと夫婦で決意をしたといいます。

 今では薬の効果もあってか、痙攣の頻度も減り、ハマちゃんは順調な経過をたどっているのだそう。

 最後に、飼い主のHamaさんへ「お互いの“幸せ”だと思うことは?」という質問をしてみました。すると……。

「朝、ハマがごはんを要求する鳴き声で起きて、元気な姿を見ることができるだけで幸せです。なんせ、スタートが大変だったので。ハマも、この家に来たことを幸せに思ってくれてるといいな!」

 Hamaさんたちの優しい心が、一匹のねことひとりの女性を救いました。
 そして、そんな縁をつないでくれた、地域ねこのはまぐりちゃんの存在。偶然か必然かとHamaさんは話していたけれど、きっと出会うべくして出会った運命の相手なのでしょう。

「この子の一生を背負う」

 そんな覚悟をもって迎えられたハマちゃんは、きっといつまでもおふたりのそばにそっと寄り添い、Hamaさんたちに幸せを運んでくれるはずです。

猫ねこ部
posted by しっぽ@にゅうす at 08:42 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする