動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月07日

野良ネコが増え続けるオーストラリアで「1世帯2匹まで」のネコ規制条例

Yahoo! JAPAN



<2020年から施行される条例ではネコの夜間外出禁止令も制度化される>
全国的に野良ネコが増加し、野生動物への悪影響が問題となっているオーストラリアで、飼いネコの数を「1世帯あたり2匹」に制限する条例を導入する町があらわれた。

【ニュース動画】豪政府、野良ネコ200万匹殺処分へ

オーストラリア南部アデレード近郊の町マウントバーカーでは、2020年以降、夜8時から朝7時までの夜間にネコを屋外で放し飼いにしておくことが禁止される。この夜間外出禁止令を破ったネコは、飼い主のもとに返されるか、施設に収容されるか、または新しい飼い主のところに引き取られる。

一方で飼い主はネコの登録を義務付けられ、迷子になったネコを飼い主に戻すことができるようになる。

「条例で重要なのは、ネコの迷惑行動に対処することだ」と、町議会は声明で述べている。

声明では、「攻撃的な行動や不愉快な騒音、悪臭によって、住民の平穏、安らぎ、利便性を侵害した」場合、ネコは「迷惑」と定義されている。さらに、環境を破壊したり個人の所有物を損壊した場合、また土地の所有者の同意なしに立ち入ったり、排便、排尿した場合にも「迷惑」と見なされる可能性もある。

<去勢措置や近隣住民の許可が必要>

町議会ではまずネコの飼い主と話し、それでも迷惑行動が収まらない場合には「法的措置を講じる」としているが、この文言が何を意味するかは不明だ。

マウントバーカー町議会は、一般住民の調査メンバーを含む審議会の開催を経て、条例の草案を作成。条例には試行期間が設けられ、最終的には適用除外や罰金、法的措置などの詳細が決められる。

すでに2匹以上のネコを飼っている住民はこの条例の適用外となる。しかしその場合でも飼い主は、議会に申請して許可を得る必要がある。また去勢措置を施したり、ネコを飼うことへの近隣住民の許可も直ちに取得しなければならない。

2匹以上のネコを飼う世帯主は、当局が定義する「不衛生、迷惑な状態」を生じさせないよう注意しなければならない。議会は、ネコに関する苦情を受けたり、ネコが夜間に外出しているのが認められたりしたら、飼うネコを増やすのを認めないケースもあると忠告している。


<夜間外出禁止令はネコにも有益?>
町議会は、この条例がネコの安全を確保し、環境への負荷を軽減するために定められた、と説明している。飼えるネコの数を規制することで、望まれない子ネコが生まれて別の飼い主に引き取られる必要が生じることを防ぐ効果が期待されている。

「増えすぎたネコが住民の健康や福祉上の問題、生活の迷惑などにならないよう、行政側の問題対処能力を構築することにもなる」と、町議会は声明で述べている。

「夜間外出禁止令は、住民の大切なネコにとって有益だ。ネコにとって最も安全な場所は屋内で、迷子になったり、車にはねられたり、他のネコと喧嘩になったりするリスクもない」

アン・ファーガソン町長は、英ガーディアン紙の取材に対して、自分は「ネコ愛好家」だが、条例は地元住民からの抗議を受けて策定されたと語っている。

「住民にはネコを愛し、寛容な人の方が多い。ネコ嫌いの人たちも存在するがきわめてまれだ」と、ファーガソンは言う。

オーストラリア政府は、他の野生動物を保護する目的で、2020年までに200万匹の野良ネコを殺処分する計画を明らかにしている。

カシュミラ・ガンダー
posted by しっぽ@にゅうす at 07:58 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする