動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月08日

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)

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1匹50万円でも大人気 愛好家垂涎の「希少動物」
 絶滅が心配される「希少動物」の密輸が今、増えている。ペットブームを背景に増加する密輸の裏で、いったい何が起きているのか。7月。取材班は、京都市内で行われていたある販売イベントを訪れた。

「本当にいろんな動物がいますね。こちらの小動物ショップ、ショウガラゴは1匹50万円ほどしますね」(ABCテレビ・二村貴大記者リポート)


売られていたのは、世界各地に生息する希少動物。全国から愛好家が詰めかける、人気のイベントだ。

「カメレオンに興味があって、買えるものとは思ってなかったんですよ。
一度飼ってみたいなと」(訪れた客)
「家にモモンガがいて、将来ショウガラゴを飼いたいなって」(訪れた客)

ペットも、多様性の時代。少しでも珍しい動物を求める人が、増えているという。

「アフリカジャコウネコ、国内で初めての繁殖例のはずなんですけど。犬猫以外の珍しい動物の人気というのも、だいぶ上がってきているのかなと思います」(ペットショップ代表の男性)

しかし、ブームの影で、ある問題が起きていた。

(Q.怪しい人から動物の買い取りを持ちかけられたことは?)
「買い取りとかの依頼はあるにはあるんですけど、(動物を)送るので振り込んでくれみたいな」(ペットショップ代表の男性)

(Q.そういうのは密輸のブローカー?)
「中にはそう(密輸)なのかなというのはなくはないです」(ペットショップ代表の男性)

そう、希少動物の「密輸」だ。

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)
輸出入が禁止されている「希少動物」の密輸が後を絶たない
後を絶たない密輸 いま摘発急増の動物が・・・
 密輸を水際で止める防波堤・関西空港税関。今年4月、会社員の男が逮捕された。押収されたのは、取引が規制されているトカゲとヘビ24匹。食品に紛れ込ませ、鍋の中に隠して東南アジアから密輸したという。

「密輸の発見を逃れるために巧妙になっているということは考えられると思います。国際取引が禁止されているものが多いですから、それらを密輸することでですね、国内で販売すれば利益が得られると」(大阪税関関西空港支署・坂本直也 統括監視官)
後を絶たない、動物の密輸。その中でも、ここ数年、摘発件数が急増した希少動物がいる。それが・・・
カワウソだ。2016年には7匹。17年には32匹が押収されている。
今年1月に、羽田空港で摘発された男たちは、キャリーバックに、カワウソ5匹を隠して密輸。発見された時には、すでに2匹が死んでいて、別の2匹もまもなく死んでしまった。

 2017年、東南アジアで、密輸により押収されたカワウソのうち3分の2以上が日本向けだったという。なぜ、日本なのか…

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)
いま大人気のカワウソカフェ。正規のルートで輸入されたカワウソたちが出迎える
カワウソカフェで起きた逮捕劇
 東京・池袋にあるカワウソカフェ「コツメイト」。カワウソと直接ふれあえる事が評判となり、連日多くのお客さんで賑わっている。ここにいるのは、正規のルートで輸入されたカワウソたちだ。

「最高。やばいっす。もう」(利用客)

しかし、去年6月、この店が「逮捕劇」の舞台となった。きっかけは、若い男からの1本の電話。

「『カワウソがいるので、いくらで買い取ってくれますか』と。そもそもコツメカワウソは日本にはいない動物なんで、買い取ってくれという話はまず密輸だなと思いました」(「コツメイト」オーナー・長安良明さん)

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)
日本にいないカワウソの買い取りを依頼する電話で長安さんは警察に通報。容疑者逮捕に至った
店主の長安さんは、すぐ、警察に通報。男は3日後、警察が待機するなか、カフェを訪れた。

「当日ここから入ってきて、段ボールを抱えてこんにちはと。これくらいのアマゾンの段ボールに2頭入っていまして」(長安さん)

長安さんは、男とのやりとりを録音していた。

「これどこからとかわかる?国によって持ってる病気が違うのよ。予防接種とか多分やってないよね」(長安さん)
「そうですね。タイ・・・ですね」(男)
「すごいね、タイからまだ入ってくるんだ」(長安さん)
「そうですね」(男)

男はこの直後、踏み込んだ警察官により、逮捕された。

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)
タイ・バンコクの動物市場には、世界中から珍しい動物が集められる
取材班、タイへ
 先月開かれた、ワシントン条約の締結国会議。ペットとして人気を集めるコツメカワウソについて、国際取引を全面的に禁止する提案が可決された。コツメカワウソは、過去30年間で、生息数が30%減少したという調査結果もあり、絶滅の可能性が指摘されている。

世界的な流れとは裏腹に、日本で高まるカワウソの需要。では、どうやって密輸は行われているのか。その実態を探るため、ABCテレビの「キャスト」取材班は、タイへ、飛んだ。


向かったのは、タイ最大の動物市場「チャトチャック市場」。

「本当にいろんな動物が。鳥から、ミーアキャットですかね。かわいいな。ハムスター・ハリネズミなんかもいるんですね。うわぁ!こわ・・・こちらフェネックという動物が売られていますが、日本では1匹100万円以上もする貴重な動物です」(二村記者)

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)
以前は堂々と売られていたというカワウソも、市場ではその姿を見ることはなかった
市場には、タイのみならず、世界中の珍しい動物が集まってくる。数年前は、カワウソも、堂々と売られていたというが…。

(Q.カワウソはいますか?)
「カワウソはいません。違法なので。森林局の職員が毎日見回りをしています」(販売員の男性)

コツメカワウソの写真を見せると・・・

「ないわ。警察に捕まってしまいます。お店にはありません」(販売員の女性)

(Q.カワウソはありますか?)
「ありません。売っているお店も知りません」(販売員の女性)

タイで、飼育・販売が禁止され、罰則が強化されて以降、姿を消したカワウソ。しかし、市場の男性からある有力な情報を得ることができた。

「2、3年前に罰則が強化されて、あまりカワウソを売らなくなりましたが、それでも密売をしている人はいます」(市場の男性)
(Q.カワウソはどのあたりにいますか?)
「タイ南部です。まだ密猟をやっている人がいるかもしれません」(市場の男性)

【ABC特集】空前のペットブーム背景に「希少動物」の密輸  摘発が急増するタイの「カワウソ」密猟現場に直撃(前編)
摘発された店の奥では、1匹のコツメカワウソが
取材班は密猟の実態を探るべくタイ南部へ。そこで目にしたのは…違法飼育の摘発現場だった。

「車の部品屋の表にあるこちらのカゴなんですが、表から見えない形で、コツメカワウソ1匹が飼育されています」(二村記者)

「キャスト」取材班は、カワウソを密猟している現場を捉えようと、さらに手がかりを探った。

ABCテレビ
posted by しっぽ@にゅうす at 01:55 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする