動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月17日

【緊急告知】台風15号千葉の断水と停電…「ペットの一時預かり」します!


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「私たちが運営している東金のシェルターも犬2頭と住み込みの管理人の男性が、9月16日現在も電気が通じない状態で暮らしています」と話すのは、動物保護シェルターを運営している特定非営利活動法人『ランコントレ・ミグノン』の友森玲子さんだ。

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 いまなお想像以上に大きな爪痕を残している、関東を直撃した台風15号。中でも千葉県では、家屋損壊だけでなく、停電復旧が思うように進まず、まだまだ不自由な生活が続いている。

 「千葉県南部の状況ほど深刻ではありませんでしたが、私たちの運営している東金シェルターも停電・断水・通信の遮断などの被害に遭いました。中でも困ったのが、停電に伴い携帯電話が通じないこと。電波状況が改善しつつある被災3〜4日目あたりからやっと被害状況が入ってくるようになりました」

 自らの施設が被災地となった友森さん。電気も水道も通じない状況から、動物の一時預かりシェルターとして始動するまでを、友森さんに緊急レポートしてもらった。

【緊急告知】台風15号千葉の断水と停電…「ペットの一時預かり」します!
東日本大震災時に被災動物を保護するために作られた東金シェルター 写真/友森玲子
情報が入らない! 現地に行くべきか迷う判断
 「東金にあるシェルターと連絡が取れない……!」

 携帯電話もネットも停電や電波障害でダウンしているため、東金シェルターの管理人は、街中の携帯の電波が入るところまで移動し連絡をくれた。電気が落ちてしまって、保護している犬たちのためにエアコンも使えないという。

 東金シェルターは都内から片道1時間半の距離にある。私は、犬たちと一緒に東京に来るように管理人の説得を試みた。しかし、少しずつ状況がよくなってきているので、大丈夫だから移動しない、という。このような災害のとき、とにかく被災地から離れてこちらに来て、とサポート側は主張しがちだが、もともと生活している地を離れたくない気持ちもわかる。さらに、動物を連れての移動は、道すがら電柱なども多く倒れている中、想像以上に大変だ。

 そこで、まずは情報収集を行う事にした。東金シェルターに比較的近いエリアに住んでいて、電波が入る知人に連絡を取り、ヒアリングをした。倒木はあるものの孤立はしておらず、中心地では徐々に電気がつくようになっている場所もある。一部店舗が営業しており、弁当などは販売していないが、日用品や乾物、缶詰などは購入できるという。私は都内で仕事が終わってから、現地へ行くことも考えたが、中途半端な支援物資を持って行き、自分も連絡がつかなくなるよりも、都内でできることをしようと判断した。

 このとき、東金シェルターは電気だけでなく、水道も止まっていた。しかし、比較的近くの店舗で飲料水が購入できるし、給水所で水をもらえるため、水の確保はどうにかなることがわかった。さらに、心配な暑さ問題も、天気予報で今後の気温を調べたところ、涼しくなりつつあるようだ。シェルターに預かっている2頭の犬は幸いに健康で元気な子たちなので、水をしっかり与えて、屋内での通気を良くすれば乗り越えられそうだった。

 またシェルターには、芝生が青々と茂った広いドッグランもある。地面からの熱もそこまできつくない。幸いにも、シェルターの屋根も窓ガラスも被害がなかったため、電気、水道、通信の断絶だけが問題だった。「こんなサポートは必要ない?」、「この物資を送ろうか?」と相談しようとしても、相手は電波が入らないところにいる。返事は、半日以上時間がかかることもあった。


電気工事が来た! でも、復旧見込みは27日以降!?
 被災から5日目の9月14日土曜日に、「電気工事が来た!」という喜びの報告が東金からあった。一両日中には電力が回復、それに伴い携帯が通じなくてもwi-fiが入るようになるかもしれない、と期待した。

 ところが、東京で再度情報収集してみると、近隣の栄えている住宅地でさえ9月27日ごろ復旧見込みとのこと。山の上部にある私たちのシェルターはそれよりも遅れることを覚悟した方がよさそうだ。「こちらで調べたら、工事が遅れそうだから電気は期待できないようです」と連絡をすると、東金から比較的早くレスがあった。やはり、工事スタッフは倒木だけ片付けて帰ってしまったという。

 しかし、車で10分弱の近隣のコンビニが営業を再開し、そのあたりまで行けば携帯の電波が通じるようになったとのこと。これから都内に必要物資を買い出しに行く、というので、東京で会って今後のことを話し合うことにした。

【緊急告知】台風15号千葉の断水と停電…「ペットの一時預かり」します!
シェルターは芝生の広いドッグランもあり、犬がのびのび過ごせる施設でもある 写真提供/ミグノン
「動物の一時預かり施設」として活用できる!
 私は、上京してきたシェルターの管理人の顔を見て、疲弊していたり、精神的に参っている様子であれば、強制的に犬を引き上げに行き、管理人も都内にしばらく避難してもらおうと考えていた。ところが思っていたよりも彼は元気そうだった。

 これなら逆に、地域に貢献できるかもしれない……! 

 彼も私と同じことを考えていたようだ。もともと東金にある私たちのシェルターは、東日本大震災で被災した動物(大型犬)を保護しケアするために犬舎を作成したことがはじまりだった。譲渡や預かりボランティアの確保を続け、シェルターから犬を減らしていた。東日本大震災から8年で、広大なシェルターには、熊本被災動物の犬が2頭残るだけになっていたのだ。

 エアコンが止まっているので空調はやや気になるが、屋内で預かることができ、広い芝生のドッグランもペットフードなどの最低限の備品もある。SNSなどをみると、「動物と避難できる施設が少ない」という声も多く見かけた。また、停電で不安な毎日を過ごしながらも動物と離れられず車上泊を続けている人もいる……。災害時は、動物と暮らしている人はどうしても弱者になってしまいがちだ。

 しかし、まだ住民の通信状況が悪く、情報がなかなか入手できない状況にある。そのことを考慮して、大急ぎで、“動物の一時預かりのチラシ”を作り、多めにプリントアウトして管理人へ渡した。給水所や避難所に掲示すれば、動物とともに困っている人の目に止まるかもしれない……! 


SNSの呼びかけで自力で水道復旧
 被災から6日目の9月15日の日曜日の夜から、再び大雨の恐れがあるという情報が入った。動物を預かり近隣住民の助けになりたい、などといっても、道路にダメージがあった場合、自分たちの生活用水をもらいに行くことすらできなくなってしまうかもしれない。どうしたものか……。

 そんなとき思い出したのが、地下水だった。シェルターの地域は古くからから地下水をポンプでくみ上げ利用していた。シェルター建設中にも水質調査が来たことを思い出したのだ。ただひたすら水をたくさんストックするよりも、水道だけでも自力で復旧できないか調べた。

 どうやら、適切なパワーを持つ発電機でポンプを動かすことができれば、普通に水道が使えるらしい。そこで、まずは管理人へ給水ポンプの定格電力の表示を見て送るようにお願いした。しかし、ポンプの品番を示すシールがかすれていてよくわからない。ひとまずSNSで発電機を貸してくれる人がいないか募集をしてみることにした。同時になるべく高出力で静音タイプ、インバーター付の発電機を調べ、新古品で即日買いに行ける手配も続けて行うことにした。

 雨が降り出す前に発電機を貸してくれる人が見つからない場合は、発電機を購入して東金まで設置しに行くつもりで、私は仕事の調整をしていた。ところが、なんと募集をしてすぐに「発電機を買って東金まで運びます」、という方が現れたのだ。購入のためにカンパを募り、早速申し出てくださった方々に、お礼の返信をしていたら、今度は、SNSの投稿を見た別の方が「シェルターに発電機を貸しましょう」と急ぎ届けてくれたと連絡が入った。

 貸してくださった方自ら管理人とともに設置してくれ、給水ポンプが稼働。蛇口から水が出て、トイレの水も流せることになり、管理人は深く感動していた。
みなさんの素早いご対応に、本当に頭が下がる。ありがとうございます! 

【緊急告知】台風15号千葉の断水と停電…「ペットの一時預かり」します!
東金シェルターの一時預かりのチラシ
動物との避難に困っている方に、ぜひ伝えて!
 チラシを配っていた東金シェルターには、犬を預かって欲しいという方からの問い合わせが入り始めた。近隣の避難所では、やはり中に動物を入れさせてくれないそうだ。避難所にも、動物の一時預かりのチラシを持参したが、担当者不在で判断ができない、とのことでチラシは置いてもらえず、持ち帰ることとなった。どうしても、行政は、動物より人間が優先になってしまうのだが、チラシぐらいはぜひとも置いてくれるとありがたいと思う。

 現在、東金シェルターは、電気は復旧していないが、発電機を支援サポートなどもあり、必要最低限の電力は確保できている。そのため、携帯の充電も可能だ。また、水道も確保できているので、トイレも使用できる。

 現地の方は、通信事情などから、なかなか情報を入手することができない。だからこそ、チラシも必要だし、SNSでの拡散も必要だ。少しでも多くの困っている方に情報が届くように、これを読んでくださった方にも協力いただけるとうれしい。

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ランコントレ・ミグノン 東金シェルター 動物の一時預かり開始しています! 
千葉県内で被災された方の子は最長1カ月まで無償でお預かりします。自宅にいるのが困難な方は、人間も泊まれます。
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A送迎します。車などが壊れているときはお迎えに伺います
Bペットのフードや消耗品は完備 
水・トイレ・充電できます! 
問い合わせ:ミグノンプランのお問い合わせフォーム
http://mignonplan.com/contact/
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友森 玲子
posted by しっぽ@にゅうす at 08:22 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする