動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月18日

熊本県鳥獣保護センターの運営NPOが撤退へ 人手不足、エサ高騰…「限界」

Yahoo! JAPAN



熊本県御船町にある県鳥獣保護センターの業務を長年受託してきたNPO法人「九州鳥獣保護協会」(熊本市)が、人員不足などを理由に本年度で運営を退くことになった。県は来年度以降の委託先を探しているが、保護されている野鳥たちの行く末を心配する声が上がっている。

 同協会によると、2016年の熊本地震の影響で職員が減り、現在はパート職員を含む計3人で運営。人員不足の深刻化と高齢化が進み、運営継続が困難と判断した。ことし5月の総会で来年度は応募しない事を決定。同月下旬、県へ通知した。

 年間委託費は約1370万円(本年度)だが、「施設の維持費や人件費に加え、エサ代の高騰で赤字が続いていた」と同協会の杉田猛理事長(64)。また、単年度契約のため「来年の雇用も約束できず、後継者育成はおろか新たな職員すら集まらない状況だった」という。

 同センターは県が1981年に開設し、県営、町委託を経て2006年から同協会が業務を受託。主に傷ついた鳥や動物の治療とリハビリを行い、野生へ戻している。

熊本県鳥獣保護センターの運営NPOが撤退へ 人手不足、エサ高騰…「限界」
来年度の業務委託先が決まっていない県鳥獣保護センター
 NPO設立前の2000年から同センター所長を務める杉田理事長は「残される動物たちには申し訳ないとは思うが、もう限界だった」と話す。

 昨年度に運び込まれたのは鳥類557羽、獣類22匹。今もハヤブサやフクロウなど約40羽の鳥類のほか、一度保護すると野生に戻すことが困難なニホンザルも4匹飼育している。

 同協会の決定を受け、県自然保護課は「来年1〜3月の公募時期までに新たな委託先を探したい」としているが、関係者からは「今と同じ条件で引き受け手を探すのは難しいのではないか」と不安の声が漏れている。(上杉勇太)

(2019年9月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:38 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする