動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月22日

【獣医師が解説】猫の顎の下が荒れている?猫ニキビの症状と治療法

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猫の顎の下にできる猫ニキビ。今回は、猫ニキビができたらどんな症状が出るの? 治療はどうすればいい? どのように予防すればいいの? といった飼い主さんの疑問を解決!早期に気づくことができれば、家庭でも治すことができますよ。

【獣医師が解説】猫の顎の下が荒れている?猫ニキビの症状と治療法
仰向けの茶トラ猫
猫の顎の下が黒ずんでいる?猫ニキビの症状かもしれません
愛猫と遊んでいる最中に「顎の下がちょっと汚い?」と思ったことはありませんか? それは猫ニキビができているのかもしれません。まずはニキビのときに出る症状について、具体的にチェックしていきましょう。

猫ニキビは、顎の下側に症状が現れやすいので飼い主さんが顎の下を見てあげましょう。顎の下に黒いブツブツや黒ずみがあるようならば、それはニキビの可能性があります。黒猫の場合は毛色の関係でニキビを発見しにくいため、顎の下を触ってみてブツブツしたものができているかどうかもチェックしてあげましょう。ニキビは症状が軽いうちに見つければ、自宅で治してあげることもできます。

また、顎の下が脱毛していたり、顎の下が赤くなってただれていたりする場合は、猫ニキビが重症化している可能性があります。症状が確認しにくい猫の場合には、家具に血が付着していることで初めてニキビができていることが分かった、といったこともあるそうです。飼い主さんがときどき顎の下をチェックしてみて、猫ニキビができていないかこまめに確認してあげましょう。

【獣医師が解説】猫の顎の下が荒れている?猫ニキビの症状と治療法
シャンプー後の猫
顎以外の場所にもニキビはできる?
猫のニキビは、汚れがたまりやすく猫自身が毛づくろいができない場所にできます。その毛づくろいができない場所というのが「顎」です。皮脂分泌の多い体の他の場所にもできる可能性はありますが、毛づくろいをすることでニキビにならずに済みます。顎以外の場所にニキビができる可能性はありますが、確率としてはかなり低めです。

ほとんどの猫にとって、顎先・口周りは自分でお手入れできないパーツです。特に顎下あたりは、猫にとってメンテナンスが難しい場所。知らないうちに汚れがたまって、ニキビなどの皮膚炎を起こす可能性の高いパーツです。
常日頃から飼い主さんがチェックして、汚れを拭き取ってあげるなど清潔に保つことを心がける必要があります。

早く猫ニキビを治してあげたい!家庭でできる治療法とは
ニキビがまだ重症化はしていないようなら、ご家庭でできる方法を試してみて下さい。猫ニキビの治療は、患部を清潔にしてあげることが大切です。

猫ニキビの治療方法は?
まずは、ニキビ部分をやさしく拭き取ってあげましょう。ニキビを拭き取る時は、38度くらいのぬるま湯に浸したタオル、またはコットンをしっかり絞って、患部をゆっくりとこすらないように優しく拭きます。黒い皮脂をふやかして取り除くような感覚で拭いてあげると良いでしょう。

強くこすったり、タオルの水分が多すぎたりしてしまうと、摩擦による傷や湿気で患部に雑菌が繁殖しやすくなります。ぬるま湯の拭き取りで落ちにくい場合は、猫の皮膚に使っても大丈夫な消毒液で患部を拭く、もしくは猫用シャンプーで患部を洗うなど、より消毒効果の高い方法を試してみて下さい。

治療するタイミングも注意。エリザベスカラーで保護も
ニキビを拭いてあげるタイミングは、特に猫の食事後が適しています。食事の際は食べかすが猫の顎下について汚れやすいため、食後のケアが大事になります。顎下は猫が自分で舐め取ることもできない場所なので、汚れがこびりついてしまう前に人の手で落としてあげて下さい。

また治療中は、炎症のかゆみによる猫の引っ掻き防止として、エリザベスカラーをつけてあげるとより安心かもしれません。もし家庭での治療でなかなか治らない場合には、動物病院で診てもらうことをおすすめします。動物病院ではぬり薬や消毒液、薬用シャンプー、重度のときは内服薬なども処方してもらえるので、ご家庭で様子を見たいときでも、まず一度受診しておくのも良いでしょう。

【獣医師が解説】猫の顎の下が荒れている?猫ニキビの症状と治療法
エリザベスカラーを付けた猫
家庭で対応できないなら病院へ!
ニキビが重症化していたときや、家庭での治療でなかなか治らない、もしくは症状が軽くても、動物病院で診察をしてもらえば、より確実な対応をしてあげられるでしょう。特に重症化している場合は、外用薬と内服薬を上手く使用して、症状を長引かせないようにしてもらいましょう。ニキビが悪化していると、膿皮(のうひ)症などの合併症の症状が出ていることもあります。動物病院で診てもらうことによって、ニキビの状態から合併症の診断をしてもらえるでしょう。必要があればその場で処置をしてもらうこともできます。

発症のきっかけを探して予防につなげよう
それでは、猫ニキビが発症する原因は何なのでしょうか? ニキビになったことがない猫ちゃんも、飼い主さんが猫ニキビの原因を知っておけば予防につながるでしょう。

食事関連が原因
食事の環境やアレルギーが猫ニキビを引き起こしているかもしれません。フードボウルや水を飲む容器で繁殖した雑菌が猫の皮膚につき、猫ニキビの原因となっていることがあります。雑菌を増やさないためにも、猫の食事が終わったらフードボウルを必ず洗う、1日に1回は水の容器を洗うなど、猫が口をつける器は清潔に保ってあげましょう。

もしくは、器の材質が原因となっているかもしれません。プラスチックは比較的雑菌のつきやすい材質です。雑菌のつきにくいガラス等の材質に変えることで、猫ニキビの発症を抑えることができます。さらに器の材質自体が猫のアレルゲンとなり、アレルギーから猫ニキビを発症している可能性もあります。同様に、食事の成分にも猫のアレルゲンが含まれていないか、事前に調べておくことをおすすめします。

環境の変化が原因
引っ越しなど、猫の暮らす環境の変化によるストレスが引き金となり、猫ニキビを発症することがあります。ストレスでホルモンバランスが崩れたり、免疫力が低下したりすることが要因。できるだけ猫がリラックスできる環境を作ってあげましょう。
怪我や去勢・避妊の手術、出産でも猫のホルモンバランスは崩れやすくなっています。心当たりのある飼い主さんは注意してみて下さい。

ニキビダニが原因
治りにくい場合はごく稀にニキビダニが原因で、猫ニキビを発症している可能性も。動物病院でニキビダニが見つかった際は、薬で駆除してもらいましょう。
猫ニキビは、早いうちに見つけることができれば治療もしやすくなります。また、猫の生活環境を清潔にしておくことが予防につながります。愛猫の皮膚の健康を守って、毎日快適に過ごさせてあげたいですね。

参考/『ねこのきもち』WEB MAGAZINE「猫もニキビってできるの? 原因・症状・対策は? 【動物看護師が徹底解説!】」
   『ねこのきもち』WEB MAGAZINE「猫の猫ざそう(猫ニキビ)」
    『ねこのきもち』WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A」
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/紺道ゆあん
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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ねこのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 02:00 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする