動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年10月05日

小社会 動物愛護後進県

高知新聞



本県で毎夏開かれる「まんが甲子園」。歴代最優秀賞の中で印象に残っている作品がある。かわいい赤ちゃんにじゃれつく小犬の写真を、懐かしそうに見つめる男子高校生。彼の前に寝そべる老犬に「長生きしろよ」とつぶやいている。
 
 2000年の作品でテーマは「17歳」。共に暮らした17年の歳月は同じでも犬の寿命は残り少なく、青春真っただ中の高校生には未来が開かれている。愛犬をいたわる若者の優しさに心温まったのを覚えている。
 
 老いるまで世話してもらえる犬は幸せだろう。県内で近年、捨てられるなどして施設に収容される犬は年500〜200匹台。殺処分は減りつつあるものの、それはボランティアらが犬を救出し、欲しい人に譲渡している努力が大きい。猫の殺処分率は全国ワースト級だ。
 
 ぐいぐい飼い主を引っ張って歩いていたのが、いつしかとぼとぼとしか歩けなくなる。小屋の周りでは決して用を足さなかったのに、ついには垂れ流すようになる…。犬に限らず老いたペットの世話は大変だが、それを投げ出したら人間は「良き伴侶」にはなり得ない。
 
 人間同士の会話なら時にはうそも交じる。人と動物の意思疎通は難しいが、そこに通い合うのは相手のことを思う偽りのない気持ちしかない。高校生が描いた漫画がそう教えてくれる。
 
 「動物愛護後進県」との指摘もある本県。汚名返上のためにも、命を慈しむ原点を大切にしたい。
posted by しっぽ@にゅうす at 10:05 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする