動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年10月05日

【人とペットの赤い糸】動物との「絆」が与えてくれる数々の恩恵

ZAKZAK


先月25日から29日までFASAVA(アジア太平洋地域各国のさまざまな獣医師団体が参加して作った国際的な学術団体)と、それに加盟するJBVP(日本獣医学フォーラム)、ならびにTVMA(東京都獣医師会)が合同で「FASAVA−Tokyo2019」をホテルニューオータニ東京で開催し、海外からも1000人を超える先生方が参加した。

 国内外から著名な先生方が講師として招聘(しょうへい)され、有益な発表が聞けたと獣医師の先生方の多くが満足され、成功裏に幕を閉じた。

 筆者は、米国ミズーリ大学名誉教授、レベッカ・ジョンソン先生のセミナーのお手伝いをさせていただいた。26日には、天皇皇后両陛下のご臨席をいただき、ジョンソン先生が「誰が犬を入れたの??? いかに伴侶動物が幸せに年を重ねる助けになるか」と題して基調講演を行った。

 講演後、天皇皇后両陛下はジョンソン先生としばらく懇談され、先生も両陛下の関心の高さに感銘を受けたと話していた。

 29日には2つの講演「ワンヘルスによる健康促進・人と動物の健康の相互理解」「コミュニティ犬との散歩・犬を散歩させて1ポンド減量するプログラム」を行い、注目を浴びた。講演の一部を以下に紹介したい。

 (1)人と動物の理想的な絆は、精神的、肉体的な健康など、互いに恩恵を享受できる関係でなくてはならない。


(2)ペットは人の社会生活において潤滑油の役割を果たしている。日々の暮らしに喜びを与えてくれ、ペットと暮らす人は鬱になりにくい。

 (3)ペットとの共生は血中コレステロール値と中性脂肪を減少させ、心臓病の手術後の延命率を高める。

 (4)ペットの健康にも配慮し、たばこをやめる。

 (5)世界の10人に1人が肥満だが、犬との散歩で肥満や糖尿病の改善につながる。犬も散歩後はリラックスできる。

 (6)人同士で散歩したグループと犬と一緒に散歩したグループでは、後者の方が早く歩き健康効果もある。

 (7)囚人が子犬を育てるプログラムを導入することで、自尊心が高まると同時に心のコントロールができるようになった。

 (8)高齢者が今まで暮らしていたペットと切り離すのは非人道的な行為。負担を軽減するようにペットをシェアするシステムの導入、ペットとともに死ぬまで住める米国タイガープレイスのような高齢者住宅の充実や、補助犬の提供を推進すべきだ。

 (9)人と動物の健康は切り離せない。

 (10)赤ちゃんのときからペットと過ごすと、感染症やアレルギー疾患にかかりにくい。

 (11)犬は各種疾病を持つ患者の呼気で病気を判断でき、現在その研究が継続されている。

 (12)ペットの存在は疼痛を和らげる。

 ジョンソン先生が「獣医師は信頼が厚く動物の知識を一番有しているので、病院内で診療するだけでなく、外に出て飼い主や非飼い主に人と動物の絆の大切さを発信することを切に望む」と強調されたのが印象的だった。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。



posted by しっぽ@にゅうす at 10:11 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする