動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年10月06日

殺処分の危機も・・・“多頭飼育崩壊” のネコを救え!約80匹の新たな家族探しへ 長野

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ネコが増えすぎて飼い主の手に追えなくなる「多頭飼育崩壊」。7月に長野県の南信地方で保護された80匹の家族探しが始まりました。一方、関係者は今後に危機感も募らせています。

悪臭が漂う暗く汚れた部屋。今年7月、長野県伊那市の賃貸住宅の一室で約80匹のネコが保護されました。そのネコたちが今、新たな家族を探しています。
ネコを保護した上田市のNPO法人が運営する「シェルター」。里親に譲渡するまでの間、一時的に飼育する施設です。ここでは40匹が引き取られ、9月下旬、初めての「譲渡会」が開かれました。
(1匹でも犬・ネコを救う会・松井ルミ代表)「ごはんを食べられなかったネコも食べられるようになって。徐々に落ち着いてきています」
(訪れた人)「これだけの数を引き取ってくれる人を探して、譲渡しないといけない。それが一番大変だろうと思う」
80匹は、保護された直後、獣医師の手で不妊の処置を受け、複数のシェルターなどに引き取られましたが、問題は続きました。様々な病気や栄養失調などにかかり、回復には2ヵ月以上かかりました。
長野市にある別のシェルター。このネコは、5月から7月にかけ保健所が同じ家から保護した24匹のうちの1匹です。
(ねこの命をつなぐ会・関祐子代表)「これが普通の子ネコの体型。脱水していないので背中をつまんでも戻る」
保護した当時は生後3、4ヵ月。保健所に収容しきれない10匹を引き取りましたが、うち2匹は極度の栄養失調でした。
(ねこの命をつなぐ会・関祐子代表)「食べなかったので“強制給餌”口を開けて餌を入れて食べるようにしつけた」
今はあどけない表情を見せる子ネコ。今月、里親に名乗り出る家族とめぐり合えました。しかし、もう1匹は、ついに食べ物を受けつけず、死んでしまいました。まさにギリギリのところで救われた命です。
病院での治療や細かいケアは手間も費用もかかり、保健所では難しい現状があります。
(ボランティア・鳥羽真理さん)「家に来て安心したと思う。やわらかい毛布で寝ると顔つきが変わってきます。あっという間に」
長野市のボランティア鳥羽真理さん。8月に保護した栄養失調の子ネコを自宅に引き取りました。専用の部屋を作り、多いときで3匹をケア。この1ヵ月も下痢が続いた子ネコのため通院を繰り返しました。
長野市保健所では、こうしたボランティアに支えられ、ここ数年、回復の見込みがない病気やケガなどがない限り、犬やネコの「殺処分」はせずに済んでいます。
しかし今、関係者は危機感を募らせています。長野市では、同じ飼い主から10匹以上を保護する案件が年に多くて2件でしたが、今年度はすでに3件。保健所の収容は限界に近づき、今月、緊急の譲渡会も開かれました。
(ねこの命をつなぐ会・関祐子代表)「(保健所もボランティアも)限界になったときは“命の選択”をするとき。譲渡に不向きな飼いにくいネコは、殺処分せざるを得ないかもしれない」
各地で社会問題化しつつある「多頭飼育崩壊」。環境省によりますと、高齢者や生活困窮者、社会的に孤立しがちな人など、「崩壊」に陥りやすい飼い主の傾向も見え始めているということです。

長野放送

最終更新:10/4(金) 21:20
NBS長野放送
posted by しっぽ@にゅうす at 08:14 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする