動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年10月12日

「動物感謝デー」のさらなる進化に期待

Yahoo! JAPAN


【人とペットの赤い糸】

 2000年、世界獣医師会は全世界の獣医師の大切な役割の理解を広めるため、「World Veterinary Day」(世界獣医師デー)を創設した。

 獣医師が果たすべき社会的使命や多くの職域で貢献していることを広く社会に認知していただくことを目的としている。と同時に、飼い主に動物のケアの重要性と動物看護師がいかに動物のケアでサポートしているかを理解していただく日と位置付けている。

 毎年4月最終の土曜日に開催されるが、今年のテーマは「ワクチンの価値」とした。この日は動物の健康を守り、診療していただいている獣医師の先生方に感謝の意を示す日でもある。海外では、飼い主は、かかりつけの先生へプレゼントまたは感謝の気持ちを示すメッセージカードを渡したりしている。動物病院によっては、地域住民に病院を開放して食事を提供したり、イベントや啓発活動を実施している。

 日本では、今月5日に日本獣医師会主催で「2019動物感謝デー in JAPAN」と題して、第13回目のイベントが東京都駒沢オリンピック公園で開催された。

 開会式では蔵内勇夫日本獣医師会会長や政治家の先生方がご挨拶された後、「楽しみながら獣医師を知り、動物と仲良くなろう!」という趣旨で、今年の開催テーマである「動物と人の健康は一つ。そして、それは地球の願い」の下、「ワクチンの価値」に関するセミナーやイベントが実施された。獣医師の仕事や動物の役割も分かりやすく紹介されていた。

 メーンステージでは「感染症対策と狂犬病予防の大切さを知ろう」「知っていますか?獣医師の仕事」「動物病院をもっと知ろう!〜動物看護師の仕事」などの講演やシンポジウムが開催された。

 体験コーナーでは、「一日獣医師体験コーナー」「ミニホース馬車体験コーナー」「動物ふれあいコーナー」が注目を浴びた。デモンストレーションコーナーでは、「警察犬・災害救助犬」「アジリティ教室」「ドッグダンスを楽しもう」などが行われ、多くの観客をひきつけた。

 ホースアトラクションコーナーでは、「乗馬体験」「馬とのふれあい・写真撮影」や、子供向けの「動物のお絵かきコーナー」「馬のぬり絵・工作コーナー」が人気だった。

 素晴らしい企画・イベント・啓発活動であるが、当日の気温が真夏並みに高かったせいか、例年と比較して、人と動物の来場が少なかったのは残念だった。天候が理由で中止になったことは過去にもあったが、温暖化で亜熱帯に近づきつつある日本では、開催の時期を今後検討することも必要だろう。

 海外の動物病院のように、多くの獣医師の先生方はもちろんのこと、飼い主を含めてイベントを盛り上げることにしてはいかがだろうか? 天候に影響されず、全国の動物病院でも「動物・獣医師感謝デー」として、楽しいミニイベントや啓発セミナーが開催され、定着する日が来ることを望みたい。

 ■越村義雄(こしむら・よしお) 一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:11 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする