動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年11月13日

【獣医師が解説】猫の歯周病&口内炎は人よりも重症化しやすいは本当!?

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ねこの病気、そこが知りたい!〜「歯周病&口内炎」〜
『ねこのきもち』本誌で毎号連載中の「ねこの病気、そこが知りたい!」。実際に愛猫が病気になった飼い主さんが治療中に「知りたかったこと」について、獣医師の重本 仁先生が教えてくれます。今回は「歯周病」&「口内炎」についてです。

猫に多い口腔の病気 人よりも重症化しやすいので要注意!
「歯周病」や「口内炎」はどの年齢でも発症し、重症になりやすい傾向にあります。
「歯周病」は、歯肉に炎症が起きる「歯肉炎」や歯の根元の歯槽骨などに炎症が起きる「歯周炎」の総称。おもな原因は、歯に付着した歯石や歯垢中の細菌の増殖によるものです。

一方、「口内炎」は口の中の粘膜に炎症が起きる病気のこと。人でも同名の病気がありますが、猫の場合は口内に赤みや腫れ、肉芽増殖(粘膜が盛り上がる)などが見られ、何年も治らないケースがあります。発症の原因として、口腔内の細菌バランスの乱れや、猫カゼを引き起こすカリシウイルス、エイズウイルスなどの関与が疑われていますが、まだ解明されていません。

どちらも初期症状として、フードを口に入れることを嫌がる、よだれが増える、口臭がきつくなるなどがあります。治療は、軽症なら歯石の除去や抗生物質の投与、重度の場合は全身麻酔のうえ抜歯を行います。

【獣医師が解説】猫の歯周病&口内炎は人よりも重症化しやすいは本当!?
画像/2019年7月号『猫の病気、そこが知りたい!』
歯周病
3才以上の猫の80%近くが歯周病にかかっているといわれています。
下記の写真は、歯周病により、上の歯に歯石が多量に付着して歯肉が赤く腫れた状態。このくらい歯垢や歯石が付いているときは抜歯による治療を行うのが一般的です。

【獣医師が解説】猫の歯周病&口内炎は人よりも重症化しやすいは本当!?
画像/2019年7月号『猫の病気、そこが知りたい!』
口内炎
とくに口内炎ができやすい部位は上あごと下あごをつなぐ口峡部(こうきょうぶ)下記写真の赤い囲みのある部分です。
写真は口峡部の粘膜に炎症や肉芽増殖が起きているほか、舌がただれて舌炎の症状が見られます。口内炎は歯垢や歯石が付着しない箇所にも発症します。

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【獣医師が解説】猫の歯周病&口内炎は人よりも重症化しやすいは本当!?
手術の同意書を見ると、治療には1万5千円かかったよう。 画像/2019年7月号『猫の病気、そこが知りたい!』
歯周病でこんな体験をしました
9才の頃、フードを食べるときに痛がるしぐさが見られて受診。「歯周病」と診断され、歯石除去をしましたが、その3年後に口臭が気になり、再受診。歯石除去とぐらつく犬歯を抜歯しました。その後、慢性腎臓病を発症したため、全身麻酔を要する歯石除去ができず、歯周病に悩まされ続けました。
8才の頃から口臭が気になっていましたが、9才で受診。視診後、全身麻酔をして歯石除去をしてもらいました。その後、12才で再受診。このときは抜歯による治療も行いました。その後も再発したのですが、慢性腎臓病になり、全身麻酔が必要な歯石除去の治療ができませんでした。晩年、痛みで食欲がないときは、処方された抗生物質を与えてしのぎましたが、食事のたびに痛そうだったので「若い頃にデンタルケアを習慣にしておけばよかった」と後悔しました。
−−東京都 S・Oさん クロコちゃん(メス・享年20才)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:57 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする