動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年11月18日

ペットに共食いさせても懲りない飼い主──凄惨な退去後の現場

Yahoo! JAPAN



身勝手な飼い主の犠牲になったペットたち
イギリス・リバプールのアパートで、今年の春に飼い猫が共食いをするという凄惨な事件が発生していたことが分かった。

【動画】2匹の猫と置き去りにされた犬のクレイ

英ミラー紙によると、現場となったのは、借主だった2人の若者が退去した後の部屋だ。足の踏み場がないほどのごみの中に5匹の猫が残され、強烈な異臭を放っていたことから、大家が警察に通報。捜査官が部屋を訪れたところ、単に「ごみ屋敷」の捜索では済まない悲惨な光景を目の当たりにしてしまった。

捜査官が部屋をあらためて詳しく調べてみると、衣料や食品などのごみに紛れて猫のバラバラ死体が至るところに散乱。身体の半分を失った死体や毛皮だけとなった個体が見つかり、飢えた猫たちが共食いをしていたことが判明した。部屋で飼われていた10匹のうち、半分の猫が文字通り他の猫たちの「餌食」になったという。

新居でも8匹の猫を飼っていた
警察は部屋の借主だった21歳と22歳の若者の足跡を追い、居場所を突き止めたところ、彼らは新居でも8匹の猫を飼育していた。すべての猫が栄養失調の状態だったため、保護施設に移送した結果、現在は健康を取り戻したと警察は報告している。

借主の2人は、適切な環境で動物を成育する義務を怠ったとして、動物福祉法違反で訴えられた。精神的な障害も認められたが、リバプールの治安裁判所は2人に懲役16週間、執行猶予1年を宣告。さらに捜査費用などとして615ポンド(約8万6000円)の支払いと今後のペット飼育禁止を命じた。

目の前で仲間の猫が死んでいく...地獄を見た犬
身勝手な飼い主の犠牲になったペットは他にもいる。10月24日の英ザ・サン紙が報じたのは、29歳の女性ティファニー・ゲストが家に置き去りにした一匹のスタッフォードシャー・ブル・テリアのクレイと、2匹の猫、レジーとロニーの末路。

ゲストは2017年5月20日にペットを見捨てて、自分は退去した。

それから約10日後、近隣住民から地元警察に「異臭がする」と通報があり、ゲストが住んでいた部屋の扉を開けると、そこには異様な光景が広がっていた。

滅茶苦茶な部屋は臭気で満ち、その中でかろうじて息をする犬のクレイ。飢え死にしたであろうレジー、そして食べられた跡があるロニーだ。クレイは治療のため、すぐに動物保護施設に送られた。

一方飼い主のゲストは、動物福祉の法に反したことで警察に居場所を突き止められつつあることが分かると、逃げるようにマルタ共和国へ飛んだ。その13ヶ月後にイギリスへ戻ったところを逮捕されたが、別日に改めて出頭することを約束して保釈され、そのまままたマルタ共和国に行ってしまったという。

しかしもう逃げられない。10月10日、ゲストはイギリスへ再入国し、今度は裁判まで保釈なしで拘留された。

イギリス動物虐待防止協会のポリス・ラセールによると、ペットたちが置き去りにされた部屋の床には瓶詰めの中身が散乱し舐められた形跡があったそうで、ペットたちが生きようと必死だったことが伺える。「生き残ったクレイにとって、目の前で猫が死にゆく姿を見るのは恐かったに違いない」と話す。

治療を受けたクレイは体重を取り戻し、新しくボビーという名前を与えられた。悲しい経験を忘れさせてくれるくらい幸せにしてくれる、責任のある新しい家族を待ちわびている。

ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
posted by しっぽ@にゅうす at 02:25 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする