動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年12月10日

地域通貨で香川の課題解決 まず動物愛護を支援

日本経済新聞



香川県内の地域課題を解決しようと、地域通貨「めぐりんポイント」を活用する取り組みが始まる。運営会社のサイテックアイ(高松市)が企業や個人の寄付を原資に地域通貨を発行し、地域活動に取り組む県民に贈る仕組みを導入した。第1弾として動物愛護の活動を支援する。県民が地域通貨を受け取る機会を増やして、県内消費を活性化させる狙いもある。

事業で協力関係にあるイオン傘下のフェリカポケットマーケティング(東京・港)の「地域通貨基金」を活用する。この基金は、公益財団法人・公益推進協会(東京・港)の「マイ基金」を使っている。簡単な手続きで寄付の受け皿ができる仕組みだ。


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同協会が企業や個人から寄付金を受け取り、助成先を決める。サイテックアイは地域通貨基金を通じて募集を出し、40万円の助成を受けることが決まった。このうち、まずは30万円分のめぐりんポイントを発行し、地域活動を支援する。

具体的には、香川県と高松市が共同で整備した、さぬき動物愛護センター「しっぽの森」(同市)が保護する犬や猫を譲り受ける人などに対して1000ポイントを提供する。「地域通貨を目当てに動物を引き受ける人はいない」と予想するが、譲渡が一歩でも前に進めばとの願いを込めた。

香川は特に犬の殺処分が地域課題になっている。2017年度に県内の保健所が収容した2467匹の犬のうち1711匹を殺処分した。5年連続で全国最多と不名誉な状況となっている。殺処分率に関しても69.4%と8年連続で全国で最も高い。こうした問題に何かできることはないかと考えて、今回の仕組みを考案した。

同社はこの手法を使って、子育てやスポーツ・文化、企業や家庭で余った食品を集め貧困家庭などに提供するフードバンクといった様々な活動を応援する。人口減が進む中、交流人口の拡大も大きな課題であることから観光振興への支援も念頭においている。

こうした活動を応援する中で発行した地域通貨は、飲食店など約550カ所の加盟店で「1ポイント=1円」で使うことができる。県内消費の活性化も期待できる「一石二鳥」の今回の仕組みを広げていく。

サイテックアイは09年に設立。同年にめぐりんポイントのサービスを開始した。19年6月期の売上高は約1億円だった。

(辻征弥)

 めぐりんポイント 特定の地域のみで流通する地域通貨の一つ。ポイントをためるのに必要なカードの発行枚数は累計で約16万枚。2019年のポイント発行数は3千万弱を見込む。イオンの電子マネー「WAON(ワオン)」などと連携している。

加盟店は香川の本土側が多いが、10月には小豆島町商工会(香川県小豆島町)と手を組み、離島での加盟店を一気に増やした。ポイントの付与は加盟店での消費が基本だが、商店街の清掃活動への参加に対してポイントを付与するなど、利用を活性化させる仕組み作りを進めている。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:43 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする