動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年01月07日

子猫殺処分減らしたい/青森県動物愛護センターが育成ボランティア制度

Yahoo! JAPAN


殺処分される子猫を減らすため、県動物愛護センター(青森市)が始めた「育成ボランティア制度」が実を結びつつある。センターが引き取った子猫を、一番手間がかかる時期に家庭で預かってもらい、譲渡可能な大きさになるまで育ててもらうもの。スタートした2018年度以降、新たな飼い主につなぎ、救えた命は少なくない。ボランティアに参加し、最終的に1匹の子猫を引き取った女性は「助かる命が少しでも増えてほしい」と願う。

 青森市の福士友子さん(65)は昨年11月、手のひらに乗るほど小さな雄猫を預かった。すぐにシャンシャンと名付けた。最初は下痢が続き、何度か獣医師と電話でやりとりすることがあったが、その後は体重も増え順調に成長。一緒に暮らす雄猫のミロ(6歳)とも相性が良く、そのまま飼うことを決めた。

 ボランティアの役割は、生後40日前後の子猫を里親に出せる大きさ(約650グラム)になるまで育てること。想定する10〜30日間の飼育期間で、食事の世話やトイレのしつけ、体重や体調の管理などをこまめに行う。福士さんのように、ボランティア期間終了後に引き取ることもできる。家庭で大事に育ててもらうことで、子猫に社会性が身に付き、もらわれやすくなるメリットもあるという。

 センターには毎年、飼い主の都合で飼えなくなったり、捨てられたりした猫や犬が持ち込まれる。18年度は猫888匹のうち765匹が殺処分され、この7割が子猫だった。子猫は体調が急変することもあって常に目が離せないが、限られた職員で膨大な数を育てることは難しい。引き取った時点で病気の子猫も多く、大半を殺処分せざるを得ない状況にある。

 18年度はボランティアに預けた13匹のうち11匹が、19年度は13匹すべてが無事に譲渡された。現在、ボランティア登録者は県内に39人おり、何度でも預かり可という協力的な人もいる。センターは当面、新たな募集はせず、登録者を中心に育成していく方針だ。

 吉田繁成総括主幹は「職員が24時間常駐しているわけではないので、(夜間などは)ボランティアの方の知識に頼ることも多い。徐々に経験を積んでもらいながら、安心して子猫を預けられる体制をつくりたい」と話した。

 福士さんは「すべての飼い主が最後まで責任を持って育て、必要以上に増やさなければ、捨てられる猫が減って殺処分を防げる。ボランティアの輪が広がり、新たな飼い主が見つかってほしい」と切に願った。

▼子猫持ち込み後絶たず センター 正しい飼育呼び掛け

 県動物愛護センターに引き取られた猫のうち殺処分された数は、2016年度が764匹、17年度936匹、18年度765匹。23年度までの低減目標は、犬は既に達成しているが、猫の場合は目標の701匹に届いておらず、「殺処分ゼロ」にはまだ遠い。

 猫は1年に最大4回出産でき、犬より繁殖力が強い。しかし、飼い主が去勢・避妊手術や室内飼育を徹底しないために、意図せず子猫を増やしてしまい、センターに持ち込まれるケースが後を絶たない。センターは昨年12月から、こたつで猫と直接触れ合える冬季限定の「あったかふれあいねこルーム」を設けるなどして、生態の理解や正しい飼い方を呼び掛けている。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:10 | 行政 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする