動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年01月18日

老犬がごはんを食べないときの対処法5つ


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老犬がご飯を食べない理由とは?

基礎代謝が低下しているため
犬も人間の大人と同じように、加齢によって内臓の働きが鈍くなったり、筋肉がつきにくくなったりして、新陳代謝が悪くなります。体の中でエネルギーが消耗されないので、空腹を感じにくくなります。そのため、食欲がわかなくなり、ごはんに対する興味が薄れてしまうのです。

味覚や嗅覚が低下したことにより、食べ物の好みが変わったため
いつも食べていたフードの匂いや味を感じることができず、おそらく、もし犬が言葉を話せたら「全く味もニオイもしない、マズいものを食べさせられている」と文句を言うかも知れません。

味覚や嗅覚が鈍くなり、今までは感じていたニオイなどを感じられなくなったことで、味の好みが変わることは珍しいことではありません。

体力を使うことがなく、空腹を感じないため
老犬になると、どんなにたくさん散歩をしたくても、長く歩くと疲れてしまったり、足が痛くなったりしてしまう…という経験を繰り返していくうち、だんだんと散歩の回数が減り、歩く距離や時間が短くなっていきます。日中も、食事の時間以外は眠っているので、エネルギーを使いません。そのため、食欲がわかず、ごはんを食べる量も減ってしまいます。

噛む力、飲み込む力が衰えているため
歯が抜けたり、顎の力が弱くなったりして、ごはんを噛み砕くことができにくくなります。また、全身の筋力も弱くなってくるので、飲み込む力も弱くなります。

喉を詰まらせて咳き込んだりするのが辛く、ご飯を食べること自体、体力を消耗するので食事が億劫になってしまうことも考えられます。

何らかの疾患が原因で食べる気が起こらないため
歯が痛かったり、食事を食べた後に下痢をしたりといった症状があれば、単に「食べる気がない」のではなく、内臓に疾患があったり、もともとの持病が悪化していたりすることが原因で、食欲が落ちている可能性があります。

老犬がご飯を食べないときの理由ごとの対処法

1.基礎代謝が落ちているときの対処法
少しでも代謝を上げるために、こまめに散歩に出かけたり、家の中で飼い主さんが愛犬と楽しく向き合ったりしてスキンシップを取りながら遊びつつ、少しでも運動量を増やすようにします。

そうすることで、全身の筋肉が刺激され、基礎代謝が上がり、また、運動によって筋肉も刺激を受けて老化のスピードを緩和することができます。基礎代謝が上がれば内臓の動きが活発になって、エネルギーを多く消費しますので、自然に空腹を感じるようになります。

2.食べ物の好みが変わったときの対処法
今まで食べていた食事用のドッグフードは食べないのに、ご褒美用のおやつや、人間が食べている濃い味の付いたものを欲しがるのであれば、味覚が変わったことが考えられます。

味の濃いものを食べさせていると内臓に負担が掛かりますので、普段食べているドッグフードにお肉の煮汁や、魚の出汁、脂肪分の少ない鶏のささ身など、犬にとって「目新しくおいしいもの」を与えてみるのも効果的です。

3.体力が落ちているときの対処法
基礎代謝を上げるときと同様に、運動不足から筋肉が落ちて、体力が落ちてしまっていると感じるときは、むしろ、「かわいそうだから寝かせてあげよう」と考えるのでなく、リハビリのつもりで少しずつ、運動量を増やすように飼い主さんから働きかけましょう。太陽の光を浴びると、交感神経が刺激されて体温が上がり、お腹も空きます。

また、日中起きて活動することで、体を活動させる働きを制御する交感神経が働き、規則正しい生活リズムで生活することができ、食事の時間にはお腹が空くようになります。

4.噛む力、飲み込む力が衰えたときの対処法
ドライタイプのフードなら、お湯や鶏肉をゆがいたスープなどを加えて、噛まなくても飲み込めるぐらいの柔らかさにふやかします。

そして、一度に食べられる量も減っていると飼い主さんが感じたら、食事の回数を増やし、一日で食べるごはんの量は、なるべく減らさないようにしましょう。

5.何らかの疾患が原因で食事が食べられないときの対処法
下痢、嘔吐、白目が黄色い、黒っぽい便が出た、あきらかにふだんよりも目に生気がなく、横になったまま動かない…という状態のときは、ごはんを食べる体力や気力がないほど、何らかの病気が進行している可能性があります。「しばらく様子を見て…」と思わず、できる限り早く、かかりつけの獣医さんを受診しましょう。

体調不良が原因でごはんを食べないときの見極め方

口臭がつよい
歯周病などの歯の問題や歯垢、歯石が溜まっているからという原因だけでなく、口臭は内臓の働きが悪くなったときにも強くなります。普段よりも明らかに「口が臭い」と感じたら、愛犬の体の中で何か問題が起こっている兆しと捉えましょう。

下痢、嘔吐、多飲多尿

下痢が長引く、何度も吐く、ふだんよりもよく水を飲んでいて尿も多い…と言うときも何らかの病気が進行していることが考えられます。その上、食事も食べなければ体力は消耗する一方です。

老犬の場合、脱水症状があっという間に進行して命に関わるほど重篤な状態になることもあるので、成犬のときよりも早い対処が必要です。

まとめ

愛犬たちにとって、飼い主さんから与えられるご飯を食べることは、飼い主さんとの散歩と並んで、一日のうちで最も楽しみで幸せな時間だったはずです。そのごはんを食べなくなった姿を見るのは、本当に辛いことです。

いつかは必ず、愛犬たちは虹の橋へと旅立ってしまうけれど、どんなに弱っても、自力で起き上がれなくなっても、愛犬たちの「食べたい」という欲求は、飼い主さんとずっと一緒にいたいと思う気持ちの表れだと私は思っています。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:45 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする