動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年02月23日

《志村どうぶつ園「白井家」に行政指導》愛馬ラスティの「放牧場」は所有者に無断使用の農地だった

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動物との触れ合い企画や、動物保護の活動などを取り上げている人気バラエティ「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)。「週刊文春デジタル」ではこの番組に出演する人気の動物一家「白井家」の不適切飼育の実態についてたびたび報じてきた。

【画像】白井家が無断使用しているXさんの農地。Xさんも知らない間にフェンスが作られ、「放牧場」として放送された

 2018年から人気コーナーとして放送されている「白井家」は、浜松で身寄りのない馬やヤギら40匹以上の動物を引き取り、家族5人で飼育して暮らしている。しかし、その飼育現場で起きている “ヤギに落書き” 、 “近隣トラブル” 、 “疑惑の蹄鉄販売” 、 “愛馬のバラバラ解体” 、 “モルモットの替え玉疑惑” が近隣住民の告発などにより次々と明らかになった。

 ペットの飼育をめぐっては現在、複数の動物を飼ったはいいが面倒をみきれなくなる「多頭飼育崩壊」が社会問題となっている。影響力の大きい人気のテレビ番組に出演する白井家の不適切飼育の実情は真相を究明すべき重要な問題だ。しかしこれらの報道に対して、現在に至るまで白井家や日本テレビから納得のいく回答は得られていない。

愛馬フルハート解体について由紀子氏がインスタで反論
 2月16日には白井由紀子氏が自身のインスタグラムで、《ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、一部週刊誌に、私たちに関する記事が掲載されているようです。記事には、事実と異なる部分や曲解された記載が多く見られ、家族一同心を痛めています》と反論。特に愛馬フルハートを自宅敷地内で解体したことについてはこう説明している。

《白井家は法に触れることはしておりません。私達はフルくんは獣医師の元法的手続きをいたしましたが、亡骸は、元飼主の強い要望で手配された専門業者を通じて引き取られ、骨格がご自宅で大切に保管されているそうです》(原文ママ)

 言うまでも無いが、仮に目的が骨格標本をつくることであったとしても、行政が許可を下した場所以外で家畜の解体をすることは違法である。それについては「 《衝撃証拠写真》「天才! 志村どうぶつ園」白井家の庭で“違法解体”された愛馬のバラバラ死体 」で詳報している。

長男・鴻明氏が番組で「ここ、新しく白井家の領土になりました」
 そしてまたしても、白井家に重大な問題が発覚した。白井家が「放牧場」として使用している土地は所有者に断りなく、不法に占拠している状態にあるのだ。さらにその土地使用をめぐって、“農地法違反”の可能性があり、浜松市の行政指導が入ったという。

 土地の所有者本人であるXさんが語る。

「10年前まであの土地は茶畑でした。以前の所有者は4年前に他界して、私が相続しました。その後は使用しておらず、しばらく空き地になっていたのです。それが、3月の(『天才!志村どうぶつ園』の)放送を観ていたら、私の土地が白井さんの『放牧場』として紹介されているじゃありませんか。白井さんに土地を貸した覚えはありません。とても困惑しました。土地の周りは知らない間に柵で囲われていて、白井家の方々や動物たち、番組のスタッフたちも、みんな勝手に私の土地に立ち入っていた」

 この「放牧場」が初めて番組に登場したのは、2019年3月16日だ。新たに白井家に来た元競走馬の「ラスティ」の運動不足解消のため、長女・悠流氏が馬を連れ出したのが、Xさんの所有する土地だった。

 番組では、「こんな場所ありましたっけ?」と問いかけるスタッフに対して、長男・鴻明氏は「ここ、新しく白井家の領土になりました」と発言している。フェンスで囲われた広大な土地で、長女がラスティに跨り駆ける姿を由紀子氏と鴻明氏が満足そうに眺めている姿も映し出され、ナレーションでは「ご近所の知り合いが馬のためならと貸し出してくれたのです」と説明されている。

 だが、実際にはXさんに何のことわりもなく、白井家が使っているという。取材班も不動産登記簿を確認したが、番組で「放牧場」とされている2065平方メートルの所有者は、白井由紀子氏ではなく、Xさんとなっている。

 かつて白井家でボランティアをしていた人物によると、白井家がこの土地を使用し始めたのは、2019年2月上旬頃だ。

「由紀子さんから『新しい馬がくることになりました。この土地を借りられることになったから、フェンスを作ってほしい』と言われ、2カ月間かけて鴻明君や迅君たちと木製のパレットを使って柵を設置しました」(元ボランティア)

 この放牧場では、参加料を徴収し番組のファンに乗馬体験をさせるチャリティ・イベントなども行われている。

土地所有者は「私は白井さんとお会いしたこともない」
 実は白井家は土地を「放牧場」として使用する前、Xさんに接触を試みている。Xさんが事の次第を明かす。

「2018年11月頃に弟のもとへ白井さんがやってきたのです。名刺を持ってきて、土地を借りたいと。ただあの土地は農地なので、農地法で農家にしか貸せないことになっている。だから、弟が『あなたの家は農家ですか?』と聞いたのですが、白井さんから返事はなかったそうです。そもそも、私は白井さんとお会いしたこともない。その後も白井さんからのご連絡はなく、あの土地は無断で『放牧場』として使い続けられています。もちろん賃料などは支払われていませんし、固定資産税を支払っているのは私です」

「放牧場にされるとは想像もしていませんでした」
 弟のYさんにも話を聞いた。

「まず私の兄に『使わせてほしい』と電話があったのですが、実際に白井由紀子さんに会って話をしたのは私です。2018年10月、地元のお祭りで顔を会わせたときに土地の話になり、『草を食べさせるくらいはいいよ』と言いました。ただ、あの土地は農地で簡単には貸せません。だから白井由紀子さんに『農業委員会に連絡してくれ』と連絡先を教えました。その後、長女(悠流氏)の方が自宅に来たので、改めて『浜松市の農業委員会に連絡してください』と伝えたんです。すると『わかりました』と言って帰っていきました。白井家の方と会ったのはそれが最後です。貸すとは一言も言っていないし、そもそも私はあの土地の所有者でもない。契約書もお金も受け取っていませんよ。知らないうちにフェンスが設置され、放牧場にされるとは想像もしていませんでした」

 番組では白井家の知人が「馬のために(土地を)使って!」と言ったと紹介されているが、実際のやりとりは全く違うようだ。その後、白井家からはXさんへもYさんへも連絡は一切ない。Xさんらは土地の貸借の話は立ち消えになったと思っていたという。

「白井さんに勝手に土地を使われて困っている」と自治体に訴えた
 Xさんを悩ませているのは「不法占拠」の問題だけではない。土地が放牧場として使用されていることで、自身が「農地法違反」に問われるのではないかという不安も抱えているという。

「あの農地は法律で農家の方にしか貸せない土地なので、今の白井さんには貸せません。農業委員会が、法的に正当性があると判断されるのなら、(白井家が土地を借りたいという)お話は聞きたいとは思っています。ただ、いまはどうしたらよいのかわかりません。白井さんには今まで生活してきたご近所関係を大事にして、迷惑が掛からないようにお願いしたいです。昨年11月、私は自治体に『白井さんに勝手に土地を使われて困っている。白井さんのところは農家ではないので、農地法違反になってしまう。問題を解消したい』と相談しました。自治体からは『白井さん宅へ伺ってみます。農業をしているかどうかも調べます』という返答がありました」(Xさん)

 Xさんの訴えを受けた浜松市は1月、白井家に対して農地法に違反する恐れのある項目について行政指導をしたという。市政関係者が語る。

「1月10日午前中に作業着の市職員2人が浜松市の車で白井さんのお宅に伺っています。その日、職員は『市民の方からもっと白井さんの家を指導してほしいと苦情が寄せられているので指導に来ました』などと伝えたそうです。翌日の午後に担当者が改めて白井さんを訪ねて指導を行っています」

 自治体の指導が入ったということは、白井家の近隣でも噂になっている。

「自治体の指導が入ってくれて、本当にほっとしています。動物を保護すること自体はとても素晴らしいことですが、だからといってルールを破ってなんでもありになってしまうと、たくさんの人に迷惑をかける。これで改善していけば、私たちももっと暮らしやすくなりますし、白井さん方を応援できるようにもなると思います」(近隣住民)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:29 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする