動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年03月30日

犬のフィラリア症とは?予防薬の投薬について

Yahoo! JAPAN


犬のフィラリア症とは?

フィラリア症予防は犬を飼っている方であれば、予防薬の投与は毎年恒例ですよね。フィラリア自体は犬糸状虫とも呼ばれる寄生虫で、蚊を介して犬の体内に入り込み様々な悪影響を起こします。蚊に刺されることが原因となるので、蚊が出始める春頃から投薬が開始される地域が多いです。

蚊に刺されたとたん急激に体調が悪くなるわけではなく、飼い主さんが気づいてあげられないことも。犬の体内に入った感染幼虫を予防薬で駆除することが確実な予防策になります。

感染原因
基本的には蚊に刺されることが原因になります。フィラリア感染した犬の血液には小さなフィラリアの幼虫がいて、感染した犬を蚊が吸血することでフィラリアの幼虫が蚊の体内に入ります。その蚊が他の犬を吸血すると感染してしまいます。

フィラリア症の症状
先にも書きましたが、蚊に刺されてすぐに症状が出るわけではないので、飼い主さんはなかなか気づくことが出来ません。犬のフィラリア症は心臓や肺動脈に寄生虫が寄生して起こる病気。心臓の機能が低下し血液循環が悪くなったり、や肺やその他臓器に大きな影響を与えるので、最悪の場合は命にかかわることもあります。

症状が軽いうちは元気がなく食欲不振、体重減少、また呼吸を苦しそうにするなどの症状が見られ、徐々にお腹が膨らんできたり、尿の色が赤っぽくなるなどの体の変化が見られてきます。初期症状で気づいてあげることが難しいだけに、犬にとってフィラリア症の予防薬は必須となります。

なぜすぐに症状が出ないの?
フィラリア感染している犬の血液中にはミクロフィラリアと呼ばれる幼虫が存在します。ミクロフィラリアは犬の体内で成虫になることが出来ず、一度、蚊の体内に入ることで感染幼虫となります。感染幼虫が体内にいる蚊が犬を吸血する際に、蚊に吸血された犬の体内に感染幼虫が入り込みます。

フィラリアの感染幼虫にとって犬の体内は成長するのにとても適した住処。はじめは皮下、筋肉、脂肪などに住みつき、約3ヶ月かけて成長していきます。その後、血管に入り成長を続けながら最終的に心臓や肺動脈に寄生します。感染幼虫が犬の体内で徐々に成長し心臓に寄生して数年経過してから症状が現れるため、蚊に刺された時点で急激に体調の変化がみられるわけではないのです。

予防薬の投薬について

予防薬の投薬のタイミングは?
フィラリア症感染予防のお薬は、蚊に刺されないようにするお薬ではなく、体内に入り込んだ感染幼虫を駆除するためのお薬です。厳密には血管に入り込む前の感染幼虫を駆除するためのもの。犬の体内で成長中の3ヶ月の間に投薬するのがベストです。

そうは言っても、飼い主さんの目から見て、愛犬がいつに蚊に刺されたか確認するのは難しく、また蚊に絶対に刺されない環境を作るもの現実的ではありません。蚊が出現し始める時期になったら月に一度の投薬が一番安心でしょう。

投薬の期間は蚊が出現し始めてから1ヶ月後に開始して、蚊がいなくなってから1ヶ月後に最後の投薬をします。お住まいの地域によって投薬が必要な期間が様々です。北海道や東北では6月中旬から11月中旬頃までですが、沖縄では2月上旬から12月下旬まで、ほぼ1年間必要と言われています。獣医さんの考えによって多少の差があると思うので、お世話になっている動物病院に問い合わせてみましょう。

予防薬の種類
フィラリア症予防薬は大きく分けて3種類あります。

✔内服薬
✔皮膚に垂らすスポットタイプ
✔注射

近年で一番一般的なのが内服薬かと思います。お薬が苦手なワンちゃんも食べやすいように、ビーフ味やバニラ風味などオヤツのように食べることが出来るタイプが多くなっています。また、暖かい季節に大敵のノミやダニも一緒に駆除できるタイプもあるので非常いに便利です。効果は一ヶ月持続するお薬が多いと思います。毎月同じ日に投薬しましょう。

内服薬をどうしても嫌がるワンちゃんにはスポットタイプが便利です。皮膚に垂らし体に浸透させて感染幼虫を駆除してくれます。こちらもノミやダニを一緒に駆除してくれるものもあります。皮膚が弱い、また妊娠中のワンちゃんなどは使用が出来ない場合があるので獣医さんに相談を。こちらも一ヶ月効果が持続するものが多いです。

注射は効果が一年間持続するので、毎月の投薬が難しいワンちゃんや飼い主さんにお勧めです。動物病院で獣医さんに注射してもらう必要がありますが、暖かい時期が長い地域にお住まいで、投薬期間が長い場合は便利ですね。

まとめ

犬のフィラリア症の初期症状は飼い主さんが気づきずらいうえに、重篤化すると命の危険があるほど怖い病気です。しかもフィラリアにとって犬の体内は成長するのにとても良い環境。予防薬を投薬しなければ非常に多くの犬が感染してしまうそうです。

治療法がない訳ではありませんが、外科手術など犬の体に負担がかかりリスクの高い治療違法になります。またお薬で回復したとしてもフィラリア症によって与えられた様々な障害は残ってしまいます。

春は気持ちの良い季節ですが、愛犬に対しては気を付けてあげなければいけないことがいくつかあります。そのひとつが「フィラリア症予防」。獣医さんの指示通り、投薬期間をしっかり守ることでフィラリア症も防ぐことが出来ます。


(獣医師監修:平松育子)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:40 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする