動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年03月31日

「愛情」…犬が特別な理由を科学的に検証する


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【AFP=時事】動物も愛情を感じることができるとの考え方は、かつて心理学者らの間で忌み嫌われていた。だが犬に関しては、人間とその最良の友という関係を成り立たせている「何か」を理解する上で愛情というキーワードが不可欠となる──。

【特集】「人間の最良の友」ワンちゃん大集合

 米アリゾナ州立大学(Arizona State University)の動物心理学者クライブ・ウィン(Clive Wynne)氏(59)は、自身の最新著作「Dog is Love: Why and How Your Dog Loves You(犬は愛:なぜ、どのようにして犬はあなたを愛するのか)」の中でそのように主張している。

 ウィン氏は、2000年代初め頃に犬の研究を開始した。当初は他の動物心理学者と同様、犬に複雑な感情があるとみなすのは擬人観という「罪深い行為」だと考えていたというが、その後、無視できないほど増え続ける一連の証拠に突き動かされ、この考えを改めるに至ったと話す。「時に自らの懐疑的な考え方を疑ってみる価値はある」とAFPのインタビューに語った。

 その一方で、犬が特に優れた才能の持ち主というわけではないとも主張する。

 ハトは平面のイメージで異なる種類の物体を識別でき、イルカは文法を理解することが分かっている。そして、ミツバチはダンスを通じて餌場となる花の場所を仲間と知らせ合うのだ。これらの「能力」をめぐってはどれも、犬が習得したということを聞いたことがない。

 その凶暴性と人への無関心で知られる犬の祖先種のオオカミでさえも、人が出す合図に従う能力を示すことが分かっている。

 そこでウィン氏は、犬が持つ「過度の社交性」こそが犬を際立たせている要因だとして、これを事実と断定するための学際的研究を統合するパラダイムシフトを提唱している。

■ウィリアムズ症候群の遺伝子
 人と人との感情的な結び付きを強くする脳内化学物質「オキシトシン」に関する研究から、最も目覚ましい進歩の一つが得られている。オキシトシンをめぐっては、犬と人間との種間関係にも関与していることが指摘されているのだ。


麻布大学(Azabu University)動物応用科学科の菊水健史(Takefumi Kikusui)氏が主導した研究では、人と飼い犬が互いの目を見つめ合うことで、双方の脳内オキシトシン濃度が急上昇することが明らかにされている。これは母親と赤ちゃんの間で観察される作用に酷似しているという。

 また遺伝学の研究分野では、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の遺伝学者ブリジット・フォンホルト(Bridgett vonHoldt)氏が2009年に驚くべき発見をした。それは、人のウィリアムズ症候群に関与する遺伝子変異を犬も保持していることだ。ウィリアムズ症候群は知的な制限と極端な社交性を持つことが特徴とされる。

「犬に関して本質的なことは、ウィリアムズ症候群の人々の場合と同様に、密接な関係を形成したいという欲求や親密な個人的関係を持ちたいという欲求、すなわち愛し愛されたいという欲求なのだ」と、ウィン氏は著作に記している。

 他方で、新たな行動実験を通じてもさらに多くの洞察が得られている。ウィン氏自身が考案したこれらの行動実験の多くは、一般家庭でも餌のご褒美の助けを借りて簡単に再現できる。

 ある実験では、ドアで犬を隔離し、その反対側に飼い主と餌の入った器をそれぞれドアから同じ距離に置いた。ドアを研究者がロープで引っ張って開けると、犬はまず飼い主の所に向かうことの方が圧倒的に多かったという。

 磁気共鳴画像装置(MRI)を用いて犬の脳を調べた神経科学分野の研究では、犬の脳は褒め言葉に対して、餌と同等かそれ以上の反応を示すことが判明している。

■愛こそはすべて
 ウィン氏は、犬に関する科学において次に注目されるのが遺伝学と話し、1万4000年以上前に犬の家畜化がどのような過程を経て起きたかという謎の解明の助けにもなると考えている。

 DNA配列決定法の進歩により、ウィリアムズ症候群に関係する重要な変異がいつ犬の遺伝子に発生したのかを知ることは可能になると想定される。ウィン氏は、この変異が最終氷期の終わりごろの8000年〜1万年前に発生したと推測している。これは人類が犬を連れた狩猟を常時行い始めた時期と重なる。


科学の進歩という観点からは、これらの研究結果が重要視されることは間違いない。ただ、それだけではなく、犬の幸福への寄与においてもこうした研究は有意義となるとウィン氏は主張する。

 これは、「チョークカラー」などの痛みに基づく荒々しい訓練方法が否定されることを意味する。この種の訓練方法は、飼い主に「犬の群れのリーダー」になることを求める著名なトレーナーらによって広く知られるようになった「支配性」の理解に基づくものだが、この理解は誤りであることが一部で指摘されている。

 ウィン氏は、犬が望んでいるのは、思いやりのあるリーダーシップと正の強化(失敗に罰を与えず、好ましい行動を褒めてその行動を繰り返させる訓練法)を通じた「飼い主からの指示」だと指摘し、「高価なおもちゃやご褒美などを買う必要はない。何を利用できるかは誰にも分からない」と述べる。

「犬たちはただ人との親交が必要なだけだ。人が一緒にいてくれることを必要としているのだ」 【翻訳編集】 AFPBB News
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子犬が母犬と一緒にいる時期の大切さは

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「いぬのきもちWEB MAGAZINE」が送る連載、家庭犬しつけインストラクター西川文二氏の「犬ってホントは」です。

 今回は、子犬を迎える本当にベストな日はいつか、というお話。
母犬となるべく長くいっしょにいたほうがいい一方で、長すぎるとデメリットもあるそう。ちょうどいいタイミングを西川先生が解説します(編集部)

8週齢規制の話を、当コラムのvol.11でしました。
離乳が終わる8週齢までは母犬のもとにいるべき。それが噛みつきの抑制および犬同士のコミュニケーションの基本、そして不安傾向が強くない犬に育てるために必要だと。
とはいえ、母犬のもとに長くいればいいのか、というと、これまたそうではありません。
帯に短しタスキに長し? 
なんか例えが適切ではない感じですけど、ま、子犬を譲り受けるのに理想的な時期はある、ということです。
では、子犬を迎え入れるのはいつが理想的なのか。

まずは脳の発達のお話を
幼いほど抵抗力が弱く脳がダメージを受けやすい。そのため、幼い個体ほど脳細胞の数は多い。万が一に備えて、余裕を持って生まれてくるということです。

余裕がある、余分な部分を持っている、見方を変えるとそれは効率が悪いことを意味します。
それぞれの個体は将来どういった環境で生きていくかわかりません。
そこで、脳は環境から受ける刺激を頼りに必要な脳細胞を残してネットワークを広げる。一方で、不必要な細胞は減らす。

木彫りの彫刻に例えるのであれば、いわば完成像に向けての荒削り、それを人間の脳の場合は、7歳を超えるころまでに済ませてしまうということなのです。

子犬が母犬と一緒にいる時期の大切さは
↑猫と仲良しな犬は、犬慣れしている先住猫がいたケースがほとんど
社会化期とは、脳が荒削りを行っている時期
人間の6〜8歳に当たるのは、犬の場合は4カ月齢。
すなわち先の木彫りでいうところの荒削りを、犬の脳は4カ月齢ごろまで行っているということです。
犬の社会化期とは、子犬がこの脳が荒削りを行っている時期といえるのです。
社会化期は脳が荒削りを終えていないので、人間社会のさまざまな刺激に慣らしやすい。
荒削りを終えたあとは大幅な変更がしにくくなるので、社会化期を終えるとさまざまな刺激に慣らしにくくなる。
ちなみに、異種、同種に対する慣れの、荒削りを終えてしまう時期は、4カ月齢よりも少し早く3カ月齢ごろまで、といわれています。
猫と仲のいい犬がいますが、あれは生後3カ月齢ごろまでに犬慣れしている先住猫がいたケースがほとんどなのです。

母犬とそれまでいた犬を、8週齢で譲り受けるのが理想
8週齢以前に母犬のもとから引き離すことはよくないが、それを超えて3カ月齢まで母犬のもとにいたら、今度はほかの犬、ブリーダー以外の人間に対する慣れ、さらに4カ月齢までいたら新しい飼い主のもとにおける環境刺激に対する慣れも悪くなっていく。

事実、私の犬を見る限りはその通り。
初代パートナーのPoohは4週齢で保護され、他犬とのふれあいがないまま2カ月齢で譲り受けた犬。現パートナーの1頭、ダップは2カ月齢まで母犬といて、2カ月齢で迎え入れました。そして現パートナーのもう1頭、鉄三郎は3カ月齢まで愛護センターで他犬と過ごしていた犬。
それぞれに対して社会化を十分に行いましたが、Poohは、他犬とのコミュニケーションが苦手。ダップは苦手な対象が少なく、鉄三郎は人慣れおよび都会の刺激に対する慣れが悪い。
もっとも、日本で「母犬とそれまでいた犬を、8週齢で譲り受ける」というダップのような理想的な入手方法は難しくもあります。
だからこそ、子犬を譲り受けたらなるべく早い段階で、しつけ教室などに参加して人間社会のさまざまな刺激に慣らす、社会化を行っていく。それが大切ということなのです。


文/西川文二
写真/Can ! Do ! Pet Dog School提供

子犬が母犬と一緒にいる時期の大切さは
子犬が母犬と一緒にいる時期の大切さは
西川文二氏 プロフィール
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター。東京・世田谷区のしつけスクール「Can ! Do ! Pet Dog School」代表。科学的理論に基づく愛犬のしつけ方を提案。犬の生態行動や心理的なアプローチについても造詣が深い。著書に『イヌのホンネ』(小学館新書)、『いぬのプーにおそわったこと〜パートナードッグと運命の糸で結ばれた10年間 』(サイゾー)、最新の監修書に『はじめよう!柴犬ぐらし』(西東社)など。愛犬はダップくん(14才)、鉄三郎くん(10才)ともにオス/ミックス。

いぬのきもちWeb編集室
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犬のオシッコ、ただ水で流してる? 正しいオシッコ・ウンチの処理法は

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犬のオシッコやウンチの放置が問題になっていますが、愛犬が散歩中にしたオシッコやウンチは、飼い主さんがきちんと処理するのがマナーです。そこで今回は、今さら聞けない散歩中のオシッコ・ウンチの「正しい処理法」をご紹介します。犬の飼い主さんは必見ですよ!

犬のオシッコ、ただ水で流してる? 正しいオシッコ・ウンチの処理法は
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散歩中にオシッコをしたときの正しい処理方法
愛犬が散歩中にしたオシッコは、なるべくキレイに水で洗い流すのがマナーです。トイレシーツを持参してオシッコを吸収すれば、少し水を流すだけで済み、キレイに処理できます。

オシッコの処理方法(手順)
まずは、愛犬がオシッコをした場所をトイレシーツで拭き取ります。トイレシーツである程度オシッコを吸い取ったら、残りのオシッコにまんべんなく水をかけましょう。新しいトイレシーツを使って、水で薄まったオシッコをさらに拭き取れば処理は完了です。

犬のオシッコ、ただ水で流してる? 正しいオシッコ・ウンチの処理法は
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散歩中にウンチをしたときの正しい処理方法
愛犬が散歩中にしたウンチは、持ち帰って処理をするのが“基本”です。では、愛犬のウンチをスマートに処理するには、どうすればよいのでしょうか。

ウンチの処理方法(手順)
まず、飼い主さんの向いている方向と同じ向きに、愛犬をオスワリさせます。飼い主さんのちょうど真横にくるように愛犬をオスワリさせたあと、リードを束ねて短く持ちます。リードを持った手と逆の手にビニール袋を通したら、片足でリードを踏んで愛犬の動きを制限しながらしゃがみましょう(※大型犬は足元をすくわれることもあるので、リードを踏まずに束ねたリードを持つだけにします)。ウンチの上にふわっとビニール袋をかぶせてやさしくつかみ、真上に持ち上げるように取りましょう。

犬のオシッコ、ただ水で流してる? 正しいオシッコ・ウンチの処理法は
チワワ
散歩のマナーを守って、好感度抜群の飼い主さんに!
愛犬が散歩中にしたオシッコを正しく処理するには、トイレシーツ(最低2枚)と水が必要です。また、ウンチの処理にはビニール袋が必須ですので、散歩に行く際はこの3点をバッグに入れて、必ず持参しましょう。

周囲の人たちとの良好な関係を築くうえでも、愛犬の排泄物をきちんと処理することはとても大切です。慣れないうちは時間がかかってしまうかもしれませんが、続けて実践していくうちにスムーズにこなせるようになるはず。

散歩のマナーを守って、好感度の高い飼い主さんになりましょう!

参考/「いぬのきもち」2020年1月号『そうそう、これが知りたかった!はじめての愛犬しつけ・お世話基本のき18』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター 荒井隆嘉先生)
文/紺道ゆあん
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

いぬのきもちWeb編集室
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犬の死を早める『絶対NG行為』5つ

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犬の死を早めてしまう『絶対NG行為』

大切な愛犬とは、なるべく長く一緒に居たい…そのためには、人間よりも寿命の短い犬に長生きをしてもらう必要があります。しかし、飼い主の行動や習慣によっては、愛犬の死を早めてしまうことも。では、どのような飼い主の行為が愛犬の寿命を縮めてしまうのでしょうか。

1.犬にとって有毒な食材を与えてしまう

犬が家族として強く認識されるようになった現在、それに伴うように、愛犬の手作りごはんレシピなどが公開されるようになりました。「愛犬にはできるだけ美味しい物を、愛情込めて作ってあげたい…」と思っている飼い主さんは多いでしょう。

しかし、愛犬に手作りのごはんや食材を与える際は、必ず犬にとって安全な食材であるかを確認するようにしてください。人間が口にする物の中には、犬にとって有毒な食材もあるからです。

「食べ過ぎなければ平気」という声もありますが、実は個体差があります。通常であれば、少量なら平気と言われている食材であっても、犬によっては体が耐えることができず、少量で昏睡状態や神経麻痺、最悪の場合は死に至ることもあります。

2.過剰なほど長時間の留守番をさせてしまう

過剰なストレスは、人間に限らず、犬にとっても悪影響を及ぼします。「病は気から」という言葉がありますが、犬も過剰なストレスを溜め込むことで、寿命を縮める原因になります。

犬がストレスを感じる原因はさまざまですが、中でも長時間のお留守番はストレスを感じやすい環境の1つです。近年、飼い主の仕事の関係で、1日中お留守番しなければいけない犬も増えています。しかし、これは生活のために仕方が無いことです。

その代わり、休日は一緒に過ごす時間を増やしたり、帰りが遅い日であっても、10〜15分ほど、愛犬とのスキンシップタイムを設けるなど、愛犬のストレスを軽減させてあげる努力が必要です。

3.愛犬の近くでたばこを吸う

近年、たばこによる受動喫煙のリスクへの認識が広まっています。これは人間だけでなく、犬にも言えることなので、飼い主が喫煙者の場合、愛犬の近くでたばこを吸うことはやめましょう。

犬も肺がんを患ったり、体調不良を引き起こすなど、悪影響が及びます。また、愛犬がたばこやたばこの吸い殻を見つけてしまった場合、それらを誤飲してしまう危険性も考えられます。

犬は人間よりも体が小さいため、たばこの煙やたばこ自体の悪影響を大きく受けやすいです。受動喫煙のリスクを頭に入れ、たばこの本数を減らしたり、禁煙する努力をするなど、少しずつ改善していきましょう。

4.適切な運動をさせていない/させすぎている
運動不足は健康を損ねる原因の1つです。これは人間だけではなく、犬にも同じ事が言えます。そのため、愛犬に適切な運動をさせることは、愛犬の健康を守るためにも重要です。

しかし、「面倒だから」「寒いから」「仕事が忙しいから」など、さまざまな理由を付けて愛犬を散歩に連れて行かなかったり、運動になるような遊びをさせなかったりすると、運動不足となり、肥満になってしまい病気を併発させたり、ストレスが溜まってしまいます。

反対に、小型犬に過剰なまでの運動をさせすぎてしまうと、心臓や足腰に負担が掛かり、かえって怪我や病気を引き起こす原因となりかねません。特に、シニア期に入った犬や、まだ体が十分に発達していない子犬期には注意が必要です。

5.異変を感じても病院へ連れて行かない

皆さんは普段から愛犬の様子を注意深く観察していますか。毎日一緒に過ごしていると、ちょっとした愛犬の異変にも「なんだか違和感がある」と気付く飼い主さんが多いです。

そこでかかりつけの動物病院に相談したり、受診したりする飼い主さんであれば、いざ病気を患っていても早期発見、早期治療を行う事ができます。しかし、「まぁいいか」と放置してしまうと、気付いたときには手遅れ…ということも。

愛犬を長生きさせるためには、少しでも違和感を感じたら病院で診察してもらうことが大切です。そこで異常が無くても、愛犬の体質の特徴などを教えてくれたり、一緒に健診をしてもらうことができますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。愛犬の死を早めてしまう飼い主の行為には、愛犬にとって悪影響を及ぼすような行為や習慣、見逃しが入っています。愛犬とできるだけ長く一緒に過ごしたいのであれば、愛犬にとって快適な生活や環境を整えてあげることが重要です。


(獣医師監修:平松育子)
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2020年03月30日

犬の平均寿命が延びている理由と高齢化による問題

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犬の平均寿命が延びている理由

犬の平均寿命が飛躍的に延びているのはご存じでしたか?30年ほど前と比べると、なんと約2倍になっているのです。30年ほど前の犬の平均寿命は7.5歳。現在は犬種や体の大きさによりバラつきはあるものの12歳〜15歳ほどと言われているのでぴったり2倍です。

人間の平均寿命が延び続けているのと同様、犬の平均寿命が延びた理由は医療や食事が関係しているよう。また、飼い主さんが犬を「家族」として大切に育てるようになったのが大きな理由になっているのです。

飼い主さんの意識の変化
現在、犬を飼われている方は、ほとんどの方が愛犬のことを「うちの子」や「我が子」という気持ちで、一緒に暮らしていると思います。もともと犬は「猟犬」や「番犬」として人間に飼われていた動物ですが、今ではすっかり「大切な家族」になっていますよね。

私自身が子供の頃、今から35年ほど前になりますが、犬と言えば戸建てのお家の玄関先で犬小屋に鎖で繋がれていた「番犬」が多かったと思います。現在ではほとんどの犬が室内飼育で、犬種ごとの特徴や愛犬の健康状態を踏まえ、愛犬にとって快適な「居住環境」を整えているご家庭が多いと思います。

私が見ていた35年ほど前に飼われていた犬たちも、もちろん飼い主さんに愛されていたと思います。現在と違うのは飼い主さんの意識や犬に対する知識ではないでしょうか。やはり「大切な家族」として存在すようになった愛犬に、健康で長生きしてもらいたいという気持ちから、愛犬の健康状態をチェックし、異変にいち早く気づき対応する。

また、しつけや健康に関する良い情報を集め「犬に関しての知識」をつけ、愛犬が健やかに過ごすことが出来るよう心がけている方が多いからこそ寿命が延びているのだと思います。

獣医療の発達
愛犬の健康に気遣う飼い主さんが増えてきたことに伴い、犬に対する医療も発達してきました。単純に動物病院の数が増えているだけでなく、健康診断はもちろん、検査内容も人間並みで、基本的なところでは血液検査や尿検査、またCTやMRIなど高度な医療技術まで導入されているほどです。

犬は言葉で体調不良を伝えることが出来ないので、愛犬のちょっとした不調でも動物病院で診察してもらう飼い主さんも多いと思います。そんな飼い主さんの行動と獣医療の発達も犬の寿命の延ばしている理由のひとつです。

高品質なドッグフードが増えた
私が子供の頃見ていた近所で飼われていた犬たちは、子供たちから給食の残りのパンや牛乳などをもらって平気で食べていました。実際、私も与えたことがあると思います。そして、その当時、犬のご飯と言えば、飼い主さんの残り物というご家庭も少なくなかったはず。今でこそ絶対に与えてはいけないと常識になっている、玉ねぎなどが入っていたご飯もあるはずです。

市販のドッグフードが定着し始めたのが30年ほど前になるそうです。ドッグフードは定着し始めてから現在まで、常に進化し続けています。近年では無添加、無着色、グルテンフリー、グレインフリーなど、愛犬の体質や体調に合わせ選ぶことが出来るほど種類が豊富。

犬の寿命が延びたのは健康志向が高い飼い主さんが増えたことで、高品質で栄養バランスのとれたドッグフードが販売されるようになったのも理由のひとつです。

犬の高齢化による問題

介護
犬も人間同様、年齢を重ねることで、体の自由が利かなくなることがあります。目が見えづらくなる、足腰が弱くなり歩けなくなる、一日中ほとんど寝たままになるなど、老犬になることで様々な体の変化がみられます。そうなるともちろん介護が必要です。犬の介護に関しては、高齢化だけで起こることではなく、成犬でも何らかの病気で介護が必要なる可能性もあります。

愛犬に長生きしてもらいたくて、健康に気遣い病気することなく過ごしていても、いつかは寝たきりになってしまい介護が必要になる時が来るかもしれません。犬の介護は想像以上に大変です。

例えば一人暮らしの場合やお仕事が交代制などで不規則な場合でも、最期の一日まで愛犬のためにどのように関わっていくのか、助けが必要な場合はどこに連絡すればよいのかなど、あらかじめ考え、調べておくことが大切です。介護は高齢化の問題というよりも、犬を飼ったのであれば「当然起こること」として心に留めておきましょう。

飼い主さんの高齢化
犬の寿命が延びていることで問題になっているのが飼い主さんの高齢化。高齢犬のお世話をする飼い主さんが高齢という、いわゆる「老老問題」です。犬のお世話をするのは、なにかと体力が必要なこともあります。高齢犬とはいっても自力で歩けるのであれば、お散歩も必要ですし、年齢的に動物病院に連れていく機会も多いと思います。介護が必要な犬であれば尚更大変です。

飼い主さん自身が高齢により犬のお世話が出来なくなってしまい、飼育放棄に繋がり、里親探しも難しく殺処分になってしまうケースもあるようです。また、「離れて暮らす高齢の親が高齢犬を飼っている」という悩みを持つ方もいるようで、高齢の親が犬のお世話を出来なくなってしまった時、飼われている犬は誰が責任をもって面倒をみるのか、というのが問題になっています。

いっぽう犬の寿命が延びていることで、最期までお世話をすることが出来るのか心配して、犬を飼うこと自体を諦めている高齢者が増えているのも事実。正しい選択かもしれませんが、なんだか少し寂しい決断でもありますよね。

簡単に解決できる問題ではありませんが、一人暮らしの場合はやはり孤独感が強くなります。家族や近親者の良心的な協力がない限り、高齢者が犬を飼うのは難しいケースもあるようです。

まとめ

犬と生活するということは、子供のように可愛がっていた愛犬が、たくましく成長し、いつの間にか自分の年齢を追い越して、年老いていく姿を目の当たりにすることになります。犬の平均寿命が延びていて、愛犬が長生きしてくれることを、嬉しく感じるのは飼い主として当然ですよね。いつかは必ず「最期の時」を迎えてしまいますが、その時まで「更に寿命を延ばすぞ!」という気持ちで愛犬と共に笑顔で過ごしていきましょう。


(獣医師監修:平松育子)
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犬のフィラリア症とは?予防薬の投薬について

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犬のフィラリア症とは?

フィラリア症予防は犬を飼っている方であれば、予防薬の投与は毎年恒例ですよね。フィラリア自体は犬糸状虫とも呼ばれる寄生虫で、蚊を介して犬の体内に入り込み様々な悪影響を起こします。蚊に刺されることが原因となるので、蚊が出始める春頃から投薬が開始される地域が多いです。

蚊に刺されたとたん急激に体調が悪くなるわけではなく、飼い主さんが気づいてあげられないことも。犬の体内に入った感染幼虫を予防薬で駆除することが確実な予防策になります。

感染原因
基本的には蚊に刺されることが原因になります。フィラリア感染した犬の血液には小さなフィラリアの幼虫がいて、感染した犬を蚊が吸血することでフィラリアの幼虫が蚊の体内に入ります。その蚊が他の犬を吸血すると感染してしまいます。

フィラリア症の症状
先にも書きましたが、蚊に刺されてすぐに症状が出るわけではないので、飼い主さんはなかなか気づくことが出来ません。犬のフィラリア症は心臓や肺動脈に寄生虫が寄生して起こる病気。心臓の機能が低下し血液循環が悪くなったり、や肺やその他臓器に大きな影響を与えるので、最悪の場合は命にかかわることもあります。

症状が軽いうちは元気がなく食欲不振、体重減少、また呼吸を苦しそうにするなどの症状が見られ、徐々にお腹が膨らんできたり、尿の色が赤っぽくなるなどの体の変化が見られてきます。初期症状で気づいてあげることが難しいだけに、犬にとってフィラリア症の予防薬は必須となります。

なぜすぐに症状が出ないの?
フィラリア感染している犬の血液中にはミクロフィラリアと呼ばれる幼虫が存在します。ミクロフィラリアは犬の体内で成虫になることが出来ず、一度、蚊の体内に入ることで感染幼虫となります。感染幼虫が体内にいる蚊が犬を吸血する際に、蚊に吸血された犬の体内に感染幼虫が入り込みます。

フィラリアの感染幼虫にとって犬の体内は成長するのにとても適した住処。はじめは皮下、筋肉、脂肪などに住みつき、約3ヶ月かけて成長していきます。その後、血管に入り成長を続けながら最終的に心臓や肺動脈に寄生します。感染幼虫が犬の体内で徐々に成長し心臓に寄生して数年経過してから症状が現れるため、蚊に刺された時点で急激に体調の変化がみられるわけではないのです。

予防薬の投薬について

予防薬の投薬のタイミングは?
フィラリア症感染予防のお薬は、蚊に刺されないようにするお薬ではなく、体内に入り込んだ感染幼虫を駆除するためのお薬です。厳密には血管に入り込む前の感染幼虫を駆除するためのもの。犬の体内で成長中の3ヶ月の間に投薬するのがベストです。

そうは言っても、飼い主さんの目から見て、愛犬がいつに蚊に刺されたか確認するのは難しく、また蚊に絶対に刺されない環境を作るもの現実的ではありません。蚊が出現し始める時期になったら月に一度の投薬が一番安心でしょう。

投薬の期間は蚊が出現し始めてから1ヶ月後に開始して、蚊がいなくなってから1ヶ月後に最後の投薬をします。お住まいの地域によって投薬が必要な期間が様々です。北海道や東北では6月中旬から11月中旬頃までですが、沖縄では2月上旬から12月下旬まで、ほぼ1年間必要と言われています。獣医さんの考えによって多少の差があると思うので、お世話になっている動物病院に問い合わせてみましょう。

予防薬の種類
フィラリア症予防薬は大きく分けて3種類あります。

✔内服薬
✔皮膚に垂らすスポットタイプ
✔注射

近年で一番一般的なのが内服薬かと思います。お薬が苦手なワンちゃんも食べやすいように、ビーフ味やバニラ風味などオヤツのように食べることが出来るタイプが多くなっています。また、暖かい季節に大敵のノミやダニも一緒に駆除できるタイプもあるので非常いに便利です。効果は一ヶ月持続するお薬が多いと思います。毎月同じ日に投薬しましょう。

内服薬をどうしても嫌がるワンちゃんにはスポットタイプが便利です。皮膚に垂らし体に浸透させて感染幼虫を駆除してくれます。こちらもノミやダニを一緒に駆除してくれるものもあります。皮膚が弱い、また妊娠中のワンちゃんなどは使用が出来ない場合があるので獣医さんに相談を。こちらも一ヶ月効果が持続するものが多いです。

注射は効果が一年間持続するので、毎月の投薬が難しいワンちゃんや飼い主さんにお勧めです。動物病院で獣医さんに注射してもらう必要がありますが、暖かい時期が長い地域にお住まいで、投薬期間が長い場合は便利ですね。

まとめ

犬のフィラリア症の初期症状は飼い主さんが気づきずらいうえに、重篤化すると命の危険があるほど怖い病気です。しかもフィラリアにとって犬の体内は成長するのにとても良い環境。予防薬を投薬しなければ非常に多くの犬が感染してしまうそうです。

治療法がない訳ではありませんが、外科手術など犬の体に負担がかかりリスクの高い治療違法になります。またお薬で回復したとしてもフィラリア症によって与えられた様々な障害は残ってしまいます。

春は気持ちの良い季節ですが、愛犬に対しては気を付けてあげなければいけないことがいくつかあります。そのひとつが「フィラリア症予防」。獣医さんの指示通り、投薬期間をしっかり守ることでフィラリア症も防ぐことが出来ます。


(獣医師監修:平松育子)
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犬は飼い主に『表情』で気持ちを伝えている!5つのパターン

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@安心・リラックス

ほとんどの飼い主さんが、愛犬のこの表情を多く目にしていると思います。大好きな飼い主さんと過ごす時間は犬にとってとてもうれしいもので、安心してリラックスできるため、家の中にいるときなどはこうした表情を多く見ることでしょう。

犬が安心している、リラックスしているときの表情は次のようなものになります。

✔目に緊張がなく軽く細めていることもある
✔耳と耳の間は広く穏やかに立っている
✔口元は緩く開いている、口角を軽く引いている

全身の力が抜けていて、このような表情をしているときは「幸せ」「のんびりしたい」「心地よい」というような気分でいると考えられています。飼い主さんになでられたりマッサージをされたり、寄り添って休んでいるときなどに、このような表情が見られるでしょう。

A期待・楽しい

お散歩や遊びの時間、ごはんの前などにはこのような表情が見られます。犬が楽しいと感じているときや、何かに対して期待している表情の特徴は次のようなものになります。

✔目が丸く大きく、きらきらとしている
✔耳の間が狭くなり、前向きに立っている
✔口角が上がり呼吸が早くなる
✔相手を見つめ視線を外さない

「遊ぼう」「(おもちゃやおやつを)頂戴!」「楽しい」「何?」というような気持ちのときは、首や背筋を伸ばしてこのような表情を見せます。また、期待感が高まり興奮状態になると、足踏みをしたり尻尾を大きく振ったりします。

B怒り

飼い主さんは、犬の怒りの表情はあまり見たことがないかもしれません。積極的な攻撃性、威嚇の表情の特徴は次のようなものになります。

✔目は相手を見据えるように開いている
✔怒りの対象から目を離さない
✔耳と耳の間が狭まり前向きに倒れる
✔鼻の上にしわが寄る
✔上唇が引き上げられ上の歯茎や犬歯が見える

強い攻撃性を示す表情を見せるときは、尻尾をピンと立てて小刻みに震わせたり、前傾姿勢になったりします。こうした犬に会った場合には、目を合わさず体をそっと横に向けるなどして「こちらに敵意はない」という意思表示をしましょう。

C恐怖・警戒

家庭犬が威嚇をするときは、恐怖心や警戒心から起こすものが大半です。恐怖や警戒による消極的な威嚇の表情は次のようなものになります。

✔目は開き、まぶたはやや下がり気味
✔耳は後ろに倒れている
✔鼻の上のしわが寄る
✔唇を後ろに強く引き歯全体を見せている

怒り・積極的な威嚇の表情に似ている部分も多いですが、恐怖心や警戒心がある場合は姿勢を低くし、腰は引き気味、尻尾は丸まっていることが多く見られます。怖がっていることは確かですが、追いつめられると攻撃に転じるので不用意に近づかず刺激しないようにしましょう。

D不安・緊張

恐怖というほどではないが、やや緊張感がある場面や不安を感じているときには、次のような表情の特徴が見られます。

✔目はキョロキョロ動き、相手と視線を合わせない
✔まばたきを頻繁にする、またはまばたきを一切せず目を丸くする
✔耳を後ろに倒すか、横に開く
✔鼻や口を頻繁に舐める
✔口は強く閉じているか、呼吸が荒くなる
✔あくびをする

このような場合には体を低くして足音を立てないように静かに動いたり、頭を体よりも低くしたりしています。また、緊張を感じているときには相手や自分を落ち着かせるために、あくびをしたり顔を横に向けたりと“カーミングシグナル”を出すこともあります。

まとめ

愛犬は言葉を持たない代わりに、表情やボディランゲージを使って様々な気持ちや感情、意思をあらわします。ただし、犬の表情だけで気持ちや感情を読み取るのはとても難しいものです。そのため、尻尾の動きや姿勢など全身の状態合やその場の状況と合わせて判断するようにしましょう。また、個体差もあるため愛犬の表情やボディランゲージの特徴・傾向を把握してあげることも大切です。

表情やボディランゲージから犬の気持ちを読み取ることができたら、決してそれを無視せずに応えてあげたり、適切な対応をしたりすることでしっかりとコミュニケーションをとってくださいね。


(獣医師監修:平松育子)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:28 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする