動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月15日

犬を救うことは、自分を救うこと。障がいのある犬・未来ちゃんと「命の授業」

Yahoo! JAPAN


障がいを負った犬・未来ちゃんとともに小・中学校などを回りながら、人や犬の命について説いている、児童文学作家の今西乃子さんの活動を紹介します。

犬を救うことは、自分を救うこと。障がいのある犬・未来ちゃんと「命の授業」
『小さな命の写真展』のリーフレット
自分を好きになれば、じつは犬にも人にもやさしくなれる
「命の授業」に沿った内容の27枚の写真とメッセージから構成された『小さな命の写真展』のリーフレット。写真は著書といっしょに無料で貸し出してもらえるそう。
今西さんは「命の授業」の中で、たくさんの質問を子どもたちに投げかけます。
大人には伝わりにくいことでも、子どもの心には敏感に伝わっている手ごたえがあるからだといいます。
だからこそ今回の授業でも、子どもたちにある重要な質問を問いかけました。

「麻里子さんが本当に助けたかったのは、誰ですか?」

その問いに「自分(麻里子さん自身)のこと!」という子どもたちの声が返ってきました。

もちろん麻里子さんは、目の前の事実として子犬の命を助けたかったでしょう。
でも心の奥には、「自分自身を救いたい。自分を救って自分を好きになれば、人にも犬にもやさしさや幸せを分けられるようになるから」そんな思いがありました。

自分を救うことがじつは人や犬の命を守ることにつながると説く今西さん。
今西流「命」の問いかけに反応する子どもたちを見ると、授業を続ける意義があると今西さんは話します。

犬を救うことは、自分を救うこと。障がいのある犬・未来ちゃんと「命の授業」
獣医師を目指し大学で勉強中の青年(左)と、その友人
授業が終わっても、子どもたちとの交流は続く
獣医師を目指し大学で勉強中の青年(左)と、その友人。彼も中学生のころに「命の授業」を受けたひとり。この日は人生に影響を与えた未来ちゃんに会いにきたそう。
「命の授業」や著書の感想は、日々今西さんのところにたくさん届きます。
そのなかには子どもたちの悩みも多く寄せられるとのこと。
「きっと未来にはなんでも話せるんでしょうね。未来あてに届く手紙が多いんですよ」と今西さん。

本を読んだ子どものなかには、「命の授業」で影響を受けて獣医師を目指そうと決めた少年もいたそう。
その後彼は目標に向かって進学した際に、「未来ちゃんは自分の人生を変えてくれた」と、わざわざ会いにきてくれたそうです。



やさしさが実れば、捨てられる犬や猫はきっといなくなる
今西さんと未来ちゃんの大ファンで、著書もすべて揃えているという少女も。今西さんの著書がきっかけで、自身も保護犬を迎えたそうです。
冒頭の小学校の児童たちからも感想文が届きました。
授業の際、未来ちゃんの姿を見て涙した児童からの感想文も。
皆、今西さんの問いかけに心を揺さぶられ、実際に未来ちゃんに触れることで、自分を好きになることや幸せになること、そして命について、おのおの思いをめぐらせたことが文面から伝わってきます。

「柔軟な心を持った子どもたちに伝えられる『命の授業』は、これからもずっと続けていきたいですね。
子どもたちの“やさしさの木”が花を咲かせ、たくさんのやさしさが実り、やがて大きな木になったら、きっと捨てられる犬は1頭もいなくなるはずです」


 「毎日いっしょにいると、犬たちの心の声が聞こえてくるような気がするんです」と今西さん。

※各情報は2018年12月5日現在の情報です

出典/「いぬのきもち」2019年2月号『犬のために何ができるのだろうか』
撮影/浜田一男、取材・撮影・文/尾アたまき

いぬのきもちWeb編集室


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知ってほしい飼い主十戒 心痛む「散歩スマホ」

NIKKEI STYLE



2016年のユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされたのが「歩きスマホ」で、今回お話しするのは、犬の散歩中に横行している「散歩スマホ」だ。愛犬家の間では「許せない」と息巻く声が少なくない。私もその一人だ。

「散歩スマホ」とは、犬を連れて散歩する際、犬に全く頓着せず、片手に持ったスマホ画面をひたすら眺め続ける、飼い主の態度を表す言葉だ。進む先の道路状況、犬を危険にさらすことなく安全確保するための対策などを、ちっとも考慮せず、空いた片方の手で、リードを面倒くさそうに荒っぽく引っ張るケースもしばしば目にする。

■自分勝手な見せかけの「散歩」

先日、目の当たりにしたのは、30歳前後とみえる男性による「暴挙」だった。緑道沿いに咲く花の匂いをかごうとしたのか、わずかに顔を横に向けた、まだ若いトイプードルを、ものすごい力でグイッと、犬の体が宙に浮くほど引っ張った。何とむごいことを。

「キュイーン」と切なく声を上げるワンちゃんを、そのまま力任せに引きずって行く。緑道のすぐその先の一般道路と交差する場所では、左右を確認することもなく、スマホ画面に釘づけのまま進む男。左から坂を下りてきた自転車に、ワンちゃんはあわやひかれそうになった。けれど、男性はスマホ画面から一瞬たりとも目を離すこともなく、ひたすらリードを引っ張り続けた。

ここまで無慈悲に見える「散歩スマホ男」にだって、それなりの事情があったのではと、努めて彼の立場になって考えてみた。「散歩スマホ」を「悪」と決めつける前に彼の事情に想像を巡らすべきだと思ったのだ。

例えば彼の状況が以下のようであれば、一概に非難すべきではないだろう。

(1)彼が目にしたスマホ画面に写っていたのは「父危篤、すぐ帰れ、病院の場所は〜」と、緊急事態を告げる文言だったかもしれない。

(2)散歩中の緑道は、意図して来た場所でなく、まるで不案内な場所に迷い込んで戸惑い、慌てスマホの地図アプリで、愛犬と共に進むべき道を必死で検索していた可能性はゼロではない。

(3)彼は瞬時に億のカネを稼ぎ出す若きトレーダーで、世界中のマーケットの動きを秒単位で把握する必要がある。それをしないことは、顧客に莫大な損失を与え、金融ビジネスに重大な影響をもたらし、それがひいては日本経済にダメージを与えかねない。そう真摯に考える「愛国の人」だった確率は何万分の一はあり得る。

(4)一見、非道な「散歩スマホ」は、犬猫への虐待防止キャンペーン映像を作成するため、制作スタッフが空撮中で、彼はその役割を全うすべく、心を鬼にして演じていたというケースだって、全く起こり得ないわけではない。

■私にとっての「散歩の効用」

ほかにもいくつか「特殊な事情」を思いついたが、「いい加減にしろ!」の声が聞こえて来そうだから、これぐらいにしておく。これら「よほどの事情」でもない限り、彼の「散歩スマホ」は非難されても仕方がない。

私のような「犬バカ」は結構いるものだ。「散歩スマホ男」を目にした途端、我が愛犬を抱きしめ、「かわいそうな同胞(引きずられるワンちゃん)」を見せないようにする人の姿は、そこここで見られる。

私の散歩スタイルは「彼以外」の多くの愛犬家とほぼ一緒だ。散歩中は、飼い始めて2年弱のトイプードル「レオ」に話しかけ、その日にあったこと、今後のことについて相談し、即興で「レオ君音頭」を歌って聞かせる。ここまで書いて、「多くの愛犬家とほぼ一緒」とは必ずしも言えない気もしてきた。

散歩というのは、大好きな犬と時間を共有し、犬と語り合うなかで、「自問自答」を繰り返し内省を深める、極めてぜいたくで貴重な時間だというのが私の考えだ。散歩コースの一つである、某キャンパスの高台から、眼下に広がる街の夕焼けをレオと一緒にめでるひとときはたまらない。

いい年になってと、笑われそうだが、「愛する喜び」を実感することによって、新たなエネルギーが湧いてくる。犬の見る先を一緒に見つめ、浮かび上がるアイデアも少なくない。

「散歩スマホ」はこれら全てを台なしにする。飼い主が得られるのは、「ウォーキングの歩数」と暇つぶしに眺める「勝手に送られてくる薄い情報」(梶原の偏見)だけというのでは、あまりにもったいない。スマホに夢中で「犬の声」に耳を貸さず、犬との会話もなく、強引に引っ張り回すのは、一種の虐待だと感じてしまう。


■心を打った「犬と私の10の約束」

レオが我が家にやって来たのは、長年の友人からの電話がきっかけだった。

友人「子犬が4匹生まれて、家が大変なことになっている。良かったら見に来ない?」

その2年前、13年間を共にした愛犬「ルル」を亡くした。私たち夫婦はひどく落ち込み、「二度と犬は飼わない」と心に決めていた。

友人から電話をもらったその日は、よほど暇だったからか、魔が差したのか、気乗りのしない妻を伴い、友人の家を訪れた。生まれて3カ月ほどの子犬たちが部屋で元気いっぱい走り回るなか、1匹だけ椅子の下にたたずみ、我々をじっと見上げるおとなしい犬がいた。

「あ、この子、赤ちゃんの頃のルルちゃんみたい」。妻の表情が一瞬、和らいだ。

友人「実はこの男の子だけ、まだ引取先がないんですよ」

その後、何度か友人の家を訪れ、結局、その子をもらい受けることにした。友人が言った。「梶さんは経験者だから必要ないと思うけど、犬を譲る先の人に読んでもらってるんです」

壁に掛けられたボードを見ると、「犬と私の10の約束」と書かれたポスター大の紙が目に入った。読み進むにつれ、胸が熱くなった。

1)私の一生は10年から15年です。私はあなたと離れることが一番辛いことです。そのことを覚えておいてほしいのです。

2)あなたが私に何かを求めたとき、私がそれらを理解するには少し時間が必要です。だから待っていてほしいのです。

3)私を信頼してほしい。それが私にとってあなたと共に生活できる、一番の幸せなのですから。

4)私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないでください。あなたには楽しみがあって、たくさんの友達もいるはず。でも、私には大好きなあなたしかいないのです。

5)時々話しかけてほしいんです。言葉は分からなくても、あなたの声は十分、私に届いていますから。

6)あなたが私にしてくれた全てを、私は決して忘れません。

7)私をたたく前に覚えておいてほしいのです。私には鋭い歯であなたを傷つけることができるけど、私は絶対にあなたを傷つけないと決めているのです。あなたが大好きだから。

8)あなたの言うことを、私が聞かないときは理由があります。そんなときは私が何かで苦しんでいるときかもしれません。

9)私が年を取っても、仲良くしてください。

10)最後のそのときまで一緒にそばにいてください。そして、どうか私を忘れないでください。私は生涯であなたを一番愛しているのですから。

作者不詳という、この10の戒めは、個々の愛犬家がそれぞれに手直しを加えた、何種類かのバージョンが愛犬家の間で広まっているという。「説教臭い」「宗教っぽい」「余計なお世話」など、様々な指摘もあるようだが、今では我が家でレオとのより良い関係を築くうえで貴重な指針となっている。

これを読んで「散歩スマホはやめようかな」と思う人も出てきたらうれしいのだが。

※「梶原しげるの「しゃべりテク」」は毎月第2、4木曜掲載です。次回は2019年9月26日の予定です。

梶原しげる
1950年生まれ。早稲田大学卒業後、文化放送のアナウンサーに。92年からフリー。司会業を中心に活躍中。東京成徳大学客員教授(心理学修士)。「日本語検定」審議委員。著書に「すべらない敬語」「まずは『ドジな話』をしなさい」など。
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散歩に行こうとすると激しく吠える犬に有効なのは、実は1つ!

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散歩に行こうとリードを見せると、愛犬が「散歩だ!」とわかり、興奮して激しく吠えてしまうことはありませんか? 
興奮して飛び跳ねるのでリードをつけるのも大変で、家を出るまでにひと苦労……という飼い主さんも多いようです。
もう少し落ち着いて散歩に行けるようにするには、どうしたらいいのでしょう? 
しつけインストラクターの西川文二先生が、「えっ!」と思うような方法を提案してくれました。

散歩に行こうとすると激しく吠える犬に有効なのは、実は1つ!
散歩のとき以外も、あえてしょっちゅうリードをつける!
散歩のとき以外も、あえてしょっちゅうリードをつける!
散歩のとき以外もリードをつける……⁉
一体どういうことなのでしょう? 

「リードを見て吠えるのは、“リードをつけたら散歩へ行ける”と犬が学習してしまっているから。
散歩以外のときも、あえてしょっちゅうリードをつけるようにすれば、散歩に行く前にリードをつけても“あ、いつものことね”と、それほど吠えなくなりますよ」と西川先生。
リードをつけることの特別感をなくせばいいというわけです。
これなら簡単ですね!

散歩に行こうとすると激しく吠える犬に有効なのは、実は1つ!
散歩以外でもリードをつける
くつろいでいるときや、ブラッシングのときにもリードをつけよう!
飼い主さんがテレビを見るときやトイレに行くとき、愛犬にブラッシングをするときなど、散歩以外でもリードをつけることを繰り返してみてください。
数十回つけて1回散歩に行くくらいの頻度が理想。
こうすることで、愛犬の頭の中の「リード=散歩」の思考回路が断ち切られ、リードをつけることが当たり前になり、散歩の前も徐々に吠えなくなります。

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散歩に行こうとすると激しく吠える犬に有効なのは、実は1つ!
クレート(ハウス)の中でリードをつけるのもオススメ!
クレート(ハウス)の中でリードをつけるのもオススメ!
愛犬をあらかじめ落ち着きやすいクレートに入れておき、散歩に行く直前にクレートの中でリードをつけると吠えにくくなりますよ。
サークルやケージより「クレート」がおすすめなのは、四方が囲われ、程よく狭くて暗い状態が犬の巣穴に似ていて、落ち着きやすいから。
また、布をかけて視界を遮ることができるため、犬がより落ち着きやすくなる特徴があります。


愛犬をクレートに入れて布をかけ、クレートの上にリードを置きます

布をめくり、愛犬が落ち着いていることを確認して扉を開けます

クレートの中に手を入れ、リードをつける位置を確認し、素早くリードをつけましょうあえてしょっちゅうリードをつけるだけで散歩に行く前に吠えなくなるなら、とっても簡単。
ぜひ試してみてくださいね!

参考/いぬのきもち2018年9月号『直しておきたい、犬の“吠え問題”に挑む!』(監修/Can! Do! Pet Dog School代表 西川文二先生ほか)
 文/犬山ソフトクリーム

いぬのきもちWeb編集室
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ノルウェーで犬に謎の病気、推計200匹発症か 25匹死ぬ


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【AFP=時事】ノルウェーで、ここ数週間に推計約200匹の犬が原因不明の嘔吐(おうと)や血便を伴う下痢、極度の疲労などの症状を発症し、9日までに約25匹が死んだことが分かった。国の獣医師機関が発表した。保健当局は犬同士の接触を避けるよう警告しており、飼い主の間に不安が広がっている。

【写真特集】世界各地で報告されている「難病・奇病」

 ノルウェーには国レベルでの犬の登録制度はなく、実際の発症数は不明。獣医師機関の広報担当者によれば、一連の症状を引き起こす犬の疾患は幾つもあり、「必ずしも同じ病気とは限らない」という。

 死んだ犬のうち10匹を検視解剖したところ、全ての個体に重度の腸感染症が認められた。5匹からは、ウェルシュ菌とプロビデンシア・アルカリファシエンスの2種類の細菌が「異常に高い数値」で検出された。

 発症例が多く確認されているのは首都オスロと周辺地域だが、国内の他の地域でも数件報告されている。

 保健当局は、犬には常にリードを付け、犬同士の接触を制限するよう飼い主に勧告。公共の場所では犬を散歩させる人の姿が減り、ドッグショーや愛好家の集いなども相次ぎ中止された。

 ソーシャルメディア上では原因をめぐり、ウイルス説、細菌説、食中毒説、意図的な毒物投与説など、さまざまな臆測が広がっている。

 食品安全当局者は「この病気の何が不可思議かというと、非常にたくさんの健康な犬が短期間に急速に発症している点だ」と話した。獣医師機関は、サルモネラやカンピロバクターによる感染症や、殺鼠(さっそ)剤の誤食の可能性はないと断定している。

 これまでのところ人への感染の兆候はないという。【翻訳編集】 AFPBB News
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2019年09月12日

犬に原因不明の疾患、全土で急死相次ぐ ノルウェー

CNN



ノルウェー全土でこの数週間の間に、原因不明の病気のために犬が死んだという症例報告が相次ぎ、当局が原因の解明を急いでいる。

最初の症例は首都オスロで報告され、続いて犬の具合が悪くなったという報告が各地で相次いだ。これまでに18県のうち13県で症例が報告されている。

ノルウェーの食品安全管理当局や獣医師協会によれば、これまでに死んだ犬は少なくとも25匹に上る。

9日に行われた解剖では、複数の犬から「異常な量」の細菌が2種類見つかった。

しかし現時点でそれ以上の詳細は分かっていない。当局は、サルモネラやカンピロバクター、毒物などの可能性はないとの判断を示したが、これまでの調査でもまだ、確固とした結論は出ていない。

犬の具合が悪くなる症状自体は珍しくないものの、発症する犬がこれほど急増しているのは異常だと獣医師協会は指摘する。いったん症状が表れると急激に重症化するのも特徴で、先の週末には急性の症状のために安楽死させられた犬や、病院にたどりつく前に死んだ犬もいた。

調査にはノルウェー生命科学大学も協力し、飼い主を対象に調査を実施するとともに、全土の獣医師2000人とも連携して、死んだ犬のウイルス研究や検視などを行っている。

原因としては病原菌のほかに、ウイルス、菌類、寄生虫、さらには水質などの環境要因も考えられるという。発症した犬の総数は現時点で把握できていない。

飼い主に対しては、散歩中にほかの犬と接触することは避け、症状がないかどうか注意深く見守るよう促している。

ドッグフードが原因だったことをうかがわせるような兆候や、人に感染する兆候は、これまでのところ表れていない。
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2019年09月11日

犬は人間に共感する能力を持っている ―飼い主の短時間の情動変化にも呼応することを麻布大グループが心拍解析で解明

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長く人間と共生してきた犬は人間に共感する力を持っている。犬と人間が日々の生活を共にすることで絆を形成できることは、これまでも指摘されてきた。ストレスが多い現代、飼い犬は飼い主に「癒やし」を与え、ペットとしての愛犬は家族の一員となる。犬が持つ共感力は「癒やす力」に特化したセラピー犬としても活躍している。

 このように「犬の力」がますます注目される中で、麻布大学獣医学部の菊水健史教授らの研究グループが犬と飼い主の心拍の変動を詳細に解析した。そして飼い主の短い間のストレスの変化を愛犬が察知し、共感することをデータで示した。研究成果は7月にスイスの心理学専門誌に掲載され、注目されている。

 人間の感情が、顔の表情といった感情表現を通じて犬に伝わること、つまり動物行動学や行動学による「情動の伝染」が起こることは、麻布大学をはじめとする国内外の研究で分かっていた。しかし、ストレスのような情動の短時間変化が犬にどう伝わるかについての評価はできていなかった。

犬は人間に共感する能力を持っている ―飼い主の短時間の情動変化にも呼応することを麻布大グループが心拍解析で解明
講演中の菊水健史教授(麻布大学獣医学部・菊水教授提供)
 この興味深い研究をしたのは麻布大学獣医学部の菊水教授と同学部博士課程を修了した片山真希さんのほか、奈良先端科学技術大学院大学や熊本大学大学院先端科学研究部、名古屋大学大学院工学研究科の研究者による共同研究グループだ。

犬は古くから人間と共生
 菊水教授や片山さんらによると、オオカミと共通の祖先を持つ犬は1万5000年から3万5000年以上前に登場した。犬は人間と共生を始めた最も古い家畜だ。現代の犬の祖先は人間の生活圏の周囲に暮らし、人間が与えた食べ物を食べ、犬も狩りで獲物を取ってくるといった共生関係がつくられてきた。

 このように人間と犬が長い間共生したその過程で、犬は人間が出すシグナル、例えば「指さし」や「視線」といったシグナルに対して高い反応性を示すことが分かっている。さらに人間の情動の変化まで認知できることも知られていた。

 犬は人間社会で高い社会認知能力を得たことにより、犬は人間と視線を介して絆の形成ができる特別な動物となった。そしてこれまでの研究から、犬と人間は視線を介して絆の形成ができることや、信頼関係に関わるホルモンとして「オキシトシン」を分泌し合うことも分かってきた。


今回菊水教授らが着目したのは、親しい関係にある個体間で互いの情動が同調し合う「情動伝染」だ。情動とは、ストレスのほか、怖い、うれしいといったもので、経験や文化によってかなり修復される、つまり変わるという。子供が悲しい思いをすると親もつらく感じる。クラスやチームの仲間が活躍して成果を上げてうれしいと感じると自分もうれしくなる。これが情動伝染だ。この情動伝染は猿やマウスでも観察されてきた。

 菊水教授らによると、これまで人間と犬の間の情動伝染については、人間が悲しそうな顔をした時の犬の行動変化などが調べられてきた。しかし、秒単位という短い時間で変化するストレスなどの情動は正確に評価することができなかったという。

 人間の感情は数秒から数分で変わることがある。このため菊水教授や片山さんらは今回、人間(飼い主)と犬(飼い犬)の情動伝染の有無を、心拍変動解析を用いて秒単位で評価することにした。心拍変動は自律神経の変化を検出することで情動の変化が分かるためだ。

犬は人間に共感する能力を持っている ―飼い主の短時間の情動変化にも呼応することを麻布大グループが心拍解析で解明
実験の様子のイラスト(麻布大学などの研究グループ提供)
愛犬は飼い主との生活が長くなるほど情動伝染しやすくなる
 菊水教授らは、飼い主・飼い犬34ペアの双方に心拍計を装着してもらった。この実験はどのペアの場合も観察者と犬の間についたてを置き、飼い主には犬から見える位置に座ってもらった。そして飼い主にリラックスしてもらうほか、「心的ストレス源」として暗算や専門的な文章の内容説明をそれぞれ5分ずつしてもらった。飼い主、犬とも15分間隔で心拍を計測し、犬の様子をビデオで撮影した。34ペアについて実験したが、飼い主、飼い犬とも客観的なデータを得られた13ペアを選んで心拍変動などを詳しく解析した。

犬は人間に共感する能力を持っている ―飼い主の短時間の情動変化にも呼応することを麻布大グループが心拍解析で解明
実験中の飼い主と飼い犬。犬は飼い主を見つめている(麻布大学獣医学部・菊水教授提供)
 その結果、飼い主、飼い犬双方の心拍変動は、13ペアのうち一部のペアは同じように変化(数値が同期化)していた。ごく短い同期化を含めれば13ペアの約半分でペアの心拍変動が似る傾向が見られた。同期化が見られたペア、見られなかったペアを調べると、飼育期間が長いほど同期化しやすく、またメスはオスよりもより同期化する傾向がみられた。犬は和犬、洋犬、大型犬、小型犬といったさまざまな犬が選ばれたが、犬種による傾向の差はなかったという。


これらの実験結果から菊水教授らは、犬は飼い主との生活が長くなることで、情動伝染しやすくなることがはっきりしたとしている。つまり、犬は飼い主との信頼関係ができると、飼い主の短い情動の変化も察知して共感することがあらためて分かったというわけだ。

犬は人間に共感する能力を持っている ―飼い主の短時間の情動変化にも呼応することを麻布大グループが心拍解析で解明
研究の結果。左図は、犬(実線)と人間(点線)の心拍変動解析の結果。実験中に同じように変化し、同期化している様子が観察できる。右図は同期化の値(相関係数)と飼育期間の関係。飼育期間が長いほど、同期化することが示された(麻布大学などの研究グループ提供)
 今回の研究の特長は、犬の情動を心拍変動という指標を用いて飼い犬、飼い主双方の情動を同時に評価して比べたことだ。今回、どちらかというとメス犬の方が飼い主に対する共感性が高いという結果が出た。なかなか興味深い結果だが、犬の人間に対する情動伝染、共感には「オキシトシン」というホルモンが関係しているとみられている。

 このオキシトシンに関する興味深い研究がある。やはり麻布大学を中心に自治医科大学や東京医療学院大学が参加した研究グループが2015年4月に発表した研究だ。犬と人間は長い歴史を経て緊密な関係を保つことができるようになった。人間の幼児と母親のように、お互いを見つめ合うことによって親しさを確認し合っているという。その鍵を握るのがオキシトシンだ。このホルモンは「抱擁ホルモン」とも呼ばれ、優しくなでたり、抱き合ったりといった皮膚接触の際に分泌されるという。

 その研究では、一般家庭で飼われている犬とその飼い主30ペアを対象に、「飼い主をよく見つめる犬」のグループと、「飼い主をあまり見つめない犬」のグループそれぞれについて、犬と飼い主との交流によって尿中のオキシトシン濃度がどのように変化するかを調べた。

 その結果、飼い主をよく見つめる犬のグループでは、30分間の交流後に犬、飼い主双方とも尿中オキシトシンの濃度上昇がみられた。他方、あまり見つめないグループでは、どちらにも尿中のオキシトシン濃度に変化はなかったという。

 この研究成果について研究グループは、飼い主に向けた犬の視線はアタッチメント(愛着)行動として飼い主のオキシトシン分泌を促進するだけでなく、犬のオキシトシン分泌も促進することが分かった、と結論づけている。相互の交流によるオキシトシンを双方が分泌するのだ。アタッチメント行動とオキシトシンの分泌との関係は、人間の母子間で確認されている。

盲導犬やセラピードッグの根底にある犬の共感性と寛容性
 人間をサポートする犬としては盲導犬が代表格だ。盲導犬は現在では専門家による訓練によって育成されるが、元は弱視の人が犬を連れて歩くと歩きやすいことが分かったのが発端とされている。つまり目の不自由な人が歩いていて不安なことがあると、それを犬が察知して自らの行動を変えたらしい。

 ここで注目されるのは犬が持つ「寛容性」だ。野生動物、例えばオオカミの赤ちゃんに愛情を注いで育てても、成熟すると犬のような寛容性、まして共感する力は見られないという。犬は特殊な動物なのだ。

 犬と人間の交流、絆をめぐるエピソードや物語は古今東西に数知れない。日本では古くは「忠犬ハチ公」。比較的近年では、捨て犬という逆境を乗り越えてセラピードッグとして活躍した「チロリ」だ。チロリの献身的な活躍を紹介する本やテレビ番組などによると、米国で活躍するブルースシンガーとして知られるミュージシャンの大木トオルさんが、一時帰国した1990年代はじめに偶然捨て犬のチロリと出会った。そして当時自費で運営していたセラピードッグ訓練センターに連れて行った。そこでチロリが末期がんを患っていた大型洋犬に寄り添う姿を目撃。本格的に訓練したという。

 立派なセラピードッグに成長したチロリは、お年寄りが多い福祉施設や医療機関で多くのお年寄りたちの心を癒やしたことで知られる。チロリは2006年に乳がんを患って息を引き取るが、その翌年には東京都中央区の公園にチロリと子犬たちの銅像が建てられている。

 チロリの活躍もあって2003年に「国際セラピードッグ協会」が誕生し、多くのセラピードッグの育成やさまざまな施設への派遣活動などを行っている。セラピードッグは今では、多くの高齢者や障がい者、医療施設で治療中の患者の心を癒やしているが、その根底にあるのは犬が持つ人間に対する共感性や寛容性だ。

(サイエンスポータル編集長 内城喜貴)
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2019年09月10日

犬を飼うのに「向いてない人」は違う飼うための心構えが違う!

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「犬と暮らしたい」そう思ったとき、実際に犬を家族に迎え入れる前に、どんなことを考えるべきなのか。今一度知ってほしい「犬と暮らす心構え」についてご紹介します。

犬を飼うのに「向いてない人」は違う飼うための心構えが違う!
お兄ちゃんに抱っこされるの大好き♪
犬と暮らす心構えとは「犬の一生に責任を持つこと」
犬と暮らす心構えで最も大切なことは、命を持った家族が増えるという意識と、愛犬の一生に対して責任と覚悟を持っていることです。

ただ可愛いから、癒されたいからと、なんとなく犬を飼ってしまったら、飼い主さんは後で後悔し、犬も不幸になってしまいます。

厳しい言い方かもしれませんが、お散歩にも行かず、狭いケージやサークルにずっと入れておくような飼い方をするつもりであるならば、犬を迎え入れるべきではありません。

犬を飼うのに「向いてない人」は違う飼うための心構えが違う!
今日のお散歩も楽しいなぁ〜!
「犬と暮らす心構え」チェックリスト
これから犬と暮らそうと思っている方も、すでに愛犬と暮らしている方も、今一度、犬と暮らす心構えをチェックしてみてください。

□家族全員が協力し、犬を可愛がり、一生守る気持ちがある
□犬と生活できる住環境が整っている
□自分がお世話できる犬のサイズや犬種の特性を理解している
□犬のお散歩やお世話をきちんと行い、健康管理に気をつける
□犬の基本的なしつけを行う
□食費や獣医療費などお金がかかることを理解している
□今までの自分の時間を犬のために費やす決意がある
□愛犬がシニア犬や病気になったとき、介護が必要になる可能性があることを理解している
□犬を終生に渡って飼育する覚悟がある
□飼い主が病気になったり、亡くなった場合、犬を託せる人や場所がある

犬を飼うのに「向いてない人」は違う飼うための心構えが違う!
ニコニコだね♪
犬の幸せを思い、犬を飼わない決断が必要なときもある
犬を飼いたい気持ちがあっても、犬のお世話ができない可能性があるなら、条件が整うまで犬を飼わない決断も必要です。

犬と暮らすのに向いていない条件とは
経済的な余裕がない
一人暮らしで毎日帰りが遅く出張も多い
自分の時間を割いて、犬の散歩やしつけを行いたくない
犬種の特性を理解しようとしない
犬NGの賃貸物件に住んでいるなど、住環境が整っていない
家族に犬と暮らすことを反対している人がいる
一人暮らしで大きな持病があったり、ご自身が高齢で何かあった際に犬を託せる人がいない

最後に
犬と暮らすのは素敵なことで、たくさんの幸せをもらえます。しかし、安易な気持ちで犬を飼うことで、人間も犬も不幸になってしまうことがあります。

人間の身勝手な理由で、捨てられる犬や虐待されている犬もいるということを知ってください。

監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿いただいたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

いぬのきもちWeb編集室
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