動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年09月23日

ペットの主治医はどこまで信用できる?「誤診」を疑うことも必要

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愛するペットの主治医は、どのようなことに注意して選べばいいのだろう。1つ頭に入れておくべきは、獣医の技量は、人間を診る医師以上に差があるということだ。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

● 平凡でもいいが ヤブでは困るのだ

 昔から「遠くの親戚より近くの他人」という。いざというときには、疎遠にしている遠くの親戚より、交流がある近くの他人のほうが頼りになるという意味だが、これにならって首都圏在住のA子さん(45歳)はかつて、小児科医は「遠くの名医より近くの平凡医」と思っていた。

 なぜなら子どもがしょっちゅう病気をする。だからさっと連れていけて、すぐに診てもらえる、平凡な医師が一番と考えていたのだ。

 だがそれは間違いだった。

 あるとき、咳が長引いていた長男(当時生後5ヵ月)の様子が明らかにおかしい。受診させると、医師は「ぐったりしているのではなく、落ち着いているだけ」と言う。「呼吸が苦しそうなので、検査してください」と食い下がったが、「そんなのムダですよ」と鼻で笑われた。相手にされないまま帰され、そのわずか1時間後、長男は40度を超える熱を出し、痙攣(けいれん)を起こして救急搬送。肺炎だった。

 A子さんは、近くにあること最優先で小児科を選んでいたことを悔いた。近くて、平凡なのはいいが、ヤブでは困るのだ。

 赤ちゃんは、自分がどれほど具合が悪いか説明できないし、急変しやすい。だからこそ、小児科医は注意深く診察し、異常を見逃さないでほしい。

 A子さんはその後、隣駅にある、名医と評判の小児科を受診し、医師としてのレベルの違いに驚いた。予約しても3時間待ちの混み具合だったが、診察は丁寧で的確、内科系だけでなく目、耳、鼻も診てくれたし、重病は見逃さず、大学病院につないでくれた。

 (小児科医は、近くのヤブより、ちょっと遠くても名医じゃないと!)とA子さんは強く思った。


そしてさらに13年後、今度は「獣医も、近くのヤブより遠くの名医」と確信させられる出来事が起きた。

 A子さんの家には、10歳になるミックス犬(オス)がいる。乳歯から永久歯に生え変わった際、エナメル質形成不全という先天性の歯の疾患が見つかり、車で20分ほどのところにある動物高度医療センターで治療を受けた。

 歯をエナメル質の代わりになる薬でコーティングするだけ、という実にシンプルな治療だったが、全身麻酔で行うため、動物の歯医者さん、麻酔科医、消化器医の3人の専門医が担当し、半日入院で9万円かかった。

 ペットには公的保険制度がないので、費用は当然、丸まる自己負担。先天性疾患が見つかったことで、動物保険に加入することもできなくなった。

 近所には、徒歩15分圏内に5軒動物病院があるが、A子さんは、その中で一番近くて、散歩コースの途中にあって、診療費も良心的な病院を選んだ。

 猫を3匹飼っている近所の友人からは「あの先生は、定期検診や軽い病気のときはいいと思うけど、重病のときは頼りにならないよ」と言われたが、愛犬は10歳になるまでずっと元気だったので、特に問題はなかった。

 ヤギのような白ひげを生やした穏やかな風貌、野良猫の保護活動も行っている獣医師に愛犬はよくなついており、散歩で近くを通ると、「先生の所に行こうよ」とリードを引っ張った。

● CT検査料16万円 結石手術50万円

 10歳を迎えると、愛犬は急に老けだした。白髪が目立つようになり、階段を上るのもいやがる。公園で出合う犬たちには、8歳で亡くなった子たちも少なくなかったので、10歳はもう立派なおじいちゃん犬なのかもしれない。

 (でも、20歳まで生きている子もたくさんいるから、少なくとも15歳までは生きてほしいな)

 食餌にも気を配り、毎日せっせと散歩した。

 そんなある日、散歩の途中で、おしっこに真っ赤な血が混ざっているのを発見した。いつもの動物病院の近くだったので、急いで連れて行くと、「膀胱(ぼうこう)炎だろう」ということで薬を処方され、血尿はすぐにおさまった。

だが、1ヵ月もしないうちにまたもや血尿。血液検査とエコー検査をした医師は、「膀胱に腫瘍が見えるから、膀胱がんかもしれない。1週間後に、今度は膀胱におしっこをためたまま連れてきて。もし膀胱がんだったら、手術は難しいね。あきらめてもらうしかない」と言った。

 エコー画像を見ると、確かに腫瘍らしい影があり、不安になったA子さんは1週間、泣いて過ごした。

 しかし1週間後に再受診すると、膀胱がんの疑いは消え、血尿も治まり、医師は「なんなんだろうね」と首を傾げた。

 そして1ヵ月がたち、愛犬はまたも血尿を出した。エコー画像をじっくり見た医師は、「これは結石かもしれない。膀胱に小さなツブツブがあるような気がする。でもうちでは、これ以上の検査はできないから、動物高度医療センターを紹介するね。CTを撮ってもらおう」と宣言した。

 エナメル質形成不全を治療した経験から「動物高度医療センターは高額」という認識があるA子さんは慌てて聞いた。

 「あの、CT撮影っていくらぐらいになるんですか」

 「まあ、大したことないですよ、50万円はしないよ。20万円ぐらいかな」

 「えぇっ!そんなに!」

● エコー画像の質も 診断もぜんぜん違った

 帰宅し、動物高度医療センターに費用を問い合わせると、CT検査は約16万円、結石の手術は50万円ぐらいだと言う。

 驚いたA子さんは、セカンドオピニオンを求めることにし、近場で、一番評判のいい動物病院を受診してみた。SNSによると「先生は動物の味方で、人間に対してはちょっと怖いけど、腕は確か」「この先生に診てもらったら、もうほかは行く気がしない」とのことだった。待合室には、車で1時間かけて通っている人もいた。

 これまでの経過を一通り説明すると、医師は、愛犬がそこでたまたま漏らしたオシッコをすかさず採尿して検査。エコー検査もしてくれた。これまでのヤギひげ先生とはぜんぜん違う、鮮明で、くっきりとした画像だった。そもそも撮影の角度も、場所も違う。

 (あれれ、動物のエコー画像でも、こんなに鮮明に写るのね)

 感心していると、医師は言った。

「結石は見当たりませんね。がんも、オシッコの中に悪い細胞は出ていないから心配ありませんよ。血尿は膀胱炎ですね。高脂血症で、膀胱炎を起こしやすい状態にあるようです。肥満気味だから、糖尿病も危ないです。この子の犬種は遺伝的に高脂血症や糖尿病になりやすいから気を付けて。糖尿病になると、いろいろと怖い合併症があるからね。真剣にダイエットしてください」

 結石も、膀胱がんも「なし」。CT検査は不必要だったのである。A子さんはさっそく、動物高度医療センターでの検査をキャンセルし、もう、ヤギひげ先生のところには行かないことに決めた。エコー画像の質があまりにも違いすぎたし、糖尿病予防に効く漢方薬を処方され、言われた通りダイエットしたところ、以後、血尿は出なくなったからだ。

 「ヤギひげ先生はいい先生だったけど、難しい病気は苦手だったみたい。獣医さんは、使い分けが必要ね」

 A子さんはご近所の犬友に体験談を語って回っている。獣医の診療手腕は個人差が大きい。普段の軽い病気なら、親切で良心的な近場の病院でもいいが、重病が疑われる場合には、ちょっと遠くても名医を探して行くべきだ。

 ちなみに、この話には後日談がある。愛犬は、セカンドオピニオンを受けた時点ですでに糖尿病だったようで、ほどなくして、全身に低温やけどのようなひどい皮膚炎が突然出現し、多飲多尿が始まった。9キロだった体重は1週間に2キロずつ減り、2週間で半分近くになった。

 「このままだと、あと2週間で消滅かも」

 となったところでインスリン治療開始。体重も体調もなんとか持ち直したが、今度は糖尿病の合併症で白内障を起こし、失明してしまった。

 「もっと早く、病院を変えていたら、糖尿病を発症しないで済んで、失明もしなかったかも。本当にかわいそうなことをしてしまった」

 A子さんは自分を責め続けている。

木原洋美
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2019年09月20日

動物の気持ち分かる?命の授業


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子どもたちに命の大切さを学んでもらおうと、高知県安芸市の小学校で動物愛護教室が開かれました。

動物愛護教室は県が20年ほど前から小学校で行っています。安芸市の川北小学校を訪れたのは、県から委嘱された動物愛護推進員と愛犬たちです。推進員は1年生にも分かりやすいよう、劇などを交え楽しく命の大切さを伝えていました。

子どもたちも実際に犬と触れ合いながら動物の気持ちを考えた接し方を学んでいました。

去年、県内で殺処分された犬や猫の数はおよそ680頭。犬や猫は子どもを産める数が多いため、必要以上に頭数を増やさないことが大切だといいます。

「いっぱい生まれて困ったってなったら処分って言って殺されてしまう。これっておかしくないですか。命って大事にしましょうってみんな大人が言うでしょ。」(動物愛護推進員 斉藤喜美子さん)

推進員らはまずは小動物管理センターに収容される犬や猫の数を減らすことが大切だと説明し、不妊・去勢手術を進めてほしいと訴えかけました。

「(動物にも)優しく接してあげたい。」(児童)
「(動物を飼ったら)放ったらかしにしないでずっと育ててあげる。」(児童)

「命は全部同じということで終生飼養してほしい。いらんようにならんといてほしい。自分たちはその種まきをしていずれ(小動物管理)センターがなくなってもいいような高知県になってほしい。」(動物愛護推進員 神野衣代さん)

動物愛護教室は今年度、あと13回開かれる予定です。

最終更新:9/19(木) 20:05
テレビ高知
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坂上忍、新しく迎え入れた“息子”のほのぼのする写真に「可愛い」「人間の子どもみたい」の声

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俳優の坂上忍が19日に自身のアメブロを更新。新しく迎え入れた“息子”の様子を公開した。

これまで14匹の愛犬・愛猫と暮らし“息子”と呼んで可愛がってきた坂上。14日のブログでは15匹目として家族に迎え入れ、海老原テンと名付けた犬を紹介、「やっと、「15兄弟」って言える。まぁ、隠していたつもりはなかったんですが.....。テンの容態によっては、いろいろな方に迷惑を掛けてしまうので.....はい。」と心臓疾患により予断を許さない状況が続いていたために紹介が遅れていたようだった。

テンは坂上が引き取る以前にも一度引き取り手が見つかっていたものの、疾患のために施設に戻されてしまったようで、それを友人から聞いた坂上が引き取りを申し出たとのこと。坂上は「言葉は悪いですが「看取り」のつもりで引き受けたんです。数日かもしれない残された命を、大家族の中に飛び込んで面白可笑しく生きてもらえないかなと。」という思いからテンを引き取ったことを明かした。

しかし同時に治療できる病院も探していたようで「そして、見つかったわけです。ただ、そこでわたしが悩んでしまいまして.....。簡単に言ってしまうと、身体にメスを入れることで亡くなってしまったらどうしようと。これが、そこまで重症でなければ悩む必要もなかったのですが.....。例え短くてもいいから、自然に任せるのか?リスクを承知で、手術に踏み切るのか?結果、手術に踏み切ったわけですが.....。正直、かなり悩みました。」と複雑な心境を抱きながらも手術に踏み切ったとのこと。

現在は無事回復して元気にしているようで「術後の三ヶ月健診も問題がなかったので.....。このタイミングでの、ご紹介となったわけです。」とつづり「我家に来た時から、ハルとの相性がよく.....。パッと見、見分けがつかないぐらいなのよね。」と同じく“息子”のハルとの2ショットを公開していた。

19日のブログでは「今日も息子達の写メでほのぼのしてもらいましょう!」とテンとハルの2ショットを公開。「二人で、枝を取り合いしてるのよね。」とのことで「ハルは、一生懸命手を使って奪い取ろうとしているんですが.....。テンはというと、けっこう余裕の表情をしてるでしょ。結果.....テンが勝ってしまいました。あまりにハルが可哀想なんで、「負けるが勝ち」って教えておきました。」とブログを締めくくった。

これに対してファンからは「そっくりサン同士で楽しそうです!」「こんな幸せがいつまでも続くこと願うのみです」「まるで、人間の子どもみたいです〜」「ハルくんとテンくんのバトル可愛いですね〜」などのコメントが寄せられている。

posted by しっぽ@にゅうす at 00:00 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月18日

熊本県鳥獣保護センターの運営NPOが撤退へ 人手不足、エサ高騰…「限界」

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熊本県御船町にある県鳥獣保護センターの業務を長年受託してきたNPO法人「九州鳥獣保護協会」(熊本市)が、人員不足などを理由に本年度で運営を退くことになった。県は来年度以降の委託先を探しているが、保護されている野鳥たちの行く末を心配する声が上がっている。

 同協会によると、2016年の熊本地震の影響で職員が減り、現在はパート職員を含む計3人で運営。人員不足の深刻化と高齢化が進み、運営継続が困難と判断した。ことし5月の総会で来年度は応募しない事を決定。同月下旬、県へ通知した。

 年間委託費は約1370万円(本年度)だが、「施設の維持費や人件費に加え、エサ代の高騰で赤字が続いていた」と同協会の杉田猛理事長(64)。また、単年度契約のため「来年の雇用も約束できず、後継者育成はおろか新たな職員すら集まらない状況だった」という。

 同センターは県が1981年に開設し、県営、町委託を経て2006年から同協会が業務を受託。主に傷ついた鳥や動物の治療とリハビリを行い、野生へ戻している。

熊本県鳥獣保護センターの運営NPOが撤退へ 人手不足、エサ高騰…「限界」
来年度の業務委託先が決まっていない県鳥獣保護センター
 NPO設立前の2000年から同センター所長を務める杉田理事長は「残される動物たちには申し訳ないとは思うが、もう限界だった」と話す。

 昨年度に運び込まれたのは鳥類557羽、獣類22匹。今もハヤブサやフクロウなど約40羽の鳥類のほか、一度保護すると野生に戻すことが困難なニホンザルも4匹飼育している。

 同協会の決定を受け、県自然保護課は「来年1〜3月の公募時期までに新たな委託先を探したい」としているが、関係者からは「今と同じ条件で引き受け手を探すのは難しいのではないか」と不安の声が漏れている。(上杉勇太)

(2019年9月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:38 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

ハーバード・ロースクールが“動物弁護士”を養成へ!

TOCANA



 気候変動の被害は我々人間よりも、野ざらしで生息している動物たちのほうが明らかに深刻だ。アニマルライツ、動物の権利をこれまで以上に手厚く保護しなくてはならないとの理念の下、米ハーバード・ロースクールで本格的な“動物弁護士”を養成するコースが登場している。

■ハーバード・ロースクールが“動物弁護士”を養成

 米カリフォルニア州のバークレーやサンフランシスコ、ロサンゼルスなどの都市では、動物の毛皮製品の製造と販売が禁止されていて、このトレンドは米国内でますます広がりを見せるだろうといわれている。これは、より動物にやさしい環境づくりを推し進め、動物実験と動物への虐待行為を禁止しようとする動物福祉(Animal welfare)の考えを支持する動きと言える。

 このような動物の権利という法律分野が昨今注目されており、2000年の時点では動物法のコースがある教育機関は全米で9つしかなかったものの、現在では167と急増していることからもわかる。

ハーバード・ロースクールが動物弁護士を養成へ! 気候変動、動物実験、虐待などから動物の権利をガチ保護!の画像1
「San Francisco Chronicle」の記事より
 そしてこのタイミングで、ハーバード・ロースクール(ハーバード大学法科大学院)は本格的に“動物弁護士”を養成する新たな教育プログラム「Animal Law & Policy Clinic」を発足させることを発表している。

 この新しい教育プログラムは、米国内およびインターナショナルなレベルで動物法の立法、訴訟、および政策分析を実践的に教え、学生にこの分野の広範な知識を提供するという。法学生たちは農業動物、野生動物、ペットなど動物たちの気候変動によるあらゆる形態の包括的な脅威を含む多くの問題に取り組むとしている。ハーバード・ロースクールは、動物保護運動の未来への道をリードしていると自負している。

「同プログラムは卒業生を訓練し、動物保護分野でのキャリアに着手し、動物保護運動に有益な影響力のある訴訟と政策分析を行い、動物の法律と政策に関する多くの差し迫った問題に対して国際的にも有効なプラットフォームを提供します」と同プログラムを主導する クリステン・スティルト教授は語る。

 一方で「これは、法学部の学生とロースクールコミュニティ全体にとって本当にスリリングなニュースです」と話すのはハーバード・ロースクールの環境法学者、リチャード・ラザルス教授だ。

ハーバード・ロースクールが動物弁護士を養成へ! 気候変動、動物実験、虐待などから動物の権利をガチ保護!の画像2
「Big Think」の記事より
 また食品システム政策からアニマルライツを考えるコースも設けられている。講師陣の一員であるニコル・ネゴウェッティ氏は、産業用の家畜が動物福祉に及ぼす影響について、教育と擁護に尽力してきた専門家だ。

「本プログラムは、人間と動物双方の利益のために、回復力に優れ、健康的で、公正な食物システムを達成するための影響力の高い法的戦略を特定・追求する際に、新たな世代の学生たちに優れたトレーニングを提供することになります」(ニコル・ネゴウェッティ氏)

 新たに設立される動物法と動物政策の教育プログラムは、ハーバード・ロースクールならではの幅広く豊かな専門知識と伝統を受け継ぐコースであるといえそうだ。

■気候変動の最大の被害者は野生動物

 アニマルライツで昨今話題に上っているのは、気候変動が野生動物に及ぼす脅威である。

 講師のジョナサン・ラボーン氏は現在世界で最も脆弱なグループは野生動物であり、特に発展途上国の産業によって自然破壊が加速している地域の動物であるとしている。

「これらの国々での野生動物の搾取と殺戮に関して、私たちが特に気候変動の観点から注視しているのは、それらが人々、コミュニティ、文化の搾取と殺戮と深く関わっている点です。野生生物に関する法的問題を研究することにより、私たち自身の社会的および法的問題について多くを学ぶことができるのです」(ジョナサン・ラボーン氏)

 ラボーン氏は、過去にも野生動物法に関する講義を受け持っていた。彼は弁護士たちに動物法を世界全体の前向きな変化に影響を与えるための出発点となるように促したいと考えている。

「野生生物法や気候変動のようなほかの集団的問題の鍵となるのは、どこで変化を起こすことができるかを見つけ出し、それらをより効果的にするためにどのように制度を変えるかについて話すことです」(ジョナサン・ラボーン氏)

 また、アメリカのハンバーガーチェーン「バーガーキング」は今年から一部の店舗で植物を原料とした“人工肉ハンバーガー”を提供していて話題だが、これはアニマルライツと動物保護の意識の高まりを示す現象であるということだ。

ハーバード・ロースクールが動物弁護士を養成へ! 気候変動、動物実験、虐待などから動物の権利をガチ保護!の画像3
「KJCT8」の記事より
 こうした動きは毛皮製品の製造販売の禁止を含め、より動物にやさしい環境づくりが一般化するように推し進め、動物実験と残虐行為を禁止しようとする動物福祉法のムーブメントに乗ったものであるという。このような動きが合体しはじめると、このハーバードの動物法と動物政策に関する一連の講座が変化への動きの最前線になるということだ。

 変化する社会の中で、動物の権利を深く考えて保護することが、ひいては人間社会の“生きやすさ”にもつながるのだとすれば決して“他人事”ではない。そして目下の気候変動が人類のせいだとすれば、野生動物からすれば我々は重大な加害者ということになってしまうのだろう。


参考:「Big Think」、ほか

文=仲田しんじ
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魔よけに保存か 民家にニホンオオカミの頭骨

徳島新聞



明治時代に絶滅したニホンオオカミとみられる頭骨が、徳島市国府町の民家で見つかった。リフォーム工事に携わっていた石井町石井、大工木望さん(68)が神棚の奥にしまわれていた頭骨を見つけ、家主の承諾を得て県立博物館に持ち込んだところ「ニホンオオカミである可能性が極めて高い」との鑑定結果が出た。ニホンオオカミの頭骨は希少性が高く、家主は頭骨を寄託するとしている。

 頭骨は鼻の先から頭の後ろまでが約23センチ、頬骨部分の幅が約13センチ、下顎から頭の頂点までが約12センチ。歯が2本外れていたものの、目立った損傷は見られず、保存状態は良い。上顎や目の部分には皮膚が一部残っていた。

 博物館によると、持ち込まれた頭骨は、口から目にかけてせり上がっている部分の傾斜などがニホンオオカミと類似しており、「可能性が極めて高い」と結論付けた。

 頭骨は木箱に収められた状態で見つかり、箱のふたの外側を紫外線カメラで見ると「狼頭入」と書かれていたことも分かった。同館が所有しているニホンオオカミの頭骨は1個だけで、はく製や毛皮などを含む資料は世界にも数十点ほどしかないという。

 木さんによると、頭骨はリフォーム工事先の民家で4月に発見し、家主の許可を得た上で元請業者が持ち帰り、倉庫で保管していた。祖父からオオカミの頭骨を魔よけとしてまつる習慣があったことを幼少時に聞いていた木さんは、今月に入って博物館に持ち込んだ。

 木さんは「絶滅しているのにいい状態で残っていたのは奇跡的だ」と話している。

 県立博物館の長谷川賢二副館長は「過去には、頭骨をまつる信仰が県内であったことを示す古文書付きの頭骨が当館へ寄贈されたことがあり、今回の頭骨も信仰に関係があるだろう。資料が乏しく断定できないが、箱にしまって大事にしていた様子から、魔よけの可能性はある」と言っている。

 ニホンオオカミ 体長1メートルほどで、四国をはじめ九州から東北にかけて生息していた。害獣として人間が駆除したり、伝染病に冒されたりし、明治時代に絶滅した。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:14 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月10日

猫カフェから水族館まで――動物愛護意識の高まりで問われる、都市型施設の姿勢と役割とは

Yahoo! JAPAN



インバウンドにも大人気の動物カフェ
 動物を見たりふれあったりできるレジャー施設は、年齢・性別を問わず根強い人気があります。特に「動物カフェ」は、都市部で動物と直接ふれあえる施設として近年注目されています。

【アンケート調査】ペットフード購入時の重視ランキング。原材料、安全性……1位は?

 猫カフェから始まった動物カフェですが、現在はウサギやフクロウ、豆柴、コツメカワウソなど、種類が増加しています。これらは今人気の高い動物で、ペットで飼いたいと思っている人は少なくないでしょう。

 しかし、都心の単身世帯ではペットが飼えない、フクロウやコツメカワウソなどをペットとして飼うのはハードルが高いなど、中々実現できません。動物カフェはそのような人を含め、動物好きに人気の施設となっています。また、旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」のランキング上位に入るなど、外国人観光客の利用も多く見られます。

猫カフェから水族館まで――動物愛護意識の高まりで問われる、都市型施設の姿勢と役割とは
動物虐待のイメージ(画像:写真AC)
動物を使った集客ビジネスに覚える、一抹の不安
 国内で動物とのふれあいを謳ったレジャー施設は、1990年代に登場した犬のテーマパークが筆者の記憶にあります。入場料金を払うと園内でさまざまな種類の犬とふれあえるほか、別料金で自分の好きな個体にエサをあげたり、散歩が一定時間できたりというシステムでした。

 当時はペットブームの拡大期であり、テーマパークということもあって幅広い層を集客しました。ビジネスモデルに関心が持たれ、大型施設も開業し、このまま全国に拡大する勢いでしたが、結果的にほとんどの施設が閉鎖しています。

 閉鎖には施設ごとの事情があるでしょうが、モラルのないブリーダーの動物虐待がペットブームに水をさし、犬のテーマパークも大型犬を小型の犬舎で飼うなど、劣悪な飼育環境が批判の対象になりました。これらの施設は、「生き物をレジャーにすること」の危うさを世に掲示したと言えます。

 過去の犬のテーマパークと比較すると、現在の動物カフェはおおむね室内で飼育できる小動物が対象です。テーマパークのような大規模施設ではなく、小規模な施設で飼育数が限られることなど、当時とは事情が異なるため、飼育に配慮が行き届きやすい状況と言えます。

 また元々動物の飼育・販売を手掛けていた専門業者が、一般人に理解を深めてもらうために運営している施設や、飼い主同士の交流・情報交換の場となっている施設など、すべての施設が集客目的と言う訳でもありません。

 しかし飼育環境や動物のストレスが問題となった施設もあり、集客ビジネスとして展開していくためには、やはり危うさを感じてしまいます。

動物の飼育環境を犠牲することは論外
 動物のレジャー施設はさまざまなものがありますが、代表的なものは動物園でしょう。他のレジャー施設と比べて早い時期から全国に整備され、ファミリーの定番レジャー施設として定着していますが、今は変革期にあります。

 現在はレジャーの選択肢が増加し、動物園の目的のひとつであるファミリーレジャーの受け皿といった役割はすでに充足しています。また、公共施設が多いため、昔とは異なり、幅広い地域住民への還元が求められます。特に都市型動物園は都市の中心部に広大な面積を占めており、土地の高度利用の観点からもさらなる活用が望まれています。

 動物園はエンリッチメント(動物の飼育環境を豊かで充実したものにする活動)が世界的に言われて久しく、日本においても動物の飼育環境を犠牲にしてまでのエンターテインメント性向上は考えられません。

猫カフェから水族館まで――動物愛護意識の高まりで問われる、都市型施設の姿勢と役割とは
自然公園で戯れるタンチョウヅル(画像:写真AC)
求められる都市型施設の役割
 現在、動物園では自然な生態を迫力溢れる展示手法や興味をそそられる展示手法で見せるようリニューアルを実施しており、大人でも驚きを持って楽しめる施設を目指しています。

 付帯施設を拡充し、都市公園としての価値を上げる施設も見られます。今後重要度が増すと考えられるのが、動物園の根源である保護と繁殖の役割です。気候変動や乱開発により、世界中で絶滅危惧種の増加が問題となる中、対応が急務となっています。このことを情報発信し、一般の人に幅広く理解してもらうことも必要です。

 動物の生態環境をそのまま保護し、その環境を邪魔せず人の方が見に行く施設もあります。国内では自然公園に設けられたタンチョウヅルや野鳥の観察センターなどがそうで、ダイナミックな環境の中で驚きや気付きがある、自然ならではの良さがあります。

 しかし、都市からは離れており気軽にいつでも行けるという施設ではありません。現実問題として、都市型施設がないと都市に住む小さい子どもが直接動物を見る機会が減少し、動物愛護や自然保護への関心が希薄になる懸念もあります。人口規模の多い都市で動物との接点を保つことは、都市型施設の役割と言えるでしょう。

子どもの情操教育に寄与する施設が登場
 動物の赤ちゃんや動物の可愛い仕草・面白い仕草に惹かれる人は多く、TVやSNSで頻繁に取り上げられ、その興味は拡大しやすい状況です。また、アニマルセラピーと言う分野があるほど、動物とのふれあいは人に多大な癒しをもたらします。

 動物による施設は、人気を呼びやすいでしょう。しかし動物による施設には、生き物を扱うがゆえのさまざまな課題があります。

 ペットでない動物は、新たに入手することは難しい状況です。事業効率が悪く、都市における大型開発の選択肢に上がることはありませんでした。

 そのような中、2010年代に入り動物愛護や自然保護の意識が高まり、子どもの情操教育の必要性が重視されるにつれ、新たな発想となる都市型の新業態がいくつか開発されました。そのひとつが迫力ある映像によって、動物の生態を展示した「オービィ横浜」(横浜市西区)です。セガとイギリスのBBCワールドワイドの共同プロジェクトからオープンしました。

 大型湾曲スクリーンに投影された空撮映像によって地球を1周するエキシビション「アースクルージング」や、BBCが撮影した絶滅危惧種の映像を立体で体験できるミニシアターなどがあります。映像のほか、動物と直接ふれあえるエキシビションも導入されました。

 子連れファミリーに人気が高く、各方面から注目されているのが「ニフレル」(大阪府吹田市)です。同施設は大阪・南港で水族館を運営する海遊館が開発した新業態です。

 名前の由来にもなっているコンセプトは「感性にふれる」ことで、展示のテーマは「多様性」。従来の動物園・水族館の地域や気候でわけるのではなく、色彩の多様や行動の多様さなど生き物が持つ個性を「いろにふれる」、「わざにふれる」、「すがたにふれる」、「かくれるにふれる」などといったテーマ別に展示しています。なお同施設では、動物に直接触れることはできません。

 それぞれの施設に考えがあり、取り組みがあります。ぜひお近くの施設を利用してみてはいかがでしょうか。

中村圭(文殊リサーチワークス・リサーチャー&プランナー)
posted by しっぽ@にゅうす at 07:43 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする