動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年06月29日

「サーカスで動物禁止法」ラトビアで成立 旧ソ連諸国で初 世界でも続々

The Huffington Post Japan


ラトビア国会(1院制、定数100)で6月15日、サーカスなどの興行で動物を使うことを禁じる改正法が成立した。ラトビア公共放送が報じた。

サーカスで動物に芸をさせることを禁ずる動きは世界的な流れになっており、旧ソ連圏諸国では初の禁止となる。ロシアを始め、旧ソ連圏ではサーカスは人気だが、一方で、動物愛護を訴える人たちも増えており、ラトビアの決定が影響を与えそうだ。

ラトビア公共放送によると、54人が改正法案に賛成、可決されたという。反対は4人、残りは棄権だった。一部動物を禁止対象から外す案も検討されたが、認められなかったという。

改正法は7月1日から施行される。ただし、ラトビアで最も歴史のあるサーカスの一つ、「リガ・サーカス」は2018年7月1日までの猶予期間を設ける。

改正法が成立した当時、国会庁舎の外では動物愛護団体メンバーらが法案可決を喜んだ。
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2017年Jun15日 17:33
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地元テレビ局がTwitterに投稿した国会前で法案審議を見守る人たちの写真
サーカスで動物に芸をさせることを禁ずる動きは世界各国で進んでいる。アメリカでは、約150年あった人気サーカス団が動物愛護団体の非難を受けてゾウの曲芸を中止。それが経営に響いて5月に廃業し、話題となった。

それ以外でもヨーロッパや南米などで次々と、動物をサーカスで使うことが禁止になっている。

一方、旧ソ連諸国ではサーカスの人気は高く、モスクワの「ボリショイサーカス」は日本でも有名だ。だが、近年、動物愛護団体が動物を使うことをやめるよう盛んに訴えるようになっており、ロシアの動物愛護団体「ビータ」によると、ウクライナやエストニアでも同様の動きがあるという。


posted by しっぽ@にゅうす at 06:46 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月27日

おり損壊、動物もパニック… 震災に動物園はどう対応?

Yahoo! JAPAN


マニュアル整備急務 猛獣対応や連絡・物資確保
 昨年4月に発生して家屋倒壊などで多数の死傷者を出した熊本地震。被災して休園していた熊本市動植物園(熊本市東区)では2月に部分開園が始まり、徐々に活気を取り戻している。大規模災害の発生時、多くの大型動物や猛獣を飼育している動物園はどう対応すべきなのか。5月下旬に同園を訪ね、被災から現在までの歩みや教訓を聞いた。(松田亜弓)

 最大震度7を記録し、最も被害の大きかった益城町から車で約20分。約110種の動物と約5万点の植物を見ることができる市民の憩いの場所だった熊本市動植物園を、最初に大地震が襲ったのは昨年4月14日午後9時26分だった。

おり損壊、動物もパニック… 震災に動物園はどう対応?
被災後の熊本市動植物園のあゆみ
揺れ、動物に異変
 帰宅途中だった同園獣医師の上野明日香さん(38)は車の中で大地震に遭遇。携帯の地震速報が鳴り響き、急ぎ園に戻った。万が一の「猛獣脱走」の事態を想定し、驚かせるための傘や麻酔銃、吹き矢を持ち、集まった職員5人ほどで獣舎の見回りに向かった。

 真っ暗な園内。地面は凸凹で、配水管が壊れてあちこちから水が噴きだしていた。おびえた動物たちの鳴き声が響く中、動物の無事と獣舎の安全を確認した。一夜明けた15日、水道が壊れて動物の水が確保できなくなくなり、福岡と大分の水族館が夜までにタンクを届けてくれた。

 「動物が逃げていれば市民の安全確保をしなければいけない」。上野さんは大きい余震のたびに獣舎や動物の状況を確認しに行った。

 16日午前1時25分には、再び震度7の「本震」が発生。動物に心的影響が現れだした。アフリカゾウは警戒するように耳を広げて走り回り、シマウマは寝室の壁にぶつかり顔に傷を負った。霊長類は顕著で、サルの一種「アンゴラコロブス」は2度の激震を経験した寝室で食事がとれなくなった。チンパンジーは10日間食欲が戻らず、警戒するような悲鳴を上げた。

 相次ぐ揺れで施設の被害も広がり、ユキヒョウの運動場はおりに隙間ができ、寝室から出せなくなった。日本動物園水族館協会(JAZA)の調整で、ライオンなど猛獣5頭は九州の4園・館に引き取られた。

逃走想定訓練のみ
 地震や風水害など大規模な災害が起きたとき、動物園はどう対応するのか。多くの施設で決まったマニュアルはないのが現状だ。

 市街地の真ん中にあり、ライオンやトラなど猛獣を飼育するおびひろ動物園でも、特に災害対応は決まっていない。猛獣脱走を想定した訓練は、毎年実施しているが、停電や断水などの緊急時対応は課題となっている。柚原和敏園長は「古い獣舎は倒壊の恐れもある。他園との連携など応援態勢を明確にしていかねば」と話す。JAZAが今年度中に災害マニュアルを作る動きもあるという。

 熊本市動植物園には、全国の動物園から災害時の対応について質問が来る。震災前、同園も毎年、猛獣脱走訓練を行っていたが、今回の地震は夜間に発生し、もし動物が脱走していてもどこにいるのかは分からなかった。さらに被災直後は、スタッフ間で電話もつながらない状況だった。

 教訓を生かし、今年4月に行った緊急災害訓練では、スタッフ間の連絡を無料通信アプリ「LINE(ライン)」に変更。園内に3台しかなかった無線も全員が持ち、災害マニュアル作成も検討中。上野さんは「夜間訓練はどこの園も行っていないと思う。物資確保など、状況に合わせた想定は必要」と話す。

おり損壊、動物もパニック… 震災に動物園はどう対応?
移動動物園で動物に触れて笑顔を見せる子どもたち(熊本市動植物園提供)
施設の意義再認識
 災害後、大きな爪痕を残して閉鎖された熊本市動植物園。市職員のスタッフは、夜間に応援に赴いた避難所で、市民から動物園を心配する声を聞いた。

 「少しでも市民の笑顔を取り戻せれば」。避難所の学校にウサギやモルモットを連れていく「移動動物園」も開催。ホームページで情報を発信すると、動物宛てにたくさんの手紙や差し入れが届いた。

 上野さんは「感謝を伝えたいのはこっちなのに、多くの感謝や笑顔をもらった。動物園の在り方を改めて考えた」と語る。

 2月に部分開園を果たし、6月3日には開園エリアを拡大、徐々に復興の道を歩む同園。いまだ多くの爪痕を残すが、来年4月の全面開園に向けて復旧工事を進めている。「熊本城は大人にとって復興のシンボルだけど、子どものシンボルは動物園」−。獣舎を前にスタッフがつぶやいた。

十勝毎日新聞
posted by しっぽ@にゅうす at 07:26 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本人の生命観(下)

nippon.com


日本には、人間と関係の深い動物を供養する墓などが各地に残っている。そこには、人と動物を区分けするのではなく、同じ自然の一部として考える生命観が宿っている。
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肉食と日本人
天武天皇は仏教を信仰し、675年に「殺生肉食禁止の詔(みことのり)」を発令した。
ウシ・ウマ・イヌ・ニワトリ・サルの五畜の肉食を禁じた。これがその後の1200年近くもつづくことになった。
江戸時代末期になると殺生肉食禁止も緩んできた。最後の将軍である徳川慶喜は、豚肉がお気に入りだった。豚の特産地の薩摩藩から運ばせたほどだった。慶喜が一橋家の出身であることから「豚一様」(豚肉好きの一橋さま)と陰で呼ばれたという。
明治維新によって肉食禁止の習慣に終止符が打たれた。1872年、明治天皇は肉食解禁の令を発令され、自らも肉を食べた。天皇は「肉食は養生のためよりも、外国人との交際に必要だから」と、大久保利通に理由を語っていた。
これが思わぬ波紋を招いた。解禁から約1カ月後、白装束に身を固めた御嶽行者(おんたけぎょうじゃ、修験者)10人が「肉食は許しがたい行為である」と抗議のために皇居に乱入し、警備兵によって4人が射殺されて1人が重傷、5人が逮捕された。
肉食のすすめ
福沢諭吉は築地に設立された牛肉販売の「牛馬会社」の求めに応じて、「肉食之説(にくじきのせつ)」の一文を寄稿した。その一節に、「今我國民肉食を缺(かい)て不養生を爲し、其生力を落す者少なからず」、つまり「今の日本国民は肉食をしないので、不健康になって活力がないものが少なくない」という「肉食のすすめ」がある。自身が創立した慶應義塾の食堂のメニューにも、取り入れた。
肉食解禁後も、庶民の間では「牛肉はけがらわしい」という意識が強く、鼻をつまみ目を閉じて足早に牛鍋屋の前を通り過ぎる人が多かったという。しかし、1877年には東京だけで牛鍋屋は550軒を超えるほど、人気がでてきた。

明治初期の牛鍋屋の光景。仮名垣魯文の『安愚楽鍋』より(横浜開港資料館所蔵)

一挙に肉食が広まったのは、1923年の関東大震災がきっかけだ。多くの国々がさまざまな援助物資を送ってくれた。なかでも、米国は全国的な募金活動を展開して、海軍が駆逐艦で食料を送り込んだ。そのなかにコンビーフの缶詰が大量にあり、被災者が食べておいしかったことから肉食へのタブーが薄れた。
コンビーフは船員のための特殊な保存食とされ、現在でも船員以外が食べるのは日本だけといわれる。角張った缶の形は、少しでも多く船に詰めるように工夫した結果だ。
日本人のやさしい生命観
日本人の生命観には独特のやさしさに満ちていた。たとえば、人に関わったさまざまな生き物を供養する碑や石仏が各地に残っている。「虫塚」は農薬のなかった時代には、追い払うしかできなかった害虫を供養して建てたものだ。農民にとっては憎んでも余りある害虫だが、その命を奪ったということで慰霊したのだ。害虫を追い払う「虫追い」は、かつて集落単位で全国的に行われた共同祈願のひとつだった。
人に尽くした動物を供養や慰霊する石碑や石仏は、各地に数多くある。「馬頭観世音」「犬頭観世音」は人のために働いた動物だ。
「豚頭観世音」「鶏霊供跪塔(くきとう)」「猪頭観世音」「鳥獣魚供養塔」「鹿供養塔」などは食用に供された動物だ。「犬猫供養碑」には、皮を三味線に張った邦楽関係者が建てたものもある。栃木県那須町には、将軍が鷹の生き餌として農民に採集させた昆虫の「螻蛄(オケラ)供養塔」がある。
鯨の供養
山口県長門市の青海島にある鯨塚(アフロ)
かつて捕鯨を生業にしていた漁村には、鯨を供養した墓が寺院に残されている。鯨墓(くじらばか)と呼ばれる日本独特の慣わしだ。最近、詩人の金子みすゞの足跡をたずねて山口県長門市の「長門くじら資料館」を訪れたとき、その近くの向岸寺にある鯨墓に心を打たれた。
鯨墓は漁師が母鯨を捕獲したときに、小鯨や胎児まで死なせてしまった憐みから建てられたといわれる。長門市の鯨墓には七十数頭が葬られた。捕鯨が世界的に停止された現在でも、お参りとお供えが絶えることがないという。
向岸寺には鯨墓だけでなく、鯨の位牌や鯨鯢(げいげい、雄雌の鯨のこと)の過去帖が保存されていて、242頭の鯨の戒名が捕獲年月日、場所、鯨組(捕鯨の漁民組織)などとともに記されている。鯨を人と同じように祀(まつ)っていた。
長門市仙崎は、かつて捕鯨の町であり日本の沿岸捕鯨を担った時代もあった。金子みすゞ(1903〜30年)はこの町で生まれ26年の短い生涯の間に、数多くの詩を残した。代表的な詩に『鯨法会』(くじらほうえ)がある。鯨に感謝しながら生きていた日本人の気持が伝わってくる。法会とは供養のための僧侶や檀信徒の集まりである。
鯨法会は春のくれ / 海に飛魚採れるころ
浜のお寺で鳴る鐘が / ゆれて水面をわたるとき
村の漁師が羽織着て / 浜のお寺へいそぐとき
沖で鯨の子がひとり / その鳴る鐘をききながら
死んだ父さま、母さまを / こいし、こいしと泣いてます
海のおもてを鐘の音は / 海のどこまで、ひびくやら

日本各地に鯨を慰霊する碑がある。東京都の品川利田神社にある鯨塚の碑(アフロ)

人と自然の一体化
故中村禎里(ていり)・立正大学名誉教授は、『グリム童話集』では、人間が動物に変身するエピソードは67例あるのに対して、逆に動物が人間に変身するのはわずか6例しかない。他方、『日本昔話』では、人間が動物に変身するのは42例あるのに対し、動物から人間へは92例もあるという。
グリム童話では、変身には魔法の力が必要だが、日本の昔話では必要としない。こうした事実から分析して、日本では人間と動物の連続性があるのに対し、西洋の場合では人間と動物との関係性はなく、境界がはっきり区別されていると結論付けた。
日本では、タヌキが人に化けたり、ヤマトタケルが死後白鳥になったり、「ツルの恩返し」の民話のように、人と動物の間に優劣なく変身が行われる。ここには、自然との「一体感」「同一視」「統合観」といったものを大切にしてきた日本人の思想的な背景があるのかもしれない。
カラフト犬と動物観
日本人と動物の関わりを再認識する上で大きな事件が持ち上がった。第1次南極観測隊は1956年、タロ、ジロを含む22頭のカラフト犬とともに観測船「宗谷」で南極へ出発した。翌年、第2次越冬隊と入れ替わるはずが悪天候に阻まれて越冬を断念。15頭の犬を昭和基地に置き去りにせざるを得なくなった。
59年1月、第3次越冬隊のヘリコプターが、昭和基地に2頭の犬の生存を上空から確認した。発見した隊員から直接聞いた話では、野生化していて襲われるのではないかとはじめは怖くて近づけなかったという。
しかし、「タロ」と「ジロ」の兄弟と確認され、2頭だけが生き残っていたことも判明した。この生存のニュースは日本列島を感動の渦に包み込んだ。各地にカラフト犬の記念像が設置され、2頭をたたえる歌までつくられた。
「タロ」と「ジロ」が主人公の映画『南極物語』(蔵原惟繕監督)が83年に公開され、観客動員数は1200万人を超えて当時の日本の歴代興行成績の第1位を記録した。米国でもリメイクされた。
何が残虐か
当事者の隊員のひとり菊池徹が書いた『犬たちの南極』(中公文庫) には苦衷の叫びが記されている。置き去りが決まったとき、「宗谷」には多くの電報が届いた。「物言わぬ隊員を絶対に殺すな。万難を排して連れて帰れ」「犬の恩を忘れたのか。もし犬を残すなら隊員全員は帰るな」など犬の救助を訴えるものだった。
「置き去りにするくらいなら、安楽死させるべきだった」という批判もあった。とくに、欧米や、日本人でも海外生活が長かった人は、安楽死を支持した。実際には、最後まで安楽死を模索したが時間の制約でできなかったようだ。
しかし日本では安楽死に反対意見も多く、動物を「殺すこと」には抵抗感が強い。沖縄や小笠原諸島などで、島に取り残されて野生化したウサギやヤギ、ネコが爆発的に増えて、希少な動植物の生態系を侵すという問題が生じている。野性化した家畜などを駆除する際、「殺害」ではなく、「捕獲」して飼いつづけること要求する声が起きることが多い。
一方、欧米では死より苦痛を与えつづけることの方が罪、と考えられる。犬を置き去りにして餓死させるぐらいなら、安楽死させるべきだと考えるのだ。ガラパゴス諸島で繁殖していた外来動物のロバなどの駆除に立ち会ったことがあるが、情け容赦なく射殺していたのには、正直抵抗感があった。
動物愛護と殺処分
英国では1822年以降、動物虐待防止法をはじめとして、一連の動物保護法が成立した。ドイツでは1933年にナチスドイツが制定した動物保護法を今でも引き継いでいる。日本では73年に動物保護管理法(後の改正で動物愛護管理法)が議員立法で制定された。
日本と欧米諸国の動物愛護法の比較では、日本が後進国で欧米は先進国という図式が定着している。確かに、法制度や収容した動物の施設、ペットの管理能力、公共の交通機関への同乗などは、欧米の方が進んでいる。しかし、日本でも急速に改善されてきた。
たとえば、日本で保健所に持ち込まれて殺処分される犬猫の多さが、批判の的だった。しかし環境省によると、殺処分数は、74年には122万頭もあったのが、2015年には8万3000頭にまで急減した。引き取った犬猫が新たな飼い主に譲渡される割合も、この間に2パーセントから39パーセントに急増した。各国の殺処分数は、ドイツのゼロから英国の約7000頭、米国の約200万頭まで大きな差がある。
空前のペットブームだという。その背景には、少子高齢化やそれに伴う核家族化や独居化で、孤独や孤立、隔絶を深める人が増えていることがある。飼育の目的を「いやし」と答える人が過半数を超える。ペットはもはや愛玩動物ではなく、家族の一員、パートナーとして捉えられている。
しかし、飼い主もペットも高齢化して、だれが面倒をみるかという“老老介護”が問題になっている。2016年、動物愛護管理法の改正で最後まで責任をもつ「終生飼養」が努力義務として明文化された。老犬ホームも登場した一方で、飼いきれなくなった老飼い主が、密かに「解放」してしまう事例も増えている。「人と動物」の関係を考える上で、新たな難題が浮上している。
バナー写真=名古屋港ガーデンふ頭に永久係留されている南極観測船ふじの前に建てられた南極犬タロとジロの銅像(アフロ)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:26 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月25日

首相「獣医学部を全国に」 離農、ペット減…「現状でも十分」

東京新聞


加計学園は、国家戦略特区制度を活用して愛媛県今治市で新設を目指す岡山理科大獣医学部の定員を百六十人としている。しかし、全国に十六ある獣医系学部・学科の総定員は九百三十人に上り、農林水産省は特区の作業部会でこれまで「現状で対応できている」との姿勢を示してきた。
 安倍晋三首相は二十四日の講演で、戦略特区に関し「今治市に限定する必要はない。速やかに全国展開を目指したい。意欲があれば獣医学部新設を認める」と述べたが、獣医師を増やす必要があるのか疑問の声も上がっている。
 生産者の離農や市場の縮小で、牛や豚の飼育数は一九八〇〜九〇年代をピークに減少。一時のペットブームが過ぎ、犬も減少傾向、猫は横ばいで、人気のペット医も飽和状態にあるからだ。
 一方で、地域によって家畜を診察する獣医師が不足しているとの指摘もあり、新学部の設置でこうした問題を解消できるとの期待もある。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:43 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月22日

産業動物→ペット、地方→都会 「加計問題」で“本質”見えず― 獣医師「偏在」 是正こそ

日本農業新聞


 学校法人「加計学園」による獣医学部の新設を巡る問題。“総理のご意向”など手続き論への批判や報道が集中し、政府は幕引きを図ろうとしているが、産業動物獣医師の偏在という課題をどう解決するのか、本質の議論がなされずじまいだ。高病原性鳥インフルエンザの発生など家畜防疫の重要度が増す中、大学開設だけで解決できるのかは不透明で、処遇の改善、産業動物獣医師の果たす役割への社会的な認知度向上など、幅広い対策が求められる。
食の安全に貢献 大学開設より社会的認知を
 同学園と愛媛県今治市は2007年以降、15回にわたり同市での獣医学部新設を求めてきたが、文部科学省に却下されてきた。だが同市が国家戦略特区の指定を受けると、16年に安倍晋三首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議が52年ぶりの獣医学部新設を認可。17年1月、同市で獣医学部を設置する事業者として同学園が選定された。

 同学園の学部開設は「獣医学部がない四国地方に新設する」ことを掲げ、特区として認可を得た格好だ。同学園は、家畜の感染症への初動対応や学術的な拠点としての役割を強調する。

 同学園が開設を目指す岡山理科大獣医学部は定員160人。全国16の獣医系学部と学科を合わせた定員数930人の2割に当たり、開設されれば全国最大となる。獣医師不足に悩む高知県の獣医師は「家畜疾病への対応力強化につながるならば、四国に獣医学部がないので開設はありがたい」と歓迎する。

 四国だけでなく、東海や九州地方では獣医師不足はさらに深刻という指摘もある。
防疫に支障も
 農水省によると、全国の獣医師数は14年に3万9000人。同省は「全体として不足しているのではなく、地域や職域に偏在がある」と分析する。犬や猫など小動物診療に当たる獣医師が4割と最も多く、牛や豚など産業動物の診療に従事する公務員や団体などの獣医師は約2割にとどまる。特に地方の自治体で確保が進まず、鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫といった重大な疾病が発生すれば、防疫対策に支障が生じかねない状況にある自治体もある。

 ただ、地方に獣医学系大学を開設すればこうした課題を解決できるかというと、単純ではない。14年8月に開かれた国家戦略特区ワーキンググループの議事録にも「地方に獣医学部があっても、必ずしも地方に獣医師が増えるわけでない」との意見が残る。

 議事録によると、文科省は獣医学部のある全国の16大学を都市型(札幌、東京、名古屋、大阪近郊)と地方型に分け、入学率と就職率を分析。地方では、所在地以外の地域から入学し、他地域に就職する傾向が見られたとして「地方の場合は卒業生がその地域に定着するかというと、必ずしも高くない」と指摘している。
特区でなく・・・
 日本獣医師会は一貫して、特区による獣医学部新設は「なじまない」との考えを示してきた。大学の立地や学生の増加が必ずしも獣医師の偏在解消につながらず、需給対策は国全体の施策として対応すべきとの考えだ。

 獣医師会は「現場で家畜の臨床を教える専任教員の確保が最大の課題」と現状を指摘。学部新設に“総理の意向”が働いたとの疑惑について、同会の北村直人顧問は「政治判断で決めたこと。論じる立場になく、行く末を注視したい」と静観する。(福井達之)
待遇改善が不可欠
 獣医師教育の改善などに取り組んできた食の安全・安心財団の唐木英明理事長の話

 獣医師といえば多くの人がペット診療を思い浮かべる。畜産業すなわち食を守るという、重要な職業であることを認識しない獣医学生もいる。大学教育を通じ、社会的な意義や職業としての面白さを学生に伝えることが重要だ。志を持った学生を地方でつなぎとめるには、給与や勤務形態などの待遇改善も不可欠だ。


posted by しっぽ@にゅうす at 06:33 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

多頭飼育崩壊の「実態知って」 朝霞猫虐待死に専門家訴え

Yahoo! JAPAN


 飼い猫を虐待し、死骸を公園に埋めたとして、朝霞市三原の20代女性が動物愛護法違反などの疑いで逮捕された。女性は相模原市南区のマンションに住んでいた当時、13匹の猫を飼育し、11匹の死骸を埋めたという。昨年11月には、深谷市の借家で猫を約100匹飼育していた50代男性が、市長を脅迫して逮捕される事件があった。専門家は多頭飼育が失敗したときの実態を周知し、悲惨な事態を回避するよう呼びかけている。

 個人の限界を超えた多数の動物を飼育することは「多頭飼育崩壊」と呼ばれる。劣悪な環境を作り出し、その環境で飼育すること自体が動物虐待に当たるともいわれている。それだけでなく、近隣住民にも騒音、悪臭、不衛生などの被害をもたらすため、県では平成26年10月から犬猫を10匹以上飼う県民に届け出を義務づけており、違反した場合などには最高3万円の過料も定めている。

 県内で猫の保護活動に取り組む川越市新富町の保護猫カフェ「ねこかつ」の店主、梅田達也さん(44)は「多頭飼いをしてしまう人はアニマルホーダーである可能性が高い」と原因を分析する。アニマルホーダーとは、現実的に飼育不可能な多数の動物を集め、飼育をやめられない状態の人を指す。

 「多頭飼育崩壊」の現場はどうなっているのか。20カ所以上見てきたという梅田さんは「猫の死骸がそのままになっている。共食いが起こっているケースもあり、子猫の頭が転がっていることもある」と語った。死骸が冷蔵庫に入っていることもあるという。

 このような人々はペットが死んでも平気なのか。梅田さんは「猫の頭数が増えて30匹になったとしたら、その課程で何匹か死んだとしても『30匹生き残っている』と考えてしまうのではないか」と分析し、「まずは多くの人に多頭飼育崩壊の実態を知ってもらうことが大切だ」と話す。

 女性の場合は死骸を公園に埋めるという結果になったが、飼育を放棄すれば殺処分に至ってしまうこともある。県は「殺処分ゼロ」を目指しており、「人と動物が共生する社会づくり」の今年度予算を1010万円(前年比330万円増)として、野良猫の不妊・去勢手術の支援や犬猫譲渡制度の広報を強化している。(川上響)

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2017年06月05日

世界のアニマルレスキューが注目!草の根活動で動物たちを救う「アニマルエイド」

リスク対策.com


歩けなくなったり、病気で苦しんでいる動物を助けるために必要なことは「助かることを強く信じて、助かった状態をイメージし、助かるまで日々、愛を与え続けること」by クレア・アブラムス – マイヤーズ(アニマルエイド創立者の娘)

今回はインドのラージャスターン州のウダイプルでアニマルレスキューを行っている慈善事業団体「アニマルエイド」の具体的な動物救助法、救急法、アフターケアの活動をご紹介いたします。

■「アニマルエイド」ホームページ
http://animalaidunlimited.org/


Bringing joy to desperate street animals in India: the vision and the hope(出典:YouTube)

1、「アニマルエイド」とは
アニマルエイドの創設者であり、 マネージングディレクターのジムとエリカ、そして娘のクレア・アブラムス – マイヤーズ は米国のシアトル出身。1990年代初め頃、インドを訪れたエリカとジムは数ヶ月間ずつ、ラージャスターン州のウダイプルに住み始めました。

それから15年以上インドに住み、今はアニマルエイド・シェルターのすぐ隣に住居と診療施設を構え、動物たちのケアや管理を行っています。

エリカとジムがアニマルエイドを創立したきっかけは、ウダイプルでより多くの時間を過ごすようになった時、路上に怪我をした動物が居ても誰も助けず、手当も何もしないことに気づき、動物たちが苦しむ姿を日々見ていて、深く心が壊れたこと。

当時、ウダイプルには野生動物の病院がなかったため、彼らは何もすることできず、苦しんでいる動物たちの助けを求める者もいませんでした。

動物を助けるのには何が必要で、何をすべきかも知らないうちに、彼らは心が動くままに今のライフワークであるアニマルエイドを2002年に設立しました。

彼らは2003年に最初の獣医師を雇い、同じ年に病院を開設しました。最初の数ヶ月間のスタッフは4人。救急車はなく、電話もありませんでした。

実は周辺の多くの住民も動物たちを助けたい気持ちがあったのですが、具体的な方法を実行できなかったこともあり、2003年の開設当初からアニマルエイドの動物援助活動は急速に成長しました。

それから2017年までにレスキューや救急治療した動物は6万頭以上。 50人の常勤スタッフとボランティアの協力で、動物たちが生活できるようにまで施設内でリハビリや心のケアを行っています。

近年では、世界中で活躍するアニマルレスキューの関係者達、動物の救急法指導者達、ペットや動物の殺処分等ペット問題に改善に取り組む団体や個人などが毎日のようアニマルエイドを訪れ、そこに居る動物たちと対話し、彼らからさまざまなことを学んでいます。

2、アニマルエイドから学ぶこと
アニマルエイドが配信するビデオは、世界中の消防士やレスキュー隊、救急隊員達が見ています。そして具体的な動物救助事例 や動物救急法の実践など、動物を助けるための研究映像としても使われています。


10 animal rescues that will restore your faith in humanity!(出典:YouTube)

彼らの動物救助活動映像を見ていて驚くべき事は、 レスキュースタッフの個人装備が素手や半袖、草履などシンプルであること。救助に使うロープや網なども、長さが揃っていなかったり、綻んでいたりと質素なこと。

その活動映像を見ると、わずかな寄付で成り立つ草の根的な組織活動でも、多くの動物たちを助け、清潔に保ち、最低限の治療を施し、最低限の医薬品や手技によるマッサージやボイスヒーリングテクニックなどを用いて、歩けなかった動物たちが歩けるようになるまで快復できることを映像にして証明しています。

特別な施設や高価な救助資機材、 医薬品などがなくても、愛情を持った人たちの心が多くの動物を助けていることが伝わってきます。


We won't let you die! 5 incredible rescues.(出典:Youtube)

3、彼らの動物救急・救助法から学ぶことと日本で活かせること
日本の場合、野犬や飼い主の居ない家畜などほとんど存在しないと思いますが、東日本大震災後、福島第一原発20km圏内等に残された動物たちが自然繁殖したり、国交省や総務省が発表した過疎地域の実態調査データから、人が住まなくなったエリアにペットが捨てられて増えてしまい、何らかの感染症に掛かった場合など、パンデミックに広がる危険もあると予想されています。

■ 東日本大震災におけるペットの被災概況(環境省)
※12ページ以降の被災地のペットの被災概況を参照
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2508c/01.pdf

■過疎地域等における集落の状況に関する現況把握調査 報告書
(総務省 地域力創造グループ 過疎対策室)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000113146.pdf

自治体でアニマルエイドのような組織を作ることは難しいと思われますが、慈善事業団体として、日本でも動物の救急救助組織が立ち上がっても良いと思います。

機会があればペットの命を守る関係団体が集って、具体的にどうやって災害時にペットや動物たちを守れるか、真剣に取り組んでいきたいと思います。

それでは、また。

■ペットの救急法「ペットセーバープログラム」
〜助かる命を助けるために〜
http://petsaver.jp
info@petsaver.jp

(了)
posted by しっぽ@にゅうす at 07:17 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする