動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年02月26日

家畜にストレスをかけない育て方“アニマルウェルフェア”は日本で広まるか?

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アニマルウェルフェアとは?
「アニマルウェルフェア」という言葉をご存じだろうか? 農水省の定義では「家畜を快適な環境下で飼養すること」。つまり家畜をていねいに扱い良質な飼料や水を与えて、ストレスや疾病を減らすという考え方だ。

アニマルウェルフェアは1960年代にイギリスで生まれ、特に近年は動物愛護という倫理上の観点だけでなく、畜産物の安全性、畜産業のサステナビリティの点からも注目されている。

食肉・乳製品を大量生産する工業型畜産では、家畜をケージや檻に詰込み、伝染病を防止するために大量の抗生物質を使う。

また、生産効率を上げるため、過剰なホルモン投与を行い、人工飼料を与える。

アニマルウェルフェアへの関心の高まりの背景には、いまの畜産が抱えるリスクへの危機感がある。

家畜にストレスをかけない育て方“アニマルウェルフェア”は日本で広まるか?
磯沼さん
アニマルウェルフェアを実践する畜産農家を訪ねた
筆者は18日「リディラバ」のスタディーツアーで、アニマルウェルフェアと循環型農業を実践している、東京・八王子市の磯沼ミルクファームに伺った。(「リディラバ」のスタディーツアーについては筆者の「社会の無関心を打破 社会問題を体験するお手軽ツアーとは」をご参照のほど)


磯沼ミルクファームを運営する磯沼さんは、昭和27年生まれの64歳。父親の跡を継いで畜産業をはじめた二代目だ。

【画像参照】

アニマルウェルフェアの考え方に出会ったのは、26歳の時、旅先のオーストラリアだった。

「それまでは生産性の高い牛を作ろうと考えていましたが、それがすべてではないと。オーストラリアでは、コミュニティが牧場を楽しんでいる姿が素敵で、なんでそれができないのかと。」(磯沼さん)

「5つの自由」を実現するために
アニマルウェルフェアには、「5つの自由」という原則がある。

1.飢えと渇きからの自由(きれいな水と十分な栄養が与えられているか、など)

2.肉体的苦痛、不快からの自由(清潔な場所で飼育されているか、など)

3.外傷や疾病からの自由(きちんと治療されているか)

4.精神的ストレスからの自由

5.正常な行動の自由(十分な広さが与えられているか、など)


磯沼ミルクファームでは、この5つの自由を実現するために、様々な投資を行っている。

良質な水を確保するため井戸水を掘り、適切な量のエサを与えるために、コンピューターセンサーのついた自動給餌機を設置して、90頭の牛は食べたい時に適量のエサを食べられる。

エサの質を高めるため、麦汁やニンジンジュースなどのしぼりかすをエサに混ぜ、ウェットで食べやすく、美味しく安全性の高いエサを牛に与えている。

また、磯沼ミルクファームは市街地にあるのだが、牛を出来る限り放牧させて行動の自由を与え、ストレスからの解放に務めている。

生産コストの上昇をいかに緩和するのか
しかし、こうした取り組みは生産コストの上昇を招く。

これを緩和するため、磯沼ミルクファームでは「循環型農業」を取り入れている。

磯沼さんは週に3回、トラックでチョコレート会社に赴き、産廃となるカカオの殻を引き取っている。カカオの殻を地面に敷くことで、牛糞と混ざり有機肥料が出来上がる。磯沼さんはそれを売ることで、コストの補てんにつなげている。

磯沼さんは言う。

「工夫することで牛が幸せになるし、こうしてできた乳、肉に美味しさがあることは証明されています」

アニマルウェルフェア普及へのポイントは東京五輪
健康志向の食材店やレストランでは、「この豚はストレスフリーで育てられました」「この鶏は放し飼いで育ちました」といった表示が、目立つようになった。

しかし有機野菜などに比べると、「高価なアニマルウェルフェア乳製品や食肉」に対する消費者の理解はまだ低い。

ここで、アニマルウェルフェア普及への大きなカギとなる可能性があるのが、2020年東京オリンピック・パラリンピックだ。

選手村などで提供される食材は、安全性を示す認証を取得する必要がある。

この要件となる認証制度が、GAP(Good Agricultural Practice=農業生産工程管理)だが、その対象には畜産物も含まれ、農場の運営や食品の安全性のほか、アニマルウェルフェアを条件として盛り込むことが検討されている。

東京五輪は、畜産の生産者と消費者の意識が変わるターニングポイントとなりそうだ。

文:鈴木款


posted by しっぽ@にゅうす at 09:14 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月20日

飼育のサル57頭を駆除 千葉の動物園、交雑種と判明で

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千葉県富津市は20日、ニホンザルを飼育している高宕山(たかごやま)自然動物園(同市豊岡)で、164頭のうち、約3分の1の57頭が特定外来生物のアカゲザルとの交雑種であることが分かり、駆除したと発表した。同県の房総半島では、ニホンザルの生息域で野生化したアカゲザルとの交雑が進んでおり、市が昨秋から同園の全頭についてDNAの調査をしていた。

 同園はサルの動物園で、県から許可を得て、ニホンザルの一群を、檻(おり)の中で飼育している。アカゲザルやその交雑種は生態系に悪影響があるとして外来生物法の規制対象になっており、同園で飼うことは認められていない。

 ただ、サルが檻のすき間などから外に出てしまうことがあり、園外でのアカゲザルとの交雑が懸念されていた。市は、京都大学霊長類研究所などに委託して調査し、その結果、57頭が交雑種と判明し、駆除したうえで15日に慰霊祭を開いて弔ったという。

朝日新聞社


posted by しっぽ@にゅうす at 23:54 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月16日

実験動物苦しませない バイオ大・菅谷さん、技術者試験1位合格

中日新聞


 長浜バイオ大(長浜市)のアニマルバイオサイエンス学科三年菅谷友美さん(21)が、本年度の実験動物一級技術者認定試験に全国一位の成績で合格した。新薬などの安全性試験に欠かせない実験動物を、いかに適切に扱えるかが問われる試験。菅谷さんは「犠牲になる動物を、実験で苦しめないことがせめてもの償いになる」と合格を喜ぶ。

 マウスやラットなどの実験動物は、適切な知識や技術で扱えば、実験結果の正確性を保証するのに加え、犠牲となる動物の数を減らすことにもつながる。試験合格は技術者としてのお墨付きとなり、実験動物を扱う製薬や化粧品、食品会社などで重宝されるという。

 公益社団法人日本実験動物協会(東京)の主催で昨秋、学科と実技の二段階で実施。全国の社会人や大学生ら二百四十人以上が受験し、約百三十人が合格した。

 学科では動物の健康に関する知識や、動物愛護の倫理観を問う二百五十問が出題された。実技では、体長八センチほどのマウスへの薬物投与や採血、臓器の摘出などを制限時間内に行った。

 もともと不器用で、実技試験の直前には教員から「このままでは合格できない」とハッパを掛けられたという菅谷さん。「合格に向けて火が付いた」といい、遅いときは午前一時ごろまで研究室にこもり、仲間とともに技術を磨いた。

 長浜バイオ大は二〇一一年から毎年、アニマルバイオサイエンス学科を挙げて受験しており、今回は菅谷さんを含めて過去最多となる八人が合格した。

 菅谷さんは「一位合格はびっくり。将来は実験動物の飼育管理などの仕事に就きたい」と話している。

 (渡辺大地)

 ◇他の合格者の皆さん 足立悠太、柿原礼佳(4年)小竹真由、杉山茉奈美、西村晃成、森彩花、横山博人(3年)


posted by しっぽ@にゅうす at 07:40 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月13日

今年から馬に優しい動物愛護ムチ導入!

スポーツ報知


スポーツで、道具は大事な体の一部である。競馬では騎手が使うステッキがそうだ。馬に気合を入れたり、ヨレを修正して真っすぐ走らせる時に使う重要なアイテム。中央競馬ではそのステッキが2017年から新しくなった。「パッド付きムチ」に義務化された。

 その名の通り、先端に衝撃吸収素材のパッド(幅2〜4センチ×長さ17センチ以上)がついているのが特徴。従来と比べると先端部分が長いため、持ち手とパッドの間が短くなり、しなりにくい仕様にもなっている。これまでは意外にも、ステッキに関する細かい決まりはなかった(長さ77センチ未満という規定のみ)が、今なぜ変わったのだろうか。

 JRAによると、動物愛護を目的としたルールの国際調和が理由だという。競馬主要国で、馬への当たりを柔らかくするパッドの付いたムチの使用を義務としていなかったのは香港と日本だけだったが、香港は昨年9月にルール化。近年、海外のレースに挑戦する日本馬やジョッキーが増えており、国際化を進めるなか、導入は自然な流れだった。

 実際、馬にとってはどうなのか? 正直、レースを見ていても分からない。JRAで3年続けて最多勝利ジョッキーに輝いた戸崎圭太騎手(36)に聞いてみた。「衝撃は多少は散ると思います。ムチの感触は全然違いますね」とのこと。以前は短めで軽量のものを好んで使っていたため、その感触に近いステッキを馬具屋さんと相談して作ったそうだ。7、8本買い替え、昨秋から試行錯誤しつつ使用している。

 実はあまり知られていない“モデルチェンジ”したステッキ。今まで気に留めたことはなかったが、注目して見てみたいと思う。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:32 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

水分を与えられず死んだフクロウも 悪質な「動物カフェ」対策に、さらなる法整備を

Yahoo! JAPAN


ニュースサイト「ハフィントンポスト」が紹介した、“犬を無理やり水に入れる“動画“が波紋を呼んでいる。

 この動画はハリウッド映画の製作現場で撮影されたもので、濁流で溺れている人を犬が助けるというシーンのために、犬を強制的に濁流に流す様子が収められており、突き落とされた犬が最後は溺れて水の中に沈んでいく様子が見て取れる。犬と人間との絆を描いた人気映画の舞台裏のショッキングな実態に、抗議活動が展開される事態になっているという。

 人間のために働く動物たちは、私たちの身近な所にも増えてきている。動物と触れ合えることがコンセプトの飲食店の中にも、悪質なものが現れるようになった。

 「狭い場所で長時間足に紐をつけたまま飼育をし、糞尿を増やさないために水分も与えず、ストレスのために体調を崩したフクロウを死ぬ直前まで病院に連れていくこともなかった。しかも、死んだフクロウは裏の空き地に埋められていたそうだ」。

 これはある“フクロウカフェ“のスタッフによる内部告発だ。

 動物の権利を守る活動をしている保護団体「アニマルライツセンター」はウェブサイトにこの告発内容を記載、所轄の保健所に指導を依頼するとともに、全国の猛禽類の展示業者などにフクロウカフェの撤廃を要請した。

 「アニマルライツセンター」からの抗議に、あるフクロウカフェの店長は「野生のフクロウと、卵から人間が返したフクロウとは全く性質が異なるということも分からないまま、フクロウカフェが悪だという認識を植えつけられてしまっている」と、複雑な心境を明かす。

 動物研究家のパンク町田氏は「フクロウカフェにいるようなフクロウは、ヒナの頃から人間が身近な存在だと教え込まれているので、皆さんが想像するほどストレスのかかるものではない。野生動物でも人間と触れ合うことを求めている場合もある」としながらも、「飼育下に生まれたフクロウであっても家畜ではない。普通、動物同士が触れ合うのは、生殖のため、獲物を捕らえる時、自分が獲物として襲われる時など、限られた場合のみだ。長時間人間に触れられることは、ある程度ストレスにはなっているだろう。触りすぎは良くない」とも話す。

 日本では去年、動物愛護管理法が改正され、下記のように、犬・猫カフェに関する規制緩和や基準づくりも実施されている。

 ・犬と1歳未満の猫は午前8時から午後8時まで展示可能(成猫は午後10時まで)
 ・長時間展示の場合、途中で休憩時間を設ける
 ・高齢猫を展示する場合、定期的に健康診断を受けさせる等、健康に配慮した扱いが必要

 このように法規制も「ペットビジネス」に追いついてきてはいるが、対象となるのは犬と猫だけで、それ以外の動物に関しては整備が不十分なのが現状だ。

 パンク町田氏は「人気に便乗してできたお店は、自分の知識や技術が向上する前にオープンさせてている可能性も高い。“展示“や“保管“として登録、業務を行う動物取扱業の場合、年に一回講習を受ける義務がある。飲食スペースで動物を飼う業務も、その中に入れて欲しい」と訴えている。(AbemaTV/AbemaPrimeより)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:22 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月07日

劣悪な環境で次々死んでいくフクロウ…フクロウカフェの元スタッフが内部告発

おくたま経済新聞


とあるフクロウカフェで働いていたという元従業員が、その実態をNPO法人アニマルライツセンター(東京都渋谷区)に告発し話題となっています。


【関連:抜け道だらけ?日本の動物愛護法】

告発によると、フクロウカフェの元スタッフは、2015年から2016年に働いていたというフクロウカフェの内部事情があまりにフクロウたちにとって酷い環境であったとしています。本来生きられたであろう寿命を待たずに亡くなったフクロウは「お迎えが来て新しい飼い主さんに引き取られた」とお店のホームページで虚偽の報告をされ、亡骸はその都度裏の空き地に埋められていたそうです。

フクロウたちは糞尿が増えるという理由で与える水分を極端に減らされており、喉が乾き嘴の下に特徴的なサインを出しても対処されることはありませんでした。体調不良となり死んでいったフクロウはギリギリまで我慢し、止まり木から急に落ちて倒れるような形で死んでいった子もいたそうです。


■フクロウは飼うことが難しい

告発した元スタッフによると、働いていた1年で亡くなったフクロウの数は7羽。明らかに異変があったにもかかわらずオーナーがフクロウを動物病院につれていくことはなかったのだとか……。

そこでフクロウの飼育について小鳥の診察などを扱う山梨県の笛吹どうぶつクリニックの伊藤宗徳院長に話を伺ったところ「そもそも、フクロウは極端にストレスに弱い」のだそうです。「カフェですと恐らくケージ飼育でないでしょうし、放し飼いが出来ませんでしょうから、リーシュ、リードに繋いでいるのかと思います。当然自由がききませんし、何よりもケージ飼育が理想なのに、ケージという遮蔽物がないので、直接的に対人ストレスが加わり、その際に逃げる手段もないので、可哀そうですね。ストレスにより絶食を決め込むと、まもなく死んでしまう個体もあります。また飲水は、当然生き物ですので自由飲水が必要です。好きな時に、必要に応じてお水が飲めるようにすべきです」(同院長)。

また、今回告発されたフクロウカフェは、フクロウの飼育だけでなく、カフェに訪れたお客様に提供する飲み物を扱う流し台で、フクロウのエサであるウズラやネズミを扱っていた問題も指摘されており、衛生管理面に対しても疑問の声が上がっています。

■動物愛護法の観点から

今回告発されたフクロウカフェは、特に「動物の愛護及び管理に関する法律」の第二条に反しているのではないかと指摘されています。

これは「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。」というもの。

さらに第二条の2では「何人も、動物を取り扱う場合には、その飼養又は保管の目的の達成に支障を及ぼさない範囲で、適切な給餌及び給水、必要な健康の管理並びにその動物の種類、習性等を考慮した飼養又は保管を行うための環境の確保を行わなければならない。」としており、これに関しても告発の内容から適切に取り扱われていなかったのではないかと指摘されています(※アニマルライツセンターサイトより抜粋)。

その他にも、告発文の内容から違反していると考えられる点がいくつも挙げられています。
   
アニマルライツセンターの担当者に問い合わせたところ
「自由に動き飛ぶことのできる広い空間、水浴び場や砂場、飲水設備、様々な形状の止まり木、これらはフクロウにとって必要なものです。(中略)
目がクリクリとしてフクロウは愛らしく、触ってみたくなる気持ちは分かります。しかしその欲求を満たすために、フクロウは自由を奪われ不特定多数の人に触られ続けています。フクロウカフェが乱立する今、これが果たして人と動物との正しい関係なのかどうか……」とのことでした。

■一方で良質なフクロウカフェに助けられる人たちも……

そんなフクロウは、飼育が難しいからこそ猛勉強した上で自宅にお迎えする飼い主さんが多いことも事実です。そして、そんな飼い主さんたちがフクロウを飼おうと思ったきっかけにフクロウカフェの存在がきっかけということは少なからずあるようです。

フクロウカフェの中には触れ合いを禁止し、お客様とフクロウのスペースを何らかで仕切る、ケージに入れるなどしてストレスをできるだけ少くした環境で運営しているカフェも存在しています。

そんなカフェは飼い主さんたちの情報交換の場ともなっており、インターネットや書籍だけでは不足する現場の生の声を聞き、リアルな飼育法を教えてもらえる貴重な場なのだとか。

■署名活動が行われている

今回の告発を含め、署名サイト「change.org」にて、「拘束されて動けない フクロウのカフェに終止符を」と題して署名が募られています。署名を募る主旨は「ストレスに弱いフクロウを見知らぬ人に頻繁に触れさせたり晒すという“ふれあいカフェ”というビジネス」の廃止や現在営業中のフクロウカフェに飲水器の設置を指導するようを求めるもの。

change.org

アニマルライツセンターによると、2017年1月までに北海道をはじめとする14のフクロウなどの展示業者(ふれあいカフェ、販売、展示)に対して署名及び要望を提出しており、意見交換ができた業者もあれば話し合いに応じてもらえない業者もあったそうです。

フクロウ愛好者からは良質なカフェもあると意見が挙がる一方で、「フクロウは管理が難しい」という声もあり、例え触れないことを前提としたカフェであっても、フクロウをストレスなく過ごさせることができるかどうかに疑問が残ります。

【参考】
・内部告発−フクロウカフェ
・change.org

(大路実歩子)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:05 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月03日

アライグマ被害拡大、ふん尿で天井抜ける 駆除が繁殖力に追い付かず

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民家の屋根裏にすみかを作る害獣、アライグマの生息域が、福井市内で拡大している。数年前までは主に市西部で捕獲されていたが、近年は民家にすみ着くなどの被害が市内全域で発生。市は捕獲従事者を養成するなど駆除を進めているが、繁殖力の強さに追い付いていないのが現状で「餌とすみかを与えないで」と市民に呼び掛けている。5日には本年度の従事者養成講習を開く。

 アライグマは北米原産で雑食性。生態系に悪影響を及ぼすため、国が特定外来生物に指定し、駆除を呼び掛けている。同市では1995年に初確認。県猟友会高志支部に駆除を委託している。

 市が地区ごとの捕獲数の統計を取り始めた2012年度には、国見、鷹巣など市西部が多かったが、15年度には東部まで拡大。昨年度は最多の106匹で、09年度の46匹と比べ倍増。本年度も最多ペースとなっている。

 市有害鳥獣対策室の担当者は、拡大の要因として餌となる生ごみ、柿の実や農作物の放置を挙げる。本来ならば餌の少ない冬に一定数が自然淘汰されるが、「秋に冬を越える体力を蓄えてしまう」(同対策室)。本年度に松本地区で捕獲された個体は、民家の庭に放置されたペットフードを食べに来ていた。

 本来木の上にすむアライグマにとって「民家の屋根裏は格好のすみか」。農作物被害より、民家にすみ着く住宅環境被害が多く全体の8割以上を占める。ふんや尿で板が腐り、天井が抜ける被害も出ている。

 近年増えている空き家がすみかとなり、拡大に拍車を掛けている可能性も高いという。同対策室は「軒下などの侵入経路をふさいで」と呼び掛けている。

 市は個体数減を目指し09年から、市民対象に捕獲専門の従事者養成講習を毎年開催。これまでに310人が受講、43人が従事者として登録し捕獲に当たっている。


posted by しっぽ@にゅうす at 09:16 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする