動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年11月18日

動物の殺処分と安楽死を考える「アニマルウェルフェア」

Infoseek



Japan In-depth編集部


【まとめ】


・クリステル財団、動物の殺処分と安楽死を考えるシンポジウム開催。


・独には殺処分施設なく、適切な理由なく動物を殺す事は法律で禁止。


・私たち一人一人が動物福祉について考える事が大事。





動物福祉を推進する一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル(以下、クリステル財団)は、11月16日、動物保護の最前線に立つゲストと,動物の殺処分と安楽死について考えるシンポジウムを東京都の青山学院大学本多記念国際会議場で開催した。


青山学院大学で開催された、クリステル財団主催の「フォスターアカデミー」は、ヨーロッパ最大の動物保護施設「ティアハイム・ベルリン」からスタッフのアネット・ロスト氏を始めとするゲストを招き、動物の殺処分と安楽死についての議論を行った。


冒頭、財団の代表理事滝川クリステル氏が登壇した。滝川氏は「今日はこの場で皆さんの声を伺い、ディスカッションして殺処分について深く切り込んでいきたい。」と述べ、殺処分について、いかに動物に苦痛を与えない方法を作るのかの議論を促した。会場には約300人が集まったほか、メディアの姿も多く見られた。


続いて、クリステル財団の事務局長である堀江雄太氏が、財団の活動の一つである「パネル・フォー・ライフ」という取り組みを紹介した。QRコードが印刷された等身大の保護犬猫のパネルを様々な場所に置き、そのパネルを見て興味を持った人がQRコードを読み取ることで、飼い主を待っている犬猫の情報にアクセスできるものである。堀江氏はこのプロジェクトについて、「オンラインとオフラインを繋いだ取り組み」と述べた。



▲写真 QRコードが搭載された犬の等身大パネル ⒸJapan In-depth編集部


基調講演では、「ティアハイム・ベルリン」の、アネット・ロスト氏が登壇した。


ティアハイム・ベルリンは現在180人の職員が在籍し、約1400頭の動物を保護しているドイツで最も古い歴史を持つ協会の一つである。現在、約400匹の猫を保護しているが、親子、病気とケガ、リハビリ、野良猫などセクション毎に分けて、異なる保護をしているという。また、一般の猫とシニア猫の部屋を分けるなど、猫と里親のマッチングの確率をあげている。


動物の安楽死についてロスト氏は「ドイツにはシェルターや殺処分施設がなく、適切な理由なく動物を殺すことは法律で禁止されている」と説明した。しかし、重度な行動異常を持つ動物に対しては、倫理委員会が召集され、12項目の判断基準に基づき安楽死を認めることが可能であることが紹介された。「本当に苦しんでいて生きる喜びが見つけられないと判断された場合、安楽死も動物福祉である」とロスト氏は述べた。

ロスト氏の講演後、滝川氏がロスト氏に「今一番必要なことは何か」と質問した。これに対して、ロスト氏は「協会は年間1000万円を必要とするが、政府による補助がなく、財政の60%は一般の寄付によるものであるため、経済的な支援が必要だ。」と答えた。



▲写真 ロスト氏に質問にする滝川氏 ⒸJapan In-depth編集部


後半は「動物のニーズを満たす」について、加隈良枝氏(帝京科学大学 准教授)の講演が行われた。加隈氏はアニマルウェルフェアを「人間による動物の利用を認めながら、動物により良い生活をさせる考え」と定義付け、動物の心、体、自然状態を理解し、動物にとって何がベストなのかを中心に考えることが重要だとの考えを示した。


次に、佐伯潤氏(日本獣医師会理事)が「殺処分方法の方法の理想と現実」について講演した。佐伯氏は安楽死について「獣医師に認められた最後の治療法」であり、獣医師もまた本当に正しい決断と選択をしたのかと悩み続けている、と話した。「安楽死=獣医師の敗北」という一般的な考え方に対して佐伯氏は「医者にとって死は敗北ではない。」と述べ、「動物を苦痛からどう解放してあげるかを考えることが重要である」と自身の思いを語った。


最後に、17年間アメリカでシェルターメディスンを勉強した田中亜紀氏(日本獣医生命科学大学助教)は、「安楽死はサイエンスでありメディスンである。そして科学であって動物に対する尊厳である」と述べた。そのため、安楽死による痛みは最小でなければならず、動物の状態を配慮してその動物に合った安楽死の方法を探す必要があると訴えた。


また田中氏は、アメリカの殺処分ゼロのプレッシャーによる悪影響にも触れた。アメリカではどんなに良いシェルターでも安楽死を実施すれば叩かれるため引き取りの拒否、年単位のケージ生活、多頭飼育崩壊の助長などの問題が起きている。それによって譲渡ができず、殺処分もできないというジレンマが生じている、と紹介した。



▲写真 登壇者クロージングセッション 左から堀江氏、田中氏、佐伯氏、ロスト氏、野原氏(通訳)、加隈氏、司会者 ⒸJapan In-depth編集部


その後、殺処分ゼロに関するクロージングセッションが行われた。佐伯氏は「臨床現場でやれることは臨床現場でやる、安楽死に対する正しい理解が必要だ。」と述べた。


加隈氏は「現場の人が知識を増やすだけではなく、飼う側も正しい知識を持つべきである。」と述べた。田中氏は「法律で全部の問題を解決できないが、しっかりと整備することが大切だ」と訴えたのに対してロスト氏は「国と国のシチュエーションを比較するのが難しい。国によっては状況が違うし抱えてる問題も異なる。」と動物福祉の課題を提起した。最後に堀江氏は「こういう機会をきっかけに、1人1人が何をできるのかを考えることが大切だ。」と全体をまとめた。



▲写真 会場の様子 ⒸJapan In-depth編集部


来場していた高校生の三浦花連さんは「安楽死の話がとても印象的だった。人間でも難しい話なのに、動物は自分の意思を伝えられないからもっと難しい。」と話した。



▲写真 来場者の三浦花連さん ⒸJapan In-depth編集部


一般男性の岩熊さん は「命と幸福について考えさせられた。会場に女性が多かったが、男性にも興味を持ってもらうために、動物福祉による自分自身のメリットを理解してもらう必要がある。」と話した。



▲写真 来場者の岩熊さん ⒸJapan In-depth編集部


トップ写真:滝川クリステル氏(代表理事)による挨拶 ⒸJapan In-depth編集部


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2019年11月17日

《不適切飼育を告発》「天才!志村どうぶつ園」の白井家 “飼い犬に殺処分危機”“ヤギに落書き”


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 バラエティ番組「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)の人気コーナー「白井家」で、動物飼育の不適切な実態が「週刊文春デジタル」の取材でわかった。

【写真】落書きされたヤギ

「天才!志村どうぶつ園」は番組放送開始から15周年を迎えた人気番組だ。志村けん(69)が園長役、嵐の相葉雅紀(36)が飼育係を務め、毎回動物にまつわる企画を放送している。2012年には「保護者が子どもに見せたい番組」(日本PTA全国協議会)で2位に選ばれた。

 そんな同番組で現在人気なのが「白井家」コーナーである。静岡県浜松市で暮らす白井家は母親の白井由紀子氏、由紀子氏の実母、長女、長男、次男、次女の6人家族。そして由紀子氏が中心になって、身寄りのない動物を引き取り育てており、現在37匹もの犬やヤギ、ウサギや馬などを飼育している。

「2018年9月に、DAIGOや森泉が白井家を訪ね、家の中で放し飼いされている動物たちが紹介されました。白井家のテニスコート8面分の庭や家では盲導犬になれなかったラブラドールレトリーバーなど犬4頭、飼育放棄されたヤギ5頭にウサギが4羽、飼い主の事情で殺処分寸前だった馬など計18頭の動物がのびのびと暮らしていて、かつての“ムツゴロウ動物王国”を彷彿とさせるようでした」(番組関係者)

行き場を無くした動物を育てる“神”
 行き場をなくした動物たちを保護し、飼育しているのが由紀子氏だ。その慈悲深い行動から、子供たちは由紀子氏を冗談交じりに“神”と呼んでいる。

「“神”はすごいですよ。朝6時に起床して動物たちの餌やりをし、その後経営する英会話教室に出勤。一日に何度も掃除して、動物の散歩をしてと、息つく暇もない。家族に指示を出しながら、女手一つで白井家を切り盛りしているんです。そして白井家で特に人気なのが、イケメン大学生兄弟の鴻明くんと迅くん。鴻明くんのインスタには13万人近いフォロワーがいるほどです。彼らはヤンキーっぽい見た目ですが、素直に動物の面倒をみている。その姿に好感を持っている視聴者は多い。

 視聴率も上々で、準レギュラーコーナー化し、現在は頻繁に放送されています。白井家には30台もの固定カメラが設置され、撮影スタッフは近くのホテルに泊まり込んで通っている」(同前)

 しかし、現地で記者が取材を進めると、テレビには映らない白井家の本当の姿が浮かび上がってきたのだ。

 白井家の近隣住民Aさんが語る。

「テレビ出演前から、白井家のトラブルはありましたが、出演後に急増したんです。以前はなんとかできる範囲で動物を飼育していたようですが、当初18匹だった動物がこの1年で37匹に倍増し、明らかにキャパシティを超えてしまっている。有名なイケメン兄弟の動物への扱いも悪すぎます」

いちばんの問題は動物たちの排泄物だ。

「動物の鳴き声はほのぼのしていいんですけど、白井さん宅の裏に山積みされている動物の糞尿が、雨が降るたびに裏の道路側に流れ込んでしまうんです。そこは小学校の通学路になっているので、子供たちは通るたびに『臭い臭い』と言っています」(同前)

大量の糞尿が運び込まれた農地
 2018年夏には、自宅から500メートルほど離れた白井家所有の農地に大量の糞尿が運び込まれたこともある。当時、農地の悲惨な状況を目の当たりにした近所に住むBさんが語る。

「昨年の夏、茶髪の男性が2トントラックで来て、白井家から糞を荷台3杯分くらい運んで捨てていった。そのあとすぐに『志村どうぶつ園』の撮影があったから、テレビに映らないように片づけたんだろうね。あんな大量の糞尿のなかで動物たちが生活していたのかと驚いたよ」

「動物を飼いたいなら、ちゃんとしつけてほしい」と語るのは、別の近隣住民Cさんだ。

「白井家からは頻繁に動物が逃げ出すんです。『志村どうぶつ園』でも、白井家の馬やヤギが逃げ出した騒動をおもしろおかしく放送していましたが、笑い事じゃない」

馬が通学路に脱走して警察沙汰に
 2019年1月19日放送回では、馬が脱走し、大騒ぎになった様子が放映されている。

「この脱走事件とは別に今年9月27日15時頃にも馬が脱走し、近所の道路を並んで歩いていたんです。その道は小学生の通学路なんです。子供たちが馬に蹴られたらひとたまりもありません。交通量が多いから馬が車と衝突する可能性だってあります。事故が起きてはいけないと急いで警察に連絡しました。パトカーが出動して、一時騒然となりましたよ。テレビではおもしろおかしく編集して放送されていますが、大事故が起きるのも時間の問題です」(同前)

 白井家の“放任主義”はさらに重大な事件も引き起こしている。当時の様子を事件の当事者となったDさんが明かしてくれた。

「2017年12月11日のことでした。私の畑の野菜がヤギに食い荒らされていたので、注意しようと白井さんの家のインターホンを押したんです。すると犬が大きな鳴き声で吠え始めたんです」


「突然襲われて血まみれに……」恐怖の咬みつき事件
 それは一瞬のことだったという。突如玄関ドアが開き、飛び出してきた茶色い大型犬がDさんの右腕に噛みついたのだ。

「何度振り払っても噛みついたままで、犬の牙は長袖の服を突き破り、腕にめり込みました。大量の出血で服は血まみれだった。なんとか引きはがしたのですが、激痛で、病院へ行って数針縫いました。警察にも通報しましたが、『注意することくらいしかできない』と言われてしまいました」(同前)

 Dさんに噛みついたのは、ラブラドールレトリーバーのトーマスだ。体重が40キロほどあり、立ち上がると人間の大人くらいの大きさになる。白井家からは事件後、治療費2万円とお詫びの手紙が同封された封筒が届けられたという。

《D様 この度は私どもの犬が大変なご迷惑をかけてしまいましたこと 心からお詫び申し上げます 今度は近隣の方々、D様にご迷惑をかけないようしていきます。どうかこの度の事はお許しください ごめんなさい 白井由紀子》

「しかし、白井さんが治療費を持ってきたのは咬みつき事件から4カ月ほど経った後。心から反省していたとは思えません。私は犬に怒っているのではない。悪いのは馬やヤギや犬ではなくて、飼い主ですから。飼い方も知らず、環境も整ってないのに、無責任にあれだけの動物を飼っている白井家に責任がある。市の動物愛護センターや保健所も指導していると言いますが、いつまで経っても何も改善されませんよ。犬はつい最近も脱走して、私の顔を見た途端吠えてきました。あの恐怖と痛みを思い出し、安心して畑作業ができません」(同前)

咬みついた犬に殺処分の危機が……
 実は白井家の犬が咬みつき事件を起こしたのはこの一度だけではない。「以前は白井家と親しかった」というEさんが証言する。

「トーマスに咬まれた人は複数いるんです。由紀子さんが『浜松市とトーマスの殺処分も含めた話になってしまいそう』と話していました。なんとか殺処分は回避したみたいで、今でもトーマスは白井家で飼育されています。百歩譲って、飼育方法を改めるなら別にいいんです。でも変わらず家で放し飼いにして、いまだに何度も脱走している。トーマスのためにもしっかりしつけてあげてほしい」

 そして今年2月、白井家をよく知る関係者Fさんは信じがたい写真を見たといって、携帯電話の画面を見せてくれた。そこには一頭のヤギが映っていた。

イケメン長男がヤギにスプレーで落書き
「白井家は飼育費集めのために、馬の使用済み蹄鉄を長男の鴻明くんがスプレーで塗装して販売しているのですが、そのスプレーで白いヤギの体に落書きをしたそうです。その日はバレンタインデーだったので、ハートマークを描いたと。現場には日テレのスタッフもいて、映像に映り込むとまずいからと慌てて消そうとしましたが、すぐには消えなかったと聞きました。撮影は落書きされたヤギが映り込まないようにして継続されたようですね。結局、落書きは1週間ほど残っていました」

 動物研究家のパンク町田氏に白井家の実態について話を聞くと「自分たちのキャパシティを超えて動物を受け入れるのは虐待ですよ」と断じた。

「馬、ヤギ、犬猫などを30〜40匹飼っているのであれば、飼育に7〜8時間はかかると思うんですよね。また毎日の飼育に加え、脱走防止対策や人畜共通感染症予防のためのワクチン接種なども必要です。仕事をしながら飼ってるのだとしたら、寝る時間はないでしょう。それができないのであれば手を抜いている、と言われても仕方ない。また、動物が多くなれば病気や怪我を見落とすことも多くなります。それで重症化すれば動物への負担もそれだけ大きくなる。僕もね、保護した犬を80頭近く飼っていたことがあります。その時は周りに民家がないところに引っ越し、人も雇った。飼育する側にはそれくらいの覚悟が必要なんです」

 また、馬を飼育することのリスクについても警鐘を鳴らす。 

「ライオンと馬、どちらが飼うのが安全かと言われたら、ライオンの方が安全なんですよ。ライオンは間接飼育なのに対し、馬は直接飼育。よく『馬に蹴られると死ぬ』と言いますが、蹴られるだけじゃない。噛まれれば指や耳くらい千切れますし、蹴られなくても前足で叩かれるだけで人は簡単に死にます。直接飼育しなければならない馬の方がよっぽど危ないし、ましてや脱走するなんてとんでもない話です」

イケメン兄弟に直撃取材をしたところ……
 11月14日、事実確認をしようと白井家近くで待機していると、先に次男の迅氏が帰宅した。

――週刊文春です。迅さん、由紀子さんはいらっしゃいますか?

「あ、いまいないっす」

――白井家のご近所トラブルを取材しています。トーマスが人に噛みついたりしてますが。

「はい……」

 そこへ、グォーン、グォーン≠ニけたたましいエンジン音を轟かせながら鴻明氏の運転する車が帰宅。マスク姿の鴻明氏にも話を聞いた。

――近所を取材させていただいて、白井さんが近所トラブルを抱えていると。馬が脱走して警察沙汰に、ヤギが脱走して人の畑を食い荒らしたりしている。どう思いますか?

「……はいはい。どう思う、え? とりあえず家入っていいですか。とりあえず大学の荷物だけ置いていいですか」

 そう言って白井兄弟は自宅へ入り、20分後に出てきた。

「すみません。遅くになりました。寒い中すみません。さっきの質問の答えいいですか。迷惑をかけた方たちには今すぐに謝りたい気持ちでいっぱいなんですけど、どなたが迷惑だなと思っているとか知れれば、すぐに謝れるですけど。うちはもう謝りたい。迷惑をかけてしまったのはうちなので……」

 その後も質問を続けると「それについてはまた……。ちょっと待ってください」と言い残し白井兄弟は家に入ってしまった。その後、1時間以上が経過しても音沙汰なく、結局、白井兄弟が記者の前に再び現れることはなかった。

 白井家のポストに質問事項をまとめた文書を投函したところ、白井由紀子氏の名前でファックスで返答があった。馬の脱走、ハエ大量発生、畑の食い荒らし被害、咬傷事故については「事実です」と認めたものの、鴻明氏によるヤギの落書きについては否定した。

 日本テレビ広報部にも、ハエ大発生問題やヤギの落書き、馬の脱走、番組スタッフによる指示の有無など、9項目の質問をまとめた文書を送り事実確認をしたところ、「白井家の馬が脱走したのは事実です。それ以外の御誌のご質問を確認しましたが、事実でないことを放送してはおりません。また、御誌ご指摘のような指示を撮影スタッフがしたことはありません。」とだけ回答。白井家が抱える近隣トラブル、不適切な飼育の実態への言及はなかった。

【動画】白井兄弟を直撃取材
《告発スクープ》「志村どうぶつ園」白井家 ハエ大量発生に農作物被害……“近隣トラブル”で警察出動 へ続く

「週刊文春デジタル」編集部/週刊文春デジタル
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2019年11月14日

フェレットにかまれた警察官、16年以上経過し「蜂窩織炎」で死亡 どんな病気?

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フェレットにかまれた大分県警の男性警部補が感染症の「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を発症し、かまれてから16年以上たった今年1月に亡くなりました。蜂窩織炎とはどのような病気で、フェレットではなく、犬や猫にかまれても発症する可能性があるのでしょうか。

皮膚の傷から細菌が増殖して発症
 大分県警によると、男性警部補は当時、大分市内の交番に勤務。2002年6月26日、「近くの公園にフェレットがいる」との通報を受けて出動し、フェレットを発見して捕獲しようとした際に手をかまれました。その年の9月、蜂窩織炎と診断され、その後は治療のため、休職と復職を繰り返しましたが、今年1月に大分県内の病院で亡くなりました。41歳でした。

 県警は死因を公表していませんが、地方公務員災害補償基金大分県支部が、かまれたことと死亡との因果関係を認めて、今年7月26日付で公務災害と認定しました。

「蜂窩織炎」について、獣医師の増田国充さんに聞きました。

Q.蜂窩織炎とはどういう病気でしょうか。

増田さん「感染症の一つで、皮膚に生じた傷から細菌が増殖することで発症します。原因となる細菌は、黄色ブドウ球菌と連鎖球菌が代表的で、表皮(皮膚の表面)の下の層である皮下組織を中心に問題が生じます。人間の場合、顔や脚に発生しやすく、とりわけ肌の露出が多くなる夏場に多発する傾向にあります。肌が赤くなったり、腫れたり、痛みや熱い感じが急速に拡大したりして、発熱や頭痛、悪寒、関節痛、全身のだるさなどを伴うことがあります。

治療は、原因となっている細菌を特定し、その細菌に効果を示す抗生物質を使います。合わせて生じている症状があれば、それも同時にケアをしていきます。ただ、病変が広い範囲で、さらに時間が経過している場合は改善しにくいことがあり、重症化することもあります。致死率は、一般的にそれほど高くありませんが、持病がある人、特に免疫関連の病気がある人は注意が必要です」

Q.人間も動物も蜂窩織炎になるのでしょうか。今回はフェレットが話題になっていますが、猫や犬なども感染しますか。

増田さん「蜂窩織炎は人間に特化した疾患ではありません。今回のニュースでは、警察官が感染、発症したことが大きな話題となりましたが、動物も蜂窩織炎を発症することがあります。たとえば、犬の『若年性蜂窩織炎』は、幼齢期に体の外からのさまざまな要因に対する十分な免疫ができていないことによって、広い範囲で細菌感染による病変を生じるものです。他の動物も蜂窩織炎を発症する可能性があります。

今回は、フェレットによるかみ傷からの発症でしたが、フェレットだけでなく他の動物にかまれても同様に感染症を生じる可能性があります。野生の動物に限らず、ペットも感染する可能性はあります。たとえば、猫同士がけんかしてかまれた場合、皮下で細菌感染をすることがあります」

Q.今回、死因は非公表ですが、かまれたこととの因果関係は認められています。蜂窩織炎になって、16年たってから死亡する場合もあるのでしょうか。

増田さん「蜂窩織炎は問題の生じている範囲の広さや、原因となっている細菌などによって治療に対する反応が異なります。また、先ほどの説明通り、免疫に関連した持病を持っているか否かによっても回復の仕方が異なります。蜂窩織炎は病変部の範囲が広い場合が多く、原因の一掃が難しくなります。

このため、時間が経過している状態ほど治療も大変になることが多いのです。今回のように、16年経過して残念ながら亡くなってしまうことは、あまり多いケースとはいえませんが、あり得ます」

Q.予防法はありますか。ワクチンなどはないのでしょうか。

増田さん「蜂窩織炎を生じる病原体は非常にたくさんあります。従って、すべての蜂窩織炎を予防できるワクチンというものは残念ながら存在しません。野生動物、あるいは家庭で飼育している動物にかまれないように注意することが予防法となります。人間の場合は、主に夏場、皮膚を露出した脚で発生しやすいといわれます。野山に入るときや田畑の作業を行うときに皮膚を出さないようすることも予防策となります」

Q.動物にかまれたり、ひっかかれたりした場合の注意点を教えてください。どのような場合に蜂窩織炎を疑い、受診すべきなのでしょうか。

増田さん「動物によって生じた傷(かみ傷やひっかき傷)が強い熱を持つ、痛みが強いといった違和感がある場合、あるいは全身の倦怠(けんたい)感や発熱といった症状も生じているようであれば、速やかに診察を受けましょう。

動物が被害を受けた場合もほぼ同様です。かみ傷やひっかき傷は、今回の蜂窩織炎だけでなく、皮膚のある箇所に集中してうみがたまる『膿瘍(のうよう)』や、それ以外の感染症を引き起こす可能性があります。また、不調が表に現れにくい場合があるため、気が付いたときには症状が重くなっていることもしばしばあります。早めに受診されることをおすすめします」

オトナンサー編集部
posted by しっぽ@にゅうす at 08:09 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月10日

ペットがストレスを溜めないようにしていることランキング、犬の1位は定期的な散歩、猫の1位は?

@DIME




「健康第一」は人間のみならずペットも同じ。家族の一員であるペットの健康は、飼い主にとっても大きな関心事だ。

そこでペット医療費用保険を取り扱うau損保は、気になること、気をつけていることを犬・猫の飼い主1,000人に聞いた。今回は、獣医師に健康について注意すべき点を聞いたので合わせて紹介したい。

ペットの心配は「病気」「高齢ペットのケア」「医療費の増加」
ペットの健康やしつけの悩み「抜け毛の掃除が大変」



健康やしつけについての悩みは、トップは犬・猫ともに「抜け毛の掃除が大変」(犬26.4%、猫38.0%)でした。以下、犬は「医療費がかさむ」25.4%、「鳴いたり吠えたりする」22.8%。猫は「家具がボロボロになる」21.2%、「医療費がかさむ」17.2%の順だった。一方、特に悩みはないという回答も犬・猫ともに30%を超えた(複数回答可、以下同)。

今後の心配は「病気」「高齢ペットのケア」「医療費の増加」



ペットとの生活で今後心配なことを尋ねたところ、「ペットが病気にならないか」との回答がトップ(犬65.0%、猫63.6%)。続いて「ペットが高齢になったときにケアができるか」(犬47.4%、猫43.6%)「医療費が増えること」(犬36.0%、猫31.6%)の順だった。

ストレス対策、犬は「定期的な散歩」、猫は「トイレのこまめな掃除」



ペットのストレス対策は、犬の飼い主は「定期的な散歩」が最も多く71.8%。以下「適度な食事」 57.0%、「一緒に遊ぶ時間を作る」52.4%。一方猫の飼い主は「トイレをこまめに掃除する」が59.4%、「一緒に遊ぶ時間を作る」51.4%、「適度な食事」 50.0%、「爪とぎを用意しておく」47.0%の順だった。

部屋の温度設定、特に気にしていない飼い主が多数

この暑い時期、ペットのいる部屋の室温を何度にしているか尋ねたところ、犬は25℃(17.9%)、猫は28℃(15.2%)との回答が多く集まった。特に気にしていないと答えた飼い主も犬で23.2%、猫で37.0%。

獣医師に聞いた健康について注意すべき点
―ペットの健康状態について、飼い主はどんな点から判断すればよいですか?

飼い主さんがどこか普段と違うと感じるときは、たいてい何か原因があることが多いです。食事の面なら量、食べ方。

排泄の面では量、回数、臭い。毛並み、毛づやにも健康状態が表れます。猫は上下運動をしなくなったり、暗くて狭いところに入って出てこなくなったりすると、体調が悪いサインです。

―健康な生活のために、まず気をつけるのはどんな点ですか?

やはり適切な食事、運動、休息です。日本は運動不足な犬が多いと言われています。小型犬でもなるべく外を歩くことが必要。

家の中で家族と犬だけの生活をしていると、外に出たときに車や他の犬が怖くなってしまいます。子犬の頃からいろいろな場所に連れ出す、他人と触れ合うことが大事です。

―そもそもペットにストレスはありますか?

あります。ただ、ストレスはあって当たり前でもあります。最近言われているのは、犬が飼い主のストレスの影響を受けるということ。

「自分の飼育の仕方が悪いのかな?」などと、あまり細かいことを気にしすぎるのもよくありません。

―ストレス解消にはどんな方法がよいですか?

原因によって解消法は変わります。運動不足によるストレスには散歩はとてもいい。逆に元気がないときは散歩より休息が必要です。犬や猫は環境が汚れているとストレスを感じるので、トイレをこまめに掃除することも大切。

またペットの環境はできるだけ変えないほうが良いです。引っ越しなどやむをえない場合は、例えば前に使っていた寝床をそのまま移すだけでもずいぶん違います。犬も猫も飼い主が遊んでくれることが好きですので、ぜひ一緒に遊んであげてください。

―夏のペットの部屋の室温について、気をつける点はありますか?

暑すぎるところは良くないですね。犬の方が暑さに弱い傾向があります。犬・猫どちらも飼育している場合は、室温は犬に合わせて、猫は涼しくない別の場所に移動できるようにしてはいかがでしょう。

【回答者】三宅亜希(みやけ・あき)氏 電話どうぶつ病院Anicli24院長、獣医師。

構成/ino
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2019年11月08日

フェレットに噛まれ…17年間闘病の警察官死亡

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フェレットに手をかまれて17年間、感染症と闘った警察官が死亡していたことが分かりました。

 2002年に大分県警で交番勤務をしていた男性警部補は「近くの公園にフェレットがいる」と110番通報を受けて出動しました。捕獲の際に手をかまれ、3カ月後に蜂窩織炎(ほうかしきえん)という感染症を発症しました。警部補は入退院を繰り返しながら17年間、闘病を続けましたが、今年1月に41歳で亡くなったということです。フェレットはイタチ科の肉食動物で、野生化すると細菌を持つ可能性があるということです。
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2019年11月04日

広島「ウサギの島」に異変 観光客の迷惑行為で崩れる生態系

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[みみよりライブ 5up−広島ホームテレビ]2019年10月22日放送「5up!NEWS」のコーナーでは、「ウサギの島」として知られる大久野島について紹介していました。

沢山のウサギが生息することで人気の観光地となっている大久野島。しかし今、ウサギを取り巻く環境が変わり、様々な問題が起きているということです。


観光客のエサやりで...
たくさんのウサギが生息する大久野島。国内外から多くの観光客が訪れる、人気の観光地です。

2013年頃から、SNSなどで話題となり、観光客が急増。しかし、観光客が増えたことにより、島を取り巻く環境に様々な問題が起きています。

耳がちぎれてケガをしているウサギなど、ケガをしているウサギが島にはたくさんいます。

その一因となっているのが、個体数の増加によるなわばり争いの激化。島を管理している環境省によると、ウサギはなわばり意識が強く、特にオス同士は相性が悪いと死ぬまで喧嘩したり、気性が荒いところもあるということです。

これまで700匹ほどだったウサギは、1000匹に増加しています。

ここまで急速に繁殖した原因は、観光客によるエサやり。

観光客は、ウサギと触れ合うことを楽しみに島を訪れています。しかし、島内ではエサは売られていないため、観光客は自分で持ってきています。

環境省は、エサやりに関して、自然な状態が望ましいとして推奨はしていないものの、禁止にはしていません。

大久野島のホームページを見てみると、お菓子やパンを食べさせないで、という注意書きはあるものの、エサの種類や量に、明確な規定はありません。

エサやりの明確な規定がない大久野島では、観光客がエサを持ってくるものの、多すぎて食べきれないのが現状。

エサが残されることにより、イノシシやカラスといった害獣も増加し、動物の間で病気が蔓延したり、子ウサギが襲われるなど、命の危機もあります。きちんと世話をする人がおらず、島の生態系のバランスは崩れる一方。

環境省も、これまでの方針を変えていく意向を示していますが、解決の糸口はまだ見つかっていません。

ウサギが幸せに暮らせる環境を作ることが課題ですね。

(ライター:tama35)
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2019年11月01日

動物の幸せ実現する動物園とは?札幌市“動物園条例”検討始まる 北海道


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昨年度101万人が訪れた札幌市円山動物園。動物園の役割や動物にとっての幸せを柱とした条例の制定に向け、札幌市は31日から検討会議を始めました。

去年に続き2年連続で来場者が100万人を超えそうな、札幌の円山動物園。新しい施設を整備する一方で、狭い獣舎に住み続けている動物もいます。

「圧倒的にオランウータンの生活で問題だと思っているのは、高さが足りない。オランウータンは木の上で生活している動物だから、もっと高いところで生活できるようにしてあげなきゃいけないなと思っている」(札幌市円山動物園・加藤修園長)

1951年にオープンした当初は、珍しい動物を間近で見てもらうことが役割の一つでしたが、動物園の役割は徐々に変わってきています。

「(動物園は)特に日本では珍しい動物を見てもらったりレジャーの場ということで始まってきたが、いま動物園は、世界的にも生物多様性の保存や環境教育の役割が強くなっている」(札幌市円山動物園・加藤修園長)

札幌市は、4年前、飼育動物が相次いで死んだことを受け、動物の福祉を重点に置いた円山動物園の運営構想を今年3月にとりまとめました。
さらに、条例を定めることで、教育・研究機関として動物園の地位を確立し、よりよい環境で動物が暮らせるようになるといいます。
31日は、有識者らが条例の必要性や海外の状況を話し合いました。
動物園があることが市民の誇りになるようにと、札幌市は2021年度までの条例制定を目指しています。

北海道放送(株)

最終更新:10/31(木) 17:18
HBCニュース
posted by しっぽ@にゅうす at 08:04 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする