動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2020年01月19日

小学校の飼育小屋から「ニワトリ」「ウサギ」が消えつつある…きっかけは鳥インフルエンザだった!?

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動物を飼育していない小学校が増加傾向
校庭の片隅にある飼育小屋で、生き物係がニワトリの世話をする。

こういった光景は一昔前は当たり前だったが、大手前大学・中島由佳准教授の調査で無くなりつつあることが明らかになった。

【画像】数年でここまで!飼育動物の変化をグラフで見る

調査は大きく分けて2つあり、1つは2017年7月〜2018年10月に全国の小学校2062校に電話で、「動物の飼育の有無」や「飼育している動物の種類や数」などを聞いたもの。

もう1つは、2019年7月に大学1〜4年生の671人に対し、出身小学校における動物飼育の同状況を聞いたものだ。調査に協力した大学1〜4 年生が小学校に在籍していたのは2003年〜2012年となる。

そして中島准教授は、この2つの調査を元に“2003年〜2012 年”と“2017年〜2018年”における小学校の動物の飼育状況を比較。「動物を飼育はしていない」と答えた割合は、“2003年〜2012 年”の6.6%に対し、“2017年〜2018年”は14.2%。約8%増加したことが分かった。

ニワトリを飼育している小学校は半減
具体的に飼育している動物については、「鳥・哺乳類」が“2003年〜2012年”には86.4%あったが、“2017年〜2018年”には49.1%と減少。

一方で「魚・両生類、昆虫」は、“2003年〜2012年”は13.6%だったのが、“2017年〜2018年”は50.9%となり、こちらは大幅に増加している。

飼育している動物の割合をさらに詳しく見ていくと、「ニワトリ」は“2003年〜2012年”には11.9%あったが、“2017年〜2018年”には5.9%となって半減。

「ウサギ」は“2003年〜2012年”には26.5%あったが、“2017年〜2018年”には21.1%に減少している。

一方で、「メダカ・魚類」は“2003年〜2012年”には31.8%だったのが、“2017年〜2018年”には55.2%となり、大幅に増加している。

こうした状況になっている理由について、中島准教授は「2004年以降に流行した鳥インフルエンザの影響があったのではないか」と分析。厚労省のHPでは、「鳥インフルエンザは、トリに対して感染性を示すA型インフルエンザウイルスのヒトへの感染症」と説明している。

しかし、“鳥インフルエンザの影響”で「ニワトリ」はまだしも「ウサギ」まで減少しているのはどういうことなのか? 大手前大学現代社会学部の中島由佳准教授に詳しく話を聞いた。


児童にうつるという万が一の可能性を恐れ、飼育が減少
――ニワトリを飼育する小学校が減っている理由として「鳥インフルエンザの影響」をあげている。これはどういうこと?

日本では、鳥インフルエンザが人に感染した症例は報告されていません。

しかし、ニワトリなどが鳥インフルエンザに感染し、そこから児童にうつるという“万が一の可能性”を恐れて、飼育が減少したと考えられます。


――ニワトリ以外の動物、たとえば、ウサギを飼育する小学校も減っている。この理由としては、どのようなことが考えられる?

鳥インフルエンザの流行以降、動物の飼育において教員の負担が増大した点、また「安全・安心」の担保や説明責任が重要な世の中となったことが大きいと感じます。

動物の世話、特に“長期休暇中の世話”は、鳥インフルエンザの流行以降、児童から教員に比重が移りました。

2004年の鳩貝太郎さんによる調査では、“長期休暇中の世話”は「児童が当番で世話」が26.4%で最多だったのに対し、私の2017年〜2018年の調査では「児童が当番で世話」が18%に減少。「教員が当番で世話」が57%で最多となっています。

これは、鳥インフルエンザの脅威が去った後も、アレルギーや感染への懸念、長期休暇中の学校への行き帰りでの事故などへの懸念などを排除するために、動物の飼育を避けたり、長期休暇中の動物の世話を教員が担ったりするようになったためだと思われます。

このように、心理的にも仕事量の面でも教員の負担が大きくなり、新たに動物を飼うことができにくくなった面があります。


――一方で「メダカ・魚類」を飼育する小学校は大幅に増えている。

メダカは、小学5年生の理科の教材として学習指導要領に示されているため、多くの小学校で飼われている事実があります。

今回の2017年〜2018年の調査では、教材として飼われているメダカも「飼育している動物」としてカウントしました。

しかし、子どもたちにとって、教室のメダカは「理科の教材」であり、「学校で飼われていた」という意識が乏しいのかもしれません。


「学校での動物飼育」は今、曲がり角に来ている
――調査によって明らかになったことを受け、感じていることは?

今の日本では、動物を飼っている世帯は約3割で、その約80%が室内飼い。子どもたちが動物との触れ合いや世話を通して、思いやりの心を育む機会はどんどん減ってきています。

その中で、学校に動物がいることは子どもが動物と触れ合う大事な機会です。学校での動物の世話や触れ合いにより、学校で過ごす時間が楽しくなったり、人や動物への共感性が高まったりすることが、学校動物に関する研究で確かめられています。

動物との接触から生じる児童へのリスクを恐れるあまりに、学校での動物飼育がなくなっていくと、抱いて温かく、愛着を感じやすい「鳥・哺乳類」と触れ合う機会が子どもの生活から失われてしまう。

動物との触れ合いを通して、“命の大切さや思いやりを学ぶこと”と“教員の負担の軽減”。これらをどうすれば両立できるのか。「学校での動物飼育」は今、曲がり角に来ていると感じます。

――子どもたちが動物と触れ合う機会を増やしていくためにはどうすればよい?

「小学校を地域がどうサポートしていくか」が一番のカギだと思います。

学校の先生たちは、日々の多忙の中で、動物が快適に暮らせるよう、飼育にあたる児童とともに心を砕いています。

(1)動物が快適・幸せに生活できる質の高い飼育環境を確保しつつ、(2)教員の負担も軽減して、(3)子どもたちも動物との触れ合いによって命の大切さを学ぶ。

この3つを満たすためには、小学校を取り巻く地域のサポートが必要です。

具体的には、学校が保護者や地域の方たちに相談をしたり、協力をお願いしたりできる体制を作っていくこと、校区の獣医師や動物園などの施設が、動物の貸し出しや管理・世話の手助けをするなどが、考えられます。

学校を支えていくことが重要なのではないか。そう考え、道を模索しているところです。



鳥インフルの流行をきっかけに、教員の負担が大きくなったことなどから小学校の動物飼育が減っている事実の一方で「動物との触れ合いや世話を通して、思いやりの心を育む機会が減っていくこと」への懸念があるのが今の状況のようだ。

中島准教授が提案するような、小学校を取り巻く地域のサポートなどで、児童が命の大切さを学ぶ機会は失って欲しくないものだ。
posted by しっぽ@にゅうす at 02:00 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「いのちに敬意」ライオン飼育終了へ アカゲザルも 京都市動物園「福祉向上」掲げ

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2023年に開園120年を迎える京都市動物園(左京区)は、20年度からおよそ10年間で新たに目指す姿と運営構想をまとめた。飼育する動物たちの「福祉向上」を初めて前面に掲げ、現在119種を数える動物を適正数にして、より良い環境で飼育するための管理計画も初めて盛り込んだ。「動物園の顔」として100年以上続けてきたライオンの飼育は、現在1頭だけいる国内最高齢の雄を最後にやめる。

 現在の「京都市動物園構想」は09年11月に策定された。新たな構想は、外部識者による6回の検討会議と、19年11、12月に寄せられたパブリックコメントで練られた。今後、市長と市議会に報告し、20年2月末に策定する。

 「動物の福祉向上」とは、飼育下の動物たちが心身共に健康で幸福な生活を送れるよう最大限努める考え方で、近年、動物園や水族館などで導入が進む。

 京都市動物園もかつてはゾウやチンパンジーなどに芸をさせたり、鳥類を小さなかごで飼ったりしていたが、飼育員や獣医師たちがより良い飼育を探究。13年には京都大と連携して研究機関を設置し、動物の福祉を専門とする研究員が加わり工夫を重ねてきた。

 片山博昭園長は「この10年で、日本の動物園でも動物の福祉が当たり前になった。今後は組織として取り組んでいきたい」と話す。新構想を象徴する園の「理念」にも「ヒトを含む全ての動物のいのちと暮らしに敬意を持って向き合う」との一文を盛り込んだ。園の長い歴史で初めて理念を明文化したという。

 1903年の開園時に約60種だった飼育動物は70年代に250種を超え、79年には最多の304種を数えた(うち186種は鳥類)。他の動物園に比べて「飼育面積が狭すぎる」との批判は絶えず、2009年には約160種に。その後も減らしてきた。

 新構想では「なぜ維持が難しいかを市民に理解してもらいたい」と飼育種の管理計画を初めて盛り込み、福祉の向上や繁殖実績などから優先順位をつけ、アジアゾウやニシゴリラなど計5種を「最優占種」とした。

 他方、飼育を終了する「調整種」としたのは、ライオンの他にアカゲザル、朝鮮半島のカモシカと呼ばれるオナガゴーラルと、鳥類2種の計5種。

 ライオンは1907年から原則、雌雄のペアで飼育してきたが、本来は群れで暮らす。新しく群れを導入できるスペースの確保は困難と判断した。2017年1月に雌が死んで以降、1頭で暮らす雄の「ナイル」は国内最高齢記録を更新中で、20年3月9日で26歳となる。

 アカゲザルは1970年代に飼育を始めて以降、「サル島」で暮らす姿が親しまれてきたが、他の動物園がすでに飼育をやめたため雄の入れ替えができずに高齢化。現在いる16頭を最後とし、老朽化した37年築のサル島や69年築の類人猿舎は取り壊して、別のサルの居住スペースを広げる。オナガゴーラルはすでに国内で飼育される最後の1頭という。

 196人から寄せられた計305件のパブリックコメントには「ライオンは動物園の顔というべき動物で、入場者数にも影響を及ぼす」「サル山(島)が閉鎖されるのもとても寂しい」との意見があり、検討会議の委員からも「サル島で親子の対話を持った市民は少なくない。そうした対話ができる場を作り、反対意見に応えるべきだ」との指摘があった。【南陽子】
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2020年01月18日

動物福祉発祥の英国、法令として確立

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■オルタナ本誌59号 FETURE STORY1から
「アニマルウェルフェア」とは、一言で言えば家畜やペットなど人間がかかわりを持つ動物に、死に至るまでできる限り苦痛やストレスなどを掛けないようにすることだ。日本語では「動物福祉」と訳されることが多く、動物愛護や社会福祉などと混乱されることもあるが、英国ではその内容と義務や規制が法令として確立している。 (ロンドン=冨久岡 ナヲ)

動物福祉発祥の英国、法令として確立
英国のスーパーで売られている卵は、 ほとんどが「フリーレンジ(放し飼い)」
英国はもともとキリスト教の倫理観を根底にした動物愛護精神が高い国で、そこからアニマルウェルフェアという概念が18世紀ごろに生まれた。

初めての動物虐待防止法が 制定されたのは1822年と200年近くも前のこと。対象は牛や羊など限られた種類の家畜のみだった。以来、時代の変化に伴って改正や新法の制定がとどまることなく行われ、焦点は虐待防止から福祉へと発展してきた。

60年代には、人間に飼われる動物が健康で快適な一生を送る権利を謳う「5つの自由」が英国政府によって提唱され、以来福祉は動物の権利も包括することになる。これはまた国際的な動物福祉の理念となっている。

◆「5つの自由」
1.飢餓と渇きからの自由
2.苦痛、傷害又は疾病からの自由
3.恐怖及び苦悩からの自由
4.不快さからの自由
5.正常な行動ができる自由

現在はこの理念の進化系である「5つのプロビジョン」 (人間が提供しなくてはいけないこと)が採択されている。

*この続きは雑誌「オルタナ」59号(第一特集「動物福祉(アニマルウェルフェア)のリスクと機会」、12月17日発売)に掲載しています。
posted by しっぽ@にゅうす at 07:42 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月12日

日本でも要注意 ライム病ってどんな病気?

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先日、ジャスティン・ビーバーさんがライム病に罹ったというニュースが報道されました。

歌手ジャスティン・ビーバーさん、ライム病を告白

記事の中では、ジャスティン・ビーバーさんは様々な症状に悩まされていたとのことですが、ライム病とはどういった病気なのでしょうか。

ライム病はマダニから感染する
ライム病はシュルツェマダニなどのマダニから感染します。

皆さんはマダニをご覧になったことはありますでしょうか。

私くらいの感染症医になると趣味でマダニを採集し飼育しているのですが、これがシュルツェマダニです。

筆者の手のひらを駆け巡るシュルツェマダニ(筆者撮影)
これは成虫なのでまだ大きい方ですが、若虫や幼虫となると小さくて肉眼で確認するのがやっとくらいの大きさです。

硬貨と比べるとこれくらいの大きさです。

マダニの大きさ(CDC LYME DISEASE: What you need to knowを筆者が翻訳)
マダニは動物の血を吸って成長するので、動物が生息している場所に潜んでいます。

具体的には野生のイノシシやシカなどがいる森の中などです。

ときどき野生動物が通った後の「けもの道」を見かけることがありますよね?ないですか。

けもの道(筆者撮影)
こういうところにマダニは潜んでいます。

動物のいるところ、マダニありです。

こういうところを歩くときはマダニに要注意です。

マダニは動物の血を吸うことで成長し、卵から幼虫→若虫→成虫となり雌の成虫が卵を産んで・・・というサイクルを繰り返します。

ときどきヒトも血を吸われ、このときにマダニの体内にいる病原体がヒトに入ってくるため、ヒトが感染症を発症します。

マダニの活動は暖かい時期、春先から秋くらいまでが多いので、この時期にマダニによる感染症を発症する方が多い傾向にあります。

マダニの生活環(CDC. LYME DISEASE: What you need to knowを筆者が翻訳)
日本でもライム病は流行している
アメリカでは年間3万人を超えるライム病患者が毎年報告されており社会問題になっています。

しかし、実は日本国内でもライム病に罹ることがあります。特にライム病の報告が多いのは北海道で年間10例弱の患者さんが報告されています。

保健所に届け出がされていない事例も含めるともっと多くの患者さんがライム病に罹っているのではないかと推測されます。

感染症法によるライム病届出数(都道府県別,2013年-2018年 国立感染症研究所HPより)
北海道についで東京で感染者が多いですが、これは東京都以外の地域(海外など)で感染した方々であり、基本的に都内でライム病になることはありません。

他にも長野県、新潟県、大分県、福島県、福井県、群馬県などでライム病に罹るリスクがあるとされています。

なぜこのような分布になるかというと、シュルツェマダニは寒い地域に分布しており、北海道は全域にいますが、本州では標高の高いところにのみ分布しています。

マダニ採取記録等から推定されているシュルツェマダニの国内生息域(国立感染症研究所HPより)
ですので北海道にお住まいの方はもちろんのこと、本州でも標高の高い地域に暮らしている方、あるいは登山をされる方もライム病に要注意です。

ライム病の症状は?
ライム病の症状 初期〜後期(UpToDate. Clinical manifestations of Lyme disease in adultsを元に筆者作成)
ライム病は初期には遊走性紅斑という移動する皮疹が特徴的です。

最初はマダニに刺された部分に皮疹が出現し、これが全身に移動します。

ライム病患者の遊走性紅斑(筆者撮影)
この時期に治療が行われればこれ以上進行することはありませんが、治療をせずにいると心臓、神経、関節、眼などに症状が現れ、さらに進行すると慢性関節炎、末端皮膚炎などが出現します。

ライム病が疑われる症状が出現したら、早めに病院を受診して抗菌薬の治療を受けることが大事です。病期にもよりますが、通常2週〜4週間の抗菌薬治療を行います。

さらに、ライム病の治療後6ヶ月以内にだるさ、集中力低下、全身の関節痛や筋肉痛を訴える患者が約10%にみられます。これはライム病後症候群(Post-Treatment Lyme Disease Syndrome)と呼ばれ、これらの症状は半年以上続くこともあります。ニュースの記事からだけでは完全には判断できませんが、ジャスティン・ビーバーさんはこのライム病後症候群に悩まされていたのかもしれません。

ライム病に罹らないためには
マダニによる感染症を防ぐ最も大事なことは、当たり前ですがマダニに刺されないことです。

マダニによる感染症として国内では他にもSFTS(重症熱性血小板減少症候群)、日本紅斑熱、Borrelia miyamotoi感染症、ヒト顆粒球アナプラズマ症、ダニ媒介性脳炎、バベシア症などの報告があります。またダニの仲間であるツツガムシによるツツガムシ病は北海道を除く日本全国で報告があります。

春になれば登山を楽しむ方もいらっしゃると思いますが、ハイキング、農作業など、山や草むらで活動する際にはマダニに刺されない服装をすることが重要です。

山や草むらでの野外活動時のマダニから身を守る服装 厚生労働省ポスターより引用
また露出した部分には虫よけ剤を使用しましょう。DEETまたはイカリジンという成分を含む虫よけ剤がマダニに有効です。

野外活動後にはマダニに刺されていないかお風呂に入ったときなどに体の隅々まで確認しましょう。

参考:

ライム病とは. 国立感染症研究所

Lyme Disease Disease: What you need to know - CDC

その他のマダニ感染症:

滋賀県で死亡例 マダニの感染症、日本紅斑熱とは
posted by しっぽ@にゅうす at 05:37 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月10日

オーストラリアでコウモリ大量死、熱波でバラバラと落ちてくる修羅場

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「コウモリたちが堰を切ったようにバラバラと落ちてきました」と目撃者
 3万匹のハイガシラオオコウモリがねぐらとしているヤラ・ベンド公園は、オーストラリア南部の町メルボルンの中心地から少し外れたところにある。春先には、コウモリたちに特に異常は見られなかった。

ギャラリー:オーストラリアでコウモリが大量死、救助の現場も 写真9点

 オーストラリアの春に当たる9月と10月は、コウモリにとって出産の時期だ。体長30センチほどのオオコウモリは、北で冬を越した後、一斉にこの公園へ戻ってくる。メスはいつも通り子どもを産んでいたと、生物学者のスティーブン・ブレンド氏は言う。ブレンド氏は、ヤラ・ベンド公園の大集団を含め、ビクトリア州のハイガシラオオコウモリを調査している。それは、いつもと変わらない春だった。

「ところが、その後恐ろしいことが起こりました。あまりに早く、突然の猛暑に見舞われたんです」

史上最も暑く、最も乾燥した夏
 12月、メルボルンを襲った猛烈な暑さに耐えられず、オオコウモリがバタバタと死んでいった。クリスマス前に最高気温43℃超を記録、ヤラ・ベンド公園では3日間で集団の15%にあたる4500匹が死んだ。

 悲劇は、この公園のハイガシラオオコウモリだけにとどまらない。国中の野生生物が、この過酷なまでの暑さに苦しめられている。一部の動物たちにとっては、火で焼かれるのにほぼ等しい。オーストラリアには大小さまざまな固有種が生息しているが、その希少な動物たちが、前代未聞の熱波と森林火災の犠牲になっている。

 今季は、オーストラリアの観測史上最も暑く、最も乾燥した夏となった。地球温暖化に伴って、大規模火災が増え、森林火災のシーズンも長期化している。

 ハイガシラオオコウモリは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで危急種(VU)に指定されている。ヤラ・ベンド公園だけではない。「アデレードはもっと深刻です」と、ブレンド氏は言う。

 南オーストラリア州のアデレードでは11月から1月の間に猛暑のために数千匹のオオコウモリの赤ちゃんが死んだと、ウェスタン・シドニー大学の動物生態学准教授でオーストラレーシア・コウモリ協会の会長を務めるジャスティン・ウェルベーゲン氏は語る。

 1月4日、ニューサウスウェールズ州でも過去最高の49.4度を記録し、シドニー周辺の数カ所のねぐらでオオコウモリの赤ちゃんが大量死した。オオコウモリの熱中症を調査するウェルベーゲン氏らは、死んだオオコウモリの数を計算しているが、最終的な数はまだわかっていない。

 オオコウモリの主な生息地であるオーストラリアの東海岸全域を襲った今夏の猛暑と大規模森林火災は、「2019年生まれのコウモリを全滅させる恐れがあります」と、ブレンド氏は懸念する。今季誕生したオオコウモリの80%が10月に生まれ、まだ小さくて体力がついていないところへ、熱波と森林火災が発生した。

酷暑の一日
 焼けるような暑さのなか、オオコウモリは過酷な一日を過ごさなければならない。夜の間に蜜と果実でお腹を満たしたコウモリたちは、日が昇る午前5時半にはねぐらの木に戻る。午前8時になると、ねぐらの中はかなり暑苦しくなる。コウモリは翼をあおいで涼もうとするが、ずっとそうしていると疲れてくる。昼頃までにはすっかり体力を消耗しているが、気温の上昇は止まらない。コウモリの呼吸は荒くなり、やがて脱水状態に陥る。

 この時点で川へ飛んで行って水を飲むこともできるが(2.6平方キロの公園内には、ヤラ川が流れている)、「それは、人間が熱波のなか店へ駆けていくようなものです」と、ブレンド氏は説明する。飛ぶのにもエネルギーを使うので、疲れ切って水分が不足しているコウモリはついそのまま動かずにやり過ごそうとするのだ。

 動揺してパニックになり始めたコウモリは、どこか涼しい場所へ避難しようとする。母親は子どもたちを置いて、涼しそうな木の幹を探しに飛び立つ。コウモリは、互いの後についていく習性がある。木の幹に1匹が留まっているのを見ると、他のコウモリたちはそこが避難場所だと思い込んで群がってくる。「スクラムのように固まるのです」と、ブレンド氏。最初にそこにいたコウモリは、数十匹の仲間に囲まれて押しつぶされる。

 公園の職員やボランティアは、そうなってしまった群れを見つけると、ホースで水をかけてコウモリたちを引き離し、体の熱を下げ、喉の渇きをいやしてやるのだという。

木からバラバラ落ちる悲劇
 2019年12月に、4500匹のオオコウモリを死なせた猛暑は3日間続いた。暑さが最高潮に達した20日、「気温が下がる気配はありませんでした」と、ブレンド氏は振り返る。午後9時、チームは外で水を撒いていた。真っ暗で何も見えず、木の枝が落ち、毒ヘビも潜んでいたため、「その日の作業は中止せざるを得ませんでした。何も見えず、気温は38度もありました。痛ましい出来事です。修羅場でした」

 メルボルンを拠点に活動する写真ジャーナリストのダグラス・ギームジー氏は、当時を振り返ってこう語る。「まず、1匹が落ちてきました。すると、堰を切ったように残りのコウモリたちがバラバラと落ちてきました。互いに重なり合い、息ができなくなって、少なくとも数十匹の死骸や死にかけたコウモリが木の下に積み上がりました。見下ろすと、コウモリたちはあえぐようにこちらを見上げているんです。体が熱くなって、息も絶え絶えでした。

 ボランティアたちは死骸の山をかきわけて、まだ生きている個体がいないか必死で探しました。でも、4500匹のコウモリに対して救助する人間はせいぜい2〜30人です。戦場のようでした。こんなことがこれからも繰り返されるのだろうと思うと、胸がはりさけそうです」

「一部のコウモリは救うことができましたが、手の中で死んでしまったものもいました」。救助に携わったタムシン・ホガース氏は言う。3日目の12月20日、辺りには「死の臭い」が立ち込めていたという。メルボルンでホガース氏が運営する野生生物シェルター「フライ・バイ・ナイト」では、ハイガシラオオコウモリを救助して手当てし、自然に戻す活動を行っている。ホガース氏らは12月にヤラ・ベンド公園で255匹の赤ちゃんコウモリを救助した。現在、ビクトリア州の各地で24人のボランティアが生後2〜12週間のコウモリを世話している。

弱った母子を襲った猛暑
 暑い日にコウモリが死ぬのは、ヤラ・ベンド公園では珍しくない。「これまでも、暑さは心配ではありました。一日も猛暑がなく夏を越すということはありません」と、ブレンド氏は言う。昨夏も、数百匹のコウモリが死んだ。1994年から2007年の間に、オーストラリアでは暑さのために約3万匹のハイガシラオオコウモリが死んだとの報告もある。

 しかし、今年はタイミングが悪かった。出産期の直後に猛暑に襲われたため、いつもより多くのコウモリが死んでしまったのだ。赤ちゃんはまだ母乳が必要で、母親は体力を使い果たし、親子ともども弱っていた。12月の第1週はとりわけ暑さが厳しく、その後も暑い日が続き、ついに3日間の大量死につながった。12月20日のヤラ・ベンドの最高気温は43.3℃だった。

「動物たちにとっては本当に脅威です。これが、彼らの分布域全体で起こっているんです」と、ブレンド氏は言う。ヤラ・ベンド公園はまだ森林火災の被害を受けていないが、オオコウモリの生息地の多くは、森林火災が猛威を振るっている東海岸沿いにある。

 2019年5月にオーストラリア全土で行われた調査では、ハイガシラオオコウモリの推定個体数は約58万9000匹とされた。今のところは健全な数字だが、彼らは数々の脅威にさらされている。何日も続く猛暑日だけでなく、金網や有刺鉄線などの人工建造物にからまったり、有害動物として駆除されることもある。

 コウモリは一カ所に定住しないが、その分布域の多くは、森林火災の危険区域にある。冬には北へ移動するが、次の冬に行ってみたら、いつものねぐらである海岸沿いの森林は焼失しているかもしれない。「森林火災のために、コウモリにとって必要な食料源はほとんど破壊されてしまいました」と、ウェルベーゲン氏は言う。ブレンド氏も、「彼らが身を寄せる場所はなくなってしまいました。メルボルンはだめだがニューサウスウェールズ州北部へ行けば大丈夫ということはありません。どこもすべて危ないのです」と語る。

「これがあと何年か続けば、個体数は激減してしまうでしょう。今はまだ数が多いですし、あまり不安をあおるようなことは言いたくありませんが、もはや安心してはいられません。リョコウバトのような運命をたどってしまうのではと心配しています」。リョコウバトは、かつて北米に大量に生息していたが、乱獲のため19世紀に絶滅してしまった鳥だ。


森に欠かせないコウモリの役割
 オオコウモリは、森林にとって欠かせない存在だ。「夜行性のハチのように、生態系に果たす役割は大きいです」と、ブレンド氏は続ける。夜間に植物の種を運び、木々の授粉や森の成長を助ける。「コウモリは森を必要とし、森もまたコウモリを必要としているのです」

 今はまだ、オーストラリアでは夏の盛りだ。「逆さまでぶら下がっている友人たちのために戦いますよ」。親を失った5匹の赤ちゃんコウモリを自宅で世話しているローレンス・ポープ氏は言う。「でも、状況はよくありません」

「災厄の多い今年は、全ての動物が苦しんでいます。背筋が寒くなる思いです」と、ブレンド氏。「人間にとっても大変です。動物たちだって暑いはずです。悪夢のようです」

文=Natasha Daly/訳=ルーバー荒井ハンナ
posted by しっぽ@にゅうす at 09:05 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

動物10億匹が焼死、ラクダ1万頭は射殺か オーストラリア

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北海道の面積を優に超える1,000万ヘクタールが焼失しているオーストラリアで、動物への被害が深刻化しています。

シドニー大学の研究では、10億匹もの動物が犠牲に遭い、そのうちコアラは25,000匹が焼死したとも伝えられています。

そしてあらたに、多数のラクダにも死の危機が迫っています。ただその理由は山火事でも、飢餓でもなく、射殺によるものです。

ラクダ10,000万頭射殺か
サウスオーストラリア州当局によると、8日(水)からの5日間、10,000頭の野生のラクダを、ヘリコプターからスナイパーが射殺する予定とのことです。ラクダだけではなく、一部の馬なども対象となるそうです。

一体、なぜこのような無慈悲なことをするのでしょうか。

州のアボリジニーの自治体によると、ラクダなどの巨大な野生動物が集落やインフラを脅かしていて、ラクダの頭数管理が必要になったからだと説明しているとのことです。

驚くことにラクダというのは、5キロも先から水のにおいを嗅ぎつけることができるといいますが、そのラクダが水を求め歩き、集落に押し寄せて、フェンスを壊したり、住宅の近くまで侵入したりしているそうです。


CNN International

@cnni
About 10,000 camels are at risk of being shot and killed in a drought-ravaged region of Australia after complaints that the thirsty animals are endangering locals. Aboriginal officials in the remote northwest of South Australia approved the cull. https://cnn.it/2QRX1dq


10,000 camels at risk of being shot in Australia as they desperately search for water
About 10,000 camels are at risk of being shot and killed in a drought-ravaged region of Australia, after complaints that the thirsty animals are endangering locals as they desperately search for...

cnn.com
160
4:04 - 2020年1月8日
Twitter広告の情報とプライバシー
169人がこの話題について話しています
このようにラクダは、住民の大事な水を横取りする上に、繁殖能力も高く、10年で2倍も増加する恐れがあるといいます。そうした状況では、殺処分という決定は致し方ないのかもしれないのですが、人間の身勝手さに心苦しさも感じます。

記録的干ばつ
2018年から21か月間の干ばつの状況 (出典元: オーストラリア気象局)
ラクダは6〜7か月間も、水を飲まないで砂漠の中を移動できると言われるほど、乾燥に強い動物です。

それにもかかわらず、ラクダが水を求めて集落を襲う背景には、2017年から続く数百年来ともいわれる深刻な干ばつがあります。特に2019年は観測史上もっとも雨が少なく、気温の高い一年となり、状況はさらに悪化しました。

天候回復の兆し
しかし、少しながら明るいニュースが入ってきました。

オーストラリアの少雨と高温の一因とされている、インド洋の海水温の分布に変化が現れているのです。

これまではオーストラリア近海のインド洋東部の海水温が低く、反対にインド洋西部の海水温が高い状態が続いていました。これは「正のインド洋ダイポールモード現象」と呼ばれています。

今回のダイポールモード現象は、観測史上最大級のものでした。この現象下では、海水温の高いインド洋西部で上昇気流が活発となる一方で、東部では下降気流となって高気圧が卓越し、少雨や高温をもたらします。

しかしオーストラリア気象局は先日、このダイポールモード現象が終息したと発表しました。すぐにではないものの、オーストラリアの天候に変化が現れる兆しが見えてきたようです。


Bureau of Meteorology, Australia

@BOM_au
The #IndianOceanDipole (IOD) has returned to neutral, indicating the end of one of the strongest positive IOD events to impact Australia in recent history−a key driver of the warm & dry conditions during the second half of 2019. Read more in #ENSO Wrap-Up: http://ow.ly/EiME50xPLib

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12:43 - 2020年1月8日
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森さやか
NHK国際放送局 気象アンカー、気象予報士
NHK国際放送局気象アンカー。南米アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれ、横浜で育つ。2011年より現職。英語で世界の天気を伝える気象予報士。日本気象学会、日本気象予報士会、日本航空機操縦士協会・航空気象委員会会員。著書に「竜巻のふしぎ」「天気のしくみ」(共著/共立出版)がある。

sayakasofiamori
sayakamorinhk
posted by しっぽ@にゅうす at 09:03 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月04日

家族がアレルギー発症!原因は結婚前から飼っていたペットだった…

Yahoo! JAPAN



最近では、ペットを飼育している一人暮らし世帯も増えているようです。そのため独身時代から飼育していたペットと共に、現在のパートナーとの同棲生活をスタートさせたという人もいるのではないでしょうか。特に問題はないように思えますが、中には結婚前から飼育していたペットによって、夫や妻、子どもなどがアレルギーを引き起こしてしまうこともあるようです。今回は、実際に起こった2つのケースをご紹介しましょう。

連れ子ならぬ、連れペットと共に新婚生活スタート!
ネットリサーチ『DIMSDRIVE(ディムスドライブ)』による「ペット」に関するアンケート(調査期間2018年8月8日〜8月24日)では、3割の人がペットを飼育していると答えました。このように多くの世帯でペットが飼育されている背景には、ペット可のアパートやマンションが増えていることや“癒し”を求めてペットを飼う人が多いことなどがあげられます。

また一人暮らしでペットを飼育している人も多いため、結婚を機にパートナーが飼育していたペットとも共同生活をすることになったというケースも珍しくありません。まさに連れ子ならぬ、連れペット。ペットといえど、パートナーにとっては大切な家族。そんな連れペットとの共同生活を受け入れないという選択をする人はほとんどいないでしょう。ところが…そんな連れペットに関する悩みを抱える家族もいるようです。

ケース1:息子の体調不良は、妻が飼っていたオウムが原因!
36歳既婚男性Aさんのケース。Aさんは妻(34歳)・長女(5歳)・長男(3歳)、そしてペットのオカメインコ(8歳)の4人+1羽家族です。オカメインコを飼い始めたのは、Aさんの妻。独身時代にペットショップで一目惚れして購入したそうです。

オカメインコは人に懐きやすい性格。そのためAさんの妻はもちろん、Aさんや長女、長男もオカメインコを大変可愛がり、頻繁に餌やりやスキンシップをしていたそうです。ところが…昨年、2歳の長男が咳や鼻水が続く原因不明の症状に悩まされていました。最初は、風邪と診断されましたが、薬を飲んでもなかなかよくならず…。

治療にあたった小児科医がアレルギー検査を実施したところ、なんと長男は“鳥アレルギー”を発症していたのです! そう…原因はペットのオカメインコ。アレルギー症状を抑えるため、オカメインコと長男を接触させないよう医師から指示を受けました。しかし、オカメインコのことが大好きな長男は、突然“触ってはダメ”といわれて悲しくなるばかり。

しかもオカメインコの寿命は、約10〜14年。このまま健康に過ごせたら、寿命まで5年以上もある状況。現在、SNSを介してオカメインコをもらってくれる里親を探しているそうです。Aさんの妻は、「オカメインコを購入した当時は、将来息子がアレルギーを発症することになるなんて想像もつかなかった…。申し訳ない気持ちでいっぱい。」と意気消沈。

ケース2:夫の体調不良の原因は、妻が飼っていたネコだった!
40歳既婚男性Bさんのケース。Bさんの家庭には、妻と3人の子ども、そして妻が独身自体から飼っている愛猫2匹がいます。

半年前、健康そのものだったBさんの体に突如、ひどい発疹やかゆみが出たそうです。当時、仕事が忙しかったこともあり、疲れやストレスによるものだと自己判断。

ところが数週間経ち、仕事が落ち着いたにも関わらず辛い症状は引かず…。そこで皮膚科を受診したところ、猫アレルギーと診断されたのです。Bさんにとっては、まさに青天の霹靂! なぜなら、Bさん夫婦は今年で結婚6年目。つまり、猫2匹と共に暮らしてきた6年もの間、1度もアレルギー症状なんて出たことがなかったのです。

医師からは、猫アレルギーも花粉や食物アレルギーと同様に、アレルゲンの許容範囲を超えた時点で発症する場合があること。そしてBさん宅は猫を放し飼いにしているため、部屋中どこにいてもアレルゲンに接触してしまうという環境を改善しなければならないことなどの説明を受けたそうです。

その後、猫用のゲージを用意しましたが、それまでゲージで生活したことのない猫たちは大きなストレスを感じている様子。現在は、大型の空気清浄機を購入したり、こまめに掃除を行ったりすることで少しでもアレルギー症状が出ない工夫をしているとのこと。Bさんの妻は、「これまでずっと家族の一員として暮らしてきたのに、突然の生活の変化に戸惑いしかない。でも一家の大黒柱である夫の健康は何より大事! 一体、どうしたらいいの…。」と頭をかかえているそうです。

原因不明の体調不良は、ペットが原因のアレルギー反応かも!?
新しくペットを飼育しようとする際には、事前にアレルギーチェックなどを行うことができます。しかしパートナーが飼育していたペットは、家族の一員として受け入れざるを得ないケースがほとんど。アレルギーチェックを行うケースは稀でしょう。もし、あなたの家庭にパートナーが結婚前から飼育しているペットがいるなら、家族の体調不良の原因になる可能性もあることを念頭に置いておきましょう。


参考:

DIMSDRIVE(ディムスドライブ)「ペット」に関するアンケート

インコ生活〜飼い方・育て方の総合情報サイト「飼い主が注意したい鳥アレルギーの予防・対策」

上田 みどり
posted by しっぽ@にゅうす at 02:15 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする