動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2019年11月14日

ペットショップの闇。大量生産された子犬・子猫の残酷な現実

livedoor



市場規模が1兆5000億円を上回る、大規模な日本のペット産業。基盤となっているのが、子犬や子猫を扱うペットショップだが、その裏には「動物=商品」と見なす、残酷な現実が隠されている。ショーケースの中にいる動物たちに何が起きているのか?

◆まるで工業製品のように大量生産される子犬や子猫

 ペットショップに並ぶ子犬や子猫は、どこからやってくるのか。公益社団法人「日本動物福祉協会」の町屋奈(ない)氏によれば「日本の場合、ペットオークションを介して繁殖業者から犬猫を仕入れるのが主流です」という。その過程でまず注目すべき“闇”は繁殖業者(ブリーダー)だ。

「『この種が欲しい』という個々の需要に合わせて一匹ごとに愛情を込めて繁殖させるのが、本来の繁殖業のあり方です。しかし現実には『パピーミル(子犬生産工場)』と呼ばれるような、利益最優先で無秩序に大量繁殖を行う、悪質な繁殖業者が暗躍しています。

 ひどい業者では、親犬や親猫を“産む道具”のように扱っています。種類を区別することもなく狭い部屋で密飼いにして、皮膚病や白内障などになっても放置している。劣悪な衛生状態のもと、体を洗ってもらえず、爪も伸び放題。発情サイクルのたびに何度も繁殖を強いられて、子供を産めなくなると捨てられるといったケースもあります」

 大量生産された子犬や子猫は、ひと月ほどでペットオークションに出品され、入札にかけられる。公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの松井久美子事務局長は、「この流通システムにも問題がある」と指摘する。

「オークションに出品するため、子犬や子猫は離乳時期に引き離されることになります。それは子犬や子猫のコミュニケーションを学ぶ機会を失い、後に問題行動に繫がります。また早期に母親から離れた動物は、伝染性疾患にも罹りやすく下痢もしやすくなります」

 町屋氏は「オークションの存在が、無秩序な繁殖業者を生み出している」と語る。

「オークションに出せば、ショップが大量に買ってくれる。需要は考えず、無計画に大量繁殖させればお金になる。オークションのそうしたメリットが、悪質な繁殖業者がなくならない大きな要因になっています」

 ショーケースの子犬や子猫を見たら「その子の生まれた環境を想像してほしい」と町屋氏は言う。

「親犬の愛情を受けて幸せに育ってきた子などほとんどいません。過酷な生産工場でつくられ、搬入されてきた子ばかりです」

 子犬や子猫が、工業製品のように生産されている。それが、ペット流通の現実なのだ。

取材・文/柳沢敬法 写真/大房千夏 谷口真梨子 日本動物福祉協会
※週刊SPA!11月12日発売号の特集「ストップ! ペット店頭販売」より
posted by しっぽ@にゅうす at 08:19 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いざという時にしっておきたい、犬や猫の治療費はいくらが相場?


Yahoo! JAPAN


動物病院は自由診療なので、全く同じ治療や検査をしても、病院ごとに請求される金額は違います。動物病院のホームページには治療や検査ごとの料金を掲載しているところがありますが、全ての治療・検査について掲載しているわけではありませんし、全く掲載していないところも多いです。

そのため、治療を終えて料金を請求されたとき、果たしてその金額は妥当なのかと気になることもあるのではないでしょうか。そこで、今回は動物病院の治療費の相場を調べる方法について解説します。

あなたの動物病院は相場と比べて高いのか
公益社団法人 日本獣医師会は平成26年に「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査」という調査を行っています。

この調査では全国1365名の小動物臨床獣医師に対してアンケートを行い、検査や治療の種類ごとの料金を尋ねています。また、同時に3096名の一般飼育者に対してもアンケートを行っています。

この調査の特徴は質問の数がとても多く、かつ、分かりやすく結果を集計・公表しているため、一般飼育者でも参考になるデータが多いという点です。犬や猫を飼っているならぜひ参考にすべき資料と言えます。

一例として、初診料・去勢・避妊の料金を引用してグラフを作成してみました(以下、猫の例で解説しますのでご了承ください)。

・初診料

いざという時にしっておきたい、犬や猫の治療費はいくらが相場?
図表1
初診料についてはほとんどの動物病院で500〜2000円の間に収まっています(90.9%)。なお中央値は1386円です。

・猫去勢

いざという時にしっておきたい、犬や猫の治療費はいくらが相場?
図表2
猫の去勢手術は1万〜1万5000円がボリュームゾーンです。保護団体などに対して安価な料金で手術を行う動物病院もありますので、その点も念頭に置いて参考にしてください。

・猫避妊(卵巣子宮切除)

いざという時にしっておきたい、犬や猫の治療費はいくらが相場?
図表3
猫の避妊手術は去勢よりもやや高めの料金となっています。中央値は2万986円で、卵巣切除の場合も1万9833円なのでほぼ変わりません。卵巣子宮切除を実施している動物病院が多いようです。

このようなデータを活用すると、その動物病院の料金相場が全体的に高めなのか安めなのかということが、おおまかに把握できるのではないでしょうか?


治療の種類によっては大きな幅があることも
同アンケートの結果をみていると、治療の種類によっては動物病院ごとの料金の違いが大きいものがあることが分かります。例えば大腿骨骨折の場合、5000円未満(1件)のところもあれば30万円以上(20件)のところもあります。

いざという時にしっておきたい、犬や猫の治療費はいくらが相場?
図表4
この例はやや極端ですが、治療内容によってはこのように大きく幅があることも覚えておく必要があるでしょう。

飼い主に対するアンケート結果も参考に
飼い主に対するアンケートの結果で、筆者が知っておくべきと感じた点を列挙すると以下のとおりです。

・猫の飼育にかける概算費用(1ヶ月)は平均1万280円。「1万円未満」と回答した人が65.7%で最も多い。
・そのうち動物病院にかける費用(1ヶ月)は平均6991円。
・これまでにかけた治療費の最大額は5万4197円。年齢別でみると、0歳〜6歳が4万7251円、7歳〜12歳が5万2821円、13歳以上が6万5208円。

実際に飼ってみると分かりますが、猫は病気さえしなければ飼育にそれほどお金はかかりません。ただし、治療費の最大額については注意しておく必要があります。平均では5万4197円なので、動物病院が自由診療であることをきちんと理解している人ならそれほど驚く金額ではないでしょう。

ただし、中には30〜40万円程度と回答している人も一定数いることが分かります。以下のデータも参考にしてください。

いざという時にしっておきたい、犬や猫の治療費はいくらが相場?
図表5
備えを考えるときは平均値をみるのではなく、多額のお金がかかったときのことを想定する必要があります。実際にかかる生涯の治療費には個体差がありますので、いざというときのために別枠でコツコツと貯蓄をしておくことをおすすめします。

料金の単純比較に注意
普段、利用している動物病院の料金が一般的な相場と比べて高かったとしても、それをもって、その動物病院が不適切な料金を請求しているとは言えません。

高額な費用のかかる設備を導入している動物病院や珍しい病気にも対応できる動物病院の場合、その検査・治療機器にかかる費用を初診料や入院料などの費用などに少しずつ上乗せし、他の患者にも広く負担してもらっている可能性もあります。

最終的にその動物病院が請求する料金が妥当なのかどうかは設備の充実度や営業時間の長さ、獣医師やスタッフの対応などを総合的に考慮し、自身で判断するべきでしょう。

出典:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査結果及び飼育者意識調査(平成27年6月)」

執筆者:横山琢哉
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会 AFP認定者)
フリーランスライター

ファイナンシャルフィールド編集部
posted by しっぽ@にゅうす at 08:16 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月13日

シニア世代の6割、ペットの世話ができなくなった場合について「考えていない」


Yahoo! JAPAN



イオンペットは11月12日、「シニアのペット事情」についての調査を発表した。調査は10月中旬に実施。全国のペット(犬もしくは猫)を飼っている60歳以上の人を対象に、男女112人から回答を得た。

高齢化社会といわれ、同時にペットと暮らす60歳以上のシニアも増えている。実際に、89.0%の人が「ペットを飼い続けたい」と回答している。ただ、癒しと生きがいを与えてくれるペットではあるが、飼い主が亡くなったときにどうするか、という問題もある。

「今は良いが、歳を取った時に経済的に大丈夫かどうか」

ペットの世話ができなくなった時のことを「まだ考えていない」と回答した人は60.0%にのぼった。一方、「準備ができている」と回答した人はわずか20.0%。多くの人がペットの世話をできなくなった時の準備ができていないようだ。

回答者からは、

「今は良いが、歳を取った時に経済的に大丈夫かどうか」
「私が死んで娘一人になったときに負担にならないか」

という声が寄せられており、経済的・体力的な側面からペットの世話ができなくなった時のことを心配する人は多い。一方で、「年齢的にはもう無理。ペットを責任もって世話できない」と、自分の年齢を考慮してペットを飼わない選択をするシニアもいるようだ。

「ペットを無責任に捨てる人に厳しくして欲しい」

「普段の生活の中でペットに関して施設や行政などに最も望むこと」と聞いたところ、

「飼育放棄した飼い主に、責任をとらせるようにしてほしい」
「無責任にすてたりする人を厳しくして欲しい。むやみに犬、猫を増やさないで殺さないで助けて欲しい」

といった、ペットを安易に捨てる人に対する厳しい声が寄せられた。その他に、「愛猫家にとって猫は家族同然なので、ペットに関する概念を改めて欲しい」、「いろいろな施設の中に同伴で入れたらいい」などの声も出ていた。

ペットはおもちゃではなく、家族同然の大切な存在だ。飼うと決めた以上は、「命を預かる」責任を自覚し、自分が飼えなくなった時やペットが病気になった時など、様々なリスクに備える必要がある。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:14 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世話ができなくなったら? シニアのペット事情


Yahoo! JAPAN



家族のように暮らし、話し、癒やし合う相手であるペット。でも、自分が彼らの世話をできなくなった時のことは考えているだろうか? 「考えていない」という人が6割に上ることが、アンケート調査(イオンペット・千葉県市川市)で分かった。

【写真】関連情報を含む記事はこちら

 ペットを飼っている60歳以上の112人を対象にした調査。「ペットを飼って良かったこと」を聞くと、癒やしと生きがいを与えてくれる家族として、ペットと暮らし、「癒やされた」(88.1%)、「家族の会話が増えた」(57.8%)、「寂しくなくなった」「運動するようになった」(ともに29.4%)など、ペットを飼って良かったと思う人がほとんど。約9割は今後もずっと飼い続けたいと答えたが、飼い主が高齢化する中、ペットの“将来”は大きな課題だ。自分が病気などで、十分にペットの世話ができなくなった場合、他の人に依頼するなど、その時のことを考えているかとの質問には、6割がノー、「考えているが準備はできていない」が2割。つまり8割は準備ができていないということだ。



 自分が早く死んだとき、介護を受けるようになった時のことを考えると心配、いつまで面倒がみられるか、歳を取った時に経済的に大丈夫かどうか―など、実際には不安を抱いている人は多かった。具体的に考えていく必要がありそうだ。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:10 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月12日

ペットに噛まれて腫れても放置、命の危険に 動物からの感染症を獣医師が解説

Yahoo! JAPAN


猫や犬と一緒に暮らしていると彼らの機嫌を損ねて、噛まれることがあります。「朝、起きたら、猫に噛まれたところが腫れている」「ひっかかれたところが、熱っぽい」という経験を持っている人も多いです。愛犬、愛猫が噛んだ傷なので、大丈夫だと思っていませんか。

放置しておくと命の危険にさらされることもあります。今回は、犬や猫などの動物に噛まれたときの対処の話をします。ある意味、噛傷が非常に多い筆者が、ポイントをお伝えします。

「フェレットにかまれ感染症で死亡の警官 公務災害と認定 大分県警」の事件がありました。最悪の事態になり、警察管のご冥福をお祈りします。

この警察管は、フェレットを捕獲しようとした際に手を噛まれて3カ月後に感染症を発症して、16年半の間、入退院を繰り返し死亡しています。動物による噛傷は、侮れないのです。

動物から人にうつる病気のことをズーノーシスといいます。

ズーノーシス(Zoonosis)
ズーノーシスとは、人獣共通感染症、動物由来感染症と呼ばれることもあります。WHOでは「脊髄動物と人の間を自然な条件下で伝播する微生物による病気または感染症(動物等では病気にならない場合もある)」と定義しています。簡単にいうと、動物から人にうつる病気です。

ズーノーシスは、WHOが確認しているだけで、200個以上あるといわれています。これには、生物テロで使われる炭素菌やペスト菌なども含まれています。

ズーノーシスの伝播(でんぱ)
伝播とは、広がり伝わることです。その方法は、直接伝播と間接伝播があります。

直接伝播:噛まれる、ひっかかれる、触れる(糞尿、飛沫、その他)などをして動物から直接感染します。

間接伝播:節足動物(ダニ、ノミ、蚊、ハエなど)媒介、動物から出た病気が環境(土、水など)媒介、動物性食品(畜産物が病原体に汚染されている)媒介など、間接的に人にうつることです。

今回はその中でも、日本にあり直接伝播の中の「噛まれる」「ひっかかれる」ことで動物から人にうつる病気を主に紹介します。

猫ひっかき病
(症状)

猫に噛まれたり、ひっかかれたりして発症する病気です。病原体を持っているイヌやノミから感染することもあります。バルトネラ菌(Bartonella henselae)が原因です。

受傷した部分の赤く腫れたり、化膿したりします。発熱、痛みがあり、ひどい場合は、腋窩のリンパ節まで腫れます。稀に脳炎になり意識障害を起こします。

感染経路:犬、猫、保有菌を持っている猫を吸血鬼したノミから感染することも。

パスツレラ症
(症状)

犬の約75%、猫のほぼ100%が口腔内常在菌としてパスツレラ菌を持っています。

パスツレラ菌の種類は現在、P.multocida、P.canis、P.dagmatis、P.stomatis の4種類が犬や猫が保菌しています。

主な症状は、皮膚の化膿です。最新の調査では、呼吸器系の疾患、骨髄炎や外耳炎などの局所感染症、敗血症や髄膜炎など全身重症感染症もあり、ひどい場合は、死亡に至った例も確認されています。

感染経路:犬、猫

カプノサイトファーガ感染症
(症状)

犬や猫の口腔内に常在している3種の細菌、C. canimorsus、C. canis、C. cynodegmiが原因です。

発熱、倦怠感、腹痛、吐き気、頭痛などで始まり、ひどくなると、敗血症を起こし、死に至ることもあります。日本での報告は少ないです。

感染経路: 犬、猫

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
(症状)

ブニヤウイルス科フレボウイルス属の重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome : SFTS)ウイルスによって感染。

人の症状は、発熱、消化器症状が主なもの。名前の通り血小板減少する。

感染経路: 主にSFTSウイルスを保有するマダニから。いまの時点では、SFTSウイルスに感染した猫や犬に噛まれる、その血に接触したことで感染することも否定できません(新しい疾患なので、まだ詳細は不明な部分が多い)。

鼠咬症(そこうしょう) ストレプトバチル感染症
(症状)

日本では多くありません。人の症状は、悪寒、発熱、患部の腫れがあり、関節炎を起こして、まれに敗血症になることもあります。

感染経路: ドブネズミ、クマネズミ

噛まれたらどうするか?
私は、仕事柄、猫によく噛まれます。そのときは、以下のことに気をつけています。

1、水道水を流しながら、傷口をよく洗う。

たとえ、診察の途中でも一旦、中断して洗面所で、洗い流します。丁寧にじっくりと。

2、傷の周りを押し出すように、洗う。

傷口の辺りの病原体を押し出すようにしています。

3、決して、貯めた水で洗わない。

洗面器に貯めた水で洗うと、そこに病原体が残ることになるので、流水にすることが大切です。

4、もし、近くに水道水がない場合は、ペットボトルのミネラルウォーターでもいいので、かけながら、洗う。

5、患部から血が止まらない場合は、洗い流した後に圧迫止血する。

飼い主が、猫を保定しているときに、手を噛まれて、圧迫止血をしていても止まらず、救急車を呼んだこともあります。救急隊員が、5分以上押させてくださり、事なき得たました。血が止まらないときは、ひたすら押せることが大切です。

NGな行為
1、痛いからといって、よく洗わない。

2、絆創膏を貼りっぱなしにしておく(不衛生になる)。

体調に不調を感じたら、早めに受診を
患部が「赤く腫れてきた」「熱っぽい」「芯がある」などの異変を感じたり、体がだるいなどの不調を感じたら早めに医療機関にかかりましょう。

・噛傷の場合は外科を受診する。

・どんな動物に噛まれたか伝えましょう。

子ども、お年寄り、糖尿病などの慢性疾患を持っている人は、病気が悪化しやすいので、早めに受診しくださいね。

日本にある 他のズーノーシス
ブルセラ症
ブルセラを保菌した犬のお産を手伝ったとき、発熱、悪寒、倦怠感を感じる。

感染経路:死産の犬やその胎盤、精子に排泄されることも

トキソプラズマ症
トキソプラズマに感染した猫の糞便や生の豚肉から感染します。妊娠の初期感染は胎児にも感染して、流産、先天性トキソプラズマ症なる可能性もあります。

感染経路:トキソプラズマ症を持っている猫の糞便が口に入る、またはトキソプラズマに汚染された豚肉を食べるなど。

サルモネラ症
食中毒菌として有名ですが、犬では約20%、ミドリガメでは約60%が保菌しているといわれています。人では胃腸疾患。

感染経路:汚染食品、後は爬虫類などの接触感染

レプトスピラ症
人は、軽症だと風邪症状、重症になると黄疸や出血、腎障害

感染経路:レプトスピラを保菌した犬やネズミの尿中に菌が排泄され、水や土を介して皮膚を通して感染。

オウム病
人は、高熱、咳、頭痛、倦怠感、筋肉・関節痛など、インフルエンザに似た症状。

感染経路:オウム病のクラミジアに感染した鳥の排泄物を吸引したり、口移しでエサを与えたときに感染。

エキノコックス症
北海道を中心に問題になっています。人は主にキタキツネの便中の虫卵を口にすることで感染します。10年以上かけてゆっくり肝機能障害。

感染経路:キタキツネのウンチが主な感染源。北海道で放し飼いの犬もエキノコックスを持っている場合は、キタキツネと同様。

E型肝炎
急な発熱、倦怠感、嘔吐、数日して黄疸を示して、ひどい場合は劇症肝炎になります。

感染経路:ブタ、イノシシ、シカなどがE型肝炎ウイルスを保有していることがあり、肉やレバーを十分に加熱していないことで感染する。近年のジビエブームで感染者は増えています。

ズーノーシスの予防
・濃厚な接触は控えましょう。

動物に舐めさせない、キスをしたり、食べ物を口移しで与えない。一緒の布団で寝ない。一緒に入浴しない。

・石鹸で手洗いよくしましょう。

動物と触れ合った後、食事をするとき、料理をするときは、石鹸でよく手を洗いましょう。

・環境を衛生的に。

動物の排泄物は、早めに処理しましょう。ノミなどが付かないように、予防薬も忘れずに。

・ワクチンにより防げるズーノーシスもあります。

適切なワクチン接種を行いましょう。

まとめ
動物から人にうつる感染症があることをあなたのためにも、そして動物のためにも知っておくことは大切です。医学は進歩していますが、野生動物のズーノーシスは、まだよくわかっていないこともあります。しかし、だからといって動物が全て悪いわけではないのです。ズーノーシスを正しく理解して適切に対応していけば、防げます。

正しい情報は、何よりの薬になりますから。私たち獣医師は、一般的な人よりも動物に噛まれた、ひっかかれたりして生傷が絶えませんが、今日も元気にしていられるのは、適切の処置と知識のおかげなのです。

犬や猫が、家族の一員なので、さらに彼らとの関係が密になっていくことでしょう。そんな時代であるので、医学と獣医学が協力して、動物からうつる病気を治す取り組みの強化が必要なのでしょうね。愛する動物たちと健やかな関係を続けたいものです。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:24 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットショップの子犬・子猫たち その裏にいる「販売できない子」たちの存在

Yahoo! JAPAN



某大型ショッピングモール内にあるペットショップの子犬・子猫コーナーは、連休ともなるとたくさんの人でごった返します。そこでは、係員が子犬・子猫を抱っこさせてくれます。抱っこする前には、手に消毒スプレーを噴霧することになっています。一見清潔で、ペットのことを考えているようですが、実際はどうでしょう。

【写真】こちらの猫ちゃんは、お家に来てから先天性の心臓病が発覚しました

お客さんが多かった日の夜、ペットショップ併設の動物病院には、彼らがたくさん運び込まれました。

ある子は元気食欲が無くなり、下痢が始まっていました。ストレスがかかったのでしょう。ある子は前の手が痛くて挙げていました。抱っこされるときに前の手を強く引っ張られたようです。両眼が真っ赤に腫れあがっている子もいました。消毒スプレーを浴びてしまったり、体中に付いてしまったりして粘膜がやられたのではと推測しました。ある子は、その日を境に全身状態が悪くなり、やがてお店から別のところへ連れて行かれてしまいました。

   ◇   ◇

ペットショップで無邪気に遊んでいるようにみえる子犬・子猫たちは、実はいろいろな試練の中で過ごしています。このように、ペットシショップでお客さんを待つ毎日も大変ですが、ペットショップにやってくるまでの「選抜」も過酷といえるかもしれません。

ペットショップで販売する子犬・子猫はどこから来るのでしょうか。昨今は様々な形態がありますが、市場(いちば)というものも存在します。市場では、野菜や魚と同じように、ブリーダーが持ってきた子犬・子猫がセリにかけられます。

セリに出すときは、今ではとても念入りに獣医師による健康チェックがなされます。多くは元気で外観上も問題のない子たちですが、ときどき見つかるのが『心臓に雑音がある子』です。心臓に雑音がある場合、その子は短命に終わる可能性があるので、ブリーダーに戻されてしまいます。

ここで「ちゃんとチェックしてはるんやなぁ」と感心するだけで終わらないでくださいね。そこで心雑音のあった子犬・子猫たちは、どうなるのでしょうか?…実はその後はケースバイケースです。

子犬・子猫で心雑音がある場合の多くは、生まれつき心臓に奇形や不具合がある子です(先天性心疾患といいます)。犬の先天性心疾患のなかで一番多いのは動脈管開存症(27.7%)、猫では心室中隔欠損症(15.0%、心臓の心室の左右に穴が開いていて交通する病気)だったという報告があります(1999年)。

動脈管開存症という病気は、人間や他の動物でも確認されています。これは、『動脈管』という生きていく上では必要のない血管が残っている病気です。

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる頃は、赤ちゃんは空気を吸えないので肺は機能していません。ですから肺をショートカットして血液が流れるように、大動脈(全身に血液を送る血管)と肺動脈(肺に血液を送る血管)の間にバイパスを作って、肺には血液が流れないようになっています。一方で、お母さんのお腹から出てしまえば、今度は自分で空気を吸って酸素を身体に取り込まなければなりませんので、そのバイパスは必要なくなり消えてなくなります。しかしそのバイパスが消えずに残ってしまうのが動脈管開存症です。

バイパスが残ってしまうと、必要以上に肺に負担がかかってしまい、短命になる可能性が高いのです。しかし、早期にこの病気を発見してバイパスを塞ぐ手術を行えば、その後はこの疾患の無い犬猫と同様に、寿命をまっとうする事が出来るようになります。

私が大変お世話になっております某先輩獣医師は、この動脈管開存症で販売できない子犬・子猫を引き取り、自分の動物病院に勤務する若手獣医師にこの動脈管開存症の手術をさせ、誰かに飼ってもらうという試みをされていらっしゃいます。

生き物を売買することに対しては、いろいろな考え方があると思います。購入されたにしても譲渡されたにしても、あるいは拾ったにしても、ご縁があってお家にやってきた犬や猫たちです。お家にやってくるまでの辛かったことや痛かったこと、怖かったことやしんどかったことなどは、彼らは語ってくれません。ただただ、私たち人間を全面的に信用してくれて、過去の辛かったことは思い返したりせず前を向いて生きていく彼らを、私はとても尊敬しています。飼われた犬や猫たちはみんな、幸せになって欲しいなと思うばかりです。

(獣医師・小宮 みぎわ)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:17 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月10日

古いペットフードにご注意! 獣医さんがすすめる正しい保管方法

Yahoo! JAPAN



取材・文/柿川鮎子 写真/木村圭司


夏が終わってあっという間に涼しくなりました。冬を迎える前に脂肪を蓄えるよう、たくさん食べる季節でもあります。今回はフードについて、ひびき動物病院院長の岡田響先生に正しい保管方法などについて教えていただきました。

岡田先生の病院では、夏の間、直射日光が当たって高温になる場所にフードを置いていた結果、フードそのものが変質してしまって、それを食べたペットが病気になってしまった事例があったそうです。そうした健康被害を予防するためにも、そもそもフードはどこに保管をしておけばよいのでしょう。

■フードは食品を常温保存できる戸棚などへ
岡田先生「フードメーカ−数社への質問をしたところ、ドライフードはどのメーカーも、(よほど高温になるとか虫がわくような場所でなければ)リビングや台所のパントリーなどに置いてもらえれば大体大丈夫、という返事でした」と言います。

「人間の食べ物を常温保管しておく場所であれば、ペットフードも一緒に保管しても大丈夫です。台所の食品戸棚やパントリーなど、ドアがしまって、中が室温程度に保たれている場所が良いでしょうね。湿気で変質するのを防ぐために、風呂場の近くなど湿度の高い場所や窓の近くで直射日光が当たるような場所はNGです。

それから、何となくペットフードは長期保存が可能な食品のような気がしますが、ドライフードは開封後1か月以内が基本です。

したがって、ドライフードは一袋あたりの大きさが問題です。1か月以内に使い切るようにすれば賞味期限内の未開封のものが複数あってもいいと思います。特に災害時の予備として、保存し、無駄を防ぐ為に、フードメーカ―は、普段使っているフードをもう一つ余分に用意して、順番に利用していく方法を推奨しています。

食べるわんちゃんも開けたての方がおいしいですし、開封すると油の酸化がはじまり、油が変質します。酸化して生成されるものは過酸化脂質というもので、悪玉コレステロールになったり、がん発生原因のひとつにもなると言われています。油の臭いでおいしくなくなると食欲も減って胃酸過多になったりします」と岡田先生。

ドライもウエットもペットフードは何となく長期間の保存ができる食品のような気がしていましたが、やはりドライフードは一か月以内に、缶は開けたら2、3日以内に食べきる量が基本のようです。


■大袋は小分けにするなど工夫して
とはいえ、最近は地震や水害など、大規模自然災害がいつ起きるかわかりません。備えておきたいのですが、大袋を買って少しずつ与えるというやり方はできないのでしょうか?

「確かに大入りだと、一食当たりの値段も低くなるので、買いたくなる気持ちも理解できます。でも、前述の理由から、大きな袋に大量に入ったものを購入して、封をあけたら口も閉めずに放ってあったりするのではないか?という点が少し心配です。

空気に触れるとどうしても酸化してしまいます。そして、温度や湿度、光によって酸化はスピードを増します。だから開封後の保管場所や時間は大事なのです。酸化したから、すぐに健康被害が出るわけではありませんが、やはり美味しくないので、食べる量が減ってしまったり、フードを食べないでおやつばかり食べて太ってしまうことが多いのです。なので、フードは適量を購入して、変質する前に食べきる量が良いと思います」

■ドライフード以外のフードも賞味期限に注意
ドライフード以外のペットフードも賞味期限にもっと気を付けて欲しいと岡田先生は言います。「缶詰やパウチ製品は開封したら冷蔵庫に保管して、2〜3日以内に使い切らないといけません。

缶詰から食器に移す時にスプーンを使う飼い主さんは多いと思いますが、そのスプーンをペットが舐めてしまい、缶詰の中に入れておいたところ、雑菌が増えて腐ってしまったという事例もありました。食器に移すスプーンと、食べさせるスプーンは変えて使った方がより安全です」と教えてくれました。

最近のフードはペットの健康に配慮して「保存料なし」の商品も珍しくありません。そうしたフードは、できればその日に使い切るほうが良さそうです。

古いペットフードにご注意! 獣医さんがすすめる正しい保管方法
大雨特別警戒が発令された時に避難グッズの中に入れた一食分ずつのフード
■災害が起きた後の体調不良も
先日の台風では、雨風雷の音や振動、スマートフォンの警告音などを怖がるペットがたくさんいました。台風の去った後では、消化器症状を起こす犬や膀胱炎を起こすネコなどが動物病院に来院されたそうです。

はじめはあまり原因がはっきりしないのですが、おそらく人間と同じようにペットも強いストレスを受けて、体調不良になる事例が多かったのではないかと岡田先生は言います。

「こうした、強いストレスを受けた上で、さらに保管状態が悪いフードを食べることで、体調を悪化させる可能性があります。ストレスが原因で起きる胃腸炎や膀胱炎の経験者には、それを防ぐためのフードというのも開発されているので、動物病院に相談してみるのも良いと思います」とアドバイスしてくれました。

■飼主さんの保管次第で劣化するケースも
岡田先生は実際にペットフードの工場を訪れ、最新の技術と厳密な管理によってかなり衛生面に配慮した製造をしている現場を視察してきたそうです。

「動物病院に納入される代表的なペットフードはその品質の維持のためにきちんと検査や試験を受けていることがよくわかりました。しかし、全部の会社がそうであるかといえば、それはわかりません。

たとえば総合栄養食の表記など、様々な基準をクリアできているものは、良質な製品の目安になりますが、最後は飼い主さんの管理が必要になります」と飼い主さんの保管次第で品質が劣化する可能性もあると言います。

美味しく食べて健康で長生きしてもらうためにも、フードの保管に関して、見直してみたいと思います。食べすぎに注意して、美味しい秋を、ペットとともに満喫したいものですね。

取材協力/岡田響さん(ひびき動物病院院長)
神奈川県横浜市磯子区洋光台6丁目2−17 南洋光ビル1F
電話:045-832-0390

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。

写真/木村圭司
posted by しっぽ@にゅうす at 09:32 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする