動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年11月18日

ポチ&タマからココ&レオ時代へ!『ペットの名前』人気ランキング、どう変わった?


Yahoo! JAPAN


犬は『ココ』が8連覇中!
 ペットの名前の定番は? 犬ならポチ、猫ならタマ……とイメージする人もいるかもしれないが、最近のネーミング事情はまったく異なるよう。

 ペット保険大手のアニコム損害保険では、毎年2月に猫、11月に犬の名前をランキング形式で発表している。対象としているのは、前年に新規契約された0歳の犬と猫だ。

「犬の名前ランキングは、今年もココが1位で8連覇。2位は、昨年6位だったモモが急上昇。3位には、昨年と変わらずマロンがランクインしました。猫の名前ランキングでは、1位がレオ。昨年1位だったソラは、わずか2頭差で2位に。3位のモモ、4位ココは昨年同様の順位でした」(広報・塩澤みきさん)

 年間1万頭以上の犬猫と向き合っている獣医師・佐藤貴紀先生によると、

「最近の傾向としては、ココ、モモに代表されるように、カタカナ2文字の名前が多いです。飼い主さんは呼びやすさ、響きのよさ、可愛らしさにこだわっているようです」

 ココやソラ、レオは犬猫ともにトップ10入り。犬と猫の名前に“垣根”はなくなりつつある?

 そもそも『犬たちの明治維新 ポチの誕生』(草思社刊)によれば、犬はポチ、猫はタマが“あるある”だったのは明治38(1905)年ごろとされている。尋常小学校の唱歌に『ポチとタマ』が採用された背景があるよう。そんな明治時代の犬のランキングを見ると、クロやシロ、アカなど“見たまんま”のシンプルな名前が多い。

 そして時代は昭和から平成へ。'92(平成4)年ごろのランキングを見てみると、猫7位のタマは健在だが、犬のトップ10にポチはなし。犬の名前のトップ3はコロ、チビ、タロー。猫はチビ、ミー、クロ。犬猫の名前としてスタンダードなものがズラリ。

「僕が勤務医になった15年ほど前は、犬はラッキー、ハッピー、クッキーのように音引きで伸ばす名前が多かったですね。あまりに診察する機会が多く、業界では“ラッキー・ハッピー症候群”なんて呼んでいたくらいです」

若い世代はオリジナリティーを重視
 では、最近は? ポチやタマを診察する機会はほとんどないのだろうか。

「そうでもないですよ。数は少ないですが、昔ながらの名前のペットは今もいます。現場の感覚で言うと、ココやモモの飼い主さんは比較的高齢の方が多いです。最新のランキングは、保険に加入した犬猫を対象にしたものですよね? 高齢者のほうがお金に余裕があったり、備えへの意識も高い人が多いんだと思います」

 一方、若い世代の飼い主はオリジナリティーあふれた名前をつけている傾向があるそう。

「ほかとカブらないことを大事にしていますね。コウ、ユウなど、ありがちな響きでも、幸、優など漢字表記にしていたり。秀吉、龍馬など歴史上の人物や、グッチ、エルメスなどブランド名をつける人も。

 そして犬よりも、猫のほうが趣味性の高い名前が多いように感じます。犬は散歩のときに名前を尋ねられることもよくありますが、猫は名前を聞かれる機会が少ないからか、飼い主さんの好みを反映した、ユニークで個性的な名前も多いですね」



《PROFILE》
佐藤貴紀先生
獣医循環器学会認定医。白金高輪動物病院、中央アニマルクリニック顧問。JVCC動物病院グループ(株)代表取締役。『ペット犬猫相談室(http://www.ortus-japan.co.jp/pet)』
posted by しっぽ@にゅうす at 07:20 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月17日

ゴミ屋敷の清掃現場に見る「多頭飼育崩壊」の真実

読売新聞



ペットブームの裏で、猫や犬が子を産みすぎ、自宅で飼い切れなくなって手放してしまう「多頭飼育崩壊」が問題化している。何匹分ものフンや尿の始末に困った揚げ句、掃除そのものをあきらめて、「ゴミ屋敷」化してしまうケースもある。ペットジャーナリストの阪根美果さんが、ゴミ屋敷などを片付ける「特殊清掃」専門業者を取材し、実態に迫った。
ペットには「面倒な面」も……
 ペットを飼う人が「困ること」と言えばなんでしょうか。2016年4月、マーケティング調査会社「ドゥ・ハウス」(東京)が、インターネットで20〜69歳の男女を対象(有効回答数1198)に行ったアンケート調査(複数回答)では、こんな声が上位を占めました。

 「現在や過去にペットを飼っていて困ること」について尋ねたところ(複数回答)、「旅行など家を空けることが難しい」(49.5%)、「掃除やペットのにおい」(40.2%)、「散歩など毎日の世話」(30.4%)……

 飼い主の多くは、ペットに癒やしを求め、幸せな日々を思い描きながら飼い始めると思います。しかし、このアンケート結果からもわかるように、生身の生き物であるペットには面倒な面もたくさんあるのです。最初は愛情を持って接していた飼い主でも、問題が起き、面倒を見切れなくなり、ペットを置き去りにして引っ越したり、捨ててしまったりするケースが後を絶ちません。

「特殊清掃」の現場で発覚した問題
野良猫を呼び寄せ続け、荒れた家を清掃する作業員(千葉市で)=Freee提供
野良猫を呼び寄せ続け、荒れた家を清掃する作業員(千葉市で)=Freee提供

 最近問題になっているのはペットを放置し、家屋に害が及んだり、周辺の家庭から悪臭などの苦情が上がったりすることです。筆者は特殊清掃を手掛ける会社に実態を取材しました。

 特殊清掃とは、事件や事故、自殺や孤独死などの現場となった家屋を清掃し、元の状態に戻す作業のことです。腐敗臭や死臭を消したり、血液や遺体に群がる虫の除去も手掛けたりする点で、通常の清掃業者とは大きく異なります。

 「『ゴミ屋敷』の清掃も手掛けていますが、最近は、消臭を含めたペットに絡む清掃の依頼が急増しています」と明かすのは、特殊清掃会社「Freee」(東京)の作業員、望月清史さんです。

 ペットのフンや尿とその臭いは、床や柱などの木材にしみ込んでしまうと、特殊な除去作業が必要になります。賃貸物件の場合、飼い主が引っ越した後、借家や部屋を家主に引き渡す前に依頼してくることが多く、作業員が現場に赴くと、想像を絶する悪臭が漂っていたり、「引っ越し先に連れて行った」と聞いていたペットが置き去りにされていたりと、その惨状に驚くことが多いそうです。

 特に深刻なのは、近年増えている「多頭飼育崩壊」のケースです。犬や猫は1回の出産で5〜6匹の子を産むことがあります。「かわいそうだから」と、避妊や去勢などをせず飼ってしまったことで、オス、メスのペアが子をたくさん産んだり、近所の犬や猫と交尾したりして、数が増え過ぎてしまい、飼育費用が払いきれなくなったり、「ゴミ屋敷」のように家の中が荒れたりし、飼育できなくなるか、飼い主の生活が成り立たなくなってしまうのです。

 望月さんらが実際に直面したという多頭飼育崩壊の例を紹介したいと思います。

作業員6人で2日がかり
猫のフンや尿で荒れた現場を清掃する作業員(群馬県富岡市で)=Freee提供
猫のフンや尿で荒れた現場を清掃する作業員(群馬県富岡市で)=Freee提供
 群馬県富岡市にある平屋の賃貸住宅(間取りは3K)。5年前に猫8匹を残したまま家族は引っ越しましたが、猫のために家を借り続け、時々、エサだけを与えにきていたようです。

 家の中は猫のエサの袋が散乱し、大量のフンと尿にまみれていたそうです。飼い主はもはや手に負えないと判断し、「このままでは賃貸契約を解除できないので何とかしてほしい」と依頼してきました。

 玄関に入った途端、強烈な刺激臭が鼻を突き、防護マスクなしでは入ることは困難だったそうです。

 猫たちは部屋の中で自由に動き回っていて、天井裏にも上っていました。

 大量のゴミ、そしてフンや尿……清掃に作業員を6人投入しても、まとめるのに1日かかるほどの量だったといいます。消臭のために、フンや尿の臭いが漂う壁紙をはがし、和室の砂壁や各部屋の天井は解体。畳も上げるなどして3日間かけて作業をしたそうです。

 劣悪な環境で5年間を過ごした猫たちですが、エサだけは十分に与えられていたため、痩せている猫はいませんでした。ただ、依頼主は結局、引き取りを拒否しました。

 8匹のうち5匹は「里親」が見つかりましたが、3匹は見つからず、困惑した依頼主が捨ててしまい、野良猫になってしまったようです。悲しい結末になりました。

2トントラック5台分のフンやゴミ……
ゴミなどであふれ返った部屋には、置き去りにされた猫がポツンと座っていた(山形県米沢市で)=Freee提供
ゴミなどであふれ返った部屋には、置き去りにされた猫がポツンと座っていた(山形県米沢市で)=Freee提供
 山形県米沢市の4LDKの賃貸住宅を退去するので、「飼っていた猫のフンや尿の掃除をしてほしい」と依頼を受け、現場に向かったのは今年3月のことでした。

 住んでいた家族はその数か月前に既に引っ越し済み。しかし、室内には10匹以上の猫がいて、さらには「ゴミ屋敷」と呼べそうなほどのゴミが山積みになっていました。

 室内にあった菓子の袋や衣服などは破れるなどして散乱し、残っていた家具などは猫のフンや尿にまみれた状態で放置されていました。

 悪臭が染みついてしまったのか、学校に通う子どもたちがかなり臭かったため、健康被害を心配した学校が自治体に報告。飼い主は自治体から必要な措置を取るよう勧告を受けたにもかかわらず、猫を置き去りにして引っ越してしまいました。ただ、転居後も、定期的に猫にエサを与えに来ていたそうです。

 作業員が部屋に入ると、部屋全体に猫のフンや尿が染みつき、臭気レベルもかなり高く、まずはそれらを撤去する作業から始めました。窓の清掃のため、ガラスを外すとレールに大量のフンが詰まっていたといいます。

 16畳の広いリビングにゴミ袋を集めると、天井付近まで積み上がりました。その量、なんと2トントラック5台分。そんな劣悪な環境で数か月間過ごしていた猫たちですが、エサはちゃんと与えられており、群馬の例と同じく、痩せている猫はいませんでした。しかし、清掃後に飼い主は「増えすぎて、もう飼うことができない」と、すべての猫を捨ててしまったそうです。

清掃業者の苦悩……
 望月さんは「孤独死や火災現場などの特殊清掃も手掛けていますが、最も壮絶なのがペットのフンや尿にまみれた現場です。強烈な臭気が充満し、現場に足を踏み入れることさえできないときもあります。こびり付いたフンや尿を撤去する作業も一筋縄ではいきません」と話します。

 賃貸住宅の場合は、修繕費を巡って裁判になることもあります。Freeeの担当者が「なぜこんな状況になってしまったのか」と依頼主に尋ねると、多くの場合、「猫を飼うのがこれほど大変だとは思わずに飼ってしまった」という答えが返ってくるそうです。


多頭飼育から逃げる飼い主たち
写真はイメージです
写真はイメージです
 2016年に環境省が全国115の自治体を対象に行った調査によると、ペットの多頭飼育に関する苦情は計2200件に上りました。

 このうち「10匹以上の飼育(に対する苦情)」が約30%。「50匹以上の飼育(同)」は100件を超えており、全国的にもかなり深刻な問題になっていることがわかります。

 増えすぎて手に負えなくなった飼い主が、何匹もの犬や猫を放置したり、置き去りにしたりし、周囲に悪臭が広がって近所の住民から通報され発覚。保護団体などが救済するケースが多いのが実情です。

お金があるのに、なぜ崩壊?
 ただ、望月さんの会社が特殊清掃を担当した二つのケースは、多頭飼育崩壊には違いないものの、飼育費用が払いきれなくなって起こった、というわけではありません。

 劣悪な環境の中に猫たちを置き去りにはしていたものの、飼い主が定期的に足を運び、水とエサをしっかり与えていました。さらに、猫たちのための賃貸住宅と、新たな住居の両方の費用を払える余裕もあった上に、賃貸住宅の契約解除をする前に自ら特殊清掃業者に依頼をして、高額な清掃代も支払っているのです。

 これらの例では、なぜ猫たちを置き去りにし、最終的に捨ててしまったのでしょうか。

 望月さんの証言などから、筆者は以下のような経緯をたどって「崩壊」に及んだのではないかと考えています。

 

 (1)知識がないまま安易に飼い始め、避妊などもしなかったため数がどんどん増えた。

 (2)増え過ぎて、「多頭飼育」状態に。世話をしきれず、掃除なども手に負えなくなった。

 (3)解決策を見つけられぬまま、家族の生活にも支障が。その環境から逃げ出さざるを得なくなった。

 (4)再び飼う気も起きず、最終的に捨ててしまった。

 

 軽い気持ちから飼い始めたものの、想像していた「かわいいペットとの幸せな暮らし」とはかけ離れたものになり、結果的に路頭に迷わせてしまう……飼い主の無責任さが露呈したと言わざるを得ないと思います。

 特に、特殊清掃の現場からは、こうした多頭飼育崩壊の経緯が、ペットが捨てられる寸前まで第三者には気づかれにくく、とにかく実態が見えにくいという問題点が浮かび上がります。


飼い主は命に責任を……
写真はイメージです
写真はイメージです
 冒頭でも述べたように、飼い主たちは、最初は誰もが愛情を持ってペットを飼うつもりだったはずです。避妊を躊躇ちゅうちょするのも、本人にとっては愛情のつもりだったのかもしれません。しかし、思い描いていた暮らしができず、最終的にペットを路頭に迷わせてしまうのは、愛情とはかけ離れた行為と言わざるを得ません。

 「それでもペットを飼いたい」という人は、一歩立ち止まって、以下の「6が条」を徹底してほしいと思います。

 

 (1)飼いたいと思うペットの基本的な習性など、生態を学ぶ。 

 (2)そのうえで、自宅に飼うことができる環境かどうかを確認する。

 (3)清潔な環境を保つため、掃除を欠かさないなどの決意をする。

 (4)ペットを飼う時間的・経済的な余裕があるかしっかりと確認する。 

 (5)避妊・去勢をする。 

 (6)ペットが命を終えるまで、飼育する覚悟を決める。

 

 最後の(6)は特に重要です。ここで紹介した例のように、飼い主もペットも不幸な道をたどることにならないよう、相当の覚悟が必要だと思います。

頼れる人を見つけて……
 また、ペットを飼う前に、問題が起きた時に相談できる人を見つけておくことも大切です。友人、知人に聞くなどし、獣医師やペットのトレーナーなどを探してみるのが近道です。

 困った時に頼りになる人がいることで、「いざ」という時に解決策を見いだすことができ、不幸な結末を避けることができるかもしれません。それでも万一、飼えなくなってしまったら、必ず新しい飼い主を見つけてほしいと筆者は願っています。

 前出の望月さんも「私たちもペットの行く末がいつも気になっていました。これからはホームページ等にペットに関する専門家のコラムなどを載せて、少しでも路頭に迷う運命のペットを救えるような啓発活動をしていきたいです」と話しています。

 動物愛護法でも、周辺の人たちの生活を損ねる多頭飼育は規制されており、自治体の勧告に従わない場合、罰金刑を受けることもあります。ペットが幸せな一生を送れるよう、飼い主には強い覚悟と義務感が求められるのです。

 

【あわせて読みたい】
  愛犬が孤立?…高齢者がペットを飼うことの功罪
  広がる「猫ブーム」に潜む危うさとは?
  野良猫に触るのは危険!「死に至る病」感染の恐れも

プロフィル
阪根 美果(さかね・みか)
 ペットジャーナリスト。世界最大の猫種である「メインクーン」のトップブリーダーでもあり、犬・猫などに関する幅広い知識を持つ。動物介護士・動物介護ホーム施設責任者。ペットシッターや野良猫や野良犬などの保護活動にも長く携わった。ペット専門サイト「ペトハピ」で「ペットの終活」をいち早く紹介。豪華客船「飛鳥」や「ぱしふぃっくびいなす」の乗組員を務めた経験を生かし、大型客船の魅力を紹介する「クルーズライター」としての顔も持つ。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:39 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月15日

ペットの高齢化で人気、訪問看護・介護サービス

日経ビジネス



「みとり」の需要も増加中
桑原 恵美子

バックナンバー
[1/2ページ]
2018年11月15日(木)
メールで送るメールで送る 印刷印刷 保存保存 EvernoteEvernote Facebook twitter


 家庭での飼育数が、犬が約892万頭、猫が952万頭(2017年、ペットフード協会)。2008年のピーク時に比べて犬が約3割、猫も約1割ほど減少しているが、依然としてペットブームが続いている。だが、その一方でペットの高齢化が深刻な事態となっている。

往診専門動物病院「わんにゃん保健室」の江本宏平院長は、「30年ほど前は、犬も猫も平均寿命は7歳程度だった。だが、現在は犬が約14歳、猫が約15歳と2倍ほど長生きになっている」と話す。ペットの長寿化には、フードの改良とともに医療技術の進化も大きく関わっている。現在は、アレルギーをはじめ多くの病気が発見され、治療できるようにもなった(関連記事「ペットがアレルギーを発症? 検査拡大の理由」)


ペットフード協会によると、家庭での飼育数は犬が2008年に約1310万頭、猫が約1089万頭だったが、2017年は犬が約892万頭、猫が952万頭と減少している(写真:Anurak / PIXTA)
[画像のクリックで拡大表示]
 「高齢で体力が衰えたり、加齢に伴う病気で衰弱したりしていると、ペットにとって通院が体力的にも精神的にも大きな負担になることがある」(江本院長)。だが一般の動物病院では、診療時間以外は手術や検査に充てられることがほとんどで、往診まで行う余裕があるところはごくわずかなのが現状。そんななかで注目されているのが、わんにゃん保健室のようなペットの往診サービスだ。

 通院が難しくなる理由には、飼い主の高齢化もある。特に、大型犬を飼っていたり、多頭飼いだったりすると、高齢者は体力的に動物病院に連れていくのが難しくなることが多い。そうした人たちにも往診サービスは歓迎されているという。


2018年7月に開設された「わんにゃん保健室」。往診の基本料金は5000円(事前予約した場合。対象エリアは要確認)。そのほかに初診料、再診料などがかかる。17年3月1日の開院から18年8月15日までの往診回数は累計で1400回、月平均で80回ほど。
[画像のクリックで拡大表示]

往診では血液検査や糞便検査、超音波(エコー)検査などを含めた健康診断のほか、ワクチン接種やフィラリアやノミ・ダニ予防などの予防医療も行う
[画像のクリックで拡大表示]
 往診専門は医師にとってもメリットがある。「往診は開設にかかる費用が動物病院開設に比べて圧倒的に安いので、獣医師であれば大きな借金を抱えることなく気軽に開業できる」(江本院長)。また、1日の診療数をある程度コントロールできるため、ひとつの症例に十分な時間を取って、しっかり診察することができるという。

 また、往診希望の3、4割は高齢のペットに対する緩和ケア(完治を目的とした治療ではなく、痛みや苦しみを少しでも減らすためのケア)とのこと。「ペットの介護は入院して集中治療を行うことだけが正しいと考えられがち。だが、『最後の時間を病院ではなく自宅で』と考える人もいる。動物医療にもさまざまな選択肢があったほうがいい」(江本院長)。

看護師に「精神的サポート」を求める飼い主も
 高齢ペットのための往診サービスとともにニーズが高まっているのが、訪問看護・介護サービス。16年に開業した「CARE PETS(ケアペッツ)」は専属の動物看護師による愛犬・愛猫のホームケアサービスをフランチャイズ展開しており、加盟企業は73社(2018年7月現在。開業していない企業も含む)。通常のペットシッターサービスも行っているため、高齢ペットは全体の約半数だという。

 30分から利用可能で、ウエアラブルカメラ装備、専属動物看護師は全員女性というのが特徴。これは、同社の藤田英明社長がかつて小規模デイサービスを運営していた経験から着想したものだという。フランチャイズ方式で全国に多店舗展開している理由は「ペットの看護、介護に対する考え方や感じ方が地域によって違いがあるから」と同社ケアペッツ事業担当の菊地美咲氏は話す。


一人暮らしの女性の飼い主も多いため、女性の動物看護師に限定しているという。基本料金は30分2000円〜(エリアによって異なる)
[画像のクリックで拡大表示]
 高齢のペットの場合、通常の看護や介護以外の依頼もある。重病でひとときも目が離せないペットがいるが、どうしても外出する必要がある飼い主からの終日の付き添いの依頼や、みとりが近くなってナーバスになった飼い主から「何もしなくていいから一緒にいてほしい」という、精神的なサポートの要請があったりするそうだ。

サービスの認知度向上のため、異業種と積極的に提携
 注目度の高いサービスながら、一般の認知度はまだまだ低い。そこでケアペッツでは異業種企業との業務提携を積極的に行っている。「犬を飼っている人は自動車を所有している場合が多いので、JAFと提携。現在は都内限定で、JAFの加入者に対して利用料の割引を行っている」(同社広報)。今後はペット共生型マンションを所有する不動産会社との提携も視野に入れているという。

 わんにゃん保健室の江本院長も、「今後はひとつの動物病院だけではなく、他の動物病院や他業種との連携が必要」と話す。「各科専門医が日替わりで各地域を訪れ専門診療を行うことができれば、飼い主も高度な治療を受けるために遠くの医療施設まで行く必要がなくなる。高齢ペット向きと思うサービスがあれば、積極的に連携していきたい」(同氏)。


「通院できない状況になると、責任感の強い飼い主ほど一人で悩みを抱え込んでしまいがちだが、適切な緩和ケアを行うことで、残された時間のQOL(生活の質)を高めることができる」と話すわんにゃん保健室の江本宏平院長
[画像のクリックで拡大表示]
(文/桑原恵美子)
posted by しっぽ@にゅうす at 09:14 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月14日

発見率80%のペット探偵に密着24時、行方不明動物の探し方

Yahoo! JAPAN


10月某日月曜の午後3時。迷子ペットの捜索・相談を行っている『ジャパンロストペットレスキュー』に1本の電話が入った。内容は、3日前に都内でいなくなったという三毛猫に似た猫がいると、ビラを見た人が電話をしてくれたのだ。

この記事のその他の写真

 代表理事の遠藤匡王さん(42才)は、落ち着いた口調で、電話主に語りかける。

「今、周りには何が見えますか? その猫ちゃん、首輪はしていますか?」

 など、状況や特徴を詳しく聞き出す。電話を切るとすぐに、捜索中のスタッフに現場に向かうように指示を出し、飼い主に電話をかける。

「似た猫ちゃんがいるという情報がありました。捜している子だといいですね」

 遠藤さんは、明るい声で電話を切った。

◆圧倒的に多いのが猫の迷子

 ペット探偵とは、行方不明になった猫や犬などの動物の捜索依頼を受けて捜す仕事。依頼の8割は猫で、残りの2割が犬だが、まれに、鳥やウサギ、フェレット、蛇、亀などの小動物の相談も来る。

「猫はすばしっこく、跳躍力もあり、狭いすき間からも逃げられます。柵を作っても、それを飛び越えて、網戸を上手に開ける子もいて、逃げる確率が犬より高いんです。その代わり、捕まえやすいのは猫の方です」(遠藤さん・以下同)

 犬は長距離走に強く、小型犬でも一晩で5km以上も移動するため、捜すのに時間がかかる。一方の猫は、長い距離を移動することはなく、半径1km圏内にとどまっていることが多い。

「猫は室内飼いか、そうでないかでも変わってきますが、たいていの場合は近くで見つかるケースが多いんです。ごくまれに、トラックの荷台に飛び乗ってしまい、遠方まで行ってしまうケースもありますが…」

 そんな話を聞いていると、先ほど現場に向かったスタッフから、捜していた猫だったという連絡が入る。遠藤さんの顔から笑みがこぼれた。

◆依頼の7割は電話で

 昼間の業務は、捜索のほか、依頼主に会いに行ったり、情報をもとにMAPを作成したりと慌ただしく過ぎていく。捜索依頼は1日平均5〜10件ほどだ。


新たな電話が入ったのは、深夜0時。こんな夜中にもかかわらず、依頼の電話だ。遠藤さんの会社では、電話とホームページの問い合わせフォームの2通りの依頼方法を設けているが、7割以上は電話での問い合わせだという。

「それも深夜であることが多いんです。皆さん、昼間は仕事などで気を張っていることも多いのですが、夜になると急に不安になって眠れなくなるようです。深夜2〜4時の問い合わせなどしょっちゅうです」

 電話に出ると、すぐに詳しい状況を聞いていく。いついなくなったか、どのあたりを自分で捜したか、ツイッターなどのSNSやビラ、ポスターを作って情報を求めているかなど、現状を把握したら、飼い主に今すぐしてほしいことを伝える。

「室内飼いの猫の場合、私たちが捜している最中に、自力で帰って来る場合もあるんです。そのために、玄関や窓を開けておく、ペットシーツなど自分のにおいがついたものは、猫たちにとっても安心材料になるので外に出しておく、猫のトイレの砂を入口にまいて様子を見るなど、帰って来やすい環境づくりをお願いします。その上で、正式にご依頼いただくかどうか、判断していただきます」

◆事細かな情報で居場所を推理

 正式に依頼が決まったら、今度は飼い主と直接会って、さらに細かな状況を聞く。

「事前にメールでペットの写真や年齢、性別、特徴などを送ってもらいます。そこからさらに直接会って、いなくなった時の状況や、人見知りなのか人懐っこいのか、インターホンが鳴っただけで隠れてしまうのか、保護された犬や猫なのか、生まれてからずっと室内飼いか、去勢・不妊手術は受けているかなど約40項目にわたる質問をします。たとえば、去勢や不妊手術を受けていない猫は冒険心もあって行動範囲が広いんです。そのように、少しでも手掛かりになる情報が得られるよう、細かく聞くようにしています」

 その後、ポスター100枚、ビラ1000枚の制作を行い、それを持って情報収集も兼ねて依頼主の家の近くでビラを配り、地域住民の許可を取って、掲示板などにポスターを貼る。


さらに、住宅地図を細かくマーキングし、いなくなったペットの行動を推理していく。

「ポスターを貼った場所にマーカーで色をつけ、犬を飼っている家には“犬”と記入。猫よけに水の入ったペットボトルが置いてあるガレージなどには×をつけ、野良猫などにエサを与える“エサやりさん”がいるところにも色をつけます。エサやりさんのいる場所は、他の猫も集まるため、室内飼いの猫は怖がって近寄らないことが多いんです。これらの情報を書き込んで、居場所を絞り込んでいくのです」

 捜索は地道に足を使う。1匹につき1人のスタッフで、猫なら1日20km、犬なら25km以上を歩くこともある。時間帯は、犬は昼間だが、猫は日が暮れてからが本番だ。

◆深夜2時!猫発見

 今回、捜すのは白黒の毛を持った3才のメス猫のモモちゃん。遠藤さんはモモちゃんが好きなにおいという、マタタビを持って午後11時に捜索のために事務所を出た。

「昼間は人の行き来が多いため、室内飼いの猫は、ひっそりとどこかに隠れていて、人通りが少なくなった夜に行動を起こすことが多いのです」

 深夜2〜4時は猫のゴールデンタイムといわれており、見つからない場合はこの時間帯にまで捜索が及ぶこともある。猫は側溝や、車の下に隠れていることもあり、奥まで捜すためには、ファイバースコープなども使うという。

 捜索1日目は、見つけられぬまま翌朝9時で一端終了。2日目も、深夜から捜索を開始し、朝方はビラ配りと聞き込み、夜は捜索を行うが見つからず。3日目。深夜2時に、いなくなった場所から150m圏内の住宅で、ついに捜していた猫と同じ特徴を持つ猫を発見!

 保護と思いきや、すぐには動かない。このまま遠くから様子を見つつ、まずは飼い主に連絡をするのだ。

「しばらく外で迷子になっていた場合、猫は飼い主さんでも近づくと怯えて、逃げてしまうことがあります。そこで、飼い主さんにフードやおやつなどを持って来てもらって、低い姿勢をとり、フードなどを持って、おびき寄せるのです」


ここから飼い主と5〜10mの距離をとってスマホで指示を出しながら、猫の近くで好物のフードを持ってもらい、「モモちゃ〜ん」と、優しく猫に呼び掛けてもらう。

 猫は当初、怯えて身を硬くしていたが、飼い主の声に安心し、名前を呼ばれることで徐々に飼い主を思い出したのか、少しずつ近づいてくる。その後、モモちゃんであると確認ができた時点で徐々に距離を縮め、約1時間かけて保護に成功! 飼い主は涙を流していた。

◆3日以内に見つかることがほとんど

 遠藤さんによると、行動範囲が推測できれば、たいてい3日で迷子ペットは見つかるという。そのため、初期捜索期間は3日。1日8時間、3日間の捜索で8万円が相場。

 北海道から沖縄まで全国の依頼を受け付けており(交通費、宿泊費は別途必要)、依頼前の相談は無料で行っている。

「以前は不当な業者もいて、料金前払いで捜しもしない、似たような猫を見つけたが時間が足りないと、不当に延長料金を要求するなどのトラブルもあったようです。今は口コミが広がり、そのような業者への依頼は減り、潰れたところもあるようですよ」

 また、人間の調査を行う探偵事務所に依頼し、着手金と高額な成功報酬を請求されたケースもあるという。

「それが悪いとは言いませんが、ペット捜索業者には、成功報酬はありません。さらに動物関連の研究をしている人など、動物の生態に詳しいスタッフが多いので、短期間で見つけられるため、料金も安くすみます。動物の生態に詳しくないと、行動が読めないので捜すのに時間がかかることが多く、その分、見つかっても高額になるケースが多いのです」

 もし、愛するわが子がいなくなったら、嘆く前に、まずは相談してみよう。

※女性セブン2018年11月22日号

posted by しっぽ@にゅうす at 09:08 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月13日

杉本彩さん「犬猫を救う会」催しへ

福井新聞



保護された犬猫の里親探しや野良猫の不妊手術などの活動を行っているNPO法人福井犬・猫を救う会の設立10周年記念イベントが11月25日、福井県福井市の県産業会館で行われる。動物愛護活動に取り組む女優の杉本彩さんが「人と動物が共に幸せに暮らせる社会の実現に向けて」と題して講演する。

 杉本さんは、公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」(東京)の理事長として動物虐待厳罰化を求めたり、適正飼育の普及啓発を呼び掛けたり熱心に活動している。今年3月、福井県内で明らかになった大量繁殖場「子犬工場(パピーミル)」問題についても「業者への規制強化が必要」などと訴えている。

 記念催しでは神奈川県動物愛護協会常務理事の黒澤泰さんが「飼い主のいない猫のトラブル解決法(地域猫活動のすすめ)」と題して講演。坂井市在住のシンガー・ソングライター、ヒナタカコさんによる「人と生きものたち」をテーマにした書き下ろし曲の発表もある。

 同NPOは、飼い犬の適切な飼育を広めようと、2002年10月に福井市内の愛犬家たちで結成したボランティアグループ「WAN・WANファミリーの会」が前身。活動資金の透明化を図り、信頼性を高めようと08年8月にNPO法人とした。

 藤永隆一理事長は「人と動物が幸せに暮らせるために、私たちにできることは何かを考えるきっかけになれば」と話している。

 記念イベントは午後1時半から午後4時20分まで。入場無料。定員は300人。名前、住所、電話番号、同行者を明記して、メールやファクスで申し込む。メール=info@fukui−dogcat.com FAX0776(35)7307。

 問い合わせは同NPO=電話070(5061)9840。
posted by しっぽ@にゅうす at 05:02 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月12日

保護犬猫60匹超 11/18に高知市で合同譲渡会 近年で最大規模

高知新聞



保護犬猫が60匹以上集まる合同譲渡会「幸せの集い」が18日、高知市鷹匠町の鏡川北岸「みどりの広場」で開かれる。3団体と個人活動家が持ち寄り、新たな家族との出会いを待つ。ここ十数年では県内最大規模。
 
 主催は高知市の「わんにゃん高知家」(吉本由美代表)。7月に俳優で動物愛護活動家、浅田美代子さんの講演会を開いたことがきっかけで、活動家の側面支援を始めた。
 
 ペットショップと交渉して、店頭で合同譲渡会を開く了解をもらい、団体に参加を呼び掛ける。これまで月1回ペースで3回実施。合計約100匹の展示で、30匹を超える行き先が決まり、予想をはるかに上回る結果を出している。
 
 今回の参加は団体が宿毛市の「エヴァーズ・リンク」、高知市の「にゃんずハウス」、香南市の「高知にゃんわんの家」。これに連なる個人活動家らも参加するので展示は60〜70匹に膨らむ見込みだ。
 
 県内の保護犬猫の合同譲渡会は1996年に「動物愛護ネットワークKOCHI」という団体が呼び掛け、高知市中心部で多い時は犬猫100匹前後を持ち寄って“縁組”していたが、数年で縮小したという。近年は愛護団体が独自に、街中や店頭で十数匹までの規模で開いている。
 
 そのうちの1人で合同譲渡会に2度参加、合計11匹の譲渡につなげた「にゃんずハウス」の尾崎圭美代表(35)は、「月に一匹ももらわれないことがあるので、すごいです。動物好きの人が真剣に見に来てくれるので話が早い」と喜ぶ。
 
 午前10時から午後3時まで。獣医師とトレーナーの無料相談、フリーマーケット(約30店)もある。雨天中止。問い合わせは吉本代表(080・3924・0375)へ。(掛水雅彦)
posted by しっぽ@にゅうす at 08:28 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

震災時にペットと飼い主さんを受け入れた「竜之介動物病院」

Yahoo! JAPAN


2016年4月14、16日と熊本・大分などを襲った大地震。ペットと避難できる場所が限られるなか、いち早く同伴避難先として施設を開放した竜之介病院を紹介します。

出典/『いぬのきもち』2016年12月号
取材・撮影・文/尾アたまき

※保護犬、飼い主さんの情報は2016年8月22日現在の情報です

前へ 1 / 3 次へ
震災時にペットと飼い主さんを受け入れた「竜之介動物病院」
撮影/尾アたまき
愛犬といっしょに避難できる。 受け入れ先があることのありがたさ
震度7の巨大地震に2度も見舞われた熊本県。
そんな事態など夢にも思っていなかった住民たちは一様に「まさか熊本でこんな地震があるなんて……」と言葉を詰まらせました。
熊本市内に住む吉田里香さんは、スタンダード・プードルのスパイダーくんとともに暮らしています。
1回目の地震に見舞われたのは、仕事から帰宅し、留守番をしていたスパイダーくんと顔を合わせた直後のこと。
部屋じゅうにガラスが飛び散るなか、吉田さんはスパイダーくんに急いで靴を履かせました。

散歩時は靴を履く習慣があったスパイダーくん。地震のときも靴で避難スパイダーくんを連れて外に飛び出すと、あたりは停電して真っ暗闇。
住民たちは少ない明りを求めて不安げな面持ちで夜道をさまよっていました。
そんなとき「竜之介動物病院がペットといっしょに避難できるらしい」と近所の方が教えてくれ、すぐさま吉田さんもスパイダーくんと竜之介動物病院へ。
1階のリハビリ室に行くと、そこには同じ境遇の飼い主さんたちが大勢避難してきていました。

スパイダーくんが、吉田さんと竜之介動物病院に避難していたときの様子「不安な一夜でしたが、皆さんと会話をしていると心強く、怖さも半減しました。職員の方も避難している犬や私たちのために、飲食物を用意してくれたりと働き通しでした。スパイダーと竜之介動物病院に避難できて本当にありがたかったです」と話す吉田さんのそばで、職員にすり寄って甘えるスパイダーくん。
その様子は、避難時の職員さんたちの献身を物語っているかのようでした。

避難時にかわいがってくれた職員さんに甘えるスパイダーくん

いぬのきもちWeb編集室
posted by しっぽ@にゅうす at 08:11 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする