動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年03月29日

ペットブームを作り出すテレビの姿勢を問う

dot.


「かわいくて」「癒される」ペットのブームの影で、過剰繁殖、飼育放棄といった社会問題が顕在化。動物愛護の観点からペット問題を長年取材してきた記者が、メディアの果たすべき責任を鋭く指摘する。

●ペットの「流行」の裏で何が行われているか

 「なんと言っても犬はポメ、猫はスコです」

 昨夏、東京都内で繁殖業者を集めて行われた大手ペットショップチェーン主催のシンポジウム。登壇した同チェーン幹部は「テレビCMの効果がすごい」などと解説しながら、これから繁殖を行っていくべきだと考える犬種、猫種をそれぞれ一つずつあげた。

 「ポメ」とは、ソフトバンクのCMで「ギガちゃん」と名付けられたポメラニアンのこと。「スコ」はワイモバイルのCMで「ふてネコ」として有名になったスコティッシュフォールドだ。テレビCMによってポメとスコの人気に火がついており、ペット店の店頭では圧倒的な売れ筋になっているというのだ。だからペット店は、取引のある業者に繁殖をすすめる。

 「過去にチワワやミニチュア・ダックスフント、柴犬が人気になったときと同じです。繁殖計画の参考にされたらいかがでしょう」

 テレビと動物コンテンツの関係を考えるとき、やはりこの「ブーム」という側面についてまず触れていくべきだろう。

 ペット店チェーンの幹部が例示するまでもなく、過去に「流行犬種」は繰り返し作られてきた。たとえば漫画『動物のお医者さん』シリーズによって、1990年代前半にはシベリアンハスキーが爆発的に流行った。2002年にはアイフルのCMにチワワの「くぅ〜ちゃん」が登場し、チワワブームが起きた。これらのブームは、犬の飼育数そのものにも影響を与えたと考えられている。

 特定の犬種や猫種についてブームが起こる――。発端はCMや漫画だったかもしれないが、ブームを大きなものにする主要なプレーヤーはやはりテレビ(番組)だ。流行りの犬種や猫種を情報番組やバラエティ番組に登場させ、ときにはその子犬や子猫をスタジオに連れ出し、「かわいさ」を多角的に印象づける。結果として多くの視聴者が、かわいいと強く思わされ、飼いたい(買いたい)と考えることを肯定された気分になっていく。

 いつも不思議に思う。テレビの番組制作の現場では皆、このことに痛痒を感じていないのだろうか、と。ブームのツケは最終的に、犬や猫たちが払うことになるのに……。ハスキーブームやチワワブームの後には、各自治体の収容施設にこれらの犬種があふれ、また野山に大量に棄てられて野犬化し、社会問題になった。

 そしてその裏側の繁殖現場では、ブームを好機ととらえた過剰繁殖が行われた。高値で売れるうちに、繁殖用の雌犬たちは身体がボロボロになるまで繰り返し交配、出産を強要される。

 無計画な繁殖は、遺伝性疾患の蔓延にもつながる。鹿児島大学共同獣医学部の大和修教授(臨床病理学)は以前、私の取材に対して、プードル、チワワ、ダックスフント、柴犬など特定の犬種に人気が集中する日本独特のペット事情を指摘しつつ、こう話した。

 「特定の犬種がメディア報道で爆発的に流行し、短期間で可能な限り多くの個体を生産する努力が払われる。そんな土壌が遺伝性疾患を顕在化させ、新たに作り出す要因になっていると推測される」

●ペット業界の活況と無謀な繁殖との因果関係

 猫ブームについては、まさに今、これまでのブームと同じ轍を踏みつつある。

 00年時点の推計飼育数は犬約1000万匹に対し猫は約770万匹だった。ところが、同年代半ば以降に始まった猫ブームにより、16年には犬猫の推計飼育数は拮抗し、ともに1000万匹弱になった。この間、テレビだけでなく猫を題材とした写真集や映画、雑誌が数多く世に出され、ブームは加速した。「ネコノミクス」なる造語も登場し、その経済効果は2兆円を超えるという試算もある。

 当然、ペット店の活況につながる。

 全国で約100店を展開する大手チェーンのAHBでは15年度、犬の販売数が前年度比7%増だったのに対し、猫は同11%増だった。同じく大手チェーンのコジマでも、前年比2割増のペースで猫の販売数が増えているという。「猫は仕入れるとすぐに売れるため、地方都市まで回ってこない」(別の大手チェーン従業員)という状況だ。

 入手ルートにも変化が起きつつある。ペットフード協会の16年の調査では、入手先が「ペット店」だったのは70代では11.9%だが、20代では23.5%。「友人/知人からもらった」(33.8%)や「野良猫を拾った」(23.5%)に迫ってきた。年代が若くなるほど、もらったり拾ったりするのではなく、店で買う人が増える傾向にあるのだ。

 このため猫の仕入れ値は急騰。16年のゴールデンウィーク前後には、仕入れ値は例年の3〜4倍になった。競り市では子犬の落札価格を上回る子猫は珍しくなくなり、20万円を超える落札価格を記録する子猫も出てきているという。

 もう、問題が起き始めている。

ペット業界幹部は「『犬だけでなく猫も』という安易な兼業繁殖業者が増えてきている」と懸念する。犬は普通、年に2回しか繁殖できないが、猫は日照時間が長くなると発情期が来るタイプの季節繁殖動物。大手ペット店チェーン経営者によると「猫は蛍光灯をあて続ければ年に3、4回繁殖できる。犬のように運動させる必要もないから狭いスペースで飼育でき、とにかく効率がいい」という。母猫の健康を考えない繁殖が行われているおそれがあるのだ。

 遺伝性疾患の増加を懸念する声もあがっている。前出の大和教授は「日本国内の繁殖用の猫は、犬に比べるとまだ集団が小さく、犬よりも遺伝性疾患が広がりやすいと考えられる。原因遺伝子が特定できている遺伝性疾患は、繁殖業者の段階でアフェクティッド(発症者)やキャリアー(保因者)の個体を繁殖から徐々に外していけば、確実に減らしていける。しかし犬ではそれがあまり実践されず、猫も同じ轍を踏みつつある」と指摘している。

 冒頭に紹介した人気猫種のスコティッシュフォールドは、骨軟骨形成不全症が優性遺伝する。優性遺伝する場合、原因遺伝子を持っている個体とそうでない個体とを交配させると、2匹に1匹が発症する個体になってしまうため、事態は厄介。スコティッシュフォールドでは、折れ耳の場合はすべてがこの病気を発症するとされている。発症すれば、前脚や後ろ脚の足首に骨瘤ができて脚を引きずって歩くような状態になるなどする、根治が困難な病気だ。

●ブームのツケを払わされる動物への想像力を持ってほしい

 テレビが流行らすのは犬猫に限らない。例えば日本テレビ系の「天才!志村どうぶつ園」では、タレントがコツメカワウソを飼育してみせた。犬や猫は長い時間をかけて人間が家畜化してきたペットだが、コツメカワウソは本来、野生動物。寿命は10〜15年ほどといわれており、犬猫と同じくらい長寿だ。一方で、その飼育は容易ではない。にもかかわらず、テレビでその姿を放送し続けたことで、コツメカワウソをペットとして飼おうという人が出てきた。

 余波はすでに、動物園動物にも及んでいる。16年4月に鹿児島市平川動物公園が動物商に渡したコツメカワウソ2頭が転売され、静岡市内のペットショップで販売されているのが発見された。動物愛護団体が問題視し、抗議を行うなどした。自分たちが繁殖させた動物たちの行方を管理できていない動物園も問題だが、そもそもペットとしてのニーズが高まらなければ、こうした「流出」も起きなかったはずだ。コツメカワウソがこれから日本でどんな運命をたどってしまうのか、注視していく必要がある。

テレビの制作現場で働く方々にはまず、ブームをつくることで動物たちの身の上に何が起きるのか、想像力を持ってほしいと切に願う。

 テレビと動物コンテンツにまつわる問題でもう一つ大きなテーマは、収録現場における動物たちの取り扱いについてだ。以下は13年に『AERA』誌上で言及した内容だが、ここで改めて触れたい。

 猿の首に釣り糸を巻きつけて無線操縦車につなぎ、引っ張り回すことで、追いかけているように見せる――。フジテレビは13年11月1日、そんな「演出」を行ったバラエティ番組「ほこ×たて」の放送終了を発表した。当時の発表内容によると、同社にとっては、演出によって真剣勝負への信頼性を損なったことが致命的だったという。だが番組制作のために、動物への虐待行為を行ったことこそ、より大きな問題ではなかっただろうか。動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)ではこう定めている。

 第二条 動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。

 そして、「愛護動物をみだりに傷つけた者」は2年以下の懲役か200万円以下の罰金が科される(第四十四条)。フジテレビによる一連の演出は、動物愛護法違反に問われかねない「事件」だったといえるのではないだろうか。

 振り返ってみれば、テレビ局による動物の取り扱いは、ずさんと言えるものが少なくない。

 例えばNHKは「爆笑問題のニッポンの教養」で、ハムスターを箱に入れて絶叫系マシンから落下させる「実験」を行った。NHK広報局は「専門家の指導のうえで、問題がないことを確認して行った」などという。だが動物実験における国際規範「3R」(苦痛軽減、代替法活用、使用数削減)に照らせば、あえて生きたハムスターを使う必要がある実験とは考えにくい。

 また「天才!志村どうぶつ園」では、前述のとおりタレントが野生動物を屋内で飼育したり、「生まれたばかりの子犬」をスタジオに登場させたりしていた。番組に長く登場していたチンパンジーについても、学術研究か繁殖目的以外の譲渡、飼育を禁じる「種の保存法」の観点などから、05年以降その飼育業者に対して日本動物園水族館協会が改善を求めてきた。10年には、番組におけるチンパンジーの取り扱いに改善が見られないとして、環境大臣の諮問機関である中央環境審議会の動物愛護部会小委員会で問題視されてもいる。日本テレビ総合広報部は「幼齢な犬猫に関しては動物愛護法の改正前、後ともに遵守して撮影、放送を行っている」「野生動物の飼育企画に関しては、視聴者に共感してもらえる内容にするため」「チンパンジーについては、種の保存法に基づいて撮影している」などとしていた。

ほかにも、テレビ朝日の「劇団ひとりの新番組を考える会議」では、期間限定で子犬を飼ってみるという企画を行った。子犬の精神的負担や動物愛護法第七条が定める終生飼養の観点から、この企画に問題はないのだろうか。問い合わせに対して同社広報部は「日ごろから適切な対応を心掛けている」などと回答した。

●動物の取り扱いについてメディアは自主規制を導入する時期

 動物番組の内情に詳しい業界関係者に取材すると、こんな話も聞こえてきた。

 「動物のありのままを伝えるまじめな内容よりも、犬の赤ちゃんをスタジオに連れてきてタレントがキャーキャー言いながら抱き上げるほうが、ヒット企画としてもてはやされる。撮影の現場では、出演タレントにも見せられないような動物への暴力が振るわれることもありますが、動物を思い通りに動かすためには黙認されてしまう。視聴率至上主義の構図のなかで、動物にしわ寄せがいくのです」

 こうした状況は、なぜ放置されてきたのか。

 米国には、あらゆる映像メディアでの動物の取り扱いを監視するAHA(アメリカ人道協会)という非営利組織がある。ハリウッド映画をエンドロールの最後まで見ていると、動物が少しでも出てきた作品であれば必ず、このAHAが定めた基準を満たしている旨を告げるクレジットが表記されているはずだ。ほかにも英国では、映画やビデオの撮影に動物を使う際の規制法がある。

 日本はどうか。民放連の放送基準やNHKの国内番組基準に動物に関する文言はない。各テレビ局の対応や主張もまちまちだ。

 昨今、動物福祉の観点から、犬や猫などの繁殖業者や販売業者に対して、社会の厳しい目が注がれるようになった。テレビ業界でも、番組制作上の都合で動物を、その生態を無視して好き勝手に扱うことは自粛していくべき時期に来ていると思う。

 最近、日本映画を見ていると、「この映画の製作にあたって動物に危害は加えていません」などの文言がエンドロールに表示されることがある。AHAの取り組みを個別の作品ベースで踏襲しており、歓迎すべきことだ。ただ、客観性を保ち、そもそもメディアに利用される動物たちの福祉を向上させていくためには、やはり業界全体で取り組む必要がある。テレビだけでなく映画、そして私自身が身を置く新聞や雑誌も含めたメディア業界に提案をしたい。日本でもそろそろ、メディアが動物を利用する際の規則を自主的に取り決めてはどうだろうか。(太田匡彦)

※『GALAC(ぎゃらく) 4月号』より


posted by しっぽ@にゅうす at 08:23 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月28日

なにかとお金がかかります 「ペット支出」も記帳しよう

産経ニュース


読者の中にも、犬や猫を飼われている方はたくさんいらっしゃることでしょう。ペットという感覚ではなく、家族の一員と捉えている方も多いはずです。

 一般社団法人ペットフード協会の平成28年の調査によると、犬の飼育頭数は987万8千頭、猫は984万7千頭で、犬と猫だけで2千万頭近くに上ります。近年の傾向として、犬の飼育頭数は減少する一方、猫の飼育頭数はほぼ横ばい。本当は犬を飼いたいけれど、アパートやマンションなどの規則で飼えない方も少なくないように思います。

 ところで、今回ペットの話を取り上げるのは、家計診断の中で、ペット費をきちんと記帳していないご家庭が多いと感じるからです。生まれて間もない頃から育てると、犬や猫は10年以上、飼育するケースが多いはずです。

 ひと月にかかるペット費が1万円だとしましょう。この場合、年間で12万円、10年間で120万円ほどかかる計算になります。このほか、ペット保険の保険料なども加えると、実際にかかる金額はもっと膨らむでしょう。また、徐々に飼育頭数が増えて多頭飼いになり、ひと月2万〜3万円近くかかっているご家庭もあります。この場合は年間で数十万円単位の支出になっているはずです。

 「子供が独立して寂しい」とペットを飼い始める方にもよくお会いします。年金暮らしをされていると、ペット費の負担で家計が赤字になったり、貯蓄が速いペースで減ってしまったりする場合もあり、老後資金に不安が出てしまいます。

「ペットは家族だからお金がかかっても仕方がない」とおっしゃる方もいますが、生活に余裕があるご家庭以外は、ペット費に毎月どのくらい支出しているか、きちんと記帳しましょう。ペットを飼う行為は、家計費の費目を一つ増やすことになるからです。家計が赤字になっているご家庭では、記帳だけではなく、ペット費の予算化も必要です。ペット費の予算を考えるときは、それ以外の費目での節約を同時に考えましょう。

 また、ペット保険への加入も必須だと思います。具体的な保険商品については別の機会に紹介したいと思いますが、人間の健康保険のように、3割や5割などの自己負担で治療を受けられる制度です。ペット保険に加入していれば、窓口で支払う治療費を軽減できます。

 家計が厳しいご家庭では、ペットの具合が悪そうなのに、費用が心配でなかなか病院に連れて行けないケースもあります。犬や猫も高齢化によって病気になるリスクが大きくなり、治療費に加え手術費が必要になることもあります。大切なペットの命を守るためにも、ペット保険には必ず加入しておきましょう。

 (ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)

posted by しっぽ@にゅうす at 07:45 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットと一緒に入る墓が増えている 可愛い犬猫と幸せな終活を迎えるには

J-CAST


家族同然に、いや家族以上に可愛がってきたニャンコやワンコ。死んだ後も一緒にいたいと、同じ墓に入ることを希望する人が増えている。

ほかの使用者への配慮から公立霊園ではペットを一緒に埋葬することを禁止するところが多いが、民間の霊園や墓地ではペットと一緒に入れる所が急増している。もう、こっそりペットの骨壺を持ち込む秘密の作戦をしなくてすむ?

死んだ後も一緒に暮らしたい(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
死んだ後も一緒に暮らしたい(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
「自分が死んだら内緒で愛犬のお骨を棺に入れて」

J-CASTヘルスケアは、どうしても飼っている猫と一緒に永眠したいと熱望している千葉市の男性Aさん(60代後半)を取材した。Aさんは「孫より可愛い」という猫を2匹飼っており、以前飼っていた猫を2匹、自宅の庭に埋葬している。Aさんはこう語った。

「いま飼っている猫たちもトシですから、いずれ庭に埋めるつもりです。私が死んだら、親父やお袋と一緒の墓には入りたくない。妻には、骨の大部分を房総の海に撒いて、ほんの少しを庭の猫ちゃんたちの横に埋めてくれと頼んでいるのです。ところが、『化けて出てこられたらイヤ!』と妻が承知してくれなくて、死ぬに死ねないのです」
Aさんと同じ悩みをもつ人は多い。女性向けサイト「発言小町」(2014年11月26日付)の「ペットと一緒のお墓に入りたい」ではこんな投稿があった(要約抜粋)。

「最近可愛がっていた猫を亡くしました。まだ8歳でした。泣いて、泣いて、毎日をすごしています。一緒にお墓に入りたいですが、ネットで検索すると、人間と動物は一緒にお墓に入れないらしいです。ペットを亡くした方、どうされましたか?」
この投稿には、同情の声が殺到した。2014年当時、まだペットと一緒に入れる墓の存在があまり知られていなかったらしく、「ペットOKのお墓がありますよ」という指摘がある一方、こんな涙ぐましい努力をしている人が多かった(要約抜粋)。

「愛猫家の知人が計画している方法です。火葬した猫のお骨を、布の袋に入れて保存してあり、自分が死んだ時に必ずお棺の中へ入れるよう頼んであるそうです。骨壷のままだと棺に入れられないので、『とにかくこれだけは必ず棺に入れて』と。確かにこうすると一緒のお墓どころか、一緒の骨壷に収まるわけですから、絶対確実といえますね」
「現在ペット霊園に愛犬が6匹入っています。今はマンション住まいですが、将来は戸建に移り、犬たちのお墓を庭に移転させる計画です。私が死んだ時には、家族に特大の骨壺を用意してもらい、内緒で歴代の犬の遺骨を一緒に投入してもらいます。幸い家族で私一人がプロテスタントですので、これは私一人だけの墓だから出来ることだと思います」
こうした切羽詰まった計画に対し、意外に簡単な「裏ワザ」をアドバイスする人がいた。とむらいの「専門家」だ。

「私は、浄土真宗の僧侶です。お墓に納骨する時に、可愛がっていたペットのものと思われるお骨と、故人さまのお骨を一緒に納骨される方を大変よくお見かけします。私も、よくそれらしき納骨法要をしました。また、可愛がっていたペットの、手作りの心のこもった仏壇を飾られる方もいます。参考にしていただけたらと思います」

最後は一緒に土に帰る樹木葬もオススメ

ところが、現在、インターネット上では「ペットと一緒に眠れるお墓」の情報サイトがたくさんある。47都道府県ごとにクリックすれば、値段、立地条件、区画の広さなどがすぐわかる。「日刊ペット葬新聞」(日刊葬儀新聞社主宰)というペット葬の専門サイトまであり、ペットを手元において供養する「遺骨ペンダント」や「家庭用樹木葬化粧鉢」などを紹介している。これは、お骨でペンダントを作ったり、お骨を鉢の土に埋めてお気に入りの木を植えたりして亡きペットをしのぶものという。

J-CASTヘルスケアは、東京や神奈川などでペットと一緒に入れる所も含め、多くの霊園を扱っている「美郷石材」常務取締役の新美整さんを取材した。

――何年くらい前からペットと一緒の墓が増えてきたのですか。

「10数年前からです。ここ4、5年は特に多くなりました。弊社で取り扱いの霊園は約200か所ありますが、そのうち約50か所が『ペットと一緒OK』です。形式も、全区画をペットOKにしたり、人間だけの区画とは別にペットOKの区画を作ったり、ペットと一緒に眠る樹木葬の区画を用意したり、多くの人が一緒にまつられる納骨堂にペットも一緒に入ったりと様々です」。
――樹木葬もあるのですか。どういう風に一緒に眠るのですか。

「都内の寺の例ですと、境内に樹木葬の区画を用意し、緑地(植栽)周辺に人間とペットの骨壺を並べて埋葬します。13回忌にあたる12年後か20年後に、骨をまとめて合祀します。最終的に一緒に土に帰るわけですね。希望に応じ、一緒になるまでの期間を5~7年に短くすることもできます」
――なぜ、一緒のお墓に入りたい人が増えてきたのでしょうか。

「ペットは家族の一員と思う人が多くなったことと、仏教にふれる人が少なくなり、ペット共埋葬をタブーと感じる方が少なくなったこともあると思います。仏教では、ペットは『畜生』で人間と一緒に供養してはならないという考えもありますから。しかし、最近はお寺の住職さんも、人々の希望に合わせる考え方が増えてきているようです」
――たくさんのペットと一緒に眠る人もいますか。

「5〜6匹のペットと一緒に眠っている人は結構います。ペットOKの霊園ができたのを機に、一度埋葬していたペット専門の霊園からペットのお骨を移すケースも多いようです。どうしても一緒になりたいのでね。お骨を何か所かに分散し個別に支払うより、まとめた方がお参りが楽で費用も掛からないという話もよく聞きます」


posted by しっぽ@にゅうす at 07:36 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月27日

鳥取大学農学部附属動物医療センターが進めるペットの最先端がん治療

Yahoo! JAPAN


Dr.岡本のペットのがん治療最前線
−最先端がん治療(1)−

今回から4回にわたりまして、鳥取大学農学部附属動物医療センター(一部は他の民間動物病院でも可)で実施している最先端がん治療を紹介します。

インドシアニングリーン修飾リポソーム(ICG-Lipo)と光を用いた光免疫誘導療法
インドシアニングリーン(ICG)は、1959年に米国で肝胆道系検査薬として開発された非常に安全な色素剤です。このICGは、800nmの光を吸収して発熱(温熱効果)、600-800nmの光を吸収して活性酸素を誘導(光線力学効果)します。筆者らはこの光特性に注目して、2007年よりがん治療への応用の可能性を模索してきました。ICGと光を用いた治療を光線温熱療法(Photodynamic Hyperthermal Therapy : PHT)と命名し、さらにPHTに局所抗癌剤を併用する方法を光線温熱化学療法(Photodynamic Hyperthermal Chemo-Therapy : PHCT)と命名しました。しかし、この治療法の対象は表在性腫瘍を対象としたものであり、深部の腫瘍には適用ではありませんでした。

腫瘍組織に選択的に薬物を蓄積させる方法の一つにEPR効果(Enhanced Permeability and Retention Effect)があります。この理論は、次の通りです。腫瘍血管の血管内皮細胞は正常組織の血管内皮細胞に比べて、その整列が不均一であることが知られています。そのため、正常血管内皮細胞間隙からは漏出しない粒子(20-200nm)でも血管外に漏出します。その結果、腫瘍組織内に粒子が蓄積していきます。現在、細胞膜と同じ材料で作られた小さな気泡(小胞)、すなわち“リポソーム”をこのような粒径にして、血管内に投与し病変部に運ぶ研究が進められています。

2010年、千葉大の田村先生らは、このリポソームの膜にICGを結合させることに成功しました(以後、ICG-Lipoと呼びます)。本剤が腫瘍に蓄積した段階で、光照射することにより、温熱療法、光線力学療法を実施できます。さらにリポソーム内に、抗がん剤等の種々の物質を内包させることにより、より効果的ながん治療が期待できます。

本治療は最終的にはがん細胞に対する免疫を誘導することがわかりました。そのためこの治療法を「光免疫誘導療法」と命名しました。

2012年より、実験動物を用いたデータを基礎に、実際の犬猫の自然発症症例に対して本治療法を実施してきました。その治療法および症例を紹介します。

ICG-Lipoを用いたがん治療のプロトコール
本治療は、1クールを3週間とし、ICG-Lipoを静脈内投与後、市販の近赤外線照射治療器(飛鳥メディカル社製DVL-15または東京医研製スーパーライザー)による照射を、週3回以上行います。治療後3週間経過した段階で、腫瘍が縮小あるいは現状維持であればそのまま継続、腫瘍が増大していれば内包する抗癌剤を再検討します。

2012年より、実験動物を用いたデータを基礎に、実際の犬猫の自然発症症例に対して本治療法を実施してきました。その治療法および症例を紹介します。

ICG-Lipoを用いたがん治療のプロトコール
本治療は、1クールを3週間とし、ICG-Lipoを静脈内投与後、市販の近赤外線照射治療器(飛鳥メディカル社製DVL-15または東京医研製スーパーライザー)による照射を、週3回以上行います。治療後3週間経過した段階で、腫瘍が縮小あるいは現状維持であればそのまま継続、腫瘍が増大していれば内包する抗癌剤を再検討します。

症例: 猫、雑、雌、10歳、4.1kg
近隣の動物病院に「くしゃみ・右眼の目やに」を主訴として受診しました。初診時は、顕著な病巣が無かったため、抗生物質を投与したところ、症状の改善がみられました。しかし、2ヶ月後、くしゃみが再発すると共に、軽度の鼻出血と頬から右側鼻部にかけての軽度腫脹を呈しました。再度抗生物質の投与を開始しましたが、右頬部の腫脹は徐々に増大し、右眼球突出と軽度鼻出血が確認されました。頭部X線像では、上顎部の骨融解像が認められました。細胞診の結果により、上皮系腫瘍が疑われました(最終的にはリンパ腫と診断)。

インフォームドコンセントの結果、放射線療法による積極的な治療を希望されなかったため、ICG-Lipoによる治療を行うことにしました。補助療法として、食欲低下時に輸液を実施することとしました。ICG-Lipoを血管内投与後、通院治療(週5回照射)としました。治療方法は、近赤外線照射治療器(飛鳥メディカル社製半導体レーザー:DVL-15)により、患部に20分間の光照射(出力5W)を行いました。

顔面の腫脹は、治療開始後、漸次減少しましたが、1週間経過した辺りから再度腫脹が見受けられました。その後、症状の改善・悪化を繰り返しました(第1〜4クール)。しかしながら、第5クールから急激に顔面の腫脹が減少すると共に、鼻塞栓もほぼ改善しました。また、X線検査の結果より、上顎部の骨吸収像の改善も確認されました。

これまでに全国約270施設で延べ約900症例に本治療を試行してきました。

文/岡本芳晴(おかもとよしはる)

昭和34年兵庫県生まれ。昭和58年北海道大学獣医学部獣医学科卒業。昭和62年北海道大学大学院獣医学研究科予防治療学専攻博士後期課程中途退学(博士号学位取得)。昭和62年より鳥取大学助手農学部。平成15年教授に就任。

@DIME編集部

posted by しっぽ@にゅうす at 07:59 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

渋谷NHK放送センターで「ペットは家族一生一緒」フォトメッセージ展開催 

WPN


3月27日(月)から4月2日(日)まで、東京渋谷のNHK放送センター内にあるNHKふれあいホールギャラリーにて、NPO Positive Meeting (NPO法人 陽の会 PM事務局)が主催する「ペットは家族一生一緒」フォトメッセージ展が開催される。

 ことしで8回目となる本展の今回のテーマは、「Here comes the sun 」。言葉と写真で「No kill Country」を願うメッセージを発信する。動物愛護センターに持ち込まれた犬猫たちの命を救うため保護活動に力を注いでいる人々、さまざまな生い立ちの保護犬・猫を家族として迎え、その最期を温かく看取った家族などを、写真と言葉で綴った「ありがとう」のメッセージが展示される。

 会場では、寄せられた写真で作成したスライドを常時上映するほか、新しい家族を待つ犬猫のポスターも展示される。開催時間は、27日(月)14:00から18:00、28日(火)から4月1日(土)は10:00から18:00、最終日の4月2日(日)は10:00から16:30となる。入場は無料。
[関連URL]
・「ペットは家族一生一緒」フォトメッセージ展 Together Forever



posted by しっぽ@にゅうす at 07:58 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月26日

ペット関連総市場、15年度は前年比1.5%増の1兆4720億円

財形新聞


 2015年度のペット関連総市場は、小売金額ベースで前年度比101.5%の1兆 4,720億円と推計した。ペット用品はほぼ横這いとなったが、ペットフードは引き続きキャットフードが好調に推移し、市場は微増で推移した。サービス関連では、ペット保険が依然市場を拡大させている。

 2016年度も同様の傾向が続いていることから、ペット関連総市場規模は前年度比101.1%の1兆4,889億円を見込む。今後もペットの飼育頭数の大幅な拡大は見込みにくいものの、関連各社の付加価値製品・サービスの提案が進むことで、当該市場規模は金額ベースでは横這いから微増にて推移すると予測している。

 ペットフードの2015年度の市場規模は、小売金額ベースで前年度比102.8%の4,735億円と推計した。ドッグフード市場は、大型犬の減少により、依然としてドライフードの大容量(大袋)タイプの需要が縮小しているなか、高価格帯商品であるプレミアムフードの需要拡大によって、数量の減少を金額でカバーする格好で、金額ベースではほぼ横這いで推移している。飼い主のペットに対する健康志向の高まりにより、年齢別や犬種別、体格別、健康目的・症状ケア別などの商品の細分化・多様化が進んでいる。

 キャットフード市場は、市場規模はドッグフードにはまだ及ばないものの、拡大基調である。犬の飼育頭数が伸び悩むなか、犬と比較し飼育頭数が安定している猫に対し、ペットフードメーカー各社からの期待が相対的に高まっており、猫用フードの新商品投入が活発化している。また小売店側でも猫関連売場を拡充させるなど、市場拡大の追い風となっている。全体的にペットの高齢化や小型犬化が進むなか、軟らかいタイプのフードへの需要が高まっているが、キャットフードではウェットフードが好調であった

 ペット用品の2015年度の市場規模は、小売金額ベースで前年度比100.1%の2,505億円と推計した。ペット用品では、引き続き、デンタルケア用品が拡大基調である。また犬用トイレシーツ、猫砂など、室内飼育においてほぼ必需品となっている排泄ケアの消耗品は、市場規模は大きいものの、依然として低価格化の傾向は続いており、ほぼ横ばいで推移した。一方、近年老犬介護やマナーの観点から需要が高まっているペット用おむつなどについては市場が伸長している。

 ペット関連産業市場には生体やペット美容室、ペット医療、ペット保険、ペットホテルなどの各種サービスが含まれる。2015年度の同市場規模は、小売金額ベースで前年度比101.2%の7,480億円と推計した。

 ペットの飼育頭数が近年、頭打ち傾向とされる一方、ペットに対する支出は増加傾向にある。コンパニオンアニマル化により、ペットを家族の一員として受け入れる家庭が増加し、ペット飼育のサポート、またはペットとの生活を楽しむためのサービス関連支出が増加している。なかでも、ペット保険市場の拡大にも象徴されるように、ペットの健康管理のための支出は近年増加傾向にあり、今後も飼い主の需要に応えるかたちで、ペットの健康維持・管理を目的とした商品およびサービスの充実が進んでいくとみられるとしている。(編集担当:慶尾六郎)


posted by しっぽ@にゅうす at 08:45 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月25日

ペットを迎えるその前に

産経新聞



 初めてペットを迎え入れようとするとき、人は大きな期待と少しの不安を感じると思います。なぜならこれからずっと一緒に生活をするわけですから。

 しかし、この「ずっと一緒」とはいつまででしょうか? 東京農工大農学部の調査によると、犬の平均寿命は、平成2年の調査では8.6歳だったものが、26年の調査では13.2歳と25年間で1.5倍に、猫の平均寿命は2年に5.1歳だったものが26年に11.9歳と2.3倍に伸びています。

 獣医療の発展と飼育環境の改善により、家庭で飼育されている犬と猫の寿命は確実に伸び、高齢化が進んでいます。そうすると、ペットを迎え入れて終生を共に生活するのは、大きな病気がなければ10年以上となります。皆さんは10年以上ペットをかわいがってあげることができるでしょうか?

 このようなことができない飼い主のもとに飼われたペットの末路は不幸です。万一、捨てられても、新たな飼い主に巡り合えたペットはラッキーですが、そんな幸運なペットはどれだけいるでしょうか? 環境省の統計資料によると、27年に犬は1万5811匹、猫は6万7091匹、計8万2902匹が保健所で殺処分されています。

 殺処分数は年々減少傾向にありますが、不幸な犬猫を少しでも減らすために、ペットを迎え入れる前には終生を共にできるか、責任を持って面倒を見ることができるかを十分に検討して飼うかどうかを決めましょう。少しでも不幸なペットがいなくなれば幸いです。十分検討した後にはペットとの楽しい生活が待っています。(チームホープ、DOG&CAT HOSPITAL GALFAR 小泉信輝)

posted by しっぽ@にゅうす at 09:02 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする