動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2018年07月18日

ペットの病気、「安楽死」というタブーの真実

東洋経済



空前のペットブームと言われて久しい。

1人あたりがペットにかけるおカネは年々高額になってきている。ただし日本全国で飼われているペットの匹数は、猫は横ばい、犬は減少傾向にある。つまり1匹あたりにかけるおカネが上がっているのだ。ペットを家族の一員として扱い、十分におカネをかけて育てるようになったと言える。

ペットフード、ペットケア製品では高額商品も登場しているが、ただそれらの商品は値段的にはたかがしれている。

ペットを飼ううえで最もおカネがかかるのが、医療費だ。人間と違って健康保険がないため、どうしても高額になりがちだ。

知人の20代女性の飼い猫が体調を崩したので病院に連れて行くと、ただちに入院することになった。

「後から30万円を請求されて、『え?』ってなりました。正直2万〜3万円だと思っていました。もちろん猫の健康は大事ですけど、30万円はちょっと……。文句も言えないので、親に借金をして払いました」

と語った。

このような問題は全国で後を絶たないという。ペットの治療はどこまでおカネをかけるべきなのか? これは、とても難しい問題だ。

『やさしい猫の看取りかた』(角川春樹事務所)の著作がある、峰動物病院の院長、沖山峯保さんに話を聞いた。

100万円以上かかる手術も
「治療費に関しては、もちろんおカネに余裕がある人は、いくらおカネをかけてもいいと思います。100万円以上かかる手術もあります」

犬の心臓(僧帽弁)の手術では代金が100万円を超えることも少なくない。しかも手術をしたとしても、その後元気になる可能性は半分程度だという。それでも手術をする人はいる。飼い主に支払い能力があり、かつ払っていいと思っているならば問題はない。ただ誰もがそのような環境にはいない。

「やはり最初におカネの話はしたほうがいいです。おカネは大事ですからね。ペットは自由診療ですから、同じ治療をしても病院によって値段が大きく変わることがあります。A病院では5万円だったのに、B病院では50万円かかった、なんて場合もありますよ」


自由診療は飼い主と医療機関との間で個別に契約を行い、その契約に基づいて行われる診療だ。その場合おカネの話をするのは必須だと思えるが、来院する飼い主の多くは、自ら治療費の話は切り出さない。また飼い主に対し、積極的におカネの話をしない獣医も多い。

「『おカネはいくらかかってもいいから、この子の命を助けてください!!』と言われる人がたくさんいらっしゃいます。

気持ちはわかります。ただ、結果的に払い切れなくなって困る人もいらっしゃいます」

治療費はケース・バイ・ケース
ただし「治療にいくらかかるか?」と聞かれても症状はケース・バイ・ケースなので正確には答えられないという。


峰動物病院(筆者撮影)
その場合、沖山さんはこれまでの経験からの大体の概算を教えるようにしている。

以下、一例を挙げると、

初診料2000円、診察料1000円を払って診察してもらう。単純な下痢などの症状ならば、治療費3000〜4000円で終わる。

よりきちんとした検査が必要だとわかると、エコー検査3000円、レントゲン4000円、血液検査7000円、と合計1万4000円がかかる。

そしてそのまま入院になると、まず入院費がかかり、点滴代などが必要。さらに呼吸器系・循環器系の病気などで酸素室に入る必要がある場合は酸素代など上限なく値段がかかっていく。酸素室を使う状態では一日で5000円ほどかかり、もし1カ月連続で使えば15万円にもなる。

「われわれとしては飼い主の皆さんに、ペット保険に入っておいていただけると嬉しいですね。遠慮なく治療ができますから。でも保険に加入している飼い主さんは、全体の5分の1くらいですね」

ペット保険は1万5000〜3万円くらいの商品が多い。もちろん額が高いほうがより多くの治療がカバーされる。ただもちろん治療にかかるすべてのおカネが払われるわけではない。30万円かかった場合は15万まで、高額の手術をやった場合は10万円まで、など上限が決まっている。すべてが自由診療なので、保険会社側が上限を決めるのは当たり前だ。

「結果的に治療費が払えなくなり、月賦で払っている飼い主さんもいらっしゃいます。子どもの進学などおカネがかかる時期にペットが病気になり、非常におカネに困ったという飼い主さんもいらっしゃいました。

中には初診で来て『おカネないんです』って言う飼い主さんもいました。そういう場合は踏み倒されることが多いのですが、見捨てるわけにもいきません。病院としては非常に困ったことですが、踏み倒されたら踏み倒されたで仕方がないなと諦めて治療しています」

愛するペットのためどこまでもおカネをかけてあげたいと思うのは飼い主なら当たり前の気持ちだ。だが、おカネは有限だ。自分の懐具合と相談するのは決して悪いことではない。むしろおカネの相談をするのは当たり前だ。だがその当たり前がなかなか難しい。


沖山先生の印象では、治療においておカネのことを切り出すのが苦手なのは日本人特有な性質らしい。これは飼い主にも獣医にも言える。

「たとえば欧米人は、最初にちゃんとおカネの話をしますね。いくらまでなら治療する、それ以上なら治療しない、獣医と意見が合わなければ病院を替える、と非常にはっきりしている。

日本人もおカネのことは絶対に聞くべきだと思います。それは恥ずかしいことじゃないですから。2000〜3000円で済む話じゃないですからね。大変な額のおカネがかかる場合も多いです。おカネのことを聞かずに治療をはじめて『いったいいくらかかるのだろう?』と考えること自体、すごいストレスですよ」

ペットが危篤な状態になっても、おカネを積めばある程度生かし続けることはできるという。もちろんかなり高額な治療費がかかる。

安楽死という選択肢
もう元気になる望みがない状態である場合、飼い主には『ペットを安楽死させる』という選択肢がある。


『やさしい猫の看取りかた』(角川春樹事務所)(筆者撮影)
安楽死についても、日本人は切り出すのが苦手だという。この問題も、飼い主側も獣医側も苦手だ。

「日本では安楽死させる人は圧倒的に少ないですね。逆に欧米では飼っている時は家族のように大事にしますが、重篤な病気にかかった場合は、最期は安楽死を選ぶ人が多いです。ある意味、割り切っているんでしょうね」

オーストラリアで10年看護師をした人が峰動物病院で働いているが、いちばんの印象が「日本人はペットの安楽死を選ばない」のだという。

オーストラリアでは、手術にまとまったおカネがかかるとわかると「では、安楽死してあげてください」と迷わず言う人が多かったという。

手術の後にかかるペット自身の負担(痛みなど)や治療費を考えれば、スッと楽にしてあげたほうがお互いに良いと判断する。

日本ではそもそも安楽死という手段があることすら認識していない人が多い。安楽死という言葉自体がタブーで、言ってはいけないと思っているふしもある。


獣医の中にも、「安楽死をしてあげてほしい」とお願いする飼い主に対して「なんて冷たい飼い主だ」と考える人は少なくないという。

そして、飼い主が頼んでも絶対に安楽死という選択肢をとらない獣医もたくさんいる。

「飼った以上は最後の最後まで一緒に頑張りましょう」

という主義だ。これはこれで正義ではあるが、飼い主に強制することではないと思う。どうしてもかかりつけの獣医と話が合わないときは、病院を替えるという手もある。

「もちろん安楽死を選択したことを後悔する飼い主さんはいます。飼い主さんの意志で寿命を決めたのは事実ですから。ただ、ペットの死に際の苦痛にみちた状態を見てトラウマになる人もたくさんいます。どちらがいいのかはわかりません」

ギリギリまで治療で生かした場合、かえって長く苦しませたという罪悪感が残る場合も多く、以後ペットを飼えなくなる人もいる。

そこからペットロス症候群になる人もいる。ペットロス症候群とは、ペットを失ったショックで心身に疾患が起こることをいう。

安楽死を飼い主に勧めれば、「なんて冷たい獣医だ」と患者から思われるリスクはある。だが、それでも沖山さんは、「安楽死という選択肢もあるよ」と提示するようにしている。

「提示すると、ホッとされる飼い主さんは多いですね」

“安楽死をする条件”を提示することも大事だ
ただ単に安楽死を提示するのではなく、同時に“安楽死をする条件”も提示する。これが大事なポイントだ。

沖山さんが思う安楽死の基準は、

「病気にかかった後でも食べられていた物が、食べられなくなってしまう」

「病状が進行して、痙攣・嘔吐がコントロールできなくなる」

の2点だ。

「そういう状態になっても、点滴で栄養を与えたり、痙攣を抑える薬を使ったりすれば、まだ生かし続けることはできます。でも、それ以上がんばらせるのはかわいそうだとも思う人も多いでしょう。飼い主さんが『ここまでがんばってくれたんだから……』という意識が持てるのならば、安楽死を選んでもいいと思います」


安楽死は、手術と同じように麻酔をする。この段階で意識はなくなり、痛みも感じない状態になる。そして点滴で薬剤投与をして心臓や脳の機能を停止させる。

麻酔が効くまでの間にお別れを済ませた後は医師に任せ、最期の死に際は立ち会わない飼い主さんが多いそうだ。

亡くなった後は、涙にくれる飼い主さんもいるし、

「やれることはやったんだから……」

と納得する飼い主さんもいる。結局、これが正しいという答えはない。

ただ現在ペットを飼っている人は、安楽死という選択肢があるということを覚えておいてもいいと思う。

亡くなった後は
最後に、ペットが亡くなってしまった後の問題に触れたい。

亡くなった後は、火葬場で荼毘に付し、お墓を作る人が多い。これも値段はあってないようなものだ。おカネをかけようと思えばいくらでもかけられる。

沖山先生は、飼い主から聞かれた場合は、近所にある信頼の置ける霊園を紹介するようにしている。事前に霊園からもらっている料金表も見せている。

最近では自動車でわが家に来て火葬してくれる、移動式のペット葬儀社もあって便利だ。ただし、ペット葬儀関連では不当請求や、死体の不法投棄などトラブルも多く発生している。

ペットが亡くなってショックではあるが、最後に後悔しないためには、事前によく情報を調べることが大事だ。

個人的な話だが、

「ペットが亡くなったのだが、どこで火葬してもらうのがいいか知らないか?」

と聞かれたことがある。僕は、

「飼っていたペットが死んだ場合は、所轄区域の清掃事務所に電話すれば有料で引き取ってもらえるよ」

と教えた。例えば僕が住む地域では、杉並清掃事務所が遺骸を引き取ってくれて合同葬という形で荼毘に付してもらえる。値段は3100円と安いし、区がやることであるから間違いもないと思った。

しかし、知り合いは清掃事務所に遺骸を渡すというのに強い拒否感を覚えたらしい。

「うちの子はゴミじゃないから!! 考えられない!!」

と怒られてしまった。親切で教えたのだが、裏目に出てしまった。

このようにペットに関しては、飼い主それぞれで考え方が大きく違う。擬人化して家族以上に愛する人もいるし、ある程度距離を置いてかわいがる人もいる。もちろん虐待は絶対にダメだが、治療や葬儀などの細かいルールは飼い主が自分自身で決めることなのだ。

人に任せきりにせず、自分で調べそして考えて結果を出すのが、のちのち後悔しない最善の道だと思う。


posted by しっぽ@にゅうす at 08:55 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

避難所でもペットと一緒に 岡山・総社市が庁舎など3カ所開放

産経WEST



西日本豪雨で現在も自宅に帰れない人が多い中、岡山県総社市は、市内11カ所に開設した避難所のうち市庁舎など3カ所をペット同伴者用に開放している。とくに独り身の高齢者には、ペットの存在が心の支えにもなっているだけに好評だ。

 16日時点で計34世帯の計85人が、イヌとネコ計30匹と避難。このうち市役所西庁舎には3階部分にある大小の会議室4室に、冠水の大被害を受けた倉敷市真備町地区住民に共用スペースを提供した。

 基本的には各世帯ごと、保健所や愛護団体などが用意したケージ内で管理してもらい、散歩にも自由に連れ出せる。イヌは室内で飼っていたものばかりで、「環境の変化にも順応し、鳴いて困らせたり、他のイヌとのトラブルになったりしたケースはほとんどない」(総社市災害対策本部)という。ノミ対策の薬なども用意されている。

 柴イヌと身を寄せている池本忠義さん(66)は「小学校の避難所から移ってきた。前は周囲に気兼ねし車中泊だったが、ここはそんなこともなく、冷房も効いて過ごしやすい」。自宅2階まで浸水被害に遭った女性(34)は「いろんなワンちゃんが周りにいて、見ているだけでも癒やされ、退屈しのぎになるのもいい」と話した。

 総社市は西公民館を、アルミ工場が爆発した同市下原のペット同伴者に開放。また普段は屋外で飼育しているイヌと飼い主は総社北公園に避難してもらっている。
posted by しっぽ@にゅうす at 08:46 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ペットの餌「健康志向」が人気 オーガニック、薬膳まで…長寿化にも影響?

Yahoo! JAPAN



「無添加・オーガニックで安全安心」「厳選した国産食材使用」−。実はこれ、ペットフードのキャッチコピー。健康にこだわったペットフードが近年、人気を博している。背景には、飼い主がペットを家族同然に扱う「家族化」の風潮があるようだ。健康志向の高まりに伴ってか、ペットの平均寿命も延びている。

 全国に店舗を持つペットショップP2(福岡市中央区天神イムズ店)には、「穀物フリー」「低カロリー」をうたうペットフードが並ぶ。「健康にこだわった商品は10年ほど前から売り上げが伸びている」と、店長の草野美紀さんは話す。防腐剤や添加物の有無など、原料の表記を見て選ぶ客が増えたという。

「私たちの食事より高いものも」
 買い物に来ていた福岡県久留米市の会社員、堤由紀さん(55)は9年前に猫を飼い始めて以来、健康に良さそうな品を選んでいる。「私たちの食事より高いものも。家族の健康のためだから」とほほ笑んだ。実際、同店には1個500円近い缶詰もある。

 ペットフードの製造販売を手掛けるネスレ日本(神戸市)は「健康と栄養に特化した品が最近のトレンド」と分析する。カニや鹿肉といった高級食材を使った“美食家”好みの品に加え、肥満や生活習慣病を防ぐため栄養のバランスを重視したタイプが売れている。

「薬膳ドッグフード」も
 一般社団法人ペットフード協会(東京都)が昨年行った調査によると、平均寿命は犬が14・19歳、猫が15・33歳で、人間の年齢に置き換えるとそれぞれ70歳以上。2012年から15年まで3年の間に、平均寿命が犬猫それぞれ1歳ほど延びたという調査結果もある。

 福岡市東区の柴田千恵さん(48)は、中国伝統医学の「薬食同源」の考えを取り入れた「薬膳ドッグフード」の販売や料理教室を手掛けている。

 薬膳にこだわるきっかけは10年前、自身が原因不明の寝汗に悩まされたこと。よくけいれんの症状を起こしていた愛犬のレオン君にも、血を補う効能がある牛肉やカツオを使った薬膳を与えたところ、効果を実感できた、という。柴田さんは「お客さんからは、ペットのおなかの調子がよくなったなど好評です。普段の食事で健康を意識してもらえたら」と話した。

西日本新聞社
posted by しっぽ@にゅうす at 08:39 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月17日

ペットの熱中症、環境省が注意呼びかけ 気をつけるべき5つのサイン

BuzzFeed News


三連休最終日、全国各地で気温が上がっている。

豪雨被災地を中心に「危険な暑さ」への注意が呼びかけられているが、熱中症に気をつけなければいけないのは、人間だけではない。ペットだ。

あまり知られていない動物の熱中症

Victorhuang / Getty Images
そもそも、犬や猫は大量に汗をかくことができない。呼吸で体温を調整しているため、高温には強くはない。

また、地面に近いほど放射熱の影響も受けやすい。そのため、大人より身長が小さな子どもたちだけではなく、さらに小さなペットはさらに注意が必要だ。

酷暑が続く中、環境省はTwitterで「熱中症対策を」と呼びかけている。しかし、こうした実態はあまり周知されていない。

トヨタドッグサークルが犬を飼っている20〜60代の男女2千人に実施した調査(2013年)では、8割の飼い主が熱中症に配慮をしていないという結果が出たという。

環境省が呼びかける5つのサイン

Itasun / Getty Images
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いったい、飼い主はどうした点に気をつければ良いのか。

犬や猫の熱中症のサインとして、環境省は以下の5つをあげている。

体が異常に熱い
息が荒い
舌が異常に赤い
意識がない
意識があって倒れたまま動かない


もしこのようなサインがみられたら、(1)速やかに涼しい場所に移動し(2)体に水をかけ(3)後頭部、足先、首、脇、後ろ足の付け根を重点的に冷やすーーことが大切だという。

また、体温が下がったとしても脳や内臓に障害が残る可能性があるため、速やかに動物病院に運ぶよう呼びかけている。

散歩を涼しい時間帯にしたり、外で飼育している場合は風通しの良い日陰をつくったりすることも大切だ。

「私たちを置いていかないで」

Jeangill / Getty Images
車内への放置は、絶対に禁物だ。最悪の場合、命に関わることもある。

JAFの実施したテスト結果によると、車内の温度はエアコンの停止後わずか15分で30度を超え、熱中症指数が危険レベルに達する。

サンシェードをしていたり、窓を3cmほどあけていたりしても、抑止効果はないという。

ペットを車内に放置し、熱中症にさせてしまう事故は増えている。

これを受け、八王子市保健所では「私を置いていかないで!」と訴えるポスターを作成。各地に張り出しをし、飼い主に注意を呼びかけている。


posted by しっぽ@にゅうす at 10:00 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月16日

「家族の一員のペットを守る」被災地でできることと難題

Yahoo! JAPAN



ペットも“被災者”
平成最悪の豪雨災害となった「平成30年7月豪雨」。
復旧へ向けさまざまな課題山積の中、犬や猫などのペット問題に直面している被災者も少なくないだろう。

【画像】広島市HPで掲載している「災害緊急ペット相談窓口」

被災した際に行方が分からなくなったケースや、自宅での生活が困難になり、避難所暮らしを強いられる際にどうするべきか迷うケースなどもあるだろう。
飼い主にとって大事な家族の一員であるのはもちろんだが、被災した状況で何を優先すべきか、そして避難所での集団生活の場合、衛生面やしつけ、食料の問題など、ペットが抱える課題は少なくない。また、避難所によっては、ペット不可のところもある。

災害緊急ペット相談窓口を開設
SNS上ではペット同伴可能な避難所の情報や、ペット専用の義援金案内などを伝える投稿が広がっているが、こうした中、広島市のホームページに「災害緊急ペット相談窓口」開設の告知が掲載された。

具体的な相談項目としては、
・行方不明動物の相談
・飼い主不明動物の保護情報等の提供
・ペットの一時預かり先の相談
・その他ペットの飼養全般の相談
この4項目について、電話・FAX・メールで問い合わせが可能だという。

広島市動物管理センターによると、通常時においても、ペットに関する相談窓口はあるが、豪雨災害を受けて、市民により分かりやすいように「災害緊急ペット相談窓口」という名称で、ホームページに掲載したとのことだ。

行政も取り組んでいる被災時のペット問題。
では、ペットを飼っている人は、いざ被災した時にどう行動すればいいのか。また、普段からどういう備えをしておけばいいのか。一般財団法人ペット災害対策推進協会に聞いてみた。

「家族の一員のペットを守る」被災地でできることと難題
FNN プライムオンライン
ペットのために、今からできること
ーーペットを飼っている人が、もし被災した時のために今からできることは?

ペットに迷子札・マイクロチップ・鑑札・狂犬病予防注射済票などを装着し、飼い主の氏名や連絡先などが把握できるようにしておくことが大事です。

飼い主の名前や連絡先などが特定出来ない首輪のみの装着は、所有者明示としては不十分です。また、マイクロチップを装着した場合は、日本獣医師会などに、マイクロチップ番号と連絡先などを登録しておくことが必要です。
そして、普段から災害時に必要となる備えをしておきましょう。


ーー被災したら、まずペットを守るためにすべきことは?

発災時に、飼い主が自身の安全を確保した上で、災害の状況を見極め、より安全な避難場所を確保するため、ペットと共に同行避難をとることが、ペットを守るための第一歩です。

自治体によっては、堅牢なマンションなどでの在宅避難を推奨しているところもあるので、前もって、それぞれの自治体における避難のあり方を確認しておくことが大事です。
また、避難が必要となる災害により、ペットと同行避難する必要が生じることを想定し、平常時から、災害に備えたペット用備蓄品の確保や、避難ルートの確認、ペットの同行避難に必要なしつけや健康管理を行うことも飼い主の責務です。

これらの内容は、環境省が昨年作成した「人とペットの災害対策ガイドライン」にも記載してあります。当協会はそのガイドライン等を基に、自治体や獣医師会が動物の飼い主に対して、同行避難や避難所で他の避難者の迷惑にならないような、しつけ等に関しての講習を行っております。

ーー豪雨被害を受けて、多く寄せられている相談は?また、具体的な活動は?

被災動物救護に関しては、基本的には被災地の自治体や獣医師会で構成される「現地動物救護本部」が対応することになっております。

今回被害が大きかった広島県や岡山県では、避難所に連れてこられた動物へのペットフードやペットシートなどの配布が中心に行われていると聞いております。また、避難所に入れなかった動物の一時預かりの要請も多く寄せられ、動物病院等で預かりを行っているとも聞いております。

当協会は、これらの現地動物救護本部からの要請に基づく、ペットフードやペットシートなどをお送りする活動を行っております。


ーー動物同伴可能な避難所と不可能な避難所があるのはなぜ?

避難所には、動物嫌い・動物アレルギーの方もおられ、避難所を管理する市町村が同伴可能と認めたとしても、避難者からの反対があり、結果的に同伴できないこともあります。
また、飼育動物自体も適正なしつけ等ができておらず、鳴き声や体臭等で、避難者に迷惑をかけることもあり、これが同伴できない要因ともなっています。

ペットを飼っていない被災者は、避難所でのペットの同伴について理解を示していただくことが重要となります。しかし、前述のように、動物アレルギー・ペットの不適切な飼い方・ペットの感染症問題など、多くの課題があることから、なかなか、難しい問題だと考えています。


ペットのストレスを軽減させるために
避難生活では飼い主と一緒であっても、慣れない環境でペット自身がストレスを感じてしまうことは容易に想像がつく。
そこで、前述の環境省「人とペットの災害対策ガイドライン」から、ペットのストレスを軽減させるためにできることをご紹介する。

【普段の備え】
発災時に飼い主がペットを連れて避難しようとしても、ペットがパニックになり、いつもと違う行動を取る可能性がある。そのため、普段からキャリーバッグなどに入ることを嫌がらないことや、犬の場合は「待て」「おいで」などのしつけをしておく必要がある。

避難所では、人や他の動物を怖がったり、むやみに吠えたりしないこと、ケージやキャリーバッグに慣れていること、決められた場所で排泄ができることなどが必要になる。これらのしつけは、他人への迷惑となる行動を防止するとともに、ペット自身のストレスも軽減することにつながる。


【被災時】
避難所や動物救護施設では、ペットが体調を崩し、下痢や嘔吐、食欲不振などのストレス兆候を示すことが報告されている。また、他の動物との接触が多くなることから、感染リスクも高くなる。
そして、平時とは異なった反応(攻撃行動など)を示す可能性がある。日常生活の中では問題のない接触が、咬傷やひっかき傷に繋がる可能性が高まるため、十分に注意することが必要である。

また、犬や猫などの動物がひと所で生活することは、ストレスを増大させる原因となるため、可能な限り動物を区分して飼養することが望ましい。飼い主が相互に協力して、飼養スペースの衛生管理や、ペットを適正に飼養するように促す。
そして、車中避難の場合はペットも熱中症になる恐れがあるため、十分に注意する。



いざというときにペットの命を守れるのは飼い主だけ。多くの課題はあるが「家族の一員であるペットに何ができるか」を普段から考えておくことも大切だ。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:23 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

岡山・倉敷市 ペット感染症対策 ストレスケアも

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町の大部分が冠水被害を受けた岡山県倉敷市真備町では、被災したペットに対する感染症予防が行われました。

 15日、避難所に連れてこられたペットは犬や猫、合わせて86匹です。訪れた飼い主は被災したペットに元気がないと獣医師に相談したり、感染症対策の薬を受け取ったりしていました。
 飼い主:「この子を連れて行くわけにはいかないから(家の2階に)置いておいたのです 。生きてる、生きてるってうれしかったです」「今は暑さがすごく厳しいので、ちょっとでも涼しい環境を作って頂きたい」
 相談を受けた獣医師によりますと、避難所にはストレスでご飯を食べなかったり、動けなくなるペットもいて、衛生面や感染症対策などと合わせてケアの必要性があるということです。
posted by しっぽ@にゅうす at 09:22 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?

Yahoo! JAPAN


ハリウッドセレブや、芸能人、文化人など、影響力のある人たちの間で、保護動物の問題への取り組みが活発になっています。さまざまな理由で手放された動物たちを助けるために、家族として自宅に引き取る人も増加中。

柴犬への愛があふれすぎてる!ツイッターで話題のinubotを知ってる?

そんな保護動物をサポートする団体の譲渡会の様子をESSEが取材しました。レポートしてくれたのは、自身も保護犬を家族として迎えたイラストレーターの岩沢さんです。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
保護動物をサポートする団体の譲渡会の様子をレポート
ブームの影響で「普通の感覚」で譲渡会を訪ねる人が増加
飼育放棄された犬猫などの動物を、受け入れて保護し、新しい家族に出合いの場を提供している動物愛護団体「ランコントレ・ミグノン」。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
生体販売をしないペットサロン、動物病院を経営し、保護活動の運営資金に<写真/山内信也>
代表の友森玲子さんは、都内でペットサロンと動物病院、保護施設がひとつになった「ミグノンプラン」を運営し、活動の拠点としています。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
<写真/山内信也>
3年前に私たちが迎えた保護犬、「ふうちゃん」ともこちらの団体が月に2回開いている譲渡会で出会いました。

今回、あらためておじゃまして、友森さんに保護動物を取り巻く現在の状況についてお話をうかがってきました。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
esse
――保護動物がテレビや雑誌で取り上げられる機会が増えましたが、変化したことはありますか?
活動を始めた10数年前より、格段に認知度が上がっているのは感じます。
活動当初は、「かわいそうな保護動物を引き取りたいんです」という人も多かったんです。

ハンディキャップがある子に申し込みが殺到したりして、「ハンデがあってかわいそうだから」「捨てられてかわいそうだから」という、どうしても人間の方が上だという目線だったのが、今は、いい意味で「意識が高くない」人が、普通にパートナーを探しに来てくれるようになりました。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
動物たちの種類や年齢はさまざま。ハンディキャップや持病を抱えた動物も
多くの人に認知されて、間口が広がったのはよかったなと思います。
ペットショップではなく、動物を家に迎える選択肢のひとつに譲渡会がある。そうなることをずっと求めていて、だいぶ近づいてきた感じです。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
esse
――ミグノンさんでは、東京都動物愛護相談センターから受け入れた動物を保護していますが、どういう経緯で手放されることが多いのでしょうか?
現在、行政では動物取扱業者からの引き取りはしていないので、基本的に、一般の人が「もう飼えない」と言って手放した子を引き取っています。60%以上が高齢者による飼育放棄ですね。

――飼育放棄は避けられないことなのでしょうか?
単純に知識の問題なので、ほとんどは避けられます。
高齢者が飼えなくなるのは、自分が年を取り過ぎてしまったから。結局、飼い始める時期が遅すぎたということなんですよね。

犬猫がだいたい20年くらい生きるのに、たとえば60代後半から子犬や子猫を飼い始めて、80歳を過ぎて世話ができなくなってしまう。
年齢を重ねたら、体力が衰えたり、具合が悪くなったりするのはわかりきったことなので、計算ができていないというのが、いちばんの問題です。

――ペットショップでは、飼い始めるときにそこまでの確認はしないですもんね。
そうですね。お金さえ払えば渡してしまうので。
ひどいと、80代で子犬や子猫を飼っています。センターへの問い合わせの電話をミグノンで受けているのですが、若い純血種の保護依頼が来ることがあり、気になって、飼い主さんの年齢を尋ねてみると、高齢の方というケースはとても多いです。

飼育放棄をする前に、まずは写真を送ってもらって、インターネットで募集をかけるなどの協力もするのですが、お年寄りがなんとなく飼っている場合は、きちんとしつけができていない子が多くて。「トイレもまだできないんです」とか「すごく噛みつくんです」とか…。
出だしでつまずいてしまうので、難しいケースが多いです。

保護動物のために私たちができること
じつは、私がお話をうかがっている間にも、友森さんに保護依頼の電話がかかってきていました。「犬を引き取ってほしい」との問い合わせに、「まずは募集をかける手伝いをします」と答えると、「すぐ引き取ってくれないならいい」と電話をきられてしまったといいます。

「本当は、余裕が出てきたら、ああいう電話のところこそ様子を見に行きたい」と語る友森さん。飼い殺しになっていたり、どこかに遺棄されてしまったりするリスクも考えられるのだそう。

それでも、保護団体の努力もあり、東京都では2016年度の犬の殺処分数はゼロを達成するなど、保護動物を巡る状況は一歩一歩改善していっています。

保護動物と出合える「譲渡会」。ペットの飼育放棄の現状とは?
esse
――保護動物を引き取るほかに、私たちができるサポートはあるのでしょうか?
ボランティアとして支えてくれている人もたくさんいます。
新しい家族が決まるまで、保護動物を自宅で世話する「預かり」ボランティアのほかに、犬猫を保護しているシェルターへの「通い」のボランティアの方もいます。
家で動物を飼えない人も多いので、仕事帰りや休みの日にシェルターの掃除や、動物の散歩などをお願いしています。

そのほかに、募金や物資の寄付、チャリティーイベントへの参加。あとは、8月までは動物愛護法改正の署名を集める予定なので、署名活動に協力してもらったり…。
その都度いろんな活動をしているので、できる範囲で参加してもらえればと思います。

どんな人と一緒に暮らすかで、ペットの一生は決まってしまうのだということを、お話をうかがいながら実感しました。

わが家だって、ふうちゃんに安心して楽しく暮らしてもらえるかは、私たち夫婦しだいです。

人間の都合で手放される動物たち、ひどい目にあわされる動物たちがいます。みんな幸せに、心安く生きていけたらいいのに…、というか、そうであるべきなのに、現実はそうではないということが、ずしっと心にのしかかりました。

【ランコントレ・ミグノン】
2007年より、東京都動物愛護相談センターから犬猫などの受け入れを開始。ペットサロン、クリニックが一体となった「ミグノン・プラン」で、毎月第2日曜日と第4土曜日に譲渡会を行う。今年9月、昭和女子大学人見記念講堂にて「いぬねこなかまフェス2018」を開催予定

<取材・文・イラスト/岩沢>
posted by しっぽ@にゅうす at 09:21 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする