動物 しっぽニュース
認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会

2017年06月23日

旅館で保護猫がくつろぐ「猫庭」 増築めざし資金募集

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飼い主のいない猫たちの居場所「猫庭」が、山口市阿知須のてしま旅館にできて1年になった。県内外の猫好きたちに好評で、旅館は「もっと多くの命を救いたい」。増築のための支援を募っている。

【写真特集】猫庭の猫たち

「ニャーン」。猫庭に足を踏み入れると、トラ猫がすり寄ってきた。我関せずと、のんびり寝そべる猫もいる。猫庭といっても、JRの貨物コンテナ2個を並べた個室だ。野良猫や飼えなくなった猫を引き受け、世話をしながら新たな飼い主を探している。宿泊客も中に入って、猫たちとのふれ合いを楽しめる。

「この子は人間好きで猫嫌いです」。旅館を経営する手島英樹さん(40)の次女姫萌(ひめも)さん(9)が教えてくれた。「猫庭館長」としてコンテナの中を掃除したり、けんかを仲裁したり。性格や健康状態を観察し、一匹ずつの「カルテ」も作る。「大変だけど、保健所に行く子が減るならうれしい」とはにかんだ。

旅館で保護猫がくつろぐ「猫庭」 増築めざし資金募集
猫庭でくつろぐ猫
 手島さんが猫庭を設置したのは昨年6月。野良猫が殺処分される現状を「何とかしたい」と思った。インターネットで寄付を募るクラウドファンディングで資金を集め、コンテナ2個を購入した。猫たちが過ごしやすいよう、木材の内装にして冷暖房やトイレをつけた。コンテナの一面はガラス張りで、日当たり良好。旅館ロビーのソファは、ガラス越しに猫たちの様子を眺めながらくつろげる特等席だ。

 旅館の経営と猫の保護を両立できるか。不安はあったが、猫好きが全国から集まるようになった。リピーターが増え、この1年間の宿泊客数は前年を上回った。その利益をえさ代、避妊・去勢の手術費に充てている。「猫と旅館は持ちつ持たれつ。まさに『猫の手を借りている』状態です」

 宿泊客との会話も格段に増えた。「かわいい!」「あの子、どんな子ですか」。猫たちの情報を発信するSNSに固定ファンがつき、猫を引き取った人は感謝の言葉や写真とともに近況を知らせてくれる。この1年で55匹が引き取られたという。

 定員20匹の猫庭はいつも満員状態。「新しい猫の受け入れを断ることもしょっちゅう」で、増築を目指している。コンテナを買い増し、2階建てにする計画だ。手島さんは「実現すれば、1年間で200匹の命をつなげられる」と期待する。

 かかる費用は360万円。24日までクラウドファンディングのサイト「READYFOR」で受け付けている。

sippo(朝日新聞社)


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「猫小屋」放火、1匹ひげ焼く 器物損壊疑いで捜査

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福井県小浜市の建物の裏に猫小屋として置かれていた発泡スチロールが放火されたことが19日、関係者の話で分かった。猫1匹がひげを焼いており、この際に被害に遭ったとみられる。猫小屋は、地域住民が協力して管理する「地域猫」の住まいとして設置されていたもの。小浜署が器物損壊容疑などを視野に捜査している。

 2011年から同市を中心に野良猫の保護活動をしている「若狭地域猫の会」の知原初美代表は「下手したら死んでいた。こういうことをする人は許せない」と憤りをあらわにしている。

 関係者によると放火されたのは高さ約30センチ、横約20センチ、幅約40センチの発泡スチロール1個。猫小屋として二つ積み重ね置いてあった。13日朝、付近の事業所に勤める男性が出勤した際、一つが半分に溶けているのを発見した。12日夜以降に放火されたとみられる。焼けた小屋の中に、ボーガンの矢のようなものが置かれていたという。

 猫小屋に住んでいたのは飼い主のいない雄猫2匹。同会が去勢手術を施している。付近住民がえさをやるなど世話をしていた。知原代表は「2年ほど前から小屋内を水浸しにされるなどしていやがらせを受けていた」と話していた。

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中国・青島発の「一匹犬政策」 殺処分指令に反発も

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中国の風光明媚な港町で知られる山東省青島市政府は今年6月から、ペットとして飼育するイヌを1世帯当たり1匹とする条例を施行したことが分かった。青島では近年、ペットブームとなっているが、飼育のマナーが悪く、放し飼いなどによって、市民に噛みついて負傷させる事件などが増えているためだ。

 中国では昨年、一人しか子供がもてない「一人っ子政策」が終了したが、飼い犬を1頭に制限するという「一匹犬政策」は青島だけでなく、他都市にも波及する傾向をみせている。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 青島市政府は今回の「一匹犬政策」で、これまでの飼い犬の登録を無効にして、再び登録し直さなければならないと通告。登録されるイヌは1匹だけとして、しかも登録料として400元(約6600円)を支払わなければならない。

 この背景には、青島ではイヌやネコを中心に飼う市民が増え、ペットイヌの頭数は3年前の2倍にも膨れ上がる一方、他の市民から「イヌの鳴き声がうるさい」や「噛まれてケガをした」「子供が放し飼いの犬に追いかけられた」「フンは道路上にそのままにしたり、尿を垂れ流したままになっている」など多くの苦情が寄せられているためだ。

 このため、今回の登録ではイヌの首輪に飼い主の名前や住所、犬種や年齢、性別などの情報を書いた登録証を縫い込まなければならない。

 これに違反した場合、500元(約8250円)から2000元(3万3000円)の罰金を支払うことになる。また、人間にけがを負わせた場合、殺処分になるという厳しい決まりもある。

 この「一匹犬政策」については、すでに市民から苦情が起きている。これまで複数の犬を飼っていた場合、登録した1頭以外の他の犬を殺処分しなければならず、「極めて残酷でかわいそうだ」との声が出ており、「あまりにもお役所仕事だ」との批判も出ている。

 とはいえ、「一匹犬政策」については、青島ばかりでなく、四川省成都市や黒竜江省ハルビン市、広東省珠海市でも採用されている。ただ、やはり反発が多く、広東省江門市では条例施行からわずか9日後に撤廃に追い込まれた。

 このような「一匹犬政策」の背景には、中国での空前のペットブームがある。イヌやネコなどのペットの年間取引は2008年で3千万匹、2012年で1億2700万匹、2015年で1億8000万匹に増加で、今年は2億5300万匹との予想が出ているほどだ。その割には、青島と同様、「ペット飼育のマナーがしっかりとしておらず、近隣住民とのトラブルが絶えず、行政としても取り締まらなればならない状況だ」と同紙は指摘している。



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2017年06月22日

愛犬の寿命をのばす!「犬の長生き食生活」6つの秘訣とは

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大好きな愛犬は家族の一員です。いつまでも健康で長生きして欲しい、一分一秒でも長く一緒にいたいと思うのは当然のこと。でも、そのためにどうすればよいのか、不安に感じている飼い主さんも多いでしょう。

できれば高齢になっても寝たきりにならず、最後まで好きなご飯を食べて、ゆっくりでもよいので散歩ができるような老後を過ごして欲しい。そのためにどういった食事を与えればよいのでしょうか。

今回は愛犬の寿命をのばす「犬の長生き食生活」の秘訣について、『愛犬を長生きさせる食事』(小学館)の著者で獣医師の林文明先生に伺いました。

■その1:栄養のバランスを調える

ドッグフードは値段も質も多種多様です。人と同じように自然食が注目されるとペットフードも同じように自然食の新商品が発売されるなど、飼い主さんの意識に左右されることも多く、犬のためではなく飼い主の嗜好に左右されがちです。

大事なのは自分の飼っている犬にとって良い食事は何かを考えること。そして栄養バランスの良い食事が長生きへの第一歩だと林先生は言います。

フードを購入する時はパッケージに記載されている原料表示を確認して、なるべく添加物が少なくて、栄養バランスの良いものを選びましょう。ホームドクターに相談してみるのもよいでしょう。

■その2:好き嫌いで判断しない

勢いよくたくさん食べてくれると嬉しいもの。でも、大好きでたくさん食べるからといって、その子の身体にとって良い食事かどうかはまた別問題。

特に犬は味が濃く、においが強いものを好む習性があります。味が濃いということは塩分が多く含まれる場合がほとんどで、食べ続けると腎臓や肝臓に害を与えることが多いので注意が必要です。

■その3:ライフステージに合わせる

毎日一緒に暮らしていると年齢を重ねていることを忘れがち。子犬時代と同じ食事を与え続けていると栄養過多で肥満になってしまいます。

犬のライフステージは成長期、維持期、老齢期の3つにわかれます。愛犬がどのライフステージにいるのかを確かめながら、食事内容を変えましょう。

老齢期だからといって低カロリーの食事にすると、栄養失調から痴ほう症になってしまうことも。特に高齢犬はかかりつけの獣医さんと相談しながら愛犬に合った食事にしましょう。

■その4:体重に合わせる

愛犬の適正体重を知っていますか?今の体重が適正かどうかを判断した上で、もう少し体重を落とした方が良ければカロリーの少ない食事に。運動量が多い子であればカロリーを増やすことも可能です。

ドッグフードはメーカーによってカロリーが異なります。同じ分量でもカロリーの高いフードだったら体重は落ちません。人もペットもダイエットは難しい課題ですが、元気で長生きしてもらうために、体重に合わせた量を与えましょう。

■その5:人の食事を与えない

人の食事は犬にとって味が濃く、塩分が多く含まれます。少しだけなら大丈夫と思って与えていると、濃い味に慣れてドッグフードを食べなくなってしまいます。人の食事は犬にとっては身体に悪いものであると考えて与えないようにしましょう。

■その6:ストレスをためない

犬にとってのストレスとは、非日常的な環境におかれること。特に毎日決まった時間に与えられる食事や散歩は犬にとってもっとも安心できるものです。

ストレスによる過食や拒食はさまざまな内臓疾患の原因です。生活習慣を定めて犬にストレスを与えないようにすることで、犬の寿命を伸ばすことが可能です。

*  *  *

以上、愛犬の寿命をのばす「犬の長生き食生活」の秘訣について、ご紹介しました。

この6か条は今日から実行できそうな内容ばかり。元気で長生きしてもらうために、愛犬の食生活をぜひ見直してみてはいかがでしょうか?

【参考図書】
『愛犬を長生きさせる食事』
(林文明著、本体1000円+税、小学館)

監修/林文明
日本動物医療コンシェルジュ協会代表理事。ノア動物病院グループ院長。北里大学獣医学修士課程修了。獣医師として実践を積みながら、1998年にはアメリカ コロラド州立大付属獣医学教育病院に留学し、欧米の先進動物医療を学ぶ。現在は、山梨、東京、ベトナムで5つの動物病院を経営。24時間診療、猫専門病院、動物用CT導入による高度医療などの先進的取り組みを行っている。日本動物医療コンシェルジュ協会の代表理事として、ペットの健康と食事に関する食育指導をはじめ、しつけ関連の指導などに力を注いでいる。

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。


posted by しっぽ@にゅうす at 07:04 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

盛岡で「ニャンとも幸せプロジェクト」始動 猫の一時預かりボランティア募集 /岩手

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野良猫の保護や里親募集型猫カフェの運営などを行うNPO法人「もりねこ」が6月から、盛岡市の市民協働事業として、盛岡市保健所に保護された猫の一時預かりボランティア支援事業「もりおかニャンとも幸せプロジェクト」をスタートした。(盛岡経済新聞)

 盛岡には動物愛護センターがなく、保健所へ保護された猫の収容頭数や収容期間は最低限にとどまっている。特に子猫の場合、数時間おきにミルクを与えるなど付きっ切りのケアが必要で、保健所では引き取りづらい状況にある。
 
 「もりねこ」ではスタッフと、子猫の哺乳をメインで行う「ミルクボランティア」で保護を行っているが、人手が足りていない状況が続く。そこで猫の預かり先を広めるために、子猫だけではなく成猫を含めた預かりボランティアの募集を提案。愛護センターの有無に関わらず、民間と行政が協力して今できることとして評価を受けた。
 
 もりねこ代表の工藤幸枝さんは「保健所や市内で活動する皆さんのおかげで殺処分数は減少しているものの、全てに対応しきれていない。民間だけではできないことや、行政だけではできないことがある。適正な保護と殺処分ゼロを目指すためにも、協力して命を守りたい」と話す。

 今回の事業では保健所に収容された猫の一時預かりをボランティアへ依頼。保護猫は譲渡に適した月齢や体調になるまでボランティアの元で過ごす。猫と暮らすために必要な物品やご飯、期間中の医療費は同NPOが支給する。譲渡時期が来たら、譲渡会や保健所にて新しい飼い主を募集し、そこで飼い主が見つからない場合や継続したケアが必要な場合は同NPOが猫を引き取るほか、ボランティアがそのまま飼い主になることも可能となる。

 事業の開始を前に、6月21日の9時30分から「盛岡タカヤアリーナ」(盛岡市本宮5)2階会議室で説明会を開く。説明会ではボランティア登録の受け付けも行う予定。登録には審査があり、身分証明書が必要となる。

 法人が運営している猫カフェ「もりねこ」には現在50匹ほどの猫が保護され、ほぼ満室状態にあり、保健所などからすぐに猫を預かることができない。工藤さんは「こうした現状を改善するためにも一時預かりボランティアの役割が必要」と話し、「ボランティアに興味はあるが、一歩踏み出せないという人も多いと思う。こちらでしっかりバックアップをするので挑戦してみてほしい。まずは説明会へ足を運んで」と呼び掛ける。

 説明会の参加には事前申し込みが必要。参加無料。問い合わせは同法人(TEL 019-613-7773)まで。

みんなの経済新聞ネットワーク


posted by しっぽ@にゅうす at 06:40 | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

産業動物→ペット、地方→都会 「加計問題」で“本質”見えず― 獣医師「偏在」 是正こそ

日本農業新聞


 学校法人「加計学園」による獣医学部の新設を巡る問題。“総理のご意向”など手続き論への批判や報道が集中し、政府は幕引きを図ろうとしているが、産業動物獣医師の偏在という課題をどう解決するのか、本質の議論がなされずじまいだ。高病原性鳥インフルエンザの発生など家畜防疫の重要度が増す中、大学開設だけで解決できるのかは不透明で、処遇の改善、産業動物獣医師の果たす役割への社会的な認知度向上など、幅広い対策が求められる。
食の安全に貢献 大学開設より社会的認知を
 同学園と愛媛県今治市は2007年以降、15回にわたり同市での獣医学部新設を求めてきたが、文部科学省に却下されてきた。だが同市が国家戦略特区の指定を受けると、16年に安倍晋三首相が議長を務める国家戦略特区諮問会議が52年ぶりの獣医学部新設を認可。17年1月、同市で獣医学部を設置する事業者として同学園が選定された。

 同学園の学部開設は「獣医学部がない四国地方に新設する」ことを掲げ、特区として認可を得た格好だ。同学園は、家畜の感染症への初動対応や学術的な拠点としての役割を強調する。

 同学園が開設を目指す岡山理科大獣医学部は定員160人。全国16の獣医系学部と学科を合わせた定員数930人の2割に当たり、開設されれば全国最大となる。獣医師不足に悩む高知県の獣医師は「家畜疾病への対応力強化につながるならば、四国に獣医学部がないので開設はありがたい」と歓迎する。

 四国だけでなく、東海や九州地方では獣医師不足はさらに深刻という指摘もある。
防疫に支障も
 農水省によると、全国の獣医師数は14年に3万9000人。同省は「全体として不足しているのではなく、地域や職域に偏在がある」と分析する。犬や猫など小動物診療に当たる獣医師が4割と最も多く、牛や豚など産業動物の診療に従事する公務員や団体などの獣医師は約2割にとどまる。特に地方の自治体で確保が進まず、鳥インフルエンザや口蹄(こうてい)疫といった重大な疾病が発生すれば、防疫対策に支障が生じかねない状況にある自治体もある。

 ただ、地方に獣医学系大学を開設すればこうした課題を解決できるかというと、単純ではない。14年8月に開かれた国家戦略特区ワーキンググループの議事録にも「地方に獣医学部があっても、必ずしも地方に獣医師が増えるわけでない」との意見が残る。

 議事録によると、文科省は獣医学部のある全国の16大学を都市型(札幌、東京、名古屋、大阪近郊)と地方型に分け、入学率と就職率を分析。地方では、所在地以外の地域から入学し、他地域に就職する傾向が見られたとして「地方の場合は卒業生がその地域に定着するかというと、必ずしも高くない」と指摘している。
特区でなく・・・
 日本獣医師会は一貫して、特区による獣医学部新設は「なじまない」との考えを示してきた。大学の立地や学生の増加が必ずしも獣医師の偏在解消につながらず、需給対策は国全体の施策として対応すべきとの考えだ。

 獣医師会は「現場で家畜の臨床を教える専任教員の確保が最大の課題」と現状を指摘。学部新設に“総理の意向”が働いたとの疑惑について、同会の北村直人顧問は「政治判断で決めたこと。論じる立場になく、行く末を注視したい」と静観する。(福井達之)
待遇改善が不可欠
 獣医師教育の改善などに取り組んできた食の安全・安心財団の唐木英明理事長の話

 獣医師といえば多くの人がペット診療を思い浮かべる。畜産業すなわち食を守るという、重要な職業であることを認識しない獣医学生もいる。大学教育を通じ、社会的な意義や職業としての面白さを学生に伝えることが重要だ。志を持った学生を地方でつなぎとめるには、給与や勤務形態などの待遇改善も不可欠だ。


posted by しっぽ@にゅうす at 06:33 | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

本庄萌さん『世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった。』 動物の問題は社会で考えていく

産経ニュース


米オレゴン州のロースクール(法科大学院)に通っていた2013年の夏休みに、スペイン・バルセロナにあるアニマルシェルター(動物保護施設)を訪ねたことが、本を書くきっかけになった。

 「高齢の犬の受け皿になっているのに、ここの犬はみんな元気で笑っているんです。どうにかしてこの魅力を伝えられないかなと思いました」

 学生の企画力を競う「出版甲子園」に応募したところ、見事にグランプリを獲得。その後に訪ねた施設も含め、8カ国25カ所の訪問記を、動物法を学ぶ学生の視点でしたためた。

 本を読んで驚くのは、ドイツやスペインといった動物保護の先進国では、犬や猫はもちろん、豚や鶏などの畜産動物に、サーカスに使われていたチンパンジーと、あらゆる動物を保護していることだ。ゾウやサイといった野生動物の保護に力を入れているケニアの実態も報告している。

 「ケニアでは、飢えに苦しんでいる人も多い中、大統領が将来のことを考えたら動物を守るべきだと決断して、価値の高い象牙を焼却したりしている。でも一方で、日本では一定の生活水準が保たれているのに、何も知らないで象牙を買っている人がいる。これは伝えたいなと思いましたね」

 日本でも前向きに取り組んでいる例を取り上げているが、犬猫に関しては保護活動が急速に広がっているものの、畜産動物などペット以外の動物に対する考えとのギャップは、まだまだ大きいままだという。

 「動物法をやっているというと、ああ動物好きなんだね、で済まされてしまうが、動物の問題は環境問題などあらゆる社会問題とつながっている。社会で考えていくものだという意識がもう少し高まれば、いろいろと進んでいくのかなと思いますね」と、さらなる研究への決意を口にした。(ダイヤモンド社・1600円+税)(藤井克郎)

                   


【プロフィル】本庄萌

 ほんじょう・もえ 昭和62年生まれ。生後10カ月で移り住んだ香港のほか、チェコ、英国など国内外を転々として育つ。京都大学法学部卒業後、米国のロースクールを経て、現在は一橋大学大学院に在学中。


posted by しっぽ@にゅうす at 06:33 | ペット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする